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食べ物レポート

カツカレー 1000円時代

独特のスパイス使いで、あえてバランスを少し崩している気がするが、そこがプロ仕様なのだろう

どうにも昭和と平成の時代感覚を尻にぶら下げているせいか、飯代の常識が30年値上がりしなかった平成に固定化されてしまっている。それを一言で言えば、ラーメンとカツカレーが1000円を超えると、その途端に買う気がなくなる、食べる気も失せる。閾値(しきいち)とはある点を超えると途端に反応が始まる境目のような意味だが、食べ物に関してはある価格を超えると購買意欲が激減する「飲食閾値」のようなものがあると思う。この見極めが飲食店での値付けであり、売りたい相手・客層を選ぶ第一歩だ。
街中にあるカレー専門店ではカツカレーの値段がとうの昔に1000円越えしていたようだが、カレーのチェーン店ではまだ1000円越えをしないで頑張っている。街の洋食屋でもかなりの店がギリギリ1000円を超えないように踏ん張っている気がする。税込950円とか、税別880円見たいな値付けだ。同じ価格帯にはナポリタンとか、エビピラフが並ぶ。そんな店でも、オムライスになると1000円を超えるから、洋食店でのオムライス、ナポリタン、カツカレーのヒエラルキーというか階層順位がよくわかる。カツカレーはメニューランキングでだいぶ下の扱いだ。それがちょっと悲しい。

お手軽なカツカレーが食べられるといえば、カレー専門店よりも牛丼御三家の方が使いやすいと思う。牛丼店は店舗数も多く、入りやすい場所にある。牛丼最大手のカツカレーは食べた記憶がないが、他の2社ではなかなか個性的なカレーがありバリエーションも豊富だ。おまけに価格が限りなくワンコインに近い。1000円越えあのカレーが出現しそうにない安心感がある。
その「お宝」カレー売る牛丼チェーンの一つが、カレー専門店を展開している。このカレーが牛丼屋のカレーよりもこれまた個性的ですごいものだ。ルーに加えているであろうスパイスの匂いが独特で家庭的なカレーとは一線を画す。好みは分かれるところだが、カレー道入門者にはちょっとレベルが高いかもしれない。ちなみに、某カレールーメーカーが展開するチェーンカレー専門店は、実に素直な味で万人受けするが、凄みはないのと対照的だ。
そして、一番すごい(と思うのだが)のが、その低価格だ。カレーのトッピングにより値段が変わるシステムなのだが、カツを乗せたものが一番低価格に設定されている。
カツはちょっと小さめだが、カレーの量とのバランスはこれくらいが正しい。たまに、ルーが少なくカツが大きすぎる店にぶち当たることもあり、この時はカレーではなくカツライスを食べている気がするので、カツの量が多すぎるのはいささか問題があると思っている。
このカツカレーのビジュアルを見ると、カツはおまけ、ルーが主役というのがよくわかる。最近ではレトルトカレーの品質(と値段)が向上しているため、昔ながらの自宅のカレーの味ではなく、ブランドと商品による好みが定着しているかもしれない。自分の好きなのは、〇〇カレーの中辛だ、という感じだろう。ただ、トッピングを含めたバリエーションも楽しもうとすると、カレーは家庭で食べるものではなく、カレー専門店で食べるものになっていくのかもしれない。インスタントラーメンとラーメン屋のラーメンのような棲み分けの時代が到来したということで、うちのカレーはね………という会話が昭和・平成と共に消え去るのだなあ。いと哀れ、なのであります。

ソロキャンあれこれ

手抜きテント飯

Amazonテントは大きめ フライ上面の空気抜き穴がよく機能して結露しない優れものだった

キャンプに行ってテントを張って寝る。まあ、当たり前のことだが、このテントは二人用なので一人で寝るには中が広い。その分、畳んであるときの荷物としては大きくなるが、車で行くソロキャンプなのであまり問題にはならない。このテントではちょっと大きすぎる梱包サイズも、極小サイズのテントであればバイクに積んでいくことも可能だ。が、快眠性という点では極小テントは圧迫感が強いのでTPOを選ぶ。使う場面といえば、リュック一つで鉄道旅をする時くらいだろうか。
今回はコット(簡易型ベッド)のテストのために大きめのテントにした。コットを入れると寝る時に頭がシートについてしまうのではないかと心配していたが、そんなことにはならなかった。ソロキャンプ用の極小テントではコットを入れるとシートに頭がべたっとつくのは明らかで、大きめのテントにするしかない。
ソロキャンプで荷物は最低限にしたいが寝る時は快適にというバランスをどうするか、これが結構悩ましい。解決策はタープを諦めるかな。晴れた日にしかキャンプに行かないことにすればタープは不要で、これが一番荷物の減量・整理に役立つ。ワンポール型のテントもコットを入れるには、一人用サイズであると小さすぎるみたいだし。そうなると大きめのサイズにするしかないが、これ以上テントを増やすのもねえ……………と悩んでいる。

これにちぎった大葉でもあればパーフェクトかな?

