食べ物レポート

回転寿司の困った客になった話

回転寿司のネタ(食べる方ではない)をサラッと。今や、回転寿司はタッチパネルでの注文が当たり前で、そもそも寿司皿が回っていない店も多い。注文した寿司はベルトの上を高速で流れてきるので、寿司を作っている人(職人ではないだろう)の姿も顔も見えない。無人店舗にも見える。だから、客と店との接触は、タッチパネル越しになる。だとすれば、タッチパネルの使い勝手の良さが、良い店、使いやすい店という意味になる。大手回転寿司屋のタッチパネルは、どこもイマイチの出来というか、使い勝手が悪いと思っているのだが、是非ともがってん寿司の操作性の良さを見習って欲しい。そもそもガがってん寿司はカウンター内で職人が握っている対面型の回転寿司で、タッチパネルではなく声をかけて注文しても良さそうだなものだが。ピーク時の注文や会計の簡便さなどを考えた上でのタッチパネル導入なのだろう。(と思っていたら、隣の席の高齢の女性は全て口頭で注文していた。まさに、言ったもの勝ち状態だった)

そのがってん寿司で注文するのは、おおむね高いネタではない。イカ三種盛りとゲソをそれぞれダブルで注文する。不思議なことに、ほかの回転寿司屋ではゲソが取り扱かわれていない。立ちの鮨屋ではゲソ(甘ダレ付き)を頼むのは当たり前だと思っていた。ところが、回転寿司では手間を嫌うのか、ゲソがないことが多い。それを頼めるだけで、自分の中の寿司ランキングは急上昇する。そのせいで、ついイカを連発して頼んでしまう。
イカ三種盛りはイカ、イカの耳に、生のゲソという、これまたイカ・バリエーションのゴールデントリオなので見逃せない。結局、イカだけ食べて頬ほぼ満腹になり、最後に軍艦巻きでとびっこ(これもほかの回転寿司ではあまり見かけない)を頼む。最初から最後まで最低価格ラインの注文になる。
1000円札でお釣りが来てしまう低単価客だから、申し訳なくてピーク時を避けて利用するようにしている。百円均一だった回転寿司各社が、高額ネタを増やしてどんどん値段のわからない店になっていることを考えると、この先は色々な値段があるがってん寿司のような店が主流に戻るのかもしれない。
一人飲み、黙食がメジャーになった時代なので、回転寿司で一人飲みというのが流行りそうな気もする。そのときは、100均一価格の御三家ではなく、がってん寿司に人気が集まりそうだというのが最近の個人的な見解であります。

街を歩く

ポケモンと遊んだら盆踊りが登場してびっくり

お供のキャラはピカチュウではなくライチュウだった。ARの品質にびっくりした。足元に影まであるのはリアルすぎる。

たまたま、ポケモンGOからメールが送られてきた。メールソフトが不具合になり設定をいじくり回しているうちに、これまで自動的に迷惑メール扱いだったポケモンGOからのメールが有効化されたようだ。何年もスマホに入れたっきりで触りもしていなかった。履歴を見たら2016年使用開始となっているから、5年ぶりに触ったようなものだ。使い方も遊び方もすっかり忘れていて、いろいろいじくり回していたらいきなりARが発動して、お供ポケモン『ライチュウ』が出てきた。ピカチュウではなくライチュウらしい。依然として遊び方もよくわからないまま、散歩のお供に使ってみた。

あれこれ触っているうちに、突然周りにピカチュウが大量出現して、輪になって踊り始めた。ほとんど盆踊り状態だった。これは、地下にある店から外に出たときに起きた現象で、おそらくアプリの暴走だと思う。ここ2週間くらいあれこれ触っているが、ピカチュウどころかほかのポケモンでも、盆踊り状態になったことはない。
ひょっとすると、ピカチュウ大量出現・イベントが局地的に発生したのかもしれないが、この時はピカチュウ狩りをして10体くらいのピカチュウを捕まえた。今は、順番に解放しているが5体だけ残してピカチュウ戦隊でも作ろうかと考えている。

