街を歩く, 食べ物レポート

ご近所で冷やし中華と新店

いつもの「満洲」に冷やし中華を食べに行った。前回は、あまりの混雑ぶりに冷やし中華を食べ損ねたので、ちょっと期待して昼のピークをずらした時間に行った。出てきた料理を見て、あれっと思ったのは、あまりに色気がないビジュアルだからだ。冷やし中華の彩りの良さには、味噌ラーメンなどとは比べ物にならない華やかさがあるはずだ。が、これは何だか妙に色褪せてみえる。
おそらく、紅生姜とカラシ、つまり赤と黄色が別皿になっているからだろう。味は期待通りの「普通に美味しい」冷やし中華だったから、全く文句のつけようはない。
色彩、特に赤は大事だなと改めて思う。真ん中にプチトマトの半分に切ったものでも乗っていれば良いのだろうか。そう言えば、昔の冷やし中華にはさくらんぼ(缶詰)が乗っていたような気がする。
ちなみに、満州の冷やし中華は安っぽいハムの細切りではなく、チャーシュー細切りが乗っているので、商品自体のグレードは高いのだよね。
この値上げの時期に、あれこれと開発してくる新商品は、やはり値段も上げるが品位も上げるという方向になるようだ。しかし、個人的には、冷やし中華の載せるのはゆで卵ではなく細切りの卵焼きにして欲しいのだがなあ。

その冷やし中華を食べた帰りに、コロナ前にはたまに行っていた寿司居酒屋の看板が変わっているのに気がついた。駅の反対側にある店が小ぶりなため、いつでも満席になる繁盛店だった。そのため、駅のこちら側に大きめな店を新設したはずだが、どうもコロナの時期と重なり苦戦をしていたのは間違いない。
代替わりをしたのかと、気になって調べてみたら、どうも同じ会社の中で新しいブランドを試すことにして改装をしたらしい。刺身と天ぷらを押し出した「新業態」のようだが、よくよく考えると寿司居酒屋も寿司ともつ鍋を推しにしていたから、ちょっと変わったスタイルという意味では同系列と言えそうだ。
今度、一度試しに行ってみようと思うが、この熱暑の中で天ぷらはちょっと気が重い。少し涼しくなってからにしようか。
コロナからの復調が進んでいることが、自宅近くでも見えてくるのだから、これはやはり世の中が随分と常態に戻ってきた証明なのだな。

街を歩く

いつもの一軒目

新宿でランチをと思った。その時、魔が刺した。のどがかわいていたせいだが、トマトサワーが飲みたいと脈略なく思いついてしまった。こうなると、どこに行けば良いのかと思い出すべく、脳細胞が活性化され全力で探索活動が開始し、脳内新宿マップで昼からサワーが飲める店を探しまくる。
結局、トマトサワーは普通の酎ハイやサワーでないため、選択肢を著しく狭めることになった。世の中、意外とトマト味のサワーを置いている店は少ない。いつものオヤジ向けチェーン居酒屋に行くことになってしまった。

じゃこ天 うましだった

このオヤジ向けの店もすっかりデジタル対応が進み、メニューはスマホから注文する。ただ、従業員の方からは「もしよければスマホでご注文してください」と見かけに応じた高齢者対応?をされてしまい、内心ちょっと思うところもあるのだが。
まあ、それは良い。人は見かけが8割だ。と気を取り直し、スマホメニューを見ると季節対応で「じゃこ天」があった。
この黒い揚げかまぼこ?のざらついた舌触りと、独特の味が好みで、酒の肴には向いているが、ご飯のお供には向いてない食べ物の典型だと思う。白身魚のすり身を使った「揚げ物」は、舌触りが良いが味が茫洋としているので、あまり好みではない。「じゃこ天」を名乗る類似品も多いが、やはり愛媛県南部のものがうまいと思う。

もう一つの新作が、蕎麦味噌もどきの「焼き味噌」だった。が、これは空振りっぽい一品で、申し訳程度に炙っているようだ。当然だが味噌の焦げた感じはない。この店で時々出る、よく頑張りましたけど花丸は上げられません的な商品だった。
焼き味噌の元はお店で手作りしなくても良いだろうと思う。工場で作っても大丈夫そうな感じがする。それよりも、お店ではしっかりと焦げるまで炙る、というのが客側の期待値ではないだろうか。ネギ味噌は美味いけどね。

