
ススキノといえばニッカウイスキーの大きな看板があるビルがランドマークだ。そのランドマークがあるビルから程近い一角に小洒落た空間がある。ニッカバーという。昔はいつ行っても空いている感じがあったのだが、今では7時を過ぎれば並んで待つくらいの人気店になってしまった。
入居しているビルの一階はドーナツのファストフード店で若い衆の溜まり場だったが、最近はススキノに集まる若い衆はすっかり減ったようで、夜は結構空いている。バーがあるのは2階だが、3階以上はお姉さんの接待が伴う社交的空間となっている。小ぶりな店が各階10軒以上連なっている。まあ、ススキノにありがちな一つのビルの中に飲食店と飲み屋と風俗店が同居する怪しいビルんの一つだ。
この渋い店ではバーと言いながらカクテルは注文しない。ニッカの銘品をロックで頼む。この日は「余市」「竹鶴ブレンド」を順番に注文した。ひさしぶりにしっかりとしたウィスキーを飲んだ気がする。
音尾推しについてきたのはドライフルーツとビターチョコレートだった。たしかにウィスキーのロックには甘いものがよく合う。
2杯飲み干した頃には7時を過ぎていて、店内はほぼ満席になっていた。長居をせずにさっさと引き上げるのが生きというものだろう。
「薄野」で良い時間を過ごすのは案外と難しい。良い店を良いタイミングで選ばなければならない。早めの時間であれば、この店はとてもお勧めできる。ただし、出入りは階段を使った方が良い。エレベーターを使うと、3階より上のお姉さんたちと一緒になることがあるので、これはちょっと考えものなのだ。