コロナで家にこもっていたから足腰がすっかり弱くなっている。その対策として、ウォーキングアプリを4種類併用して「一人歩け歩け運動」をしているのだが、ポケモンGOは歩いている途中で寄り道をすることになる。ゲームの構造上仕方がないが、歩け歩け運動では邪魔になる。ただ、歩くことを楽しみにできるのも確かで、しばらくは散歩の友としてお世話になりそうだ。次のポケモン盆踊り大会を楽しみにしているのだが・・・。

ちなみに併用しているウォーキングアプリは、単純な歩数計(これは性格な歩数を確認する)、埼玉県推奨コバトン健康(歩いた歩数でポイントと景品がもらえる)、Miles(移動距離ポイントで何かもらえるらしい)を併用している。ご褒美でもなければ、ただただ歩くのは難しいよね。

街を歩く

自由が丘エレジー

最近のBookOffは、古本屋というより「中古品多角販売店」と言った方が良いようだ。ビデオゲームやCD、家電製品から、中古衣料まで手を広めている。自宅周辺のブックオフも半分くらい閉店したが、生き残っているところは売り場の半分が本以外になっている。だから、鞄が売っていても別に驚くほどのことではない。
しかし、東京屈指のおしゃれ人気街、自由が丘の駅前でブックオフに入ったら、目が点になるどころか、腰が抜けそうなものを見つけてしまった。
何気なく値札を見たら、なんだかゼロがいっぱい並んでいる。3度見直した。ゼロの数を数え直した。やはり間違いない。七桁の数字だった。値札の上に細かく書いてある商品名を見て納得した。ただ、同時に納得できないこともあった。
納得したのは商品名で、エルメスのパーキンといえば、高級鞄の代名詞で何年も予約待ちが入っているくらいは、ブランド物に疎い自分でも知識として知っている。だが、現物をマジマジと見たのは初めてだった。かばんの実物を見ても、パーキンだとはわからない無知ぶりなので仕方がない。
それでもうろ覚えの知識で、つけてある値段が新品の半額以下らしいということはわかった。低下の半額で売っているとすればブックオフ的な正統な値付けなのだろう。しかし、ブックオフの値札はシールでぺたんと貼る簡易的なものだ。流石にエルメスの鞄にシール貼りは難しかったのだろう。
納得のいかなかったことは、ブックオフでエルメス製品を買う人ってどんな人だということだ。そして、もし買うとして、一体どうやって支払うのかということだ。この金額を支払うとすると、大多数のクレジットカードは上限に近いか、上限超えだろうし・・。まさか、キャッシュで札束?などと考えてしまった。「すいません、これください」と言って、バッグの中から帯のついた1万円札の束を取り出す光景は、想像するだけで寒気がする。とすると、上限なしで有名なブラックのカードを使用する人種しか買えないのか?ただ、そういうハイソな人種は、ブックオフで買い物はしないような気がする。エルメス直営店に行くのではなかろうか。何やら階層社会の消費行動と高額消費経済に関して哲学的なことを考えさせられてしまった。これはまさにブックオフの珍商品(個人的に)を見つけてしまった気がする。
すごいぞ、自由が丘。

と思って、隣を見たら、もっとお高いバッグがぶら下がっていた。途端にあれこれがすごく気になり、ショーケースの中を片っぱしから見てみたが、流石に七桁商品はこの二つだけで、あとは10万円から30万円前後の商品が並んでいた。それでホッとしたのだが、「よく考えればブックオフで30万円の商品って、あり得ないでしょう」感は拭えない。その後で気が付いたが、店内照明は、いつも行っている蛍光灯で明るいブックオフではなく、間接照明を使ったブティックみたいな売り場だった。やはり、すごいな自由が丘・・と、何故か敗北感を感じながら店を出た。

ブックオフの真向かいの店が、何やら懐かしいブランドだった。カリフォルニアではローカルNo.1的なハンバーガー屋で、何年か前に大々的に宣伝をして日本上陸をしたハンバーガー店だった。確か自由が丘は2号店だったようなき記憶がある。アメリカンサイズのハンバーガーはボリュームタップリで、肉肉しいのが特徴だ。1号店があいた時には秋葉原までわざわざ食べに行った。その後、店舗をどう拡大していたのかほとんど覚えていない。だから、昔馴染みに出会ったような懐かしさを感じた。

