街を歩く

恵比寿の懐かしの店

恵比寿駅西口あたりの商店街と飲み屋街はずいぶん長い間お世話になった。たまに恵比寿に行けば、懐かしの店を訪れることになる。そんな一軒が四川料理店「虎8」だ。ランチでも夜の小洒落た飲み会でも使い勝手の良い店だったが、しばらく行かないうちに改装して見違えてしまった。

なんとなく歴史を感じる中華料理店だったのだが、なんとまあ、スタイリッシュなデザインで、もうびっくりしました。中のレイアウトも変わっていて、カウンター席もある。これは一人飲みでも良さそうな感じだ。ただし、壁を見ると何やら居酒屋風な品書きが貼ってあるあたりのアンバランス感が、これまた良いなあという感じがするのは、贔屓の引き倒しというやつか。ヨダレ鷄にトマト卵炒めを頼んで紹興酒ロック。みたいな飲み方がしたい・

そこはランチということでグッと我慢して、いつも頼む坦々麺ではなく、妙に目についた醤油ラーメンにしてみた。これがいわゆるラーメンではなく中華スープベースの汁そばとでもいうべきもので、スッキリした味わいの、中華っぽくないうまさだった。二日酔いの日にはとてもありがたい食べ物ではないか。おなかに優しいラーメンという、最近ではあまり見当たらない一品だった。

毎日通っていた頃にはわからない街の移り変わりみたいなことは、やはりこんなところに現れるのだなあ。潰れてなくなる店もあれば、新しく装いを変える店もある。やはり街は生き物なのだね。次回は、夜に行くぞと言いたいが、何ヶ月先になることやら。

街を歩く

銀座で醤油買いだしツアー

所用があり銀座に行った。ふと気がつけば、銀座位に来たのは一年ぶりというか、1年半ぶりかもしれない。それくらい去年は移動をしない一年だったのだ。この前行った川越も隣町なのにほぼ一年半ぶりだったし。

せっかく銀座に行ったので買い出しをすることにした。銀座は日本全国のアンテナショップが固まっているので、地方限定商品を手に入れるのには便利だ。たとえば「水戸の梅」が食べたいと思っても都内ではなかなか手に入らない。隣県の群馬産品だって、買いに行くとなればバカにならない交通費がかかるが、銀座に行けばちょちょいのちょいだ。

個人的な趣味だが、九州の甘い醤油が好きで、これは関東圏で手に入れるのは実に難度が高い。仙台や札幌では三越の地下食品売り場のような特殊マーケットで手に入るが、たとえば新宿伊勢丹や池袋西武などの有名百貨店で見つけるのはなかなか難しい。だから、銀座のアンテナショップで半年分くらいを買い込む。

左から、博多(有楽町交通会館)、鹿児島(日比谷の鹿児島ショップ)、熊本(数寄屋橋近くの熊本館)で調達した。10分もあればぐるっと回れる近い場所に固まっている便利さなのだ。それぞれ地元では有名メーカーらしい。九州の地元民ではないので、おらが県の醤油が一番などというこだわりはない。色々と比べるのが楽しみだ。
初めて九州の甘い醤油の洗礼を受けたのは、博多の居酒屋でイカの生き作りを食べた時で、最初は醤油が甘いのではなくいかが甘いのかと錯覚した。その後は、熊本で馬刺しを食べたり鹿児島で鳥刺しを食べたりして、これは美味いものだなあと気がつくことになる。ただ、九州どこでも通用する主力メーカーがあるのかというと、そうではなさそうだ。どうやら県単位くらいで超ローカルな強力メーカーがあるらしい。また、県単位で微妙に味付けが違う。九州の中でも南に下るほど甘みが強くなるような気がするが、それは個人的な感想で実際はよくわからない。ただ、熊本には馬刺し専用醤油もあるし、やはり地域の食品に合わせた地元特化型だろう。宮崎と大分のメーカーを比べると、大分の方がちょっとさっぱりしているような気がする。熊本と宮崎でははっきりと味が違うが、甘さは同じくらいか。

