
新潟古町五番町にあるドカベンストリートが、へぎそばを食べる、古町を歩くに続く新潟ツアー三つ目の目的だった。水嶋野球コミック三大作品は「「アブさん」「野球狂の詩」「ドカベン」だと思うが、そのメインキャラが勢揃いしている。
あぶさんはリアルプロ野球界が舞台だった。野球狂の詩は架空のプロ野球球団が舞台だが、ある意味リアルワールドな雰囲気があった。
「ドカベン」は最初は柔道漫画だったはずが、いつの間にか滅血高校野球大作で、おまけに続編はプロ野球で乱戦が繰り広げられる。あれこれ魔球が登場したり、打率10割バッターがいたりして、空想科学野球漫画の気配もあったが、それはそれで楽しめた。連載中は少年チャンピオンの黄金時代だったのだなあ。
水原勇気はいまだに存在していない女性プロ野球選手だ。彼女の登場は衝撃的だったな。その後、ハリウッドのエンタメ映画でも女性の豪傑ヒロインが次々と登場するようになったが、その先駆けだったような気がする。

お歳は五十代だったはずの岩田さんも好きなキャラだった。いい味を出すベテラン・キャラだったなあ。現役プロ野球選手では西武の工藤投手が40過ぎまで現役だったか?

明訓高校の偉大なリトルジャイアント。里中くんはちょっと性格の悪いダークヒーロー的素質があった。ライバルは剛球主体のスピード王たちが多かったが、知的ピッチングでピンチを切り抜けるスマートな投手だった。現実にはこんなタイプのピッチャーはいないだろう。

ドカベンこと山田太郎はおそらく水嶋野球漫画、最大のスラッガーだろう。ドカベンにあやかったプロ選手もいたが、山田太郎ほどには活躍できなかった。静かな哲学者風の打者という設定は、その後の野球漫画キャラに多大な影響を与えたと思う。

二番殿馬は明訓高校最大のトリックスターだった。あまり目立たないが燻銀の活躍をしていた。このタイプはプロ野球の選手にもいたような気がする。たしか西武ライオンズに……………

そして、ドカベンの主人公はこの男なのだと、個人的に思っております。男いわき、明訓高校を含め様々な高校球児が乱れ飛ぶ群像劇「ドカベン」の中で、ただ一人独壇場で活躍していた好漢だ。水嶋漫画に出てきた数々のキャラで最大の目立ち役がこのだった気がする。
しかし、この立体像はまさに漫画の中そのままに精緻な出来上がりで感動した。しかし、明訓高校にはあと五人ほどキャラがいたはず。彼らはどうなっているのだろう。