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昔の写真から 花巻市の極み

岩手県花巻市は宮沢賢治ラブなひとには大変有名な町だった。過去形で書いたのは、おまではメジャーリーガーの母校があるという方がもっと有名だと思うからだ。だが、個人的にはメジャーリーガーよりもっとすごいものがマルカンビル大食堂だと思っている。

そもそも今では死に絶えてしまったデパートの大食堂が、デパートがなくなっても生き残っているというのがすごい。そして、そのメニューを見るといつも何を注文するか迷ってしまう。子供の頃だったら散々迷って一つを決めなければならなかった。今では、好きなだけ幾つでも注文できる。子供時代からすれば想像もできない天国みたいなところだ。だから、ついついたの良すぎてしまい後悔するのだが、それでも絶対に注文するのがこの箸で食べるソフトクリームだ。
SNSでは元気に営業している様子が伺える。今年の夏は、それも目一杯暑い盛りに、またここに行ってソフトクリームとオムライスとカツカレーくらいは注文してみたいものだ。(ただし、完食できる自信はない。食べ残すのも嫌なので、保村容器を持ち込んでしまおうか)

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昔の写真から 石巻に行こう

悪の総統たちは近づくのも嫌がるだろう防犯都市 石巻 なのだ

石巻市は震災で大きな被害を受けた街だ。JR石巻駅から中心部に向かうと建物がどんどんと新しくなる。震災後に建て直されたことを知らないと、大都会のニュータウン的な人工都市にも見えてくる。
その石巻市に漫画家石ノ森氏の記念館がある。そして、彼が生み出した様々なキャラクターは街の中に点在している。少なくとも防犯という意味では、正義の味方に守られた「都市」になる。ブラックシャドーやショッカーとは無縁の街だ。

死の商人たちの陰謀を暴く 紅一点

街の一番目立つところには009と仮面ライダーがいたが、駅前ではフランソワの姉さんが見守っている。全国のあちこちにある立体造形の中で、彼女は1番の美人さんだろう。これに匹敵するのは、神戸の長田にいる鉄人くらいではないか。
石巻を守るキャラたちの造形は、よく街にいる立体アニメキャラとは一目でわかる違いがある。平面キャラの立体化という視点で見ると、お手本みたいな仕上がりだ。東京オリンピックのマスコットキャラの不様さと比べれば、雲泥の差だろうなあ。おそらく石ノ森氏に対する熱い尊敬がこの高い質をもたらしたのだろう。

記念館は駅からはちょっと離れている。歩いて行けないことはないが、行きは駅からタクシーで、帰りは石巻の街を探索しながらぶらぶら散歩というのがおすすめコースだ。ただ、石巻市街地は平日休みの店も多いので、その辺りは事前に調べておいた方が良い。自分の石巻おすすめは、海産物ではなくカツカレーそばなんだが。

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昔の写真から オムライス雑感

これはおたる水族館で食べたオットセイ?のオムカレーだったと思う。カメの形のオムライスもある。オムライスといえば薄い卵焼きで包まれて真っ赤なケチャップがかかっている「レトロタイプ」が標準だと思い込んでいるが、現代のオムライスはソースもバリエーションが増えデミグラスソースが準定番に格上げされている。ホワイトクリーム系のソースも人気らしい。我がオムライス道からすると邪道感が満載なのだが、まあ、人の嗜好は移り変わるものだ。ラーメ界のに進化を思えば、オムライス界はまだまだ発展途上と言える。

その上でこのオムライスを見ると、おそらくはキッズメニューなのだ。ただ、ビジュアル系オムライスという観点で見ると、極めて斬新なものだ。これが水族館付属の食堂で登場するというのは、どう考えるべきだろう。
田舎町の(失礼を承知で言わせてもらうが)水族館でいったいどれほどの客が進化型料理を求めるだろう。そもそも水族館は小学生を中心とした学習・体験施設であり(個人的感想です)、お江戸のビル内に入った都市型水族館のように、大人の遊び場、癒し空間的な立ち位置にはないと思う。
おたる水族館も以前書いた通り、海獣への餌やりとか、鳥類を観察するとか、やはり体験学習職が強い。それが悪いと言っているのではない。極めて真っ当で合目的的な施設だ。ただ、食堂のレベルが不釣り合いに高いのは、どう考えるべきだろう。