お江戸ローカルの人たちは甘い醤油で刺身を食べるのはもってのほかという方も多く、一緒に旅に行くと旅先で醤油談義になってしまったこともある。歴史的には関東の醤油や日本酒は後発地域のため味が落ちると言われていたはずだ。それを先人が、改良を続けてようやく今のブランド化された醤油に至るので、そんなに他の地域のことをいじめなくても良いではないかと思うのだが。確か醤油の発祥は和歌山だったと思う。
往往にして昔の都話をいまでも語る京都や、お江戸が一番と語る江戸移住者との話はめんどうくさい。犯罪者の流刑地だった蝦夷地出身者としては、ついついそう思ってしまう。北海道育ちが九州の醤油を好みに思う、その方がよほど良い時代ではないかな。

街を歩く

ライオンもコロナ対策

銀座ライオンといえば有名な老舗のビアホールだが、おそらくもう一つの有名な銀座のライオン。三越前に鎮座するライオンがマスクをしているというのは、風の噂に聞いていた。札幌の三越でもライオンがマスクしていたのを見た。

しみじみと見てみると、なんとマスクはブランドものというか三越マーク入り。さすがに老舗の風格というか。神社の前の狛犬みたいなもので、邪悪なるコロナウイルスを退ける、さぞかしご利益があることだろうとお察しするが。

当たり前だが、道行く人が手を合わせることもなく、ありがたがる人がいるわけでもない。ただただライオンさんは見守っているだけなのだね。三越の方にお願いしたいと思ったのが、ライオンの前になんらかの意思表示みたいな看板を置いてくれないものかなあと。たとえば「怨敵退散」とか「悪霊調伏」みたいなものでも良いし、「世界平和はみんなの願い」的な「コロナ終息はみんなの希望」とかですね。

ライオンさんのマスクが早く取れる日が来ますように。

旅をする

黒部ダム また行きたい名所 

黒部ダムは、数あるダムの中でも観光地として成立する珍しい場所だ。2年前の夏に行ったのだが、やはり放水のシーンを見なければこのダムに行った価値はないと思う。写真もずいぶん撮ったが、やはり動画だな。晴れた日だったのがよかった。

kのダムの手前側、撮影している場所は長野側で、画面上部のダムを渡り切ったところが富山側になる。富山側は立山山系を超えてロープウェイやら色々乗り継いで、日本海まで出るルートなのだが、それを使っていくと長野側に車を置いていかなければならないので、泣く泣く諦めた。代行運転を頼めば、長野県大町から上越経由で富山まで回送してくれるそうだが。そうなると富山から帰ってくることになるので、これまた大距離移動になる。大人しく富山からJRを使って大町まで戻ると、これはこれですごい異動になる。新幹線で富山→長野、そこから観光バスで黒部ダムになるのか。だから黒部ダム観光はちょっと悩ましい。今年の夏にコロナが収まっていればバスとか鉄道を使ったツアーをするのもいいかもしれないなあ、などと思う最近のコロナな日々であります。

食べ物レポート

高崎でパスタ 思い出編

動画で撮った記録はあまり多くないのだが、この石焼パスタの絵はなかなかなものだ。真面目に会社で働いていた頃、週に1−2度は関東近県の街を歩き回って、新商品のアイデアを探していた頃の話だ。最近よく耳にする群馬県はパスタの街みたいなことで、確かに高崎では屋外パスタ大会が開かれていた。これにも何度か足を運んだが、ユニークというかパシ田の限界を超えた料理が登場していたりで、なかなか面白かった記憶がある。コロナのせいでどうなっただろう。

高崎市西部のとある喫茶店風レストラン

高崎のパスタといえばテレビにもよく出るジャンゴだか、そこで修行をした人たちが独立してあちこちに名店があるそうだ。ラーメンで言えばつけ麺の大勝軒みたいなものだろうか。その絶品パスタの変形が、この石焼きパスタになるのだろう。栃木県で勢力がある石焼ラーメン「火山」とどちらが最初なのかは分からないが、元々のルーツは中華のおこげだろう。まあ、新しい料理は10%のオリジナルアイデアと90%のコピーだから、そこに文句をつけるつもりはない。石焼の旨さは熱さが保たれる反面、蒸発していくスープで味が変わっていくことを計算することにつきる。だから、クリーム系は合わないと思うのだが、そこが料理人の腕の見せ所か。

ジュウジュウいうのがうまさだなあ。

旅をする

カイルアビーチ

自粛強制な日々であるので、自宅周辺しか出歩かない。となると、書くネタもなかなか見つからないので、ゴソゴソ昔のファイルを見直したりすると、元気な頃のハワイの絵が出てきた。

