
北海道にある実家に帰っていた頃、ふと思いついて焼肉を食べようと思った。庭先にあるコンクリートの縁台のような場所でよくジンギスカンをしていた。田舎町なので近所の家との空間はたっぷりある。多少は肉の焼ける匂いがするくらいで苦情が来ることもない。そもそも北海道人で羊肉の焼ける匂いを嫌うものは少ない。これを埼玉の自宅でやろうとすると、間違いなく警察に通報されてしまうだろうが、北海道の田舎町では、うちも今日はジンギスカンにするか・・・程度の反応だろう。
ただ、ジンギスカンをジンギス汗鍋で正式にやるとすると、実は終わった後の鍋の後始末が大変なのだ。焦げ付いて炭のようになった肉やみど刺し屑を洗い流すのには最低でも30分ほど格闘することになる。アルミ製の簡易鍋も売ってはいるが、これは薄いせいでひどく肉が焦げ付く。
ふと思いついて、100円ショップで売っている使い捨ての焼き肉コンロを買って来た。
これはマッチ一本で火がつくお手軽な便利グッズで、火力は概ね40分ほど持つ。多人数で焼肉をやるには燃焼時間が足りないが。一人焼肉であれば十分な時間だ。
タレ付きのジンギスカン2種類を買い込み、追加で牛肉サガリを買って来た。サガリとは北海道では一般的だどんくあ、他の地域ではほとんど見かけたことがない特殊部位で横隔膜のあたりらしい。特有のかみごたえがあり、北海道焼肉屋では定番だ。
アウトドア用の椅子を持ち出し、缶ビールをちびちび飲みながら一人焼肉をした。食べ終わったら2時間ほど放置すると完全に炭の日は消える。それをゴミ袋に入れ、燃やせないゴミの日に出すだけ。後始末の時間はゼロ。
流石に室内でやるのはどうかと思うが、春先から秋にかけてであれば焼肉コンロとして便利極まりない。お値段は300円とリーズナブル。さて、来週はこの手抜き焼肉にしよう。