
10月は文化に勤しむべきと昔から思っている。暑くもなく寒くもなく知的好奇心を満たすには実に具合がよろしい。おまけに日が短くなり、物思いをする夜が長い。
お江戸近辺で暮らしていると良いのは、日本を代表する博物館が比較的近くにたくさんあることだ。上野の博物館群はもっと時間を使って何度も何十度もいくべきところだったと反省している。
博物館が好きで世界的に有名な大英博物館や米国ワシントンの博物館までわざわざ行ったくらいなのだが、お膝元のお江戸はさぼっているのだ。奈良の国立博物館の方がよほど回数を重ねている。人生、反省することは多すぎるくらい多いのだが、上野の博物館は、もっと行ってかねばなあと反省している。
博物館の中でも恐竜の展示は素晴らしい。これは小学生の頃から数多く見ておくべきものだ。少なくとも小学生の大半は恐竜博士になりたがっているのだから。
福井の恐竜博物館は日本屈指の名博物館だが、あそこは遠い。新幹線が開通したので少しは行きやすくなってはいるが、それでも福井駅から車で1時間以上かかる僻地なのだ。小学生がそう簡単に行けるところではない。上野であれば、都内在住の小学生であれば高学年限定だが大人の引率なしでいけるのではないか。
どこの博物館に行っても恐竜類は人気者で目立つステージに立っている。産業史や文明史の展示を楽しむにはは、意外と解説の出来不出来に影響を受けるが、恐竜の展示はストレートに視覚に飛び込んでくる。インパクトがあるのだ。
個人的には神社や城を見にいくと、昔の人が実際にここを歩き回っていたのだなという歴史的宦官を持つ。が、博物館で見る恐竜は、そんな人類史のスケールなどとは程遠い、100000000年前(途方もない時間だ)にこんな奴らが群れをなして地面を歩き回っていたとただただ感嘆する。人が想像できる時間的スケールを遥かに超えているアナザーワールドだ。
そんな人智を超えた体験をできるのだから、博物館巡りはやめられないのだが。来週は上野に行ってこよう。