食べればわかる旨さなんだが・・・

ただ、店頭のメニュ看板を見て、また腰が抜けそうになった。確かに、ここのハンバーガーはうまい。カリフォルニアに仕事で行った時はずいぶんお世話になった。たが、こんな値段だったか?と思わず見直してしまった。
自由が丘で2度目の価格疑惑事件だ。おまけに、バーガーの価格は単品価格のようだから、セットにすると1000円札でお釣りがもらえない。昼時で腹ペコだったらふらっと入ってしまうくらいの魅力はあるが、晩飯前に食べてしまうと、夜はめし抜きになるくらいのボリュームでもあるし。このん値段を払うとなると、ちょっと考え込んでしまう。確かに、この店が日本で生き残れとしたら、東京山手のハイソな街でなければならないだろうなという気もする。

結局、自由が丘で起こった個人的な事件で、東京都民と埼玉県民の民度というか価格意識というか、色々な社会的背景に想いを馳せたのであります。自由が丘で感じたのは、まさしく非・東京都民的「エレジー」でありました。

街を歩く, 駅弁

人気NO1弁当らしい鳥弁

ネットニュースのコラムか何かで見たのが、蒲田にある弁当屋の話だ。「鳥久」という弁当屋がテレビ局のロケ弁でNo.1の人気商品だという。へえと思った。ロケ弁はもっと高級そうな料亭製造みたいなものだとずっと思っていた。
蒲田に行くことはまずない。おそらく、これまで蒲田の駅で降りたのは人生全部合わせて3回くらいだろう。だから、その時の目的地を全て思い出せるくらいの「行くのは稀れ」な場所だった。
いつか機会があればと思っていたが、やはりというか当たり前というか、もう何年も経ってしまった。これはいけないぞと、あえて弁当を買いに蒲田へ出かけることにした。
ところが、あまり考えもしなかったので、残念ながら蒲田に着いたのが午後2時過ぎで、ほとんどの弁当が売り切れていた。やはり弁当屋は昼前に行かなければいけないなと反省した。それでも、お目当ての特製弁当はなんとか手に入れることができた。

鳥の串焼き、鳥の唐揚げ、肉団子など鳥料理が入っている。白飯の真ん中には梅干しが一つ。ああ、実にこれが日本の伝統芸だ、と思った。おかずとご飯のバランスが微妙だが、最近の弁当はご飯少なめ、おかず多めが主流だろう。それと比べると、この特製弁当はちょっとご飯多めに仕上がっている。「特製弁当」が人気の理由がここにある。崎陽軒のシウマイ弁当と共通点がある。つまり、伝統的弁当は、米を食べるためにおかずがある。そこがポイントだ。

店頭に並ぶ様々なお弁当が、基本的には鳥のおかずの弁当だった。昼過ぎにもかかわらず店頭に車を止めて買いに来る客が絶えない。一番人気は唐揚げ弁当のようだが、大振りの唐揚げは家庭では調理しにくいから、人気の秘密はその辺りにもありそうだ。また食べてみたい名物弁当だった。ようやく念願が叶い、人生の積み残したお荷物を一つ片付けた気分になった。やはり、蒲田は遠かったが、空港に行く途中でよれば良いのだと、家に戻ってきてから気がついた。間抜けな結末でありました。

街を歩く

ひさしぶりにお台場の展示会

1年ぶりにお台場の展示会に出かけた。コロナ対策をしっかりした上での再開ということだった。コロナ対策の最大部分は展示ブースを減らして通路を広げるということらしい。ネットで事前登録というのもすっかり定着したようだ。
お目当てはドローン展だったが、行ってみればちょっと期待外れというか出店者が少なすぎる。思い当たる理由は、世界的ドローンメーカーは中国にあるので、そこの出展がないことのようだ。国産メーカーでは企業数が少なすぎるのか、コロナの影響で出展意欲がないのか。ただ、ラトビアの企業が展示をしていたから、主催者側の問題なのかもしれない。少なくとも、コロナ前に幕張メッセで見た時は、ものすごい規模だったから、その落差が目立つ。