最後は、メニューで見て期待が高かった「いかめんち」だ。残念ながら津軽地方の郷土食「イガメンチ」とは違うものだった。勝手にこちらが「津軽の揚げ物」を期待してしまったので、騙されたというより勘違いと諦めるべきだ。普通のメンチカツの中にイカが入っている。イカメンチであることに間違いはない。
このイカがタコに変われば、タコメンチだろうし、アジに変わればアジメンチになる。日本語としては正しい。商品に間違いはない。注文する客の勝手な思い込みだ。
でも、イガメンチ、食べたかったなあ。

そしてランチらしく、締めの焼きそばを締めに注文した。この焼きそばは、縁日の焼きそばをほぼ忠実に再現したもので、具材は限りなく少ない。いや、ほぼないと言った方が正しいだろう(笑)
ソース味の麺を楽しむものだ。そして、たっぷりとつけられたマヨで味変をしながら味わうものだ。その食べ方が潔い。豚肉が欲しいだの、エビやイカは入っていないのかだの、キャベツは厚切りが良いだの、望んではいけない。
あれこれ食べているうちにトマトサワーがなくなったので、オヤジ向けの梅サワーを追加してみた。梅の味がほとんどしない、昭和の梅サワーだった。確かに、これは昭和を知るオヤジ世代にしか理解できない「懐かしの味」だろう。ただ、あまり懐かしみたくなる味ではないのだが……………

オヤジ向け居酒屋は本当に楽しい

街を歩く

渋谷の朝に学ぶこと

渋谷に早朝から出かける用事があり、日中は人でごった返すセンター街も流石に人影まばらな時間だった。その入り口にぶら下がる七夕飾りを見て、ああもう直ぐ夏が終わるのだなあと思った。暑さが続いているせいですっかり出不精になっているが、今年の夏も終わりに近づいている。モノの哀れというか、何やら感じるものがある。どこにも出かけないまま、夏が終わっても良いのかと。
帰り際にJRの駅で見た東北の夏祭りポスターで、背中を押された気になった。やはり夏旅に出かけようと決めた。

早朝の渋谷で見つけた、いかにも今風な告知ポスターだ。移転しますと書いてあるが、移転先の住所はどこにもない。インスタで見てねということらしい。
情弱ジジババは相手にしないという潔さ、というか冷静さを感じる。インスタで探してもらえないような客層は、自分たちの店に来て欲しくない。そういう思い切りが明らかに伝わってくる。あれもある、これもあるけど、自分たちだけの売り物は何もないという「ダメな店」が世の中に溢れているが、そんなダメ店舗を作らない秘訣は「あえて売り物を絞り込む」なのだ。住所情報すら邪魔と考えるところから、情報の断捨離が始まる。すごいなあ。
客が店を選ぶなら、店も客を選ぶ。そういう考えが時代の流れになっていると教えてくれる、一枚のポスターだった。

渋谷から原宿にかけて、街のあちこちに見られる意味不明の落書きだが、一時期はまるで街頭アートのように煽っていたメディも、今ではすっかり声を顰めているようだ。
その「迷惑な落書き」を禁止するポスターの上下に、これまた落書きが書かれている。「落書き禁止」が意味をなしていないではないか。これは、権威に対する挑戦か、あるいは自分たちを抑制しようとする権力、警察に対する嘲弄なのか。
それとも、単純に字が読めない頭の悪い人なのか。あれこれ考えながら笑ってしまった。
おそらく、「落書き禁止」と漢字で書くからダメなのではないか。「らくがき、だめだよ」とか「ラクガキするとつかまります。タイホするー」とか、優しくひらがな、カタカナだけで書く方が効果がありそうな気がする。
これも、落書きをする「わるいひと」がどんな属性を持つのか想定して、それにあった対応をするということなのだが。マーケティングの基本「人の心を読む」ができていないのだから、やはり警察や行政は、商売の基本がわかっていないのだろう。もはや、自分たちの権威がすっかりなくなっていることに気がついていないのか? いや、気がついているけど認めたくないのだろう。
街歩きは、学ぶことが多いなあ。

街を歩く

変わらない「ぼるが」にまた来てしまった

甘さのないハイボールが心地よい 
最近の居酒屋で不思議なのは酎ハイもハイボールも同じ値段であることが多い なぜだ?