テントを張った後は、のんびりと本を読んでいた。最近よく耳にするチェアリング(椅子だけ持っていき、公園とか河原の土手でのんびりするお手軽アウトドアスタイル)みたいなものか。ただ、そうなると椅子の座り心地も改善したくなってくる。これが、アウトドアのギア地獄というやつだ。アウトドアで快適さを求めすぎると、莫大なギア投資が発生する。まさに中毒症状だ。アウトドアは不便さを楽しむものだと自分に言い聞かせる。
陽がだんだん傾いてきたので、おもむろに晩飯の用意を始めた。今回は全くの手抜きで、主食はカップ麺にするつもりだったが、アペタイザーは冷凍鰹のタタキにしてみた。追加食材は、ニンニク一欠片と切掛けの玉ねぎ半分を自宅から持ってきた。こういうところは省スペース志向、荷物軽量化を徹底している。ゴミが大量に出る「焼肉パーティー」みたいなことを考えてはいけない。
ニンニクスライスでカツオを食べるのは高知流だが、玉ねぎスライスで食べるのはお江戸的なアレンジだと思う。個人的には、青ネギより玉ねぎの方がカツオのワイルドさには合っている気がする。たたきは厚めに切り、その上にニンニクと玉ねぎのスライスを乗せて食べる。準備時間5分で開始できるお手軽ディナーだ。たたきのタレもついていたが、甘めの九州醤油とポン酢を合わせてタレにした。
今回はメスティンで炊く飯もなし。焚き火で焼く肉もなしだから、簡素の極みだが、ソロキャンプで料理にこだわってみても仕方がないかなあ、と最近思うようになった。お手軽料理の典型であるアヒージョや、焚き火が熾火になればあとは焼くだけというカルビ焼肉もなんとなく興が乗らない。そんな日には、切って食べるだけの冷凍刺身とか塊のハムやチャーシューが良さそうだ。
フランクフルトを買ってきて、串を刺して焼くだけとか、魚肉ソーセージを炙ってマヨネーズで食べるとか、手抜き料理?はあれこれ思いつく。そもそもソロキャンプの楽しみ方は、テキトウな時間をテキトウに使うという自堕落さが良いので、手抜き料理を楽しむのが本どうだろう。有名ソロ・キャンプ番組を見ていて一番共感するのが、この手抜き料理だ。
焚き火と野宿が目的のキャンプであれば、そんな手抜きレパートリーで十分だろう。キャンプ道具のミニマリストを目指す方は多いのだが、自分もそっち方向に進み始めたみたいで………というのが、手抜きの言い訳であります。

街を歩く

夜のフライトとキャンプ

翼端灯だけ見るとUFO的にもみえる

自宅からほど近い公営キャンプ場は工業団地の中にあるため、田舎の割になかなか騒音がひどい。おまけに空自の入間基地、米軍の横田基地で離発着する軍用飛行機の航路下にあるようで、日暮れ時になると定時運行(訓練)しているらしい飛行機が連続して着陸してくる。向かう方向で、ああこれは入間基地だから空自のC3かあ、とか。こちらは横田に行く米軍の輸送機ギャラクシーかな、などと空を見上げて確認をしたりする。ただ、夕方遅くの時間であれば、機影がよくわからないこともあり、おまけにエンジン音で聞き分けるほど軍用機の知見があるわけでもない。
ただ、数年前におきた北朝鮮発の弾道ミサイル騒動の時は、ずいぶん耳慣れないエンジン音の飛行機が、それも定時以外の時にやたらと飛んでいた。いわゆるミリオタ(軍事オタク)で空専門の方がいれば、機種と発着頻度から、防衛情報を抽出することなど簡単なんだろうなあ、と思っていた。ちなみに、入間基地の滑走路周りは厳重にフェンスがめぐらされているのだが、フェンス脇で写真は撮り放題だし、防衛情報の秘匿などという言葉は……………ということだろう。キャンプをしながら航空情報を入手する某国スパイがいるのかどうかだが、ありそうもない設定のような気がする。

20年以上前に100均で買った鉄製フライパンは今でも現役

そんな軍用機の轟音の下、晩飯作りを始めた。骨付き鶏もも肉を焚き火で焼こうと思っていたが、怠け心に負けてしまい、唐揚げ用のもも肉を買ってきた。これをニンニクを炒めたオリーブオイルで焼くことにした。まずニンニクを炒める。その匂いは屋外で嗅ぐとなかなか空腹感をそそる。ニンニクが茶色くなる頃に、そこに皮を下にして鶏肉を投入する。すぐに火を弱めて、あとはじっくり火を通していく。味付けは塩コショウだけ。皮が焼けたら、ひっくり返してしばらく放置する。本を読みながら時々表面の焦げ具合を見る程度の手抜きモードだ。

