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くまのケーキ

留守番のご褒美としてクマのケーキを食べることにした。このケーキをどこから食べるかで、その人間の性格がわかるような気がする。
なんだか申し訳なくてフォークではなくスプーンで食べることにした。皿の上ギリギリの下から食べはじめ。
できるだけ熊野かをを触らないように食べ進めた。下半分を食べたところで、意を決して上半分を一気に食べた。

個人的見解だが、こういう顔のあるケーキは製造をやめてもらいたいものだ。せめてくまの尻尾とか豚の尻尾とか、その辺りをでしたててくれると罪悪感を感じることなく食べられるのだがなあ。

ちなみにこのクマのケーキは人気商品らしい。なんか、複雑な気分になるなあ。

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新宿でハニトラ?

ハニートラップに初めて出会った。正確にいうと「ハニートーストのトラップ」に出会った。
友人と新宿で飲んでいて二軒目に向かう途中でたまたまハニートーストを見かけて、これはまだ食べたことがないのだというと、面白がってこれから食べに行こうということになった。いい歳をしたおっさんが二人でカラオケボックスに入りハニートーストを注文する光景は、傍目に見て相当怪しいのではなかっただろうか。
その筋のメッカである新宿二丁目にもまあまあ近い場所であり、後になってからあれこれと気がついた。

さてハニ虎だが、これは人生で一度だけ食べれば良い類の食べ物だった。冷や汗が出るほど甘い。自分の人生で出会った一番甘い食べ物はシアトルコーヒーのキャラメルマキアートだと信じていたが、それを上回るハイパーな存在が顕現した。もはやひれ伏すしかないほどのありがたさだった。

ちなみに写真に載っているのは友人が誕生日クーポンを使い無料でゲットしたものだ。通常品はもう少しデコレーションが控えめらしい。

これを考え出したのがカラオケボックスだと聞いて、外食関係者としては忸怩たるものを感じた。食の世界も突破口は他業態から生まれるものなのだねえ。改めて自分の精進が足りないことに気付かされた。
自分が上手いと思うものが誰かに上手いと思ってもらえるわけではないということは肝に銘じているが……………

自分の想像を超えたところに、ヒット作のヒントがあることにはなかなか気が付かないのだよね。

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富士そば 全部のせ?

以前から気になっていた富士そばの都オッピング大盛り蕎麦「特選富士そば」を、いよいよ意を決して注文してみた。いつもはきつねそばを頼む。質素なそばで良いと思っていたが、ここ最近あれこれと気が変わってきて、気になっていることは全部片付けてしまおうと思うようになった。

特選富士そばはお買い得な蕎麦?なのだと思う。トッピング重視のメニューなので、のんびりとあれこれつまみながら食べるのに良い。実は、この上にもう一つ豪華森のそばがあるのだが、それも今度挑戦してみようと思う。
ただし、その豪華そばになるとトッピングが多すぎるので、ビールでも頼んでちびちびやりながら、ちょっと伸びた蕎麦をつまむという「町蕎麦んの楽しみ」的なことになる。そうなると時間帯も気にしなければならないし、ちょいと面倒な家事になる。富士そばでビールを飲ものが一時期流行っていたが、あれもをもう一回やってみるか。

都内では立ち喰い蕎麦屋も町蕎麦もどんどん少なくなっているので、その後釜を富士そばに頑張ってもらいたい

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昭和なバーで晩飯

青椒肉絲の器がカリカリポテト

新宿アルタ裏にあるバーに通い始めたのは20代の頃だった。その頃から年代感を感じさせるすでにレトロ感あふれる店だったが、コロナの時期は休業していた。営業再開してから気にはなっていたのだが、久しぶりに行ってみたらどうやら経営方針が変わったか、オーナーが代替わりしたのか、メニューなどがだいぶ変わっていた。
ただこの店はしっかりと食事が取れるバーで、むしろカジュアルレストランと言った方が良いほどしっかりとした料理が楽しめた。だいぶメニューの数は減ったが、それでも昔よく食べていたメニューも残っている。