ちなみに、この食堂では子供同伴のジジババ向けメニューもしっかり充実している。特に、そば類はなかなかのものだ。

何が言いたいかといえば、都会にある小洒落たレストラン、あるいは大チェーンになっているファミレスよりも、田舎の食堂の方が「客」に対して真っ当に付き合ってくれていると思う。良い店なのだ。運営しているのは小樽の老舗食堂ということもあるのだろう。

オムライス好きは是非おたる水族館に一度行ってもらいたい。世界観が変わると思うよ。

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昔の写真から 老舗のラーメン

これは死ぬまでにもう一度食べてみたいもの……………だと思う

かけラーメンという言葉は一般的に存在していないと思うが、まさにかけラーメンと言いたくなるシンプルさだ。具材はチャーシューとメンマに刻みネギだけ。スープはシンプルな醤油味だ。仙台の老舗で出会った珠玉の一杯、仙台ラーメン界の女王だろう。
仙台にはご当地ラーメンとして仙台味噌を使った味噌ラーメンがあるはずだが、それは全く記憶に残っていない。

メニューを見るとわかるが、この店は日本蕎麦の中華版とでもいうべき店だ。ラーメンのラインナップを見ればわかる。かけそば、柏そば、おかめそば、カレー南蛮などの日本蕎麦定番と対応するメニューになっている。老舗中華店はこうでなければなあ。
個人的に試してみたいのは、ワンタンメンだが、仙台で外して行けないのはマーボーラーメンだろう。この店には週一で通っても飽きない。

これはコロナ前に撮った写真なので、今では模様替えしているかもしれない。お値段は相当に値上がりしているだろうと思う。仙台駅から繁華街である一番町を結ぶアーケードの近くにある。
おそらくお江戸のような大都会ではすべに絶滅完了した業種なのだが、当時の仙台ではこんな店がゴロゴロしていた。住んでいるとわからない街の変化もたまに訪れる旅人にはよくわかる。仙台の街がどう変わったか、また一度見にくのも楽しそうだ。
ちなみに、自宅から仙台までは新幹線を乗り継いでも2時間半ほど。先日、所用があり出向いた新横浜までだと、ほぼ2時間かかる。移動時間で考えれば、仙台はちょっと遠い隣町くらいなのだなあ。

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昔の写真から 仙台の横丁

仙台に一年半ほど仕事で通っていたことがある。仕事を終えた後、ぶらぶらと街中を歩き回りお手頃な店を見つけて晩飯兼晩酌をしていた。仙台の日本酒は美味いので、どこに行っても日本酒を頼んでいた。
仙台は東北屈指の大都市だ。当然ながら町一番の繁華街は存在するが、そういうけばけばしいところは避けていた。仙台は都心部でもあちこちに横丁が残っている文化度の高い町なので、横丁巡りを楽しんでいた。
その数ある横丁の中でも粒揃いの名店が揃っているのが「文化横丁」だと思うのだが、ここには和洋中の店が立ち並ぶ。怪しいバーや得体の知れない飲み屋?もある。仙台を代表するようなカオスぶりだ。駅前のアーケード商店街裏もだいぶ怪しい。駅の反対側というか東側の再開発地区にポツポツとある飲み屋群もだいぶ怪しい。仙台は怪しい場所だらけの楽しい街だ。


その中の一軒に餃子屋がある。中華料理店だが、来店するとほぼ全員が餃子を注文するという「専門店化」した人気店だ。夏の時期には行列もできている。何度か挑戦して行列の長さに諦めたが、冬になると行列もなくなり、ちょっと時間を早めにすればするっと入れた。