このナイフは大量生産の工場製品なので、刃のタッチアップも含めてあれこれ手間がかかるが、そこが良いところだ

焼き上がったら鶏肉を取り出し、残った脂の中に玉ねぎを放り込む。適当に炒めて、上からポン酢と醤油をかけたものが唯一の付け合わせ兼ソースだ。雑誌のおまけでついていた竹の集成材で出来たまな板兼皿に乗せる。同じブランドのナイフがお気に入りなので、並べて写真を撮ってみた。鶏肉を切り分けるのには、このナイフを使った。ちょっとだけワイルドな気分になる。

鶏肉を食べ終わった頃には、すっかり夜になっていた。焚き火を始める時間だ。今回は自宅にある猫の額ほどの庭で、冬の間に枝落としをして乾燥させていた枯れ枝を燃やしてみた。程よく湿気が抜けていたのでよく燃えた。枯れ枝は市のゴミ回収に出しても良いのだが、こうして焚き火に使うと、なんとなくリサイクル的な気分になる。ごみの減量にはなったはずだが、カーボンニュートラルと威張れるほどのことではない。せいぜい感覚的な有効活用レベルだ。
まあ、それでもお手軽で手抜きなソロキャンプで、一つくらいは良いことしてみたよ、という気になる。この日はキャンプ場使用料を抜くと、食費800円(夕食朝食二食分)で遊べたことになる。環境にやさしいかどうかは別にして、お財布に優しいアクティビティでありました。

街を歩く

刺し盛りで一杯

三点盛りに 「げそわさ」追加

新宿に本店のある日本酒居酒屋の渋谷店に行ってきた。渋谷は東京の中でも独特な街だと思うが、その原因は圧倒的な若者世代の多さであり、高齢者が徘徊していない街だからだ。すでに日本の人口は1/3が高齢者、ジジババだから、街を歩けば高齢者が一番多い。ところが、渋谷の街を歩くと年上と見える世代もせいぜいが40代後半から50代の感じだ。
当然、街中にある店は若者向けが中心になる。東急百貨店東横店は現在再建築中だし、東急百貨店本店は閉鎖してこれから解体工事になる。高齢者が行きたくなるような施設が、もはや渋谷には西武百貨店しかない。ただ、西武百貨店も昔からちょっと尖ったセンスだし、最近では買収された先が、ハイセンスビジネスとは縁がない企業のせいか、微妙にやぼったいというか、変なセンスを見せていて高齢者向きとはいえない。

そんな高齢者に優しくない街「渋谷」で、高齢者が好きそうな店を探すのはなかなか大変だ。そもそも渋谷で無理をして探すくらいなら、もう少し足を伸ばして違う街に行くほうが良い。お江戸の東部、下町エリアにまで行けとは言わない。山手線西部領域でもあちこちにジジババ向けスポットは残っている。
そんなことはわかっているのだが、なぜか所要が渋谷で重なり、ここしばらく何度も渋谷に行く羽目になった。せっかく渋谷に来たのだからファッショナブルなトレンド先端的な店に行くのも良いのだが、ついつい美味い日本酒で一杯やろなどと考えてしまい、希少な高齢者向き店舗、生きる化石のような店を見つけてきた。
その結果として、周りにいる客も当然ながらほぼ同年輩のロートルオヤジばかりだったが、1組だけ30代のカップルがいた。日本酒酒場に来て、注文したのがレモンサワーとハイボールだったので、よく目立った。つい気になって聞き耳を立ててしまったが、料理の注文も揚げ物と飯だった。なかなか面白い利用の仕方だと感心した。

本日のおすすめという料理は何品か黒板に書かれていたが、あえて刺身三点盛りを注文してみた。実は新宿本店で頼んだ刺し盛りがかなり気に入ったせいもある。そして登場してきた刺し盛りを見て2度びっくりした。まずは切り身の厚さだ。この厚みはすごい。標準的な刺身の厚みがどのようなものかはわからないが、なんとなく「普通の2倍だな」という感じがした。口に入れるとモグモグと噛む。いや、噛み締めることになる。噛み締める刺身は、随分と珍しい気がする。
二番目のびっくりは、ネタにサーモンが入っていることだ。昨今の若者世代で人気がある寿司ネタナンバーワンがサーモンだそうだ。サーモンは色が赤み(紅色)ではあるが、肉質としては白身魚になるらしい。だから、この3点盛りは赤身(マグロ)と白身二種の組み合わせになる。
お江戸の定番の組み合わせといえばマグロと白身とイカと思っていただけに、イカの代わりがサーモンかと驚いたわけだ。すでに若者のサーモン人気は高齢者にも触手が伸びているということだ。ジジイの若者志向というのはちょっと気持ちが悪いが、食の嗜好に関しては多数派(ジジイ層)が少数派(若者)に駆逐されつつある。伝統は受け継がれることなく廃棄されるのだ。これも現代日本人特有の、若者礼賛の表れだろう。ジジイが若物に媚びてどうするというのだ、などと心中で毒付いていた。が、平日にユニクロに行くと客の平均年齢が60歳を超えているように見えるのと根っこは同じだ。
かなり微妙な気分でサーモンを食べたが、決してまずいわけではない。脂が乗ったサーモンはトロとはまた違う楽しみ方があるし、合わせる酒を選べば良いのだ。などと心の中でぶつぶつ言い訳めいたあれこれを考えていた。サーモンを食べた後、一緒に注文した「ゲソワサ」の淡白さが身に染みるうまさだった。
これは味覚という点で、老化というよりヒトとしての劣化なのかもしれないなあ。渋谷の夜はほろ苦い。