一年に何度か無性に行きたくなる店がある。初めて連れて来られた時に友人から聞いたのが、この店は「ヤマ屋」が新宿発の中央線深夜便に乗る前に飲んでいるところだという話だった。70年代に登山がブームになった頃の話らしい。今でも深夜列車で移動して早朝から山登りをする人がいるのだろうか。
以前、早朝の中央線特急で松本に行く時、確かに登山仕様の乗客を見かけたので、今でも登山する人は多いのだと思うが、このご時世に登山者向けの深夜列車はあるのだろうか。そもそも運行しているのか?
どちらにしても、もう何十年も変わらないらしい老舗というか古びた店内が、なかなか居心地が良いので、懐かしさというより落ち着きやすい場所として惹きつけられるのかもしれない。
最近ではハイボールをちびちび飲むことも多い。

壁に貼られてあるメニューを見ても、今風のものは何もない。おそらく昭和中期から、並んでいる商品はほとんど変わっていないと思う。値段も全品一律とわかりやすい。
平成生まれ(最近ではZ世代と呼ばれる人たち)にとっては、お化け屋敷のようなものではないか。時間もさほど遅くなかったはずだが、店内に溢れているのは40-50代ばかりだった。昭和世代で埋もれるというのも、老舗居酒屋の居心地の良さの一つだし。類は友を呼ぶを地で行っている感じだ。

壁際に貼ってあるポスターがこれまたなんとも言い難い味を出している。トドメは壁に直付けされている換気扇で、喫煙時代にはいかにこの店内がモウモウとしていたかがわかる。時代の証拠みたいなものだろう。
いや、ひょっとするとコロナ対策で後付けしたものかもしれないとも思った。次に行った時に確かめてみようか。少なくとも、あの氷河期のような3年を生き延びたのだから、この先もしっかりと営業継続してくれるだろう。

これは一月ごろに撮った写真 今と変わりはないと思うけれど


愛想のない接客は初めて行った頃から変わらないが、今回はニューフェイスが登場して、にこやかな接客で楽しませてくれた。スペインからの移住者だと言っていたが、一体何が楽しくてコロナの時期に日本に移住してきたのか。次に会った時には聞いてみたいものだ。西新宿の古い店でも時代に合わせた変化は起こっているのだな。

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メロンパン 異形の進化への道

見た目はモスラ

メロンパン探しの旅(笑)は続けている。変わりメロンパンを見つけては試食をして、ああでもない、こうでもないとつまらない感想を書いてみるだけだが。
今回はクロワッサンにビスケット生地を被せたものだった。ブリオッシュの生地を使うメロンパンはよく見かける。生地のリッチさで高級感を押し出そうという意図だとわかる。そのブリオッシュよりもさらに濃厚な、つまりバターたっぷりのクロワッサン生地でメロンパンを作れば、それはスーパーリッチになることは間違いないと考えたのだろうか。ただ、甘さのバランスやビスケット生地のハードさ、クロワッサン生地のソフトさのバランスがどうなるかだ、と食べる前から思っていた。

案の定でバランスが悪い。クロワッサンにチョコレートをかけたものはたまに見かける。あれは全体の甘さを強めながら、表面のハードさはあまり変えない。クロワッサンの柔らかい生地によく馴染む。チョコ自体が強い味なので、クロワッサン生地のバターたっぷり感と相性が良いのだろう。
和菓子で言えば、外が甘く中が柔らかいとなると、おはぎがあげられる。人の嗜好というのは、洋の東西を問わずに多様な進化をするらしい。外が柔らかく中が甘いとなれば、和菓子では大福餅のような餅菓子がある。洋菓子で言えば(?)仙台名物萩の月みたいなものだろうか。あれに近しいといえば、アメリカンドーナツの典型、中にカスタードクリームの入ったふわふわのやつがある。

クロワッサンのメロンパンもどきは、どうやらアイデア倒れみたいだ。パイ生地もそうだが、クロワッサンも薄い生地の層を重ねてパリパリ、サクサクの食感を楽しませるものに、ビスケット生地のハードでカリカリという組み合わせがあわないようだ。
見た目はなかなか楽しかったのでちょっと残念だが、生地のバランスを改良していけば三代目くらいになると完熟するのかもしれないと思ったので、この店のメロンパンはしばらく継続審議とさせていただく。

