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高知の隣は沖縄 銀座ミニトリップ

銀座のアンテナショップツアーのおまけは「おきなわ」だった。一時期、泡盛にハマっていたことがある。そのときには随分とお世話になった。泡盛は沖縄の名産品だが、普通の酒屋で買えるのは沖縄本島産がほとんどで、それ以外の泡盛を見つけようとすると「わしたショップ」に来るしかない。自分の好みは石垣島「八重泉」なので、必然的に銀座に来る機会があれば迷わずここにきていた。

そのついでに買っていたものが、雪塩ちんすこうだった。これは甘さの加減がちょうど好みにあっている。色々な味のバリエーションもあるが、やはりオリジナル味というかプレーンというか、これが一番だ。宮古島の雪塩はパウダー状の塩で、これもまたおすすめだが、封を切るとすぐに固まってしまうのが難点だ。

最近ではなかなか泡盛を買いに行くこともすなくなったが、沖縄の隣は高知県アンテナショップなので、高知に行ったら沖縄へ、沖縄へ行ったら高知へという使い方をしている。できれば、他のアンテナショップももっと固まってくれるとありがたいのになあ、などと贅沢な悩みをぶつぶつ呟いているが、健康のためには適度に離れていた方が良いのだろう。

ちなみに島根は日本橋三越前、長崎や三重も日本橋なので、銀座と日本橋を同時制覇というのは長距離移動なのでパスします。

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個人的なギンブラとはこんな感じ・・・仕事のついでにあるくのだよ

まだ世界が平和な頃の話だが、いろいろな街の名店、名所、イベントを片っ端からメモしていた。スクラップもしていたが、これは見返すことはほとんどなく、自分でネタ帳と呼んでいたノートにびっしり書き込んでいた。どこかの街のネタがいくつかたまると、その街に行って現物やお店に行って確認するというのが、仕事のスタイルだった。デスクワークよりも現地主義、実践主義などと多少なりとも威張っていた。当時の仕事のチームにいた若い人たちは、このネタ帳とスケジュール帳が見たくて仕方がなかったらしいが、一度も見せたことはない。

今ではネタ帳など存在しない。スマホの中のメモアプリがその代用だが、手書きのメモより100倍便利だ。ただ、実際に街に行ってみなければわからないことも相変わらず多く、この銀座の「バスあいのり」はまさしく街をぶらぶら歩いて見つけたものだ。帰ってから調べたら、どうやら新宿三丁目に本店?があるらしい、一度行ってみなければ。

個人的には、銀座といえば空也の最中だ。予約しなければ買えない超がつく人気店だが、ふと思い出していってみたら、何と一箱買えてしまった。嬉しい誤算とはこのことだろう。ひょっとすると日本橋のどら焼きとか、浅草の〇〇とか都心部のあちこちの老舗で入手困難商品が簡単に手に入ってしまうのか?と気が付いた。行政からは不要不急の外出云々が言われているが、この希少品ゲットの外出は、本人にとっては重要なイベントになるかもしれないなあ、などと思ってみた。そもそもスポーツ観戦や観劇などの商業イベントは禁止されているわけでもなく、不要不急に当たらないからこそ見に行けるわけだ。だとしたら老舗菓子店に行くのも立派なイベントだ、などと屁理屈を捏ねたことになるのだろうか。

空也の最中を食べると心豊かになる(気がする)。美味しいものを食べると、間違いなく優しい気分になる。世界を肯定できる。嫌なことが忘れられる。こんな時代だからこそ、そんな気持ちを忘れてはいけないのだ。

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恵比寿をぶらり

恵比寿神社は表通り(駒沢通り)から引っ込んだところにあり、目立つ場所でもないから、知らない人が多いと思う。この神社の裏手に大きな桜の木がある。花見の時期にはその桜の木の前にある居酒屋が縁台を出して花見酒が楽しめるのだが、花見の時期は夜ともなるとそれなりの寒さで、例年おもてで飲んでいる人たちを見て、内心では寒がっていた。

その恵比寿神社の前にできていた行列を見つけて、いったい何の行列だとたしかめてみた。何やらおしゃれなお店で、後からネットで調べたらフルーツサンドの店だった。最近空いたお店らしいので、少し行列がおさまったら買いに行ってみようかと思うのだが、この時期に行列ができるくらいの人気店だから、一年くらいは無理かもしれない。しかし、自分の知っている恵比寿という街はこんなにおしゃれな店ができる場所だったかなあ、と不思議に思うのだが。

