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街を歩く

すすきの 点描

すすきの界隈を歩くと面白いものによく出会う。昔々に見たディズニーのアニメに「小さなおうち」という短編があった。一軒家の周りが高いビルに囲まれていく話だった、それだけが記憶に残っている。ストーリーはさっぱり思い出せニない。ハッピーエンドだとは思うが、ビルに囲まれた小さいおうちはどうなったのだろう。
そのお話を彷彿させる景色がすすきのにあった。前面の道路以外はぐるっと高いビルに囲まれている。なんとも懐かしさを感じる光景だが、いったいいつまでこのちいさいおうち(?)はもつのだろうか。ちなみに今はラーメン店が入居している。高いビルになる前に、一度食べに行ってみようか。

すすきののちょっと北側、飲み屋街としてはちょいハズレというか、場違い感がある立地に賑やかな入り口を見つけて、店の前まで覗きに行ってしまった。
どうやら立ち飲み屋らしい。この昭和のアンチヒーロー全員集合みたいな暖簾というかバナーというか、なんともインパクトがある。飲食店のファサードとしては実に秀逸であり集客効果も高そうだ。(わざわざ見に行ってしまった)
ただ、昭和のアンチヒーロー、つまり怪獣大集合時代を生きてきた人間からすると、これは著作権問題、大丈夫かと言いたくなる。

ただ、よく考えるとウルト◯マンや仮面ラ◯ダーの初代は今から50年以上も昔の作品だから、著作権が残っているにしても、それをリアルに見た記憶があるもの(再放送もあるけれど)は、もはや前期高齢者から後期高齢者に移行する世代だ。こいつらは文句言わないだろう。
そもそも、この立ち飲み屋にくる世代は、この店頭ののれん・バナーにのっているキャラクターは存在を知らないものが大半だろうし、オリジナルキャラと錯覚するのが多いはずだ。
ゴジラやガメラシリーズは平成にリメイクされているから知っているものもいるだろうが、初代ウルトラマンやその前作のウルトラQに登場した怪獣?は全く知らないとも思える。だから知財関係のあれこれを言い出すものも少ないのではと思う。
そして、芸術的観点から見てパロディーであると主張できそうな変更は加えている。「キングギ◯ラ」は「ティングギドラ」に変わっている。おまけにどいつもこいつも平和そうなキャラ顔に変形している。原型のも影はだいぶ薄い。

まあ、話の種にこれは一度行ってみなければなあと思うが、同時に思い出したのが円谷プロの認定を受けていたオフィシャル「怪獣酒場」はどうなったのだろう。あれも面白い飲み屋だったが。
この店に行けばティングギドラの三食丼とかガメラの甲羅紋様のピザとか出てきそうな…………… でも、G メニューはないだろうし、ギャオスの目玉焼きとかは食べたくないぞ。

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つくね屋 札幌のチェーン

札幌には唯一無二と言いたいくらい強力な焼き鳥チェーンがある。その名も串鳥。薄野の雑居ビル地下でカウンターだけの店から始めて、今では北海道のほぼ全域に展開している。道民御用達といっても過言ではない。その支持の理由は圧倒的な低価格と高品質という外食業のお手本のようなブランドだった。関西を中心とした鳥貴族も同じような形式で繁盛チェーンになったが、札幌では串鳥の基盤を崩すほどの力があるかどうか。少なくとも価格に関しては串鳥が優位だった。
ただし、コロナ以降に相次ぐ値上げがあり、今では「お安い」串鳥は過去形になった。串鳥VS鳥貴族の勝負は意外と混戦状態になっていきそうだ。価格差がなくなれば、店内が明るい串鳥と店内がわざと暗めにしてある鳥貴族のような店構えの勝負になるかもしれないが。

ところが串鳥の独占に勝負を挑んだ進行焼き鳥チェーンがサッポリを中心に急拡大している。売り物は「生つくね」なのだが、この生の意味が分かりずらい。刺身のような「生」ではなく、「生肉」を店内で加工しているというような意味らしい。
そのつくねをベースに、上にかけるタレというかトッピングを変えることで味のバリエーションを出す一風変わった焼き鳥だが、普通の焼き鳥もしっかりメニューにある。
串鳥よりちょっとお高い設定だったが、串鳥の値上げのせいで価格差が縮まった。どうもコロナの間に企業体力をつけたようだ。コロナが終わってもう2年近くが経つが、外食企業各社でアフターコロナの業界変化についていけなかったところはほぼ退場してしまった。その過程で生き残った企業は生存利得を手に入れたようだ。このつくね特化型焼き鳥屋もその勝ち組の一つらしい。