同じ会場内に農業関連、工業製品などあまり関連性が感じられない他業種の展示会が同時開催されていた。ドローンを見に行ったはずが、自走式自動草刈機があったり、ジビエ・レシピーが展示されていたり、思わぬ出会いもいろいろあった。しかし、結局はコロナ拡大という事象の中で、展示会ビジネスが瀕死の重傷を負っているらしいということはわかった。
ビジネス展示会は積極的に「直接濃厚接触」を求める場なので、非接触を是とする時代には全く適合しないビジネスモデルになってしまった。Webサイトを通じた会議、セミナーなど新たな試みが定着しつつある中、この前コロナ的な「展示会」ビジネスは、アフターコロナの世界で本当に見直しが必要なのだろうなあ。

特に、各大学が出していたブースを見て、そんなことを思った。大学関係者はブースの中に籠ったまま、通行客にほとんど声もかけないし展示もよくわからないものばかり。展示会に出ろと言われたから嫌々来ました感が、自然に溢れ出ているのはどうかなと思う。(個人的な感想です)
それこそヴァーチャル世界での展示会が必要なの時代なのだろう。

食べ物レポート

山田うどん讃歌? 傘下?

山田うどんが、山田うどん食堂に変わって、そろそろ2年が経つ。従来からある店舗は看板が変わっただけのようだが、新しい店はそれなりにファミレスよりというかファストフードっぽい作り構えになっている。単純に言えばテーブル席(ボックス席)が増えて、店内が明るくなった。おまけに、これは改悪のような気もするが、店内でかかるBGMの合間に、メッセージというかコマーシャルというか、色々と煩い情報が混ざっている。コロナだ、感染症対策だ、年末の予約だ、などとあれこれ細かく指導されているようで、ちょっとうんざりする。最近のスーパーマーケットも店内は「道徳警察」と言いたくなるくらい、あれこれ注意事項やらお願いというなの強制で満ち溢れているが、それをそっくり真似しているような気がする。飯くらいゆっくり食わせろ、と言いたくなる。

照明が邪魔をしているが、山田うどんのシンボル・マーク、カカシがモチーフになった壁紙は、イメージ転換としてはありかなという気がする。横にある山田うどん食堂マークはちょっと邪魔か・・・。山田うどん食堂の店に入っていることはわかっているのだから。この辺りが、まだ店づくり、インテリアでこなれていないところだな、などと考えていた。いちゃもんをつけるつもりはないが、気になってしまったのは職業病みたいなものだ。ただ、そんなうっとうしいことをいちいち文句をつける客もいないことだろう。店内の居心地はずいぶん良くなった。高速回転型の商売だろうから、居心地が良くなりすぎて長居をされても困るだろうな、と思うくらいに変化している。

最近、蕎麦を生蕎麦に変えたと訴えているのは気になっていた。お試しということで、ざるそばを頼んだのだが、これだけだと300円というお手軽価格なので、なんだか申し訳なくなり、一番人気の「かき揚げ」を追加した。これでもワンコインでお釣りが来る。確かにそばは旨くなっていた。ただ、「うどん」屋なので、そばを食べる人の割合がどれくらいなのかと、ちょっと気になる。それにしても、山田うどん食堂全店で考えれば生蕎麦化はかなりの決断だっただろう。
埼玉県の街道沿いでは駅の立ち食いそば的な感覚で使えるレストランが少ない。ファミレスもメニューを多様化しているので麺類を提供している。が、ニーズの本質は麺類を食べたいということよりも、手軽にささっとかきこめる軽食需要なのだ。そこにこそ山田うどんの存在意義があった。ファミレスとの差別化のポイントとも言える。ただ、山田うどん食堂と改名して、ファミリー層の獲得まで含めた客層拡大が狙いのようなので、メニューの追加、基本商品の品質改良は欠かせない。外食企業の定石だろう。
結論を言えば、生蕎麦導入は正解なのだというのが、食べた後の感想だった。ちなみに、平日はそばの大盛りが無料だそうなので、主客層の男性サラリーマン(ガツンと食いたい派)にも対応している。メニューのラインナップを見ると、この先、ファミリー向け、サラリーマン向けのどちらの方向に進化していくのか見当もつかない。ただ、駅前ではなく田舎道の途中に存在する食堂は貴重だ。埼玉の誇りとして頑張ってほしいぞ。