ソロキャンあれこれ, 街を歩く

100均のダッチオーブン

100均の店で時々登場するエース級のキャンプグッズがある。この小型版のダッチオーブンは、キャンプギア専門店でもあまり見かけない。いわゆるニッチ商品なのだが、お見事な仕上がりだと思う。ネットニュースでも売り切れ情報が出ていて、見つけたら即買いのおすすめ品だった。自宅周辺では全く見つからず、なんと旅先で発見したので後先考えず買ってしまった。
ちなみに数日前に渋谷にある大型店では山積みされていたから、店長の仕入れ感覚に在庫が左右されているのかもしれない。
標準的なダッチオーブンは大小二個持っているが、当然ながらどちらも直径25cm程度の大型鍋で、重さも数kgあるからキャンプ道具としては重装備な代物に入る。車で行く時には特に問題はないが、焚き火で調理しようとすると周辺道具も必要で、やはり大掛かりなお道具になってしまう。その点、この超小型版はまさにおひとり様向けの大きさで実に良い。

これを何に使うかは脇に置いておき、とりあえず使う前の下準備、シーズニングをしなければならない。下準備は、工場で製造された後に錆止めのために施された表面の機械油を取る作業だ。南部鉄瓶では内部に漆を塗っているようだが、それも使いはじめには下準備がいる。ダッチオーブンなどの洋物鋳物鉄器は表面の機械油を取り除かないと食用調理には使えない。
このシーズニングを室内でやると、機械油が焦げ、その臭いが部屋の中に籠るので、室内作業はあまりお勧めできない。だから通常は晴れた日に表でやることにしている。

まず鍋を火にかけて熱する。温まってきたら、サラダ油をたっぷり入れる。鍋の温度が上がってくると表面から薄く煙が出てくる。機械油が熱せられるせいだ。その頃には、注いでおいたサラダ油も高温になり煙が出始める。そこに、屑野菜(にんじんの皮やキャベツの芯のような料理の途中で出てくる)を放り込み、野菜が焦げる寸前くらいまで炒める。目的は鍋全体の表面に塗られている機械油をサラダ油と合体させて取り去ることなので、鍋の底だけではなく横の部分もしっかり炒め野菜を押し付けて行く。今回は焼きそば用に用意したキャベツの外側を使った。

適当に炒め終わったらキャベツを取り出す。これは機械油まみれになっているのでゴミとして捨てるしかない。(だから、屑野菜を使う)
野菜を取り出したら、底に油が残っている。それをしばらく放置し、ある程度鍋の温度が下がったら、ティッシュペーパーなどを使い油を拭き取る。その後、ぬるま湯で鍋を洗い油を流し終わったら、ティッシュペーパーなどで水気を拭き取る。そして、また日にかけて表面を熱する。水分を飛ばすためだ。その後、改めて表面に錆止めとして少量のサラダ油を塗る。
これで準備作業が完了する。慣れれば5分もかからない作業だ。一度シーズニングを済ませて仕舞えば、焚き火の中に突っ込んで加熱調理することもできる。ワイルド系が好みであれば、焚き火に直で突っ込んだ鍋で塊肉を焼き上げるのも良い。お手軽ローストビーフだ。
芋やカボチャなどを適当なサイズに切り、鍋に放り込み焚き火の上で放置する。時々串などで野菜の真ん中部分を刺し、串がすっと通るくらいになったら火から下ろし、オリーブオイルを回し掛けする。ここに多少お高い高級塩をかける。モンゴルの岩塩とか、地中海の塩とか、いかにも高そうなものを選ぶのがお勧めだ。塩の味よりも、高級な塩を使っているという自己満足的気分の問題だ。ただの野菜がご馳走に変わる。
西部劇に出てくるカウボーイスタイルで遊びたければ、軽くベーコンをと玉ねぎを炒めた後でトマト缶と豆缶を放り込んで軽く煮詰める。好みで鷹の爪などを放り込み、最後にオリーブオイルをかけてかき混ぜれば、あっという間に西部男のワイルド飯になる。
などなど、ダッチオーブンは夢想が広がるキャンプギアなので、見つけたらぜひ一つお買い上げすることをお勧めする。ちなみに、冬になればこれを使って一人すき焼きをするつもりだ。鋳物鉄器は男のロマンだぜー・