全国津々浦々、あちこちに餃子を名物にする町は多い。餃子を売り物にする中華料理店も数多い。その味は千差万別だし、肉の多い餃子、野菜の多い餃子など、一体どれが正解なのかと迷ってしまうが、全てが正解なのだろうなあ。餃子はフリースタイルな食べ物だと思う。
この店の餃子は肉と野菜のバランスが半々という感じで、肉多めの宇都宮餃子、野菜多めの浜松餃子との中間くらいだ。宮崎餃子もこんな感じだったなあ。
席について餃子以外にも何やら注文したはずだが、さっぱり記憶にない。おまけに写真も撮っていない。おそらく店内が相当混雑していて、さっさと退店したのだろうと思う。文化横丁には仙台が誇る名店「げんじ」もあるから、そちらに移動してのんびり酒を飲んでいたのかもしれない。


初夏の仙台は実に清々しい町なのだが、今年は久しぶりに仙台に行って横丁散策をしてみたいものだ。
ちなみに、北海道から埼玉への移住者である自分として思うことだが、やはり冬の北海道は雪が多すぎて住みづらい。夏の埼玉は灼熱地獄なのでやはり住みづらい。その中間点の仙台あたりであれば、夏はなんとか凌げる暑さだし、冬に雪はほとんど降らない。そのあたりで余生を過ごすのが良いのではないかと、最近は思うようになった。日本の首都もそろそろ移転しても良い頃だろう。仙台は新幹線も通っているし空港は近いし港湾施設も整っている。首都移転をするなら先代が一押しだ。
関東、特に首都圏の40度を超える暑さは人の住める環境ではないし、零下20度を超える極寒の地もやはり人の生存限界ではないか。どこでも好きなところに住めるはずだったのに、なんでそんなところに住んでいるとぼやきたくなるのも無理はない我が人生なのでありますねえ。

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昔の写真から 山形県のそば

この店はいつも混んでいて行列待ちになるが、わざわざいく価値がある

山形県のラーメン消費は日本一らしい。ただ、山形には何度も行っているがラーメン店を見かけたことはほとんどない。蕎麦屋はたくさんある。そして、その蕎麦屋でラーメンが食べられる。それが山形の常識らしい。
冷たい肉そばという山形特有のそばが好きで、わざわざ山形に出かけても食べたいほど好物なのだが、その肉そばを出している店では、だいたい中華そば?も置いている。(らしい)

本当にうまいから、食べに行ってほしい

肉そばの麺は太目で固めの日本蕎麦で、トッピングに鳥が乗っている。ブロイラーではなく親鳥なので固いが噛み締めるたびにうまさが溢れる。一見するとカシワ蕎麦みたいな感じだが、スープ(蕎麦つゆ)がうまい。出汁が効いた、蕎麦つゆというより濃いめの鶏スープだと思う。
このスープと日本蕎麦の組み合わせは異色といえば異色だ。そして、日本そばを中華麺に変えたものが、いわゆるラーメンのようなものに該当する。これもうまい。

だから、山形に行って蕎麦屋に入ると冷たい肉そばを食べ、肉中華をお代わりする。腹がパンパンになる。それでも、もう一息頑張ってもりそばが食べたくなる。蕎麦が美味いからついつい欲張りになる。山形はそば好きにとってあやしい魅力がありすぎる。
今では蕎麦三昧を楽しみ、一気に三食という暴食は無理だろう。だから、肉そば、肉中華、日本そば(もりそば)を楽しむには、少なくとも二日に分けて食べるしかない。ただ、この河北町にある肉そば蕎麦屋から車で1時間もかからずに行ける大石田では、これまた美味い蕎麦屋がある。山形蕎麦界の王様であり至宝と言うべき「板蕎麦」の名店があるのだ。困ったことに、板そばは蕎麦おかわり自由という、これまた蕎麦好きにはたまらないが胃袋に負担がかかるサービスがある。

