
ハッと気がつけば7年ぶりくらいになるのだろうか。コロナの間は一度も使っていなかった安売り中華チェーンの看板を見つけて久しぶりに入ってみようかと思った。
看板で気になったのが「美安楽早」の4文字だった。よくよく読んでみると、これって牛丼の吉野家のキャッチフレーズをそのままパクったような……………
吉野家はうまい・早い・安いだったと思うが、これはそれに「楽しい」を追加している。まあ、それに文句があるわけではない。吉野家を超える中華ファストフードになろうという経営戦略なのかもしれないし。レストランで「楽しい」をは何を意味するかは、これまた難しい問題だとは思うが。
さて、その元になる吉野家の言いたいことはわかるが、個人的に吉野家は安い・早い・そこそこうまいだよねえと思っていた。最近では、あの洗練された牛丼特化型のビジネスを放棄したこともあり、遅い・高い・普通の味になってしまっている気がする。
少なくともタッチパネルを入れるのであれば、メニューを絞って提供速度を上げるべきだし、逆に提供の速さ重視にするのであればオーダーコールと連動した自動販売機にするべきだろう。オペレーションの肝である早さを犠牲にしてタッチパネルを入れた意味が理解できない。業界トップが混乱しているのは困ったものだ。

さて久しぶりに入った低価格中華チェーンだが、昨今の値上げブームとは一線を画しているようで、それなりの低価格を維持していた。一番変わっていたのは、一品料理が増えていたことで、低価格サイドアイテムを増加していることもあり、中華居酒屋的に変化していたことだ。これは業態の先駆者である日高屋を見習ったものかもしれない。日高屋が扱っていないメニュー、例えば酢豚であるとか、青菜の炒めといった定番人気メニューもしっかり加えている。どうやらコロナの間に体質強化を図ったらしい。
この価格帯でこのメニュー数を維持できるのであれば、今のご時世で随分な戦闘力になっているだろう。店舗数が増えていないのが不思議だ。

最近ちょっとこだわっている味噌ラーメンを注文してみた。そもそも本格的な中華料理(中国料理)にラーメンはないので、ラーメン自体は和食とでもいうべきものらしいが、そのラーメン族の中で最もジャパナイズされている味噌ラーメンは、全国各地域で強烈なローカルアレンジが行われている。そうした進化味噌ラーメンの特徴は、濃厚の一言に尽きる。スープに箸が立つなどと威張っている店もある。
ただ、お江戸の普通の町中華ではちょっと濃いめの味噌汁的な味噌ラーメンが多い。このチェーンの味噌ラーメンは典型的なお江戸スタイルだった。個人的な好みでいえばもう少しもやしいためが多くても良いのになあと思うのだが、このお値段で注文をつけるのも失礼というものだ。
ただ場所柄なのか、店内で日本語を話すのは客も含めて自分一人だった。なんだか不思議な街になったのだね、と新宿歌舞伎町でのランチタイムでありました。