ソロキャンあれこれ

今回のお試しグッズ 

特売で売っていた保温型マグカップと100均で購入したまな板、小型のスウェーデントーチを試してみることにした。
まず、マグカップだが内側がステンレスで保温性がある。寒い季節より暑い季節に冷たい飲み物を保温するのが便利そうだ。小型のステンレス保温瓶に入れた氷水をつかい、暑い盛りに冷たい水割りを作るのが楽しみだ。予想以上に重宝しそうだ。これまで使っていた軽量のステンレスマグはお払い箱になった。
竹の集成材らしい小型のまな板は、ソロキャンプ向けにお手頃サイズだと思う。2枚用意して一枚はまな板として、もう一枚は皿代わりに使うと言うのがよさそうだ。汚れがひどくなったら、焚き火で燃やして自然のリサイクル?に戻して行く。
最近は焚き火で出る燃え滓、灰を持って帰って肥料の代わりに使うので、土に帰るという意味では自然の焼畑農業みたいな感じのリサイクルだ。厳密に言えば集成材にする時の化学物質も含まれるのだが……………

今回の目玉は超小型のスウェーデントーチだ。丸太に十文字の切れ目を入れて、その中に火をつけるとロウソクのように燃えて照明になるというのがスウェーデントーチだが、通常は直径50cmくらいの太い丸太を使用する。木の内部から燃えて行くので、鍋を置いて調理にも使えるという、なんとも魅力的なものだ。
この小ささでは調理は難しそうだが、ロウソクがわりのおしゃれな照明になるだろうと、いくつ買い込んでみた。夕方になり石油ランプに火を灯すタイミングで火をつけようとした。
焚き火で燃えている枝を取り、切れ目の内部に入れてみるが、何度やっても火がつかない。どんどん暗くなってきて、点火作業もままならなくなってしまった。残念ながら諦めた。
やはりアウトドアの新型グッズを試すのは、日中の明るいときでなければいけないと反省した。おそらく、なんらかの点火用の仕組みが必要なのだ。100均の商品と舐めていたこともあるが、無計画すぎだ。小型の着火剤を切り取り、切れ目の中に押し込み、それをライターやマッチなどで火をつけないといけないだろう。小型とは言え木の塊なのでマッチ一本で火がつくはずもない。
次回は日中に一度点火した上で、夜に備えることにする。ただ、100均の商品なので何本か失敗しても惜しくはないし、失敗したとしてもこれはまさにそのまま薪になる。
相変わらず極楽キャンプというより実験室見たいなキャンプをしているが、それもまた一つの楽しみ方だろう。

ソロキャンあれこれ

キャンプで安眠を求めて

シートとサイドのポール このポールを両脇に差し込み固定する

キャンプ泊をする時に安眠の手段を手に入れるのは、焚き火の次くらいに重要なことだ。基本的にはテントで寝る時は地べたに寝ることになる。だいたいの季節は地面が冷たく、湿気も多いので防寒防湿対策が必要だ。テントの底面下にグランドシートという防湿物を敷く。テントの床面には通称銀マットとよばれるアルミコーティングしたウレタンシートを敷いたり、マットレスを使う。マットレスは防湿以上に防温性が重要で、おまけにクッション性も要素として加わる。
このマットレスとの相性はなかなか難しいもので、いくつかの製品を試すことになる。ただ結果としては、気にいるものが見つからなかった。厚さが10cmを超えるマットにすればかなり快適になると思うが、持ち歩く時の大きさが問題だった。車で運ぶにしても丸めた直径が50cmを超えるとなれば、これはもうほぼ布団だろう。(重量は諦めてマットの二段重ねも試してみたが、これはなかなか調子が良かった)
そこで考えたのが簡易型ベットであるコットだ。これであれば足の高さの分だけ地面と離れるから防湿性は高いはずだし、寝心地も良いだろう。
だが、最初に買ったコットは携帯性の高いものを選んだのが裏目に出て、組み立てることが難しい。特に足をはめる段階で一人では組み立てるのが難しいほど力が必要だった。そこで組み立てやすさに重点を置いてみつけたのがワークマン製品だ。
米国軍放出品があればそれでも良いかなと思ったが、手近なところでは見つからなかった。自衛隊放出品も探せばどこかにありそうだが、官給品だから、存在するとしても横流しの危ない品物かもしれないしと諦めた。ただ、自衛隊だと簡易式ではない金属ベッドだけかもしれないなあ。