その行列を見物した後、最近の恵比寿でのお気に入り、昨年開いたラーメン屋に行って醤油ラーメンを堪能した。ただただ旨いと思う。スープの濃さがちょうど良い。豚骨スープ的な暴力性がない、そこが良いのだ。あとはメンマが素晴らしい。これは実食しないとわからない。どこかで売っているなら、おうちラーメン用に買ってきたい。長野のスーパーで見つけた極太メンマは、これとは違うがやはりわざわざ買いたくなる絶品だった。個人的には、横浜家系の大判海苔も載せたいところだが。海苔は味が強すぎてラーメンと喧嘩するので、スープの強いラーメンでなければトッピングとしては向いていない。でも、海苔を乗せたい。

恵比寿にある戸隠そばの名店も、数年前にいつの間にか蕎麦と酒の店になってしまった。街が新陳代謝するのは当たり前なので、新しい店もどんどん開いて欲しい。そういえばネギそばの名店も消えていたなあ。歳をとるわけだと納得。

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行列と無人と

日本に残り少なくなったアップルストア。新機種発売の時などニュースにも出る徹夜行列のメッカだ。そこに、外出自粛期間中なのになぜか行列ができていた。不思議だ。何の入場制限だろうか。

アップルストア向かいにある松屋の入り口には、行列用の足跡マーケが入り口にたくさん描かれていたが、誰も並んではいない。地下の食品売り場は、いつでも肩が触れ合うほどの賑わいだったが、この時期はスイスイ歩けるほどの客の入りで。お目当てのケーキ売り場はプレッシャーを感じることもなくゆっくりと品選びができた。でも、これではお店はもたないなあ。

銀座3丁目から有楽町方面に向かう道も、いつでも人がたくさん歩いていた。サラリーマンらしきスーツを着た人も多かったし、明らかに買い物にきたと思しき女性軍団がのしのしと歩いていたものだ。ランチタイム真っ只中の昼時でこの有様。

自治体首長も国会議員もこの実態を見ていないのは明らかで、まだ自粛が足りないという。まだ外出が多いという。あなたたちは馬鹿なの?と言いたいが、それを理解する能力もないのかもしれない。あーあ、とあきれるしかないなあと、花の銀座で思ったことだ。そもそも不要不急の定義をしっかりしなさいよ、と思うのだが。

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銀座 和光前交差点 正午

銀座の中心といえば、やはりこの和光の前になるのだろう。ちょっと離れた数寄屋橋も銀座のランドマークというべきか。昔の怪獣映画では東京のランドマークが破壊されていたが、数寄屋橋にあった朝日新聞本社は襲われていた記憶がない。和光はよく壊されていたなあ。そのランドマーク周辺が、平日とはいえ人影があまりに少ない。

和光の向かいにあるのが、日本の地価ナンバーワンとして有名な一角で、ここから新橋に向けて様々なブランドがならぶファッションストリートのはずだが、こちらも人影がまばらだった。ちょっと前までは日本人より外国人観光客が多くいるとまで言われていたのだが。

和光の晴海方向の反対側にあるのは三越で、ここが日本のマクドナルド一号店(今はない)の場所だった。銀座の歩行者天国でハンバーガーの立ち食いがニュース映画(映画館で昔は予告編と合わせてニュースをやっていた)で流れていたそうだ。銀座が若者ファッションの発信地だった時代もあったのだなあ。

個人的な感覚ではあるが、札幌の中心部の午後でも、これより人出は多かった。そもそも銀座の平日の人では札幌の日曜より多かったのは間違いない。東京の人口が200万人になったらこんな光景になるのだろう・・。だから、銀座は自粛強制の効果は確かに上がっている。おそらくだが、平日に銀座でぶらぶらしている人は、金と時間を持ち合わせた高齢者が多かったのだろう。若い世代で平日の銀座に出向いてくるのは、大多数が仕事だと思う。その仕事途中と思われるスーツ姿の男女も激減している。銀座でこれだから、日本中の繁華街はそれなりにおとなしくなっているのだなと、妙に寂しい感じがした。車道に車も少ないので、これまた見通しが良く人出が少ない感を強めるのだ。

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銀座で愛しの高知ものを買い出しに

銀座有楽町界隈は各県アンテナショップのメッカというか集積地というか。お気に入りの店だけで九州は熊本、鹿児島、博多(福岡県ではないのがすごい)、山形、金沢、茨城、沖縄に北海道などなど。現地に行かなくてもお気に入りの品は手に入るありがたいことだ。その中でもお世話になる回数が多いのが高知。店名が「丸ごと高知」だけに、高知空港の土産物店がそのまま引っ越してきたくらいの充実ぶりがみりょくで、入り口の龍馬さんに挨拶しながらちょっとごちゃごちゃした店内に入る。