春巻きがちょっと和風

和洋中が無差別に並ぶ、まさに無国籍レストランだったが、そこがよかったのだ。一番好みだった貝割れと生ハムのサラダがなくなっているようでちょっと残念だったが、料理はうまい。

タコスはバーテンダー(今や女性になっていたが)が盛り付けてくれる。これもメキシカンが和風になった感じのタコスでパリパリのタコシェルを齧りながらハイボールなど飲むと生きていてよかったなあと思う。

誠に勝手ながらもう少しだけで良いから営業を続けてもらいた。せめて後5年くらいお願いします。

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高知のラーメン その1

高知市民の台所、というキャッチフレーズを見た記憶がある、高知市内の繁華街の商店街がある。魚屋とか魚屋とか惣菜屋とかが半径50mくらいのところに密集しているので、確かに昔は大層賑わったのだろうと想像できるが、今では郊外にスーパーが乱立しているので、市内中心部にあり駐車場の対応もなかなか難しいのだろう。へ実は実に閑散としている。午前中はそれなりに賑わってるが昼を過ぎるとバタッと人出が減る。近隣の高齢者が朝から集まるところなのだ。
その一角に気になるラーメン屋がある。ここ2年ほど、一度は入ってみたいと思いつつずっと放置していた。今回はたまたま昼前に時間がちょっとできたので、うなぎを食べるつもりでこの商店街に来たら、鰻屋が休みだった。仕方がない、それではラーメンにしようとなった。

高知のご当地ラーメンというのは聞いたことがない。高知県西部の須崎にある鍋焼きラーメンは一時期大変人気があったが、今では落ち着いたようだ。
高知市ないにも行列のできるラーメン屋はあると思うのだが、何をもって高知ご当地というかという「シンボル」みたいなものは見当たらない。意外とありそうでないのが「カツオラーメン」だ。まあ、そのうち誰かが発明するだろうと思うが、高知県人ではカツオが当たり前すぎで発想に至らないのかもしれない。

さて、五右衛門ラーメンだが、醤油ラーメンを頼んでみたら白濁系スープで出てきた。素手がちょっと意外だが、後から入ってきた客は台湾ラーメンとか味噌ラーメンとか注文がバラバラだった。どうやら多品種メニューが売り物らしい。それはそれで良いのだが、となると後何回か通ってあれこれ試してみたくなる。
どうやら夜は居酒屋形態に変身するらしいので、今度は少し遅い時間に来てみようかと思う。チューハイのアテにチャーシューでも頼み、最後はラーメンというあまり体に良くなさそうな飲み方をするのが、この店には似合っている感じがする。
ちなみにラーメンは普通に美味いと思った。チャーシューは好みの味だった。海苔が乗っているのが重要なポイントだ。煮卵はいらないけれど、めんまを追加してみたい。うん、うまかったなあ。

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高知でいちばん

ナツカシキャラの日米対決でございます

夕方の高知繁華街を散歩していた。美味い焼き鳥屋でもないかなあと探しながらのぶらぶら歩きだったので、普段はあまり歩かない小道を選んで歩き回ったら、面白いものを見つけた。
最初はキャラクターを販売するサブカル系の店だと思ったのだが、よくよく看板を見ると、なんと夜のお姉さんの店を紹介するところだった。高知市内ではあまり客引きに出会うことはない。おそらくけいさつのかんりが厳しいのだろう。大都会の新宿あたりで歩くと感じる鬱陶しさはない。まあ、人通りも少ないので客引きの効率も悪そうだ。
ただ、通りを歩く人の数は少ないが、居酒屋を含めどこの店も中に入ればほぼ満員。要するに常連客でしっかりと成り立っている店が多い、つまり呑んべいが多いということなのだなと納得している。