まず組み立てだが、シートの両脇にポールを差し込み固定する。最初に買ったコットは、このシートとポールの固定が大変だった。ポールがはみ出てこないように、入り口穴の形状が袋状になっているのだが、その部分が固定するのにテクニックが必要だった。
ワークマン製品はそこが改良されている。開口部の穴を広げる紐がついていて、それを引っ張りながらポールを押し込むと、固定できるようになっている。道具は進化するものだ。ちなみにワークマンの宣伝文句が「声のする方に進化する」なので、まさにその通りの使いやすさ向上が図られているということだろう。素直に「えらい」と言いたい。
他社製品で最大の難関だった足の固定だが、他社製品はポールに空いた穴の向きを下に揃えて、シートに目一杯貼りを持たせた上で(これが大変むずかしい)、穴に足の金具を差し込むという方式だった。
こちらのワークマン製品は、金具を片方のポールに差し込んだ後(位置を揃える必要はない)、シートを引き気味にしてハンドル付き(てこの原理で金具をボールに押し込む形式)金具をセットする。ちょっとコツがいるが、比較的力を使わずにセットできた。これが最大の改良点だろう。
足の高さは金具の基礎部分に脚部金具を差し替えることで高低二段に変えることができる。これは実に簡単だ。

慣れれば5分程度で組み立てることができる簡単設置仕様に仕上がっている。シートはパンパンに張っているので、寝心地は快適だった。昼寝に使うのであれば申し分ない。夜になってテントの中で使った経験で言うと、やはりちょっとシートが硬い。寝返りをうてる幅はギリギリあるので、寝心地改善には薄手のキャンプ用マットレスを敷くと良いのかもしれない。今回は気温が高く寝袋も使わなかったからクッション性が皆無だった。冬場には厚手のシュラフと防寒マットなどを使うと快適に寝られるような気がする。
冬が来るまでは、昼寝専用になりそうだが、屋外用ベッドとしては優秀と言うしかない。やはりキャンプ道具は使ってみないとわからないことが多いが、快眠性追求マニアとしては、もう少しあれこれ試してみたい気もする。次はお値段のお高い簡易ベッドを買ってみるかなあ。でも、寝心地以上に値段で後悔しそうな気もするし、そもそもそんなにキャンプ行くのかも……………

街を歩く

キャンプで生ビール

最初にお断りするが、自分はけしてアサヒビールスーパードライの回し者ではない。ビールはどちらかというとプレモル好きだし、普段のみであれば一番搾りが好みだ。気張って飲む時はギネスの黒がよろしい。
だが、この泡が出るという新タイプの缶ビールはCMを以て気になっていた。人気商品らしく売り切れが続いていたが、最近ようやく近くのスーパーで買えるようになった。とりあえず中身は同じだろうと一缶だけ買ってきた。それを気温の上がった日のキャンプで飲もうと思ったのだ。この日は5月にしては珍しい30度を超える夏日で、ビールを飲むには絶好の日だと思った。

上面全部が蓋になっているので、プルトップを引くと、缶上面が完全に解放される。イメージとしてはツナ缶を開けるような感じだ。どうもビールの冷やし方が足りなかったのか、いきなり泡が爆発的に飛び出してきた。
おやおや勿体無いだろうと思ったが、量的にはそれほど減ってもおらず、泡だけが吹き上がった感じだろう。ひょっとすると、缶の蓋は一気にかパッと開けてしまうのが良いのかもしれない。

泡の吹き出しが治ってから徐に飲み始める。いつものスーパードライの味だった。中身ではなく缶の形状が変わっただけだから当たり前だろう。ただ、これまでも缶ビールを飲む時は、狭いプルトップの飲み口が嫌いで、ほぼ必ずコップに注いで飲んでいた。だから、缶上面が全解放されている新形態は好ましい。これであればコップいらずで飲めそうだ。
問題は泡の吹き出しだろう。これほど勢いよく出てくると、従来缶のように「おっと、危ない」と口をつけて飲むわけにもいかない。なんだか微妙に難しい飲み物だ。それでも、屋外で飲むにはよさそうだ。もう一本買ってこようと思っていたら、すでに売り切れていた。やれやれ。