お目当ての品は、お世話になっている方が作っている「食べるラー油」で、これぞ酒の肴ナンバーワンだと思っている。これに匹敵するのは北海道産のすじこくらいだ。まあ、個人的感想ですけど。この食べるラー油を冷奴に乗せて食べると。生まれてきてよかったというプチ贅沢感に包まれる。きゅうりの薄切りに乗せてもうまい。一緒に飲むのは辛口の日本酒で、大吟醸とかうるさいことは言わず。

そして、アヒージョ用に買い込んだのが酒盗だ。この辛口酒盗は、匂いがきつめで普段は甘口にしているが、アンチョビーがわりの調味料としては、やはり辛口にしなければ弱いだろう。

高知と言えば忘れてはいけないものがもう一つあり、さつまいものかりんとう、芋けんぴだ。河内市内のスーパーや土産物屋に行けば、それこそ数十種類(大袈裟かな)ものケンピがあふれかえっている。一度に何種類か買って食べ比べるのだが、いつも気に入ったものを忘れてしまう。記憶に残っているのはJR高知駅の土産物売り場で売っていた自家製だったが、あの店は今でもあるのだろうか。このパッケージは初めてみた気がするのでお試しに買ってみた。POPには高知市内では一番普及している製品らしい。知らんかった。

そして、みんな大好きビスケットだ。なぜ高知県でこのミレーのビスケットが有名なのかは、さっぱりわかっていないが、高知に行くたびに買い込んでいた。ちょっとみない間に、何やら怪しげなフレーバーが増えていて、真夜中のニンニク味と、午後のブラックペッパー味の2種を調達。個人的好みで言えば、甘いビスケットとニンニク味のアンバランスが好みだった。子供ウケしそうな味ではないが、濃いめのウイスキー水割りにはぴったりの様な気がする。

ここ一年の自粛騒ぎで銀座に行くのも1年ぶりだった。当然、高知の愛すべき食べ物とも1年間お会いすることがなかったので、これでなんとか欲求解消できた。しかし、今回は大きめのリュックで行くべきだったなあ、とまるで昔の買い出し旅みたいな感想を持ってしまうあたり、現代日本としてはありえない「ダメ環境」になっているのですよ。銀座も高知も同じ様な距離感になってしまった。無念であります。

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恵比寿の懐かしの店

恵比寿駅西口あたりの商店街と飲み屋街はずいぶん長い間お世話になった。たまに恵比寿に行けば、懐かしの店を訪れることになる。そんな一軒が四川料理店「虎8」だ。ランチでも夜の小洒落た飲み会でも使い勝手の良い店だったが、しばらく行かないうちに改装して見違えてしまった。

なんとなく歴史を感じる中華料理店だったのだが、なんとまあ、スタイリッシュなデザインで、もうびっくりしました。中のレイアウトも変わっていて、カウンター席もある。これは一人飲みでも良さそうな感じだ。ただし、壁を見ると何やら居酒屋風な品書きが貼ってあるあたりのアンバランス感が、これまた良いなあという感じがするのは、贔屓の引き倒しというやつか。ヨダレ鷄にトマト卵炒めを頼んで紹興酒ロック。みたいな飲み方がしたい・

そこはランチということでグッと我慢して、いつも頼む坦々麺ではなく、妙に目についた醤油ラーメンにしてみた。これがいわゆるラーメンではなく中華スープベースの汁そばとでもいうべきもので、スッキリした味わいの、中華っぽくないうまさだった。二日酔いの日にはとてもありがたい食べ物ではないか。おなかに優しいラーメンという、最近ではあまり見当たらない一品だった。

毎日通っていた頃にはわからない街の移り変わりみたいなことは、やはりこんなところに現れるのだなあ。潰れてなくなる店もあれば、新しく装いを変える店もある。やはり街は生き物なのだね。次回は、夜に行くぞと言いたいが、何ヶ月先になることやら。

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銀座で醤油買いだしツアー

所用があり銀座に行った。ふと気がつけば、銀座位に来たのは一年ぶりというか、1年半ぶりかもしれない。それくらい去年は移動をしない一年だったのだ。この前行った川越も隣町なのにほぼ一年半ぶりだったし。

せっかく銀座に行ったので買い出しをすることにした。銀座は日本全国のアンテナショップが固まっているので、地方限定商品を手に入れるのには便利だ。たとえば「水戸の梅」が食べたいと思っても都内ではなかなか手に入らない。隣県の群馬産品だって、買いに行くとなればバカにならない交通費がかかるが、銀座に行けばちょちょいのちょいだ。