食べ物レポート

名店 金田で憩う

東京に数ある居酒屋の名店は、大部分がいわゆる下町エリアにある。大繁華街である池袋、新宿、渋谷などの都心西部には見当たらない。ましてや山手の住宅地となると、居酒屋よりイタリアンやフレンチの名店が多い感覚がある。その山手、自由が丘でとてつもなく評判の良い居酒屋、金田に行ってきた。知人のリクエストだったが、やはり遠征する意味のある「良いお店」だった。

自由が丘の駅を降りて、線路沿いにちょっと渋谷方向に歩くとたどり着く。自由が丘は、どこがメインストリートなのかわからない、駅の東西南北にある意味無秩序に広がっている不思議な街だ。ただ、渋谷方向に伸びる道の一角は居酒屋やラーメン屋などが立ち並ぶ「夜の繁華街」的な感じがする。

二階席に通されて、まずは酒を頼み、刺身盛り合わせでいっぱいとなった。本鮪の赤みがさりげなく入っている。白身と青魚がほどよく混じっていた。自然と、うまい肴という言葉が浮かんでくる。

肉豆腐は、豆腐多めで独り占めして食べるのがほどよい量だった。味付けは薄めなので、ご飯と一緒に食べるおかずというより、味の濃い日本酒を飲みながら、汁と豆腐で口の中を調整していく、そんな感じの酒飲み向きの一品だった。池波小説に江戸の居酒屋の描写があるが、大体は「鍋」「汁物」をつまみながら酒を飲んでいる。まさに、この肉豆腐はお江戸の味という感じがする。厳密に言えば、お江戸では豚肉は常食になっていないから、猪鍋か、鳥鍋だったのだろうけれど。

こういう居心地の良い居酒屋は、ついつい長く居座ってしまいがちだが、名店だけに席待ちの客もいるので、サクッと飲んでサクッと帰るのが「粋」というものだろうし、暗黙の大人の了解というものだ。大振りのお銚子を2本いただいて退散した。良い酒、うまい料理、良い友達、これに勝る人生の楽しみはないなあ。

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駅弁 as NO. 1

今更ながらの話だが、駅弁界の絶対王者は北海道のイカ飯と横川の釜飯なのだそうだ。どんな駅弁大会でも、必ず1・2位をわけあう圧倒的強さで、そこに追いつくのが山形の牛肉ど真ん中、秋田のとりめしで、5位以下に全国の強豪がひしめくという構図らしい。個人的には、あれもこれもランキングに入れてくれと言いたい「おすすめ駅弁」はあるが、客の支持=販売数と思えば、やはりイカ飯と釜飯に尽きるようだ。

まあ、それに文句があるわけでもなく、横川の釜飯は大好物だ。その横川の釜飯の出張販売が、今年は近場のスーパーであった。釜飯のサイトを見ると、本家本元群馬県横川から配送可能な埼玉県、千葉県周辺では、ローカルスーパーのほとんどで特設販売日があったようだ。ありがたいことだと、いそいそと自宅近くのスーパーに買いに行った。まだほんのり暖かい釜飯を手に入れた。ラッキー。

益子焼の釜

最近ニュースで見たのだが、横川の釜飯の土釜を製造している焼き物屋さんが倒産したそうだ。後継の会社は見つかったようなので土釜がなくなることはないとのことだが、それにしても日本一の販売数の釜飯屋(多分)に供給しても商売が成り立たないとは、焼き物業界も大変なのだろう。飲食業とは密接な関係がある業界だけに、こんな場所にもコロナの影響なのかなあ、などと思ってしまった。
最近はパルプ製容器を使った釜飯も売られているが、ゴミになるパルプ製と再使用できる土釜とどっちがエコだろうと考えてしまう。土釜を作る時には火を使うのでエネルギーが必要だし、パルプは森林資源を使うし、おまけに焼却処理が前提だ。などなど、個人生活にもじんわりとエコ問題が入り込んでくる時代だ。

