
昔の仕事仲間と池袋で土曜の昼飲みをすることになった。池袋は土曜ともなると相当な人出があるので、居酒屋も昼営業のところは多い。まあ、平日でも昼営業の飲み屋が多い街だが。土曜はそれが最高に盛り上がるという感じだろうか。
特に女性グループの飲み会が多いらしい。ランチという名目でしこたま酒を飲んでいるのだなと、恐れ多い推測をしている。たまたま同じ店で女性グループ二組に挟まれた時は、相当に疲労した。声はいささか甲高いが会話の内容は「ガハハ」「超すげー」が入り乱れるおっさん会話ではないか。いや、昨今のオヤジ族はすっかり勢力を減らし、昔のように大声で下ネタを連呼するような連中はほぼ完璧に排除されている。パワハラ・セクハラの恐怖がオヤジ族を萎縮させ、小声でボソボソ喋る飲み屋での劣等種に変貌させている。
そして社会的にというか、生物学的にというか、落ちぶれていくオヤジ族に成り代わり。進化の頂点上り詰めてきたのがママ友ランチ族なのではないかと思っている。恐竜が滅びた後に地球世界の覇者となった哺乳類みたいなものだ。
などと池袋の昼飲みは進化論的考察を推し進める場となっている。居酒屋は学問研究の場でもあるらしい。

さて、その落魄れたオヤジ族の一員として、一軒目で軽く飲み二軒目は喫茶店にしようと思ったが、土曜の池袋はどこの喫茶店も空席待ちの大混雑で、仕方なくセルフ式居酒屋という、これぞまさオヤジ族の独壇場であるところに避難した。
が、進化の波はこのダメオヤジの聖地にも押し寄せていて、客の大半はカップルか女性グループになっている。そもそもこの店は今では珍しい喫煙可能店であり、女子供(比喩的な言い方として)はいづらい店なのでありますが、どうやら進化の波はそんなオヤジのラプソディーを押し流すかのようにありとあらゆるオヤジ業態を押し流していくようだ。
この日に注文したメニューだが、一人一品注文するのがルールなので、ろくに確かめもせず食券販売機のボタンを二つ押したらこれが出てきた。
結果的にほとんど手をつけず、隣の席に女性二人組がきたので退散することになった。土曜の昼はオヤジだけで池袋に近づいてはいけない。