やはり今年の夏は車でのんびり東北旅行でもしようか。山形の蕎麦に仙台で居酒屋巡り、岩手では民藝酒場に行き、弘前で津軽三味線ライブを堪能する。うん、やはり東北旅は良いところばかりだ。そのついてに、福島の山間にある無料キャンプ場で星を眺めるというのも最高に贅沢な時間の過ごし方だ。もしも秋田に寄り道すれば絶対に行きたいのは焼き鳥屋が待っている。うんうん、東北の地が呼んでいる気がするぞ。

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Hotdog が食べたい日

最近ホットドッグを売っている店がすっかりなくなってしまい残念に思っていた。昔々は、マクドナルのモーニングメニューにホットドッグがあり(フランクバーガーと言い張っていたが)あれは量も少なめ、値段も安く重宝していた。それも今では廃番になってしまった。
だから、街中でホットドッグ、つまりブリブリのソーセージが食べたいと思うと、セルフの喫茶店でしか見当たらない希少めニィーになってしまった。

おまけにこのホットドッグは、昼からしか販売しない。セルフの珈琲店は朝に使うことがほとんどなので、いつもホットドッグを朝から売ってくれないかなあと思っていた。ところが、今回は遅めのランチタイムなので、問題なく注文できる。他のメニューには目もくれずシンプルなホットドッグを頼んだ。
このチェーンのソーセージはデンマーク製のPBだったはずだ。今の円安で食材の輸入はあれこれ面倒な時代になっているから、すでに調達先が変わっているかもしれないが、久しぶりに食べたソーセージは変わらぬ美味しさだった。
たっぷりトマトケチャップをかけて食べると、実に感動的なうまさがある。望ましいのは、これにあの緑色のスイートレリッシュなる西洋漬物みたいなものを載せて、毒々しい黄色のマスタードをドバッとかけられるともっと良いのだがなあ。

そのチープのシンボルみたいなホットドッグは、アメリカ立ち食い食の大定番だが、日本ではなぜかイケヤで食べられる。アメリの食べものだと思っていたホットドッグは、意外にも北欧、ドイツ北部からデンマーク、スカンジナビア諸国でも大衆食として浸透しているからだろう。北欧の街道筋にはドライブインというか休憩所の中に必ずホットドッグスタンドがあった。あれも美味かったなあ。日本で言えば立ち食いそばのようなものらしい。

日本では成功しなかったホットドッグチェーンだが、いまの時代であれば、つまり美味しくて安いソーセージが調達できるようになれば、そこそこの人気者にはなりそうな気がするのだけれどなあ。

来週はキャンプ場でソーセージ焼いて自作ホットドッグにしよう。

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埼玉のうどんは固い

武蔵野うどんという埼玉一円に広がるローカルうどん文化がある。昔の武蔵国は現在の東京都と埼玉県南部にあたる。多摩川が武蔵国と相模国の境目、荒川と利根川が北・東の境目「下総国」の境界となっている感じだ。
関東平野の川沿いでは稲作も行われたが、武蔵国は基本的に台地のうえにあるところが多く稲作より麦作が行われていたので、小麦文化・うどん文化が生まれたらしい。
武蔵野うどんの有名店は多いが、ほぼ単店でチェーンを作っていることはほとんどない。その武蔵野うどん業界のなかで最近着実に店舗を増やしているのが「竹國」うどんだ。オーソドックスな武蔵野うどんを出す。街道沿いや畑の真ん中に店を出すので、知る人ぞ知るというタイプの食堂だ。
固めのうどんが出てくるので、一般的なツルツルと喉越しを味わううどんではない。もぐもぐと歯ごたえを楽しむうどんだ。麺も太めなので、濃いめのつけ汁につけて食べるのが一般的だ