街を歩く, 食べ物レポート

ガツンと行こうぜ

狸小路にできた、現代風の屋台村というか、横丁というか、英語でレストラン・コンプレックスといえばカッコよさそうな気もするところにある昼飯を食べに行った。ビルの一・二階に小ぶりな店が20軒ほど集合している。狸小路側から見た光景は、ちょっと賑やかめな感じがする。

狸小路の北側道路までビルがつながっているので、一般道路側から見ると普通の飲食ビルにしか見えない。ファサードの作りがあまりうまくいっていない感じがする。ビル改造型屋台村の元祖とも言える恵比寿横丁あたりの「レトロ」な外観と比べると、もう少し工夫があっても良いかなと思うのだが。
弘前にある倉庫を改造した屋台村は天井が高く屋外感があった。八戸の屋台小路も、屋外のぶらぶら歩き感を演出していた。「屋台村」「横丁」は内部の店舗のユニークさもさることながら、全体感の作り込みが誘客要因として大きいような気がするのだが。

その中の一店で入り口に飾ってあった丼のポスターが、某テレビ番組の宣伝と思えるくらいで、店名は隅に小さく書かれている程度。なんと、奥ゆかしい店長だろうと逆に感心してしまった。
国内観光が復調指定いるので、日本人観光客の指名買が多いのだろうなあと想像はつく。北海道人相手にするのであれば、「日テレ」ではなく、「S◯V」と系列局の名前を挙げるだろう。

ただ、ちょっといきな演出があり、地元以外ではほとんど見かけない九州醤油と、一般的な醤油の2種類を提供していた。脂の強い魚には九州醤油を、白身には普通の醤油を使うといいよということだった。
北のハズレに来て九州醤油に出会えるとは思わなかった。こういう小さなテクの積み重ねが、繁盛店、行列店につながる道なのだが、その小技を知っているかどうかが日頃のお勉強だろう。勝ち組には勝つ理由がある、ということを学ばなければいけないのだ。

ちょっと盛って撮って見ました的な

そして、この名物丼を注文した。写真は「見栄え」優先で撮ったもので、実にモリモリに盛っているようにアングルや距離に工夫して撮ってみた。
実際には小丼程度の小ぶりな器だったし、どんぶりの淵まで白飯が詰まっている。魚の盛り上がりは丼の上部からのもので、実は少々食べにくい。一度、丼の上から魚を別皿に取り分けて食べた。
味は想像通りで(当たり前だが(切り身の味がする刺身丼だ)、値段はちょっとお高めという感じなので、ぼったくり商品ではない。観光客が食べるのであれば普通に美味しい、映えがするメニューだろう。
個人的には地元人が食べるにはちょっと難度が高いかもという気がした。同じ値段を出せば、そこそこの鮨屋で「チラシ」を注文できる。酢飯好きなので白飯の丼より、「チラシ」の方に惹かれてしまう。
夜は居酒屋メニューになるので、「映え」商品はランチの売り上げ拡大には貢献しそうだ。夜の締めフェに続き、第二の「ご当地メニュー」に成り上がれるかちょっと楽しみだが………

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焼き鳥 うれし たのし

いつも行くチェーン焼き鳥屋が、コロナの後で値上げをした。それは、仕方がないことなので諦める。単品の値上げ率は10-20%くらいだろう。金額的には、一串20-30円くらいの値上げが多い。目くじらを立てるほどのことでもないが、平成時代を生きて来たオヤジ族には、それが不満のようだ。
どうも最近、同年輩の友人たちと飲むとその手の愚痴が多い。この2-3ヶ月に会った年配の友人たちに共通する、インフレ、値上げへの不満だ。平成30年間の値上げしない経済に慣れてしまったせいだろうと思うが………

元々口数が多いと思っていた人間ほど、愚痴をこぼすのが多いようだ。たまに会うとお互いに話題が少ないせいか、お天気の話をするように値上がりした物価の話をするのかもしれない。ただ、話していて面白い話題でもない。
値上がりよりも残念だったのは、この店で特殊な位置を占めていた「締めのパフェ」が、リニューアルされてしまったことだ。もちろん値上げもしている感じがする。この辺りは記憶モードなのでなんとも言えない不正確さだが、人の値段感覚はこの程度の曖昧記憶で作られているのでヨシとしよう。焼き鳥の味は記憶通りのような気がしたが。