どうやら注文ミスをしたらしく、頼んだつもりもないさつま揚げ状のものが出てきた。これはなんだったのだろ食べてみてもよくわからなかった

その勝ち組の特徴はスマホを使ったセルフ注文システム母導入だ。自社製のタブレットを使ったオーダーシステムは導入時の投資などを考えると、今では投資が重たすぎる情報機器になっている。スマホ注文決済型が一番お手軽で導入も早いのだが、課題は高齢者対応だろう。スマホを使えない高齢者(70代以上に多い)の問題もあるが、実は画面の字が小さくて読めないとか、注文ボタンが小さすぎてきっちり押せないとか(高齢者には手が震える人も多い)、大袈裟に言えば世代による分断が起きる。

この辺りを無難にこなしているのがサイゼリヤのメニュー番号入力による注文システムだが、若者(40代以下)を主力にしていると、このあたりの気付きが遅いようだ。ネット社会、スマホ社会の暗い落とし穴とも言える。

急成長のチェーンは当然ながら客層も若いし、経営陣も若いからこのような世代分断型の問題の存在自体も気がつかないのかもしれないなあ。暗い店内でスマホの小さい文字と格闘しながらそんなことを考えていた。

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市役所の味噌ラーメン

昼飯のタイミングを逃し中途半端な時間になってしまった。ふと思い出し、札幌市役所の地下食堂に行ってみることにした。職員向けの食堂は昔の学生食堂のような、ある意味でさっぱりとした雰囲気だが、勘弁色と考えるとこんなもので良いのだろう。街中の古びた食堂で感じる昭和感も漂う。
メニューはかなり絞り込んであるから、昼過ぎに行くと定食類は売り切れのことが多い。しかし、頼みたいのは面なのでもんだいない。こちらは売り切れになることはないようだ。味噌ラーメンがイチオシで最近流行りの辛味噌も置いてある。どちらにするか迷ったが、迷ったときは定番にするのが良い。

というわけで味噌ラーメンにしたのだが(醤油は前回食べてわかっている昭和レトロ版だった)、こちらも昭和50年頃よく食べた味噌ラーメンのままだった。豚骨スープで仕立てられた最近にコッテリ系味噌ラーメンとは明らかに異なる。味噌ラーメンの形容にさっぱりというのはおかしいとは思うが、やはりさっぱり系味噌ラーメンというしかない。トッピングはお約束のもやしが載っているが、味噌ラーメンにチャーシューは載っていなかったのが昭和スタイルで、そこはアレンジというか進化しているらしい。
味噌ラーメンには胡椒ではなく一味唐辛子をかけるのが定番だが、このときはかけ忘れた。セルフの大食堂スタイルなので、ラーメンカウンターで商品が出てきたらすかさず唐辛子をかけなければいけない。テーブルには調味料が一切置いていないから、これはちょっと失敗だった。

普通に美味い味噌ラーメンだったが、自分の直前にインバウンド観光客二人が何故かラーメンを注文していた。外国人観光客が市役所の食堂に来るということ自体がよく理解できない。食堂内には日本語表記しかない。食券販売機も日本語しか書いていない。スマホの自動翻訳機能でも使っているのかもしれないが、商品を注文するには難度の高いところだと思う。おまけにセルフサービスであり出来上がったら食券番号と品名で呼び出す仕組みだから、日本語がわからないとできたかどうかすらわからない。
案の定、恐れていた問題が起きた。自分の商品をもっていかれそうになった。従業員にそれは違うと嗜められたが強引に持って行こうとする。従業員が身振り手振りで順番違いを説明するが、どうも不満そうだ。仕方がないから自分の商品を急ぎで持ち去ることにした。あとの対応は……………知らん。

どうも札幌市はオリンピック誘致に失敗した後は、外国人にあれこれ過剰対応するのはやめた気配がある。京都のオーバーツーリズムも大変そうだが、札幌のように塩対応することにすれば、そのうち婿から勝手に来なくなるのではないかなあ、などと美味しい味噌ラーメンを食べながら考えていた。午後の市役所食堂は思索の場にふさわしい。