あれこれ迷ってきのこ汁にした

豚肉バラを甘辛のツユで煮出した肉汁につけて食べる「肉汁うどん」、豚肉の代わりに鶏肉で作ったツユで食べる「鳥汁うどん」が人気筋だが、個人的には肉の入らないきのこ汁うどんを好んでいる。
武蔵野うどんの店の中には追加料金を払うと、つけ汁が二種類頼めるところもあり、そういうときにはカレー汁を頼む。カレー汁は出汁の効いた濃厚味なので実にうどんに合う。
武蔵野うどん店では1玉半が標準的な量で、好みによって2玉・3玉と増量できる。最高で5玉という店を見たことがある。あれは、もはや食べ物とはいえない「山」だった。
この店では普通のかけうどん、盛りうどんなども頼めるので、お腹の空き具合と体調に合わせてメニューを選べことができる。単品で天ぷらの追加もできる。おまけに週に2回、うどん食べ放題の日がある。最初の完食した後に追加のうどんは無料で注文できる。2回3回とお代わりをしている人を当たり前のように見かけるが、あれもすごい量だなと思う。一回の提供量がおよそ3玉分だと思う。それをおかわりするとは……

噛み締めて食べるうどんは、月に一度は食べたくなる。次はカレー汁にしようかな。

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蕎麦屋のラーメンは美味いか

今や、立ち食い蕎麦ではなく町の蕎麦屋

お江戸では老舗の蕎麦屋に行くとあれこれ作法を言い出す人がいて、これがなかなか面倒くさい。だから基本的に蕎麦屋に行く時は一人だ。夜になると蕎麦屋を居酒屋のように使う蕎麦屋飲みも好きなので夕方になればぶらりと蕎麦屋に行くこともあるが、この時も誰かと行くということはあまりしない。
同行者がいる場合は速攻で飲んで速攻で帰る。おまけに締めのそばは食わない。だったらなぜ蕎麦屋に行くのだと言われそうだが、だいたいは同行者の求めに応じるという消極的な使い方だからだ。だいたい、締めのそばなど注文するあたりで面倒なことを言い始める「そば通」が多すぎる。(個人的感想です)
ところが、普通に街中にある町蕎麦屋であれば話しが違う。特に、軽食堂というか蕎麦と丼を置いてあるような店となれば、カレー丼という絶品飯が置いてあることも多い。カツの卵とじなど作ってくれる店もあり、はたまた親子丼の頭、つまり鶏肉と玉子のとじ煮などがあったりする。出汁が良い分、チェーン居酒屋などより数段レベルの高い酒飲み場だと思う。だから町の蕎麦屋は居酒屋として天国クラスなので、最初っから蕎麦など当てにせず(酷い話しだが)グイグイと酒を飲む。そして、締めではなく最後のつまみとしてもりそばをちびちびと食う。うーん、天国だ。

チャーシューの薄っぺらさが、これまた魅力的なのだなあ

その町中華ならぬ町の蕎麦屋というか蕎麦屋食堂で、たまに見かけるのがラーメンだ。細めの麺を使ったシンプルな醤油味のものが多い。昔のお江戸支那そば系の流れだろうか。
そして、お江戸立ち食いそば界のジャイアント「富士そば」がコロナの前あたりから、蕎麦に加えてラーメンを置くようになった。最初はそばに近い味を狙ったのか、魚介スープのラーメンだった。これが実験店から順次拡大して今ではほぼ全店で置いてある。これはなかなか旨いラーメンだ。
その後、醤油ラーメンも追加し、最近はついに真打登場という感じで味噌ラーメンが出てきた。魚介ラーメン、醤油ラーメンまではそばに遠慮をしている感じだった。が、蕎麦とは訣別して独自ラーメン路線が始まるのかなと思った「味噌ラーメン」だが、やはり蕎麦屋のラーメン路線は踏襲したようだ。
なんとも優しい味で、ラーメンスープというより濃い味の味噌汁と言った仕上がりだ。つまり、味噌ラーメンという蕎麦とは一線を画すメニューになるはずが、なんとか蕎麦との共存を図りたいという方向性が見え隠れする。
ただ、これは貴重な味噌ラーメンの変化系だ。ラーメン店では登場することのない「ソフトスープ」と言いたい。ラーメン屋では想像できない味だ。