「道民の醤油」と書かれた醤油を見て、ちょっと感動した。コロナの前からもこの醤油だったが、コロナであれこれ食品業界も変わっているので、醤油屋も健全に商売が続いているのは喜ばしい。しかし、この醤油は、当たり前だが北海道外では見たことがない。一度、土産に買ってみようとスーパーで探したこともあるが、見つからなかった。
日本全国どこの地域でもそうだが、地域ラブは旺盛な人が多いので、県産品とか県内製品とかの人気があるようだ。北海道産、と書かれた商品もよく見かけるが「道民」という形容詞は見た記憶がない。
他府県で「県民」「府民」の醤油とか味噌とかソースなどがあるかどうかは知らない。〇〇の味とか〇〇の伝統という表記はよく見かけるが、「県民の味」と書かれた商品は記憶にない。
だから「道民」というのはなかなかインパクトがある言葉だ。「道民の醤油」を使用する、この焼き鳥チェーンもやはり北海道ラブな経営者がいるのだろうなあ。


ちなみに、お江戸では水道水をペットボトルに詰めた水を売っていた。なんとも言い難い商品だが、東京都水道局が販売していたものだ。その名前が「東京水」で、「都民の水」ではなかった。オリンピック目当ての商品だったらしく、すでに販売は終了している。今でも売っていれば、残念系な土産物として人気がでたかもしれない。https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/press/h29/press171110-01.html

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街角の片隅で発掘を楽しむ 二景

去年はほとんど見かけなかったが、有名観光スポットで写真を撮る観光客が戻ってきていた。ただ、観光バスが横付けされて修学旅行のように群れているインバウンド観光客の姿は見られない。チャイニーズスピーカーも、ほとんどが台湾から来た人たちらしい。この時期は、服装や格好で観光客の日本人・外国人の区別がつきやすい。
地元民は、まだ恐る恐るの夏仕様で、半袖のシャツあたりが限界だが、南方から来た人たちは、足元は素足でサンダル、派手目のTシャツというサマーバケーション的なラフさだからだ。日本人観光客でも、さすがにショートパンツ姿は少ない。
北の街で屈指の観光名所に設置されている、撮影台に上る観光客の姿は見られない。個人的な感想で言えば、この上に立ってWピースサインの姿を撮影してもらう(自撮りする)のは、かなり恥ずかしい。観光地によく置いてある、顔の部分に穴が開いてある撮影ボードも恥ずかしいが、このお立ち台の方がはるかに羞恥心をそそる。
少し時期が変われば、この撮影台も賑やかになるのかもしれない。どうも北の街の人たちは、オーバーツーリズムという視点は感じていないようで、もっと観光客が増えても良いぞ、という感覚らしい。
ホテルの宿泊代は、すでにコロナ前より高騰している。バブル期の経済状況に似ている感じもするのだが、それでも観光客増を望むのは、あのコロナの落ち込みぶりが恐怖感に繋がっているのだろうか。

観光地とは全く関係ない場所だが、地下街中央部にある休憩施設の閉鎖が続いていた。もはや時代遅れの町飲みならぬ地下街飲みで、騒いだ若者グループが市民の顰蹙を買い、飲んで騒ぐのは禁止となった後に、酔っ払いが暴力沙汰を起こて全国ニュースにも放映される事態になった場所だ。ある意味、今年の有名スポットだ。閉鎖されて二月以上も経つのだが、どうやら行政は解放する気がないようだ。
前に見た時も思ったことだが、これは立体造形的というか現代アートっぽい感じがする。どうせなら、地下街のあちこちにこんな感じのアートな展示を行なって見るのはどうだろう。地下街の人通りもすっかり少なくなった気がするので、街の活性化として取り組むのが面白いと思うのだが。「地下街・アートストリート」みたいな感じか。
災転じて福をなす。雪まつり前の観光イベントとして考えれば面白そうだけどなあ。

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サンドイッチ天国 

ススキノのハズレから徒歩5分くらい?