ワイキキと違いカイルアビーチは人手が少ない。観光客が少ないせいかもしれない。世界中のリゾートで、人がいなくなっているのだから、大変なことだとは思うが。元気な頃のハワイでもこれくらいのんびりしていたんだなと思う。今では、完全に地元の人しかいないのだろうけれど、そもそも地元民がどれくらいの頻度でビーチに行くかと言えば、結構少ないのではないか。

コロナが収まり海外渡航が自由になったら、のんびりハワイに行ってみたいものだなあ。でもその前に、北陸ツアーにも行きたい。ダムと神社が呼んでいる。

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コロナなご飯

去年の夏のコロナ対策活動。お家ご飯を美味しき食べようと思い、手を抜きっぱなしで何ができるか考えた。昔キャンプでやっていたことの応用で、日本的なアヒージョだ。サーモンの刺身の残りをぶつ切りにする。オリーブオイルにニンニクとアンチョビーは適当に。

サーモン

野菜もごろごろと、2cm角くらいで。固い野菜はレンジで加熱しておくとよろしい。野菜が最初で魚は最後。

鰹のタタキ

一番良かったのは、鰹のタタキで、オリーブオイルが煮立ったところにカツオを放り込む。すぐ火からおろす。これで完成。これで白ワインの冷たいのと合わせれば、もはや天国。

街を歩く

郊外の立ち食いそばは優しい

立ち食いそばが食べたくなり、車を飛ばして郊外型蕎麦屋に遠征した。かき揚げの乗った蕎麦を食べに行ったはずがそこで何故かカレーセットに変更してしまい。おまけにサービスでコロッケも付いてきて、これは想定外のボリュームになってしまった。

カレーは如何にも蕎麦屋のカレーという中庸で辛さも控えめなのが良いのだが、コロッケは蕎麦の上に乗っていて欲しかった。会社に通勤していた時代は当たり前に食べていた立ち食い蕎麦を、わざわざ食べに行くというのは奇妙な感覚だが、郊外蕎麦屋の味付けは意外とマイルドだった。繁華街の立ち食いそばはもっと塩辛いので、客層の違いなのだろう。街中のサラリーマンは塩分を求めているのかな、などと思い浮かんだ疑問は次回の西新宿で確かめてみよう。そういえばカレーにソースをかけるのは蕎麦屋の時だけだなあ。

食べ物レポート

駅弁大会 その2 至高の作品に会った

旅行雑誌には一年に1度か2度ほど駅弁の特集記事が組まれる。その記事をずっと見てきて、やはり絶対定番と言われる弁当がそれなりの数に登る。それを旅に出るたびに一つ一つ平らげて一句のが楽しみなのだが、旅のルート上なかなか巡り会えないものも多い。その中の一つが、この「湖北のおはなし」だ。申し訳ないが米原駅は西に行く時も北に行く時も通過点でしかなかった。途中下車して駅弁を買うほどのマニアでもないので、ここはずっとスルー駅として諦めていたのだが。

新年恒例駅弁大会でこれが販売されるのを見つけて、これは是非試してみなければと意気込んで島田。そしてそれは大正解で、おそらくこれまで食べてきた摘便の中で、飛び抜けての上位にランクする業物だった。まずは包装紙が風呂敷のようなもので、不織布だろうと思う。そしてこの風呂敷もどきがこれまた芸術的というか、弁当を取り出して広げてみると、ハンカチのように真四角ではなく菱形だった。横に長い弁当をきれいに包むためにわざわざ横に長い菱形に整形してある。包んだ時の美しさを計算しているということだ。

そして弁当箱だが、これもペラペラのプラスチック製などではない。いわゆる簾上のものを脇に木製の板を止めて箱上に整形したもので、いやあ、これも芸が細かい。そこと脇にはコーティングした紙を敷き水漏れは防ぐ。ただし、上部から水蒸気は逃げていくので、弁当がベタつかない。素晴らしい。