街を歩く

原宿散歩 東郷元帥のことで思う

竹下通りから明治通りに出た後、東郷神社までは一息の距離だ。ただ、この東郷神社は(個人的には)新しくできた人工的な神社という感じがあって、今一つ拝みに行く感覚にならない。東郷元帥の記念館みたいな思いが強い。
神話時代であれば日本武尊、戦国期であれば豊臣秀吉が軍人として神社に収まっる一柱になった経緯を思えば、戦功のある武人が神社の主神になるというのは不思議でもない。明治の大戦で大奮闘し歴史に残る鮮やかな結果を残した東郷元帥の神社ができても、当時の国威発揚策として考えれば当然だっただろう。
日本という国が戊辰戦争、西国諸藩連合が起こした暴力革命の結果として、30年を経過してようやく治まりかけた時期だ。おまけにその国が開発途上の貧乏国のくせに大陸の二大強国と連続して戦争するという暴挙に出た。1度目の戦争で賠償金を手にしたことに味を占め、2度目の戦争は国際的な大借金をしてまで開戦したのだから、負ければ亡国どころか民族根絶やしになるほどの大ギャンブルだっただろう。
それに勝ってしまった立役者が、軍神に生まれ変わっても仕方がない。ただ、その結果として、また世界最強の国を相手に、勝利条件も決めないまま戦争を仕掛けるという暴挙パート2をする原因にもなった。東郷神社の始まりは、まさに敗戦亡国のきっかけとも言える。
東郷元帥自身は対英米戦を危惧していたという話も読んだことがある。もしあと10年長生きしていたら、陸海軍が暴走し、開戦にいたるまでのあれこれを止める役になっていたかもしれない。貧乏なくせに見栄を張る政治屋の姿は現代にも続いている。対戦に負けてもこの国の政治屋どもの考えは変わらなかったらしい。人類が存続する限り、クズな政治屋は無くならないなのだなとも思うのだが。色々な意味で東郷神社は考えさせられることが多い。

すぐ近くにある明治神宮もそういう意味では、大正期になって創建された神社だから、東郷神社だけが特殊というわけでもない。そもそも神社には複数の神様が、時代を超えてだんだんに集まってくることも多いので、造営された時代とか祀られている主神のことをとやかくいうこともないとは思う。八百万の神の国だし。しかし、この近代的ルックスの神社というのもなんだかなあ、という気分がするのも確かだ。

その東郷神社の前、明治通りを眺めてみると知らないうちにずいぶんビルが高層化している。東京メトロ副都心線の工事中は、実に見通しの悪い渋滞道路だったような記憶があるが、今はすっきりとしているし、電線が地中化されたせいで空に余計なものが見えない。電信柱と電線電話線が消えると、空は広くなるのだとわかる。おしゃれタウン原宿には似つかわしい景色だ。歩道が広くなったので歩きやすい。原宿から表参道を抜けて青山に至るゆるい坂道も昔から散歩道としては名高ハイソサエティー愛好レベルの遊歩道であるが、明治通りも散歩のしやすい都会的な雰囲気になった。

原宿を北参道方向までぶらぶら歩いた後、原宿駅に戻る途中で見かけた、いかにも原宿っぽい洒落たラーメン屋がとにかく目についた。パッと見ただけでは、これがラーメン屋と思う人の方が少ないだろう。オープンテラスがあるカフェと言われても信じてしまいそうだ。
この店の本店(?)は恵比寿にあると思っていたら、本店は神奈川の山奥にあるそうだ。あまりにもオシャレすぎて、この店にラーメンをたべに行った記憶がほとんどない。10年以上前に一度行ったきりかもしれない。ただ、端正なスープが有名で、いわゆる高級ラーメン店の走りだった。
ネットで調べてみたら、なんとすでに国内に10店以上ある有名ブランドだった。海外にも大量に出店しているので、グローバル化したラーメンエンタープライズだ。

窓の外からメニューが眺められる。じっくりみてみた。なんと、千円では食べられない。もともと高級系な店だったが、場所柄も考えると、ついにラーメン1500円時代が到来したのだと分かった。昔から、ラーメン一杯の値段は、アルバイトの時給で1時間分くらいだと思ってきたが、ついに時給を超えてしまった。この先、時給が上がるのが早いか、ラーメンの値上がりの方が早いか、相当微妙な感じがする。
ラーメンがついに大衆食から脱出して進化する時代が来たのかもしれない。それとも、これは原宿だけで起きている局地的な動きなのだろうか。日本経済の今を探るために、もう少し原宿をぶら歩きしてみるのも良いかな。

食べ物レポート

自分への土産物

北の大地に旅をすると、いくつか買い込んでくるものがある。お土産というより自分向けのストック商品が多い。昔はジンギスカンのタレを大量に買い込んでいたが、最近は首都圏のスーパーでも手に入るようになったので買い物リストからは除外した。今でも買い出ししているのは、ジンギスカンのタレ風の「しゃぶしゃぶのタレ」で、これは有楽町のアンテナショップでもたまに買えるが、個人的にはほぼ万能調味料扱いなので、最低限3本はストックしておきたい。なので、定期的に現地調達している。
セイコーマートのPB商品である「ミルクコーヒー飴」も買ってくることが多い。セコマは埼玉県にも支店があるので、乾物飲料系であれば手に入るのだが、残念ながら最寄りの店舗まで車で1時間近くかかる。だから軽めのものは現地調達することが多い。さきイカにチーズがコーティングされた、チータラのイカ版は土産に渡すと喜ばれる。セコマ最強PBはメロン味のソフトクリームだが、これは持って帰るのが難しい。首都圏のウェルマートで業務提携しているらしく、セコマPBが手に入ることもあるのでたまに利用する。