コロナの間はいつ行っても長い行列ができていた。ようやく落ち着いたらしく、午後になれば店外に並ぶことも無くなったようだ。ただ、現在の卵不足は一番人気のたまごサンドにも影響が出ているようなので、ちょっと注文するのを遠慮した。

普通に美味しいハムサンドはハムがたっぷり ポテトサラダのベーコンの組み合わせは大人仕様だ

今回の獲物は「ハムサンド」と「ベーコンポテトサンド」だ。ハムカツサンドにも心惹かれたが、ここは当初の意思を変えずハムサンドにした。コンビニで売っている「なんちゃって系ハムサンド」は食べるたびにアレコレ考えさせられるから、最近買ったこともない。多分、3年くらいコンビニで三角サンドイッチは買っていない。
個人的にはぼったくり商品だと思っているせいもある。量産可能な商品で300円超えの値付けは、ほとんど犯罪的な価格設定だと思うが、コンビニ各社は確信犯的に利益邁進に励んでいる。
そのサンドイッチで稼いだ分をおにぎりの販促費用に充てている感じもする。個人的に真っ当な商売感覚では無いような気がしているが、勘ぐりすぎだろうか。コロナで焼け太っていたコンビニ各社が、この先の価格戦争勃発時に巻き込まれずにいられるか、かなり意地の悪い視点で見ている。
全国各地に激安弁当の店はあるが、それと比べても予想以上にサンドイッチ店は少ない。なぜかサンドイッチは単体で販売することが難しいようだ。あのMマークのハンバーガーチェーンも、昔々に三角サンドの店を展開しチェーン化に挑戦したが撤退してしまった。デパ地下に入るような高級品サンドはそこそこ生き残っているが。大衆価格のサンドイッチ店は限りなく少ない。なぜだろう。
ただ、適正価格で良質な商品という基本を守れば、この店のような繁盛ぶりはあると思うのだが。この店の立地は、繁華街から外れている住宅地で、決して良い立地ではないのに、24時間営業で賑わっている。
最近、何十年かぶりで新店を出したそうだが、そちらも人気店になっているようだ。商売にお困りの方は、一度見学に行ってみると良いと思う。手土産に買っていきたいと思うサンドイッチが、コンビニサンドよりはるかに安いのだ。そして、明らかに品質はこちらが数段も上なのだから。
コンビニサンドと商品比較をするならば、タマゴサンドとハムサンドがベンチマークになる。フルーツ系サンドも適正価格で、東京の小洒落たぼったくり系サンドと比較するとため息が出るはずだ。個人的には秘密にしておきたい名店だが、学ぶことは多いのでご紹介します。

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街角の片隅で発掘を楽しむ

昔、というかコロナの前によく通っていたセルフ焼肉屋が閉店してしまった。しばらくテナントが空いていた場所に、また焼肉店がオープンしたらしい。店頭に置かれているブラックボードで気がついた。
ただ、その表示が最近では珍しい「喫煙」可能のお誘いだ。ちなみに、北海道では成人男性(30ー40代)の喫煙率が都道府県別の統計ではずいぶん高いらしい。全体の喫煙率も全国で上位だったはずだ。
喫煙者は室内での喫煙が止められているので、屋外喫煙の場所を探すのが大変なようだが、特に気温の下がる時期では屋外でタバコを吸うのも一大事だろう。吹雪の日に暴風と雪と戦いながらの喫煙は想像するだけで寒すぎる。もはや戦闘シーンだ。
考えれば、焼肉屋は肉を焼いた煙を追い出す強制換気システムが活躍しているので、タバコを吸っても室内環境的に問題はなさそうだ。

それが気になって、焼肉店の看板をあれこれ眺めていたら、なんと「羊肉」に特化したお店らしい。これは一度入ってみたくなる。「羊肉」好みは昭和の北海道人に刻み込まれた食文化、刷り込みの賜物だろう。
ただ、なぜかこの時期の「推し」メニューが、牡蠣の食べ比べになっていた。確かに厚岸の牡蠣はいつ食べても美味い。宮城の牡蠣も美味い。が、季節は夏だ。生牡蠣の食べ比べと言われても、ちょっとあれこれ考えてしまう。グリルで焼いて食べるのかとも思ったが、どうなのだろう。
謎がたくさんある店のようなので、やはりこれは一度行ってみなければいけない。牡蠣と羊肉という組み合わせは危険な香りがするが。それでも、マトンのタタキもうまそうだしチャレンジしなければ。
この店に行く時は、匂いがついても良い服装で行かなければいけないだろうから、あらかじめ虹地を決め予約していく覚悟が必要だな。ふらりと入ると、帰りの交通機関の中がすごいことになりそうだ。
ただ、予約しようにも店名がわからん………… 不覚だった。