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一年ぶりのかしわぬき

薄野の近くにある蕎麦屋はビルの一階にあるのだがあまり目立たない。それでも客足が途切れない人気店であるのは、札幌で数少ない蕎麦の老舗だからだろう。だいたい植民地であり流刑地であった蝦夷地、北海道では100年続く老舗など数えるほどしかない。そもそも開基150年程度の新興地だし、入植者でも一山当てたら故郷に戻るつもりのものばかりだったはずだから、老舗の形成要素が薄い土地なのだ。
それでも函館や小樽、あるいは釧路や根室といった港町では産業の拡大とともに人口集積が進み「地元」化した店も多い。ただ、それも昭和後期から始まった地方の衰退現象に巻き込まれ老舗と言われる店のほとんどが姿を消した。
つまり、この蕎麦屋は極めて稀有な老舗の生き残りなのだ。みんなでもっと大切にしようと言いたくなる。

入り口にかかる品書きは、実にオーソドックスな蕎麦屋のラインナップだ。蝦夷地入植者は全国津々浦々から押し寄せてきた。基本的には戊辰戦争負け組が入植者の主流で、本国からの棄民扱いになっているから東国出身が多い。特に東北地方は寒冷地でもあり大規模移民が行われたようだが、それでも定着率は低かったようだ。
そのせいかお江戸の文化は比較的巣トレー路に入り込んでいる。麺類で言えばほぼ蕎麦一択になる。西国で主流のうどん店は珍しい。
だから、種物のそばを見ても蝦夷地らしいものはほとんど見当たらない。酒だのいくらだのにしんだのといった海産物系の見当たらない。(てんないにはいてばどくそうてきなめにゅーもあるのだが)
まあ、蕎麦屋の老舗とはこうあって欲しいという、我が希望にはぴったりだ。そして、お江戸伝統とでもいうべきメニューが「かしわぬき」で、これを販売している蕎麦屋は尊敬に値する。蕎麦の名産地と言われる信州をでも、これがある店は少ない。おそらく「お江戸」のスノッブなメニューなのだ。蕎麦屋に行って蕎麦ではないものを注文するのは、お江戸の不良のくせみたなもので、その流れから生まれたのが「かしわ抜き」、つまりかしわ蕎麦からそばを抜いた、汁物料理になる。

どうやらお江戸の蕎麦屋は、今でいうところのファストフードであり、飯を食うのではなく軽く軽食をとる、あるいはそれとともに酒を飲む場所だったようだ。だから、蕎麦の盛りも少ない。藪系の老舗に行けば、蕎麦の下からザルのすのこが見えるほどのバーコード状態で出てくる。
そんなお江戸の蕎麦流儀が生んだのがそばを抜いた種物だった。かしわ抜きや天抜きが有名だが、それが有名なのはお江戸だけらしい。


出汁の聞いた濃いめの蕎麦つゆと鶏肉の油がよく合う。そばが入っていない分だけ、少し薄めに仕立てているようだが、それでも濃厚な汁は日本酒によく合う。

蕎麦屋で酒を頼むとよく出てくるのがそばを揚げたものだが、これも実に美味いものだ。塩加減にもよるが、カリッと上がったフライド蕎麦を齧りながらチビチビと酒を飲み、お銚子半分が空いた頃にかしわ抜きが来る、なんと素晴らしい。これを至福の時と言わずしてどうするよ、なのだ。
残念ながら町の蕎麦屋では楽しめないことが多い「かしわぬき」だからこそ、蕎麦屋巡りをして発見する楽しみもある。今やラーメン道追求はB級グルメ・エンタメとなっているのでラーメンフリークは多い。ただ、それとは異なる「麺世界での求道的探究も存在する。それは何か。かしわ抜き探索だと言いたい。

今年は多少時間を投じてかしわ抜き探索してみたいものだ。ただ、今では蕎麦屋も探し出すのが大変なくらい店数も減っている。おまけに、蕎麦屋にはもう一つの隠しメニュー「おだまき」というものも存在しているので、これも見つけたい。

まさに求道なのですよ。

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北国で見つけた高知

カゴいっぱいあったのが売れたのだろうなあ

北野町のスーパで見つけた柑橘は妙に小さく色気も悪いが、間違いなく高知県さんの文旦だった。現地では大ぶりのたまを見慣れているから、最初は文旦だとは思わなかった。おそらく高知では小さくて規格外扱いになるようなものを格安で仕入れて販売しているのだろうなあ、などと思った。
高知を含め西国で見る柑橘類は種類も豊富で価格も安い。例えば、現地で一玉100円程度で売られているものが関東に来ると150円になり北海道まで来れば250円になる、そんな感じがする。現地でも高級品であれば一玉200円を超えるものもあるが、それは関東では倍近い値段になるし北海道であれば500円越えだろう。そんな高い柑橘類がバンバン売れるはずもなく、必然的に北海道の柑橘類売り場は種類も少なく見栄えも貧弱だ。
ただ、これも現地や首都圏と比較すればの話であり、見比べなければ価格差を感じることもない。
当然のように柑橘類の中心は輸入物のオレンジになっていたりする。一時期のオレンジ高騰も治ったらしく、値段は安定しているせいだろうか。
ただ、高知の文旦や宮崎の日向夏などは、食べ方の解説を置いておかないとちょっと不親切だなあという感じがする。それぞれの地域で独特な食べ方、皮の剥き方がある。それを合わせての食文化紹介をサボってはいけないと思うのだ。