土産に頼まれるものは大体が甘いものになる。カニやイクラなどの生ま物(?)は頼まれても宅配便で送ってしまうことにしている。荷物の軽量化は大事な旅の掟だ。
お土産に希望されるような名物は空港で買えるものがほとんどだが、時にはローカルな街の名物を調達しなければいけないこともある。十勝であれば、スイートポテト(それも重量で値段が決まる量り売り)が現地でしか買えない名品の最たるものだ。これを買うために何度か寄り道をしたぐらいだ。ただ、自分への割り当ては極めて少ない。あくまで贈呈用の一品だ。
北の軍都であれば、リンゴが丸ごと一つ入ったパイがおすすめだが、これも現地でなければ手に入らない。最近はテレビで報道されたせいで通販でも品切れが続いているようだ。とてつもなくうまいプリンもあるが、こちらは通販で買えるようになった。プリンは冷蔵品だし、なかなか重たい荷物になるので、土産扱いにはしていない。1-2個を自分が食べるために買うくらいだ。ラーメンでも有名な街だが、個性的な銘菓が多い。動物園を見に行ったついでに、あれこれ買い集めるのが良いかもしれない。
たまたま軍都の名物焼き菓子を土産に注文されたので、どこにいけば買えるかとネットで調べてみたら、なんとJR駅前の物産館で売っていた。空港の中で探すのはなかなか大変だが、駅の物産館はコンパクトでわかりやすい。すぐに見つけたが、なんと味がわりで3種類ある。どれを買えば良いか問い合わせをすれば良いのだろうが、面倒なので全種類買ってしまった。

食感で売るという、かなり斬新なコンセプトだが名品に違いない うまいぞ

その注文された焼き菓子を手渡してから、ふと自分でも食べてみたくなった。すでに土産として渡したものを、一つでいいから自分にもくれないかと頼めるはずもなく、その時は諦めた。次に行った時に自分の分を調達しようと決めた。それが、この焼き菓子だった。サイド買いに行って気がついたのだが、一枚ずつばら売りしていた。最近の土産物屋はこのバラ売りシステムを採用しているところが増えたが、実に客目線で宜しいサービスだ。
さてどんな味だろうと一枚食べてみると、柔らかいクッキーというのが最初の感じだが、商品にはクッキーではなくサブレーと書いてある。サブレーの定義はよくわからないが、なんとなく硬めの焼き菓子というイメージがあるので、このふにゃっとした食感は意外だった。生地の甘さは控えめだが、その中に柔らかいチョコレートが練り込まれている。
チョコチップの入ったクッキーがとても柔らかくなったというか、ぐずぐずに湿気った食感というのか。甘さのバランスも良いが、最大のセールスポイントはこの一風変わった食感だろう。ホワイトチョコ味は食べなくても想像がついてしまう。サイトを見てみたら季節限定品も売っているようだ。次回は季節限定品を試してみよう。

この焼き菓子をもぐもぐと食べていたら、東京大好きな元・上司が銀座以外の菓子屋なんて…………という大差別発言をしていたのを思い出した。全国各地の菓子職人たちが銀座には売っていない(おそらく発想もできないから作ることもできない)、ユニークな名品を生み出しているのだが知らないのか、と反発していた。
たまたま出張の土産にフランスで有名なお菓子を買っていたときも、この店は東京にもあるのに………と馬鹿にされた。東京にあるのだから珍しくもないと言いたいようだった。
フランスの店と東京の店で売っているものが同じ商品だと思う神経がよくわからない。原材料を全てフランスから輸入したとしても、調理機器を全て輸入品にしたとしても、水が気温が湿度が違う以上、同じものになるはずがないだろう。おまけにフランスの小麦は一般的な輸入品ではない。味をよくしようとカナダ産小麦などの北米もの小麦に変えていたとしたら、東京製はフランス製と根底から変わってしまう。同じミルクやバターをフランスから安定的に輸入できるかというともっと疑問だ。日本にある「商品」は名前は同じであっても、限りなく現地のものに似せているが、あくまで似せているだけの「偽物」でしかない。(ただ、偽物であっても上手いのは間違いないと思う)東京で売っているものは、ブランドラベルだけ本物、中身は別物という認識ができないのだろうか。業界人としての見識を疑ってしまう。などと、心の中でぶつぶつと呟いていた。(こっそりとぶうたれていたが、あくまで心の中だけですよ、だって、上司ですからね)

こういうローカルな名品に出会うたびに、その時のことを思い出す。熱烈な東京崇拝主義は、それに反発する過激な地元礼賛主義を生み出すものだ。地方と中央という対立構造は案外と食い物の恨みから生まれているのかもしれない。個人的には、お江戸も巨大なローカル都市だと思っていますから、ありがたみなど感じていませんけどね。