
面白いものが出てきた。怪しげな印紙が貼ってある。グーグル先生AIのご指導を仰いだところ、以下のような回答が出てきた。
トランプ類税は、かつての日本に存在した間接税の一種で、トランプ、花札、麻雀牌の製造・出荷に対して課されていた国税です。ギャンブル性の高い遊具を対象に1957年に骨牌税から改称・整備され、1989年4月の消費税導入に伴い廃止されました。製品の箱には「紫色の証紙」が納税済の印として貼付されていました。
押し入れの中を順ぐりと断捨離を進めている。しまいっぱなしにしていた懐かしいものが出てくると整理の手が止まってしまうのが最大の問題だ。
さて、昔々日本アジア航空なる航空会社があった。日本航空の子会社で台湾行きの飛行機を運行していた。海外便は成田空港から出発する時代に、なぜか羽田空港から出発していた。極めて政治的な運行便だったのだ。
そのキナいい土産にもらったトランプが未開封のまま出てきた。中を取り出すと、なんと印紙が貼ってある。消費税などという悪税が存在しない頃、賭博遊戯に使われる道具についてのみ課税されていた特殊税だった。トランプや花札、麻雀牌などが対象だったそうで、都バックを非合法としながら、その用品には課税するという典型的なWスタンダードな税制というか日本行政の印だろう。
そのダブスタな課税対象の代物が、正式な国交を結んでいない台湾に対して変則的な編成をされた航空会社の機内でおまけとして配られている。ダブスタの二乗とでも言うべき「笑ってしまう」代物だ。
半国営である日本航空の子会社として運用される日本アジア航空とは、ダブスタな外交手法でしかない。当時の台湾に入獄するためのビザは、台湾政府の大使館ではなく(外交的に存在しない国だから)、台湾政府傘下の公営交流団体から入手するしかなく、帰り便の航空券をかっ九人できないとビザがもらえないと言う、なんとも厳格な審査があった(らしい)
台湾に頻繁に入出国を繰り返すと、台北空港で別室に連れて行かれて検査を受けることもあった。羽田空港で、日本の検査施設で成分調査をするために持ち帰ったベーキングパウダーを、覚醒剤だと疑われ税関で引き止められたこともある。今でもおかしいと思うのだが、覚醒剤を一斗缶に入れて10Kg近くを正々堂々と持ち込むバカがどこにいると言うのだろう。成田空港であれば麻薬等を発見する捜査犬がいてあっという間に見つけるのだろうが、ダブスタ運用空港の羽田では、そんな優れた仕組みはなかった。そもそも飛行機一便分の乗客しか降りてこないのだがら検査台も2台しかなく混雑していた。
夜便で帰ってきたため、税関から解放された時には終電を過ぎていた。税関からタクシー代くらいもらっても然るべきだと思うが、当時の役人は丁寧さなどかけらもなく、疑いが晴れるとさっさと帰れと怒鳴る始末だった。
まあ、そんな19080年代のバブルな日本を思い出し、この国で暮らすことの面倒を再認識した。この国の暮らしは好きだが、政府は最低だなと思い起こさせる「トランプ類税」にまつわるお話しだ。