街を歩く

10月になれば昔のブドウ

秋なのであります。そして、今ではすっかり夏から出回るようになったぶどうだが、やはり秋本番の季節果物なのだと思う。関東圏では見かけないぶどうの品種が、北国に行けば楽しむことができる。

昔ながらの種ありぶどうで、キャンベラとナイヤガラというものだ。関東圏では甲府に行けばワイン用の「古い品種の葡萄」を手にいれることができるが、それとはちょっと違う品種だ。内野柄を使った甘いワインも存在するが、やはり生で食べるに限る。

 地元のスーパーではシャインマカット+ピオーネあるいは巨峰しかない。どちらも種無し、大粒、甘みたっぷりの高品質種だが、昔ながらの葡萄雨が食べたいと思ってしまう。高齢者的な発想だ。

北海道は気温が低く、高糖質葡萄の栽培が難しいと言われていたが、今では全国的な気温上昇のため、ワイン用葡萄生産の拠点になり始めている。ただし、品種はっワイン専用のヨーロッパ系のもので従来の品種ではない。そのうち旧品種は放逐されてしまうかもしれないので、今のうちにせっせと食べておきたい。

北海道のスーパーでは流石に昔より値上がりしているが、それでも一房300円程度で、巨峰などの半額だから、いくら食べてもお安いものだ。箱買いするという手もある。

ちなみにブドウは落粒が激しい品種は地元以外には出回らない。輸送中に粒が落ちると商品価値が落ちるためだ。そのせいで、全国各地にご当地ブドウがあるのは意外と知られていない。京都の山奥のぶどうなど、京都市内ですら食べられない幻の品種だ。ネット販売が全盛のこの時代でも、落粒ブドウは現地に行って食べるしかないというのは、ちょっとした業界あるあるだが。なので、この北海道葡萄もお江戸では食べられないから、葡萄を食べに北海道に行く(おおげさな……………)ちょっとした贅沢だ。

青森では冬になるとスチューベンという品種が出回る。これは収穫期が遅いせいで冬になるらしい。雪景色の中で食べる葡萄もなかなか乙なものだ。

今年は北海道のローカル葡萄を食べながら北海道ワインを飲む、というのがささやかな野望なのだがなあ。

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