中を開けると竹皮もどきの紙に包まれたご飯とおかずが登場する。サイコロの中はデザート用の飴玉だった。サイコロに合わせてご飯の包みは長方形ではなく台形というのが、これまた芸の細かさだ。おかずは幕の内弁当的定番風なのだが、これがまた実に繊細なものだった。弁当についてくる卵焼きといえば甘いだけの薄っぺらいイメージがあったが、この卵焼きは「だし巻き」で、それも出汁の味がとても強い。首長たっぷりの卵焼きだった。鳥肉の煮物が入っているが、浴びせかけるように「薄切りかも肉」が存在感を示している。そしてなにより感心したのが、大豆の煮物。これも普通の弁当であればちょっと甘すぎな感じの煮豆でお茶を濁すところだろうが、これはなんと小エビと一緒に炊き込んだらしい。エビの味が染み込んでいる。豆の中に小さな赤い物体を見つけてわかったことだ。エビの佃煮みたくなっているが、これは豆と一緒に仕上げたものだろう。実に芸が細かい。

そのあちこちに散らばっている「意識高い」おかずを食べながら、豆ご飯を頬張ると・・・。何やら良い香りがする。どこかで嗅いだような、でもすぐに思い出せない良い匂い。これはなんだったかなあと、思い出せないがうまいので余計イラっとする。

ご飯を半分ほど食べたところで答えが見えてきた。わかったとか思い出したというのではなく、見えてきた。ご飯の下に「桜の葉」が敷かれていた。良い匂いとは、要するに桜餅の匂いがしていたのだ。桜の葉の塩漬けを香り付けのために敷いている。豆ご飯が神に包まれていたのも、その桜の匂いをごはんに纏わせるためだったのだろう。

いやはや、感服しました。これは凄まじいテクニックです。弁当を追求しまくった究極形態の芸術です。牛の旨さで押し切ったり、カニの旨さで平伏させる素材強化型駅弁は数多い。その強大な戦闘力は認める。うまいと思う。しかし、それとは正反対のいちにあるのがこの弁当だった。素材は厳選されているとは思うが、素材の力で押し切るのではなく、調理技術と弁当としての見栄え、楽しみ方、驚きなど計算し尽くされた「技の極み」というものだ。コンビニ弁当では決して味わえない喜びだろう。

あと10年早くこの弁当を食べていたら、ずいぶん仕事のやり方が変わっていたのだと思った。この弁当を食べて、それが唯一残念だったことだ。横川の釜飯や横浜シウマイ弁当にも同じ技術のたかさ、無駄のない完成形の美しさがあるが、個人的にはこれがThe ベストオブベストだな。世の中にはまだまだ知らない「すごい食べ物」がそんざいするなあ。

食べ物レポート

ラーメンのトッピングを考えてみた

ラーメンを食べる時、「辛味噌」とか「旨辛」とかいう味変スープが提供されることが多くなったような気がする。まあ、ラーメン屋の単価アップ作戦で、ファストフードの定番トーク「ご一緒にポテトはいかがですかあ」と同じようなものだと思っていた。だいたいは「旨辛変化」すると100円アップというのが相場だろう。その意味ではネギラーメンも、騙しトッピングだとわかっていながら、ついつい頼んでしまう。ただ、首都圏でネギラーメンといえば、この白髪ネギ山盛りで・・みたくなると思うが、関西系ラーメン屋ではネギラーメンってどういうものになるのか・これは今度意識して確かめに行ってみよう、今年最初の宿題だ。

ただし、辛いラーメンとは唐辛子を放り込めば良いというものでもないだろう。ラー油を入れれば辛くなるが、それでは坦々麺もどきでしかない。などど、理屈を捏ね回して自作したのが「イタリアンラー油」だ。たまたま長野の野菜直売所で生の赤唐辛子が安売りしていて、使い道を考えずどか買いしてしまった。その処理に困って、大量の赤唐辛子と大量のニンニクをオリーブオイルで低温でじっくり炒めた。そのままではビジュアル的に貧しいので(唐辛子が黒くなり、ニンニクが茶から焦げ色になり)これまた余っていた胡麻を惜しげも無く放り込んだ。花椒でも入れれば麻辣になるがそれでは中華調味料なので、最後にオレガノとバジルのドライなものを少々放り込んだ。

オリーブオイルは植物油なので長持ちするだろうという計算があったのだが、それもしばらく置いておくと旨みが増すのではという根拠のない理由で、とりあえず3ヶ月ほど様子を見ることにした。オリーブオイルはごま油ほどクセもないし、サラダにかけるとか、卵焼きなどでも使えそうではないかと思っている。

そしていよいよ来週、このイタリアンラー油をラーメンに入れて食べてみようと思うのだが。旨辛になるのか、バカ辛系になるのか、それは食べてからのお楽しみ。一口食べて吐き出したくなる残念なものになるのかドキドキだ。