まあ、柑橘類はどうやって食べても美味いが、食べ物は文化だからね。流通業の方達も、もう少し丁寧な取り扱いをしても良いとは思うけど。

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ランドマーク 復活

3月中旬でも北の街では雪の嵐が吹き荒れたそうで、都心部でもまだ雪が一面に残っている。どうやら南の国から来たらしい観光客は雪を喜んでいたが、北国の民からすれば早く溶けてしまえと思うだけだろう。まだ春の気配は遠いようだが、これでもすっかり春がきたと思ってしまう雪解けシーズンだ。
ランドマークの周りが日本人一般が感じる春的な気配になるのはもう少し先、ゴールデンウィークのこりだ。ちなみに、この日の気温は一桁だった。

もう一つのランドマーク、4丁目プラザはいよいよオーブン間近のようだ。鏡面仕上げの外壁に向かいの三越が映り込んでいるのはちょっと綺麗だったので写真を撮ってみた。今では待ち合わせ場所や時間をしっかり決めて誰かと会うことも少ない。〇〇時ごろに△△あたりで。近くに行ったらラインする…………みたいな感じだろう。この場所、特に地下入り口はいつでも待ち合わせの人で混雑していたが。もうそんな光景を見ることもないのかもね。

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エスコンビルのフードホール

実家の駅前に建設中だった商業ビルが完成した。日ハムのホームであるエスコンフィールドと連携したボールパーク連動型のホテルらしい。価格を調べたわけではないが、なんと札幌市内のホテルよりも料金が高いそうだ。へー、というしかない。その駅ビルは駅から直結した歩行者通路があるのだが、さすが雪国だけあり屋根と壁がついたトンネル状の通路だ。そこからエスカレーターでホテルに直接上がる。そのエスカレータの前に罠のように仕掛けられているのがフードホールで、ここは一般客も使用できる。
のだが、基本的に週末営業らしく平日、月曜日はお休みか早仕舞いということで、月曜夕方に行くとほとんどの店が閉まっていた。これはホテル客にはどうよと思うが、よく考えるとこのホテルに泊まる客は野球のホームゲーム観戦が目的だから、確かに月曜に泊まる客は少ないだろう。
ちなみに、駅前にはほとんど飲食店がないので、月曜日にはホテルの隣にある雑居ビルの焼き鳥屋とか居酒屋くらいしか選択肢はない。だが、JRで移動すれば札幌都心部まで18分であり、地方都市でありながら千歳空港との接続路線のため、1時間に4-6本も走っている。首都圏並みの運行密度だから、困ったら札幌に行くという選択肢もある。札幌市内にあるホテルでもまちハズレにあるところよりは案外便利なホテルなのだ。

その閑散とした月曜夕方のフードホールでしっかり営業していたのがインド人が運営しているカレー屋と地ビールの置いてあるバーだった。北海道北部の町、沼田町のビールだそうだ。ホップの香りが強いフルーティーなビールで、確かにマイクロブリューワリーの意義を認めさせてくる良い品だった。が、お値段が高すぎる。2杯目を注文する気も失せるのだが、よくよく考えればこの店はホテるのバー代わりみたいなものだ。高くても当たり前かと思い周りを見渡すと、どの店も街中の居酒屋やレストランより2割ほど高い値付けになっていた。
地元に開いた場所なので勝手に想定していた地元値段であるはずがないと、これまた遅まきながら気がついた。うーん、結局自分にとっては泊まることもない立地にできた(地元なので)、あまりに高級すぎるフードホールという、あまり便利ではない施設なのだ。
第二ビルも建設中らしく、人口5万人くらいの地方都市が大都市並みの商業施設を持ち続けられるかという一抹の不安も感じつつ。