個人的な趣味だが、九州の甘い醤油が好きで、これは関東圏で手に入れるのは実に難度が高い。仙台や札幌では三越の地下食品売り場のような特殊マーケットで手に入るが、たとえば新宿伊勢丹や池袋西武などの有名百貨店で見つけるのはなかなか難しい。だから、銀座のアンテナショップで半年分くらいを買い込む。

左から、博多(有楽町交通会館)、鹿児島(日比谷の鹿児島ショップ)、熊本(数寄屋橋近くの熊本館)で調達した。10分もあればぐるっと回れる近い場所に固まっている便利さなのだ。それぞれ地元では有名メーカーらしい。九州の地元民ではないので、おらが県の醤油が一番などというこだわりはない。色々と比べるのが楽しみだ。
初めて九州の甘い醤油の洗礼を受けたのは、博多の居酒屋でイカの生き作りを食べた時で、最初は醤油が甘いのではなくいかが甘いのかと錯覚した。その後は、熊本で馬刺しを食べたり鹿児島で鳥刺しを食べたりして、これは美味いものだなあと気がつくことになる。ただ、九州どこでも通用する主力メーカーがあるのかというと、そうではなさそうだ。どうやら県単位くらいで超ローカルな強力メーカーがあるらしい。また、県単位で微妙に味付けが違う。九州の中でも南に下るほど甘みが強くなるような気がするが、それは個人的な感想で実際はよくわからない。ただ、熊本には馬刺し専用醤油もあるし、やはり地域の食品に合わせた地元特化型だろう。宮崎と大分のメーカーを比べると、大分の方がちょっとさっぱりしているような気がする。熊本と宮崎でははっきりと味が違うが、甘さは同じくらいか。

お江戸ローカルの人たちは甘い醤油で刺身を食べるのはもってのほかという方も多く、一緒に旅に行くと旅先で醤油談義になってしまったこともある。歴史的には関東の醤油や日本酒は後発地域のため味が落ちると言われていたはずだ。それを先人が、改良を続けてようやく今のブランド化された醤油に至るので、そんなに他の地域のことをいじめなくても良いではないかと思うのだが。確か醤油の発祥は和歌山だったと思う。
往往にして昔の都話をいまでも語る京都や、お江戸が一番と語る江戸移住者との話はめんどうくさい。犯罪者の流刑地だった蝦夷地出身者としては、ついついそう思ってしまう。北海道育ちが九州の醤油を好みに思う、その方がよほど良い時代ではないかな。

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ライオンもコロナ対策

銀座ライオンといえば有名な老舗のビアホールだが、おそらくもう一つの有名な銀座のライオン。三越前に鎮座するライオンがマスクをしているというのは、風の噂に聞いていた。札幌の三越でもライオンがマスクしていたのを見た。

しみじみと見てみると、なんとマスクはブランドものというか三越マーク入り。さすがに老舗の風格というか。神社の前の狛犬みたいなもので、邪悪なるコロナウイルスを退ける、さぞかしご利益があることだろうとお察しするが。

当たり前だが、道行く人が手を合わせることもなく、ありがたがる人がいるわけでもない。ただただライオンさんは見守っているだけなのだね。三越の方にお願いしたいと思ったのが、ライオンの前になんらかの意思表示みたいな看板を置いてくれないものかなあと。たとえば「怨敵退散」とか「悪霊調伏」みたいなものでも良いし、「世界平和はみんなの願い」的な「コロナ終息はみんなの希望」とかですね。

ライオンさんのマスクが早く取れる日が来ますように。

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郊外の立ち食いそばは優しい

立ち食いそばが食べたくなり、車を飛ばして郊外型蕎麦屋に遠征した。かき揚げの乗った蕎麦を食べに行ったはずがそこで何故かカレーセットに変更してしまい。おまけにサービスでコロッケも付いてきて、これは想定外のボリュームになってしまった。

カレーは如何にも蕎麦屋のカレーという中庸で辛さも控えめなのが良いのだが、コロッケは蕎麦の上に乗っていて欲しかった。会社に通勤していた時代は当たり前に食べていた立ち食い蕎麦を、わざわざ食べに行くというのは奇妙な感覚だが、郊外蕎麦屋の味付けは意外とマイルドだった。繁華街の立ち食いそばはもっと塩辛いので、客層の違いなのだろう。街中のサラリーマンは塩分を求めているのかな、などと思い浮かんだ疑問は次回の西新宿で確かめてみよう。そういえばカレーにソースをかけるのは蕎麦屋の時だけだなあ。