ちなみに、釜飯の土釜は自宅で何度も調理(自分で釜飯つくる)をして、壊れるまで使う。あるいは、小物などの入れ物として使う。昔から碁石を入れる碁笥かわりに使っている。USBやSDの保管容器にも重宝している。蓋付きなので埃が入らない。

全国あちこちに釜飯・駅弁は存在するが、この横川の釜飯はひときわ完成度が高い。なんといっても甘い杏と栗が決め手で、「甘味」の存在がやはり駅弁の肝だ。それも一口サイズというのが重要で、横川の釜飯はこれが2点豪華セットになっているのが優れた点だろう。
隠れ名品は、釜飯型の別容器でついてくる漬物セットで、これだけでも酒の肴になりそうなものだ。その中でも一番下にひっそりと隠れているワサビ漬けが実はおつまみ会の裏ヒーローだと思う。仮面ライダーシリーズで言えば、ライダーマン的存在で、通好みの渋さというしかない。

次回の釜飯販売はいつになるのだろう。自転車で買いに行ける駅弁というのは、とてもありがたいのだが・・。月イチ開催にしてもらえればなあ。

食べ物レポート

ウニ祭り その2

回転寿司巡りで気が付いたことあれこれ、の続き。スシロー、くら寿司、はま寿司の御三家+かっぱ寿司が、お互いの隙を見ながらあれこれ離業を繰り出してくる。この夏は高級ネタの特集ブームだったらしく、ウニと本マグロが順繰りに各ブランドでテーマになっていたようだ。はま寿司は「ウニ」キャンペーンの最終ランナーとなった模様。そんなことを思いつつ、はま寿司のウニテーマ寿司キャンペーンに出かけてみた。
一番面白かったのあん肝といくらが乗っかっている軍艦巻きだった。個人的な嗜好だが、海苔好きなので、ネタと海苔の味が感じやすい軍艦巻きが好物だ。海苔巻きになると海苔の主張が強くなりすぎる気がする。それでも、サバを巻いたものなどは、鯖の味が強烈なため海苔とのバランスが取れる。卵焼きを入れた巻物は、中身の味が繊細すぎてバランスがいけてない。かっぱ巻きは(個人的に)、味が薄すぎるので、鮨の仲間ではない、何か別物の料理のような気がする。
そういう偏見持ちから見て、このウニいくら軍艦はなかなかの傑作ではないかと思った。ただし、醤油をつけて食べるのにはテクニックが必要だ。ガリを醤油につけて、それをネタの上でペタペタして醤油を移し替えるという技を今回は採用した。

お目当ての「ウニ包」は、海苔の上にウニ握りを置いたもので軍艦巻きよりもウニを感じやすいようだ。ただ、これはウニ握りを海苔で誤魔かした感もある。なるほどね、というのが感想だった。ただ、同じものをスシローも売っていた。パクりとまでは言わないが、ちょっと芸がないなあ。
あいかわらず魚ネタには手を出さないまま、ウニだ貝だと非・脊椎動物だけを食した。基本的に寿司ネタは「泳がない」生物がうまいというのが持論なので、100円寿司でも十分満足ができる。
札幌にあるお気に入りの鮨屋(チェーン店)で「貝尽くし5貫盛り」というメニューがある。これはマイ絶対定番だと思っているが、東京ではそういうネタの出し方をする鮨屋にお目にかかったことはない。お江戸の寿司ネタで貝といえば、青柳、煮ハマグリ、赤貝くらいだろうか。あわびにとり貝を合わせれば5貫盛りもできそうだが、お江戸の鮨の食べ方というか作法には「貝だけ」は合わないのだろう。お江戸の「正しい」鮨屋では邪道扱いされるに違いない。となると、どこかの回転寿司チェーンで貝の10貫盛りキャンペーンとか、やってくれないかなあ。

街を歩く

北西池袋は勃発した看板戦争?