まあ、一年経ってからまた観察にこようかな。

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千歳空港のラーメン

一見すると味噌ラーメンにも見える醤油ラーメン

千歳空港にはラーメン道場というものがあり、そこには北海道内の有名店が10店ほどが営業している。北海道のラーメンでよく言われるのが、札幌味噌・旭川醤油・函館塩という三大グループだ。札幌味噌というのはいささか納得できないところもあるが、旭川・函館には頷くものがある。
旭川の醤油ラーメンとの特徴はというと、実はスープではなく「麺」にあると思うのだが、旭川のラーメン店のほとんどで使われているある製麺屋のちぢれ細麺の歯ごたえにあると思う。あの麺の食感は、明らかに札幌の麺とは異なる独特のものだ。
その旭川ラーメンにあるいくつかの有名店の中で老舗の一つにあたるのが梅光軒だ。最近ではショッピングセンターなどにも出店している。ただ、どうも多店舗化する中で味の標準を変えていったような気がする。
初めて旭川で食べたときは、かなり濃いめの醤油味でドカンと下にくる味だった。まだ無化調などと言われるブームが来る前だから、たっぷり調味料の味がしたものだが、それがラーメンのうまさだと思っていた。
ところが、久しぶりに食べた旭川醤油は油も少なめ、スープもおとなしめ。おまけに麺がちょっと柔らかいではないか。どうもと快適というかアーバンテイストな進化を遂げてしまったらしい。初めて食べた時の「野蛮」とも言える濃い味が恋しくなる。太めのめんま、厚切りチャーシューも昔は細切れめんま、薄々チャーシューだったような記憶もあるので、その辺りも現代風に変わっていったのだろうか。
まあ、普通に美味いラーメンだから文句をつけるつもりはない。わがきおくのなかだけにあるノスタルジーラーメンとのギャプに戸惑うだけだ。

千歳空港ラーメン道場はこうした老舗店もあれば、新進気鋭のラーメン店もある。お腹と時間に余裕があれば、何軒か食べ比べてみるのも良いと思いますよ。ただし、エビそばだけは行列が長すぎるので要注意であります。

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串鳥にて

札幌に行く旅の第一歩は串鳥から始まる。それが最近のルーティンだ。残念なことにコロナとその後のインフレによりお値段はすっかりお高くなってしまい昔ほどのコスパを感じられない。新興の焼き鳥チェーンに負けている感じもする。それでも、やはり老舗の風格というか、なんとなく足が向いてしまう。
ただ、昔から思っていることだが、この店の鮮度管理は非常にレベルが高い。砂肝やレバーを安心して食べられる。それもいつ行ってもハズレがないというのはすごいことだ。場末の焼き鳥屋に入ると、かなりの確率で臭い砂肝を食わされる。そんな店には2度と行かないだけだが、チェーン店でありながらどこの店に行っても同じレベルの商品が提供されるというのはすごいことだ。関西系の焼き鳥チェーンが札幌侵攻に苦戦しているようだが、その原因の一貫にはこの店があると思う。ただ、最大の武器であったコスパではレベルが変わらなくなってきているので、この先は店の居心地の良さとか雰囲気とか、そんな付加価値要素での勝負になるのかもしれない。

串鳥は店内が明るく従業員も元気が良い。全盛期のファミレスを超える、家族で楽しめる焼き鳥食堂という店がひとあじちがっている。ただ、価格的には上限に近いのでこの先どんな作戦を立ててくるのか、ちょっと楽しみなのだが。
カウンターに座り串を4-5本、酒を2杯ほど注文すると1500円程度となる。この先の進化が楽しみであるのだが。

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立ち食いそばでいっぱい

今までしたことがなかった子をとしてみるのはなかなか快感であると思う。昼にはちょっと早い時間に、立ち食い蕎麦屋で(座席もある)、冷たいきつねそばをあてにしてビールを飲んでみた。
券売機で食券を買うシステムの店だが、アルコールのところにはっきりと「缶ビール」と書いてある。アメリカなどではよく見かける売り方だなあと変なことに感心してしまった。
昼酒はいつも背徳のうまさだが、このそばを肴に飲む酒がこんなに美味いものだとは思わなかった。ただ、2杯目を注文する気にはならない。腹が膨れすぎてしまうせいでもあり、背徳感は程々にしておかないと、幸福というより後悔にに変わってしまう。
美食家の池波正太郎であれば、きっと老舗の蕎麦屋に行ってぬる燗で一杯という飲み方に違いないとも思うが、こちとら歴とした一般小市民であり、金もなければ才もない。文豪のような振る舞いをできるはずもない。ただ、大家池波が銀座周辺で昼飲みしていた話に釣られて始めた昼酒でもあり、そこは当然に大家の心意気を尊敬している。

せめて次回は浅草あたりで黒ビールの小瓶とオムライスなどと洒落込んでみるとするか。