
いつもの通りに串鳥に行ったら頼む砂肝は安定の旨さだ。ハズレが来ることもない安定した品質はそれだけで価値がある。個人的な経験だが、砂肝に匂いがする(つまり鮮度劣化がわかる)焼き鳥屋は意外と多い。そんな店には二度と行かないと決めているから、世の中で焼き鳥屋が減少中のこのご時世では、行ける店がどんどん減っている。
不思議なことにチェーン店の方が鮮度管理が良いらしいのだから困ったものだ。老舗の焼き鳥屋が潰れる意味がよくわかる。
その生き残りチェーンである串鳥が、どうやら最近は調子が悪いみたいだ。無闇にお高いキャンペーン商品を乱発しているが、安心の低価格と高品質を守るためには、あまり余計な商品を増やさない方が良い。昭和中期に勃興した居酒屋チェーンの末路を思い出せば明らかだが、メニューの多角化と高価格への移行が始まると、客がドン引きしていなくなる。
いとしの串鳥もその兆候が目立つ。大丈夫かなあと心配になる。

ラーメンサラダを頼むと、これまた随分小洒落た器に入ってくるが、これは典型的な上底食器だ。焼き鳥屋のサラダに文句をつけるのはお門違いというものだろうが、一言言いたい。麺が少なすぎる。伝統的なフレンチドレッシングスタイルも販売してほしい。

世間一般的にはごまだれドレッシングが主流というのはよくわかる。しかし、札幌生まれ札幌育ちのサッポロソウルフードであるラーメンサラダにはもう少し敬意を払ってもらい、オリジナルに近いホワイトフレンチドレッシングを選択可能にしてもらいたい。
そもそも、ラーメンサラダはビールジョッキを片手にがっつりと食いたいという親父向けの商品だったのだから。
串鳥がオヤジの店から全世代対応の店になったのはわかっているが、あまり小洒落てお高い店になると、全世代から一方的に見捨てられる。かつてのつぼ八は全世代向けのファミリー居酒屋となり大成功を収めたが、高単価路線になり没落した。和民も同様だ。高コスト回避を値上げに求めると失敗する業態があることを歴史から学んでほしいものだなあ。