街を歩く

フェリーの旅で発見したことは

新潟ツアーは実は佐渡島に行く途中のアクティビティーというやつで、今回の旅の本命は「佐渡島」だった。佐渡に行くのは二度目だが前回はもう20年以上前のことで、なぜか夏休みに訪れた。日本海の島なのにやたら暑いという記憶だけが残っている。その時は車で島を一周したが、どこまでも海と山という景色を堪能したというより明らかに飽きてしまった。
調べてみると、佐渡島の人口は5万人弱らしい。最盛期の半分以下に減ったそうだ。フェリー港のある両津は賑やかな街だったと思っていたが、今回見るとほぼほぼシャッター街になっていた。日本の地方都市の縮図みたいなものだろう。

トキは人工孵化により生息数が増え、現在は100羽以上いるらしく、冬になれば街の近場で田んぼや畑にも出現するらしい。あと10年くらい頑張って貰えば、空をトキの大群?が飛ぶ姿も見られるのかもしれないが、その頃には人の数が減りすぎてしまい「朱鷺」に島を占領されてしまうかもしれない。まあ、それも良いかなと思う。

佐渡には圧倒的に宿泊施設が少なく、例の世界遺産認定の成果だろうが、どこも満室であり値段も高止まりしている。端的に言って、現在の佐渡は京都と同じくらい観光には向かないところになっている。それでも週末には高速連絡艇 ジェットフォイルが満席なるのだから、明らかに需要と供給のバランスが崩れている。
料理はうまいと思うが、もう少し低価格帯の宿泊施設を増強しなければ、そのうち飽きられてしまうと思うのだがなあ。ただ、これは佐渡だけに限らず地方の中小都市が観光立国を目指すと必ず突き当たる問題で、どこも同じように「飽きられて見捨てられる。人気が出ると宿泊施設が高止まりして、宿泊の余裕がなくなる。その結果、ボリュームゾーンの客層が他へ流出してしまう。結果的に、客数減→価格低下の過当競争→品質低下→宿の減少 という負の螺旋にハマる。全国各地にある衰退した温泉街の例を学ぼうとしないのだから、自業自得というものだとは思うが。
その典型が清里高原だろう。鬼怒川温泉もほぼ同様だが。今の清里はほぼ観光廃墟だ。近いうちに旧軽も似たような姿になる気がする。

帰りのフェリーに乗る前に売店で佐渡土産を探していたら、地元のパン屋のパンを見つけた。どこかで見たことのあるような名前とルックスだが、お江戸の小洒落たブーランジェリーなどでは見つからない「レアもの」だったので買ってみた。
ちなみに、右側の丸いカレーパンのようなものは、「あんかつ」という。何じゃそれは、と思ったが、文字通りの食べ物。つまり、あんこをパン生地で包んであげたもの、「餡」の「カツ」だった。あんドーナツとは何かが違うのだろうなあ。

佐渡名物は金山と朱鷺だけではないのだよね。

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