池袋西口@DEEPの続きになる。池袋西口散歩で見つけた看板がとてつもなく面白いので、いくつか並べてみた。

一つ目は「日中 ラーメン対決」で平仮名が混じっているのが日本勢の看板。京劇の役者の顔が目印で日本語には存在しない漢字を使っている大陸チャイナ勢的な看板との対決シーン。この2店は徒歩1分圏内にあるので、どうみても直接対決していると思う。チャイナ勢がカタカナでシセンマーラータンとふりがなをしているあたりが、日本侵攻作戦(笑)をよく研究しているのがわかる。四川料理で麺といえば坦々麺と短絡的に思ってしまうのだが、ラータンというものがあるのだなとお勉強になった。どんなものだろう。酸辣湯麺の酢を抜いたようなものだろうか。ディープな興味が湧いてくる、怪しい看板はすきだなあ。もっとも、もり中華を食べるのが先攻で、後攻がラータンか。

第二戦目。同じく徒歩1分圏内で似たような看板を発見した。虎のマークで東京 NO.1を訴えている「東北王熏醤」。ちなみに「熏」という字は読めなくて、調べてみたらJIS第二水準の難読漢字だった。読みは「くん」だ。薫と間違えやすい字だなあ、というのは余談。その店名の下にあるバナーで、何やら読めないメニュー名らしきものが書いてある。大陸チャイナ勢で間違い無いだろう。こちらの店でどんな麺?が出されるのかは全く見当がつかない。謎チャイナ飯だ。想像するしか無い。謎すぎて店に入ってみるのは勇気がいる。もう一方は平仮名混じりの看板で、明らかに日本勢だとわかるが、なんだか字体というか看板デザインが似た感じだ。赤い地に白枠の黒文字という部分が共通だからだろう。たまたまなのか、どちらかが真似をしたのか。あるいはデザイナーが同じなのかもしれない。

第三戦目。雑居ビルの壁面看板もよく見れば色々とお面白いことが発見できる。2F 山内農場は日本の居酒屋チェーンが運営している純国産ブランドだが、漢字しか使われていない。3Fは「どり」だけひらがなで、やはりこれも日本ブランドチェーン店だ。4Fがちょいと怪しげな雰囲気を出している。オール漢字の「四季海岸逸品火鍋」はどちらの勢力だろう。漢字だけで判断してはいけないような気もする。日本企業が池袋の火鍋ブームに乗っかって開発した店かもしれない。5F新富麗華カラオケもかなり怪しい匂いだ。「新富町」は地下鉄の駅名でもあるから、新富は日本語だとも言える。麗華さんは最近のキラキラネームの中ではおとなしめの方だろう。ただ、その2単語が合体するとなぜか異国の匂いがしてくる。看板を眺めているだけで、こんなに楽しめるのは池袋くらいだろう。

ここは台北?香港?上海?

そして極め付けが、このお店。なんだかサンフランシスコのチャイナタウンでこんな店をたくさん見たような気がする。台北や香港の街角にも、こんなメニュー写真を店頭に張り出したレストランはたくさんあった。メニュー写真を見ると日本語で説明してあるが、看板を眺めると読めない漢字の下にアルファベットでふりがながしてあり、それが怪しい。どうも店名(漢字)の日本読みのようだ。普通アルファベットで書くときはチャイニーズを英訳した単語が並ぶと思う。富貴飯店がMandarin Hotelなどと 表記されるようなことだ。
ところがこの看板では ーーーーDAIFUJINとなっている。大夫人=DAIFUJINらしい。この読みは日本語なのか?
やはりこれは日中ハイブリッドと考えるべきだろう。おそらく看板にある「周黒鴨」というのは、看板に載っている女性と思しきイラストの方の名前なのだろうなあ。カーネルサンダースとかマクドナルドとかと同じ人名がブランドになっているということか。
池袋にいながらディープなエスニック体験ができるとは、便利な世の中になったものだと思う。が、店内に入ったら日本語メニューがないとかいう怪しさもありそうだ。不思議な街、池袋ノースウェストだ。