さて、富士そばで「辛いラーメン」が登場するのはいつになるだろうか。蕎麦系の辛さがどんなものになるか楽しみだなあ。

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日高屋にて

三ヶ月に一度ほど行っている(笑)日高屋の新メニューチェックだが、実は日高屋が新メニューの投入を避けているので、すっかり足が遠のいていた。ここしばらく、日高屋は値上げとそれに伴う原価調整作業に注力していたようで、冬の定番であるもつラーメン以外、ほとんど動きがない。
小幅な値上げを繰り返しているが、他の町中華チェーン店の派手な値動きに従うことはなく、相対的に価格優位なちょい飲み中華というポジションを再度確立した感がある。安いと言われていた餃子の王将と比べても、明らかに2割程度の価格優位差がある。
一杯1000円を超えるメニューを投入してきた大手ラーメンチェーンもリピート客の減少に気がついたようで、すでに主力新商品は700円程度に戻している。つまり日高屋の政策は正しかったということだろう。
ということで、定点観測というよりしばらく間が開いた。今の日高屋はどうなっているかと確認しに行った。結論は、値段の小幅調整にとどめたことで女性客が増えたようだ。明らかに、一人で来ている女性客、それも20ー30代がずいぶん増えた感じがする。
全盛期の吉野家でも似たような現象が起きた。40代までの男性ばかりが丼をかっこんでいたところに、女子高生が突入して吉野家のジェンダー偏りは終わった。そして業績は急上昇していったが、似たようなことが日高屋でも起きている。
急激に客層が拡大しているということだ。そして、残念なことだが、日高屋らしく料理の振れ幅が大きくなってきた(もとにもどったというべきか)感じがする。爆弾炒めは元々、注文するたびに味が違う典型な日高屋商品だったが、今回はその振れ幅が過去最大級だった。辛くないのだ。ラー油を追加でかけたくらいだ。
調理の腕前のせいなのか、辛みに使っているキムチの仕様が変わったのかはわからないが。そのうち、また試してみるか。ただ、想像するに厨房スタッフの人員不足・教育不足が原因のような気がする。料理の出方も遅かったからだ。
ちなみに、日高屋は高品質志向の店ではないし、適度に美味いものを出すというのが会社の考え方だ。だから、行くたびにどのメニューを頼んでも多少味は異なるが、お値段はお安いので我慢してね的なチェーンだ。(それに文句は全くない、同意している)それを理解していれば、このあまり辛くない爆弾炒めも美味しく食べられる。

逆に一手間かけて欲しいなあ、と思うのがおつまみメンマだ。せめてサッと炒めるくらいはしてほしい。ぱらりと青ネギを散らせるくらいしてもバチは当たらないだろうと思うのだが、これも会社のポリシーを具現化するように、冷たいまんまのメンマが出てくる。卓上にあるラー油と胡椒をかけてセルフ味変するのが精一杯の抵抗だ。

まあ、この定期観察で分かったことは、日高屋にぶれはなく、ちょい飲み駅前町中華路線は変わらずに押し捲るようだ。ほとんどファストフードと言いたい提供速度の速さもある。お客さん、すいませんけどこのまままちょっとだけ値上げしました。ごめんなさいね。でも昔通りに使ってちょうだいねという路線であれば、業績安泰ではないかと思う。となると次に期待するのは、今年の夏も登場するであろう「改良型冷麺」の仕上がり具合かな。
個人的には紹興酒の炭酸割り、ドラゴンハイボールは素晴らしいドリンクメニューなので継続して販売を続けてほしい。