高知で一番と龍馬さんもおっしゃっております

案内所の中を覗いてみたら、おやまあ、やっぱりキャラ・フィギュア販売店のように見える。どうも店内とお仕事のイメージが一致しない不思議空間だった。夜、暗くなってから来るとまた印象が変わるのかもしれない。

そのあとしバラク歩いているとビルの解体工事をしているのにであった。思い返せば、初めて高知に来た頃、この怪しいビルをみて高知はすごいところだたと思った記憶がある。ビルの中心部が吹き抜けで、その吹き抜けを取り囲むように、怪しい夜の店がずらっと並んでいた。下から見上げると、昔の九龍城はこうであったかと思わせる妖艶さを感じたものだ。よくよく考えラバコロナの時期に一番の打撃を受けた業種ばかりだろう。ビルの老朽化というより業種の衰退というのが解体の原意なんなのかなと思う。
このビルの店には一度も入ったことはないが、眺めてみるのは好きだったのだなあ。高知で一番のお気に入りビルだったが残念なことだ。

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プチホテルの朝飯

四国の西部、山の中にある地方都市で実に良いプチホテルに泊まった。極上の旅とはこういう物だよな、などと思うほど気持ちの良いホテルだった。そのホテルは老舗旅館の離れとして作られているため、朝食は旅館の食堂まで行く。道を挟んで建てられているから距離があるわけではない。大規模観光ホテルでエレベーターと長い通路の先にある朝食会場に行く思いをすれば、こちらの方が全然楽だ。
早朝というほどではないが早めの朝ごはんはその日の気分を軽くする。

ビュッフェ形式の朝食は実はとても好みだ。愛読する椎名誠氏の著作にビュッフェ形式の朝飯に対する盛大な苦情が登場するが、個人的にはあのなんでもありで好きなものを好きなだけ食べられる形式は実に好ましい。特に、野菜サラダをふんだんに(山盛りにして)食べられるのはありがたい。が、日本旅館の伝統的な朝飯が嫌いなわけではない。それはそれで朝からプチ芸術を見るような気持ちの良さはある。
そんな良い朝ごはんが出てくると、その旅館の評価が3割増しで上がるというものだ。この日の朝ごはんはまさにそういう贅沢だった。
朝飯といえば定番でついてくるサバの塩焼きとかアジの干物はあまり好みではない。朝は干物などなくても良いと思っている。勝負をして欲しいのは味噌汁だ。大量に作って具はわかめだけという味噌汁は些か残念な気分になる。逆に、一杯ずつ注文に合わせて作った味噌汁にありつくと、これまたそれだけで朝食の価値が5割上がると思う。
あとは海苔のグレードも大事だ。西日本では味付け海苔が主流らしいが、好みとしてはなんの味もついていない焼き海苔、それも厚みがあるものが一番だ。味噌汁と海苔さえあれば我が朝食は完結すると言っても良い。
この日は焼き魚にうるめの焼き立てが出された。これは、熱々のうちに骨から身を取りつつ食べるとうまいぞと思っていたら、骨ごと食べろと勧められた。言われるままにカルシウム補給だとバリバリ食べた。実に美味い。
付け合わせの小鉢のどれもがキリッと美味いので、普段は絶対にしないご飯おかわりをしてしまった。結果的に朝から大満腹で、腹ごなしの休憩が必要になるほどだった。 

シンプルな内装の食堂だった。これが良い。ただ、プチホテルと老舗旅館という状況で食事に来るのは女性客ばかりだと思っていたら、なんと同年輩のおっさんだらけ。どうやら、この日はおっさんビジネスマンで占拠されていて女性客は皆無、満腹感とその認識ギャップで余計に打ちのめされた「伝統の朝ごはん」でありました。

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あんぱん…………… な高知

高知市内は四月から始まった朝ドラで目一杯に盛り上がっている。市内中心部のアーケードはご覧の通りの応援バナーで埋め尽くされていた。11月は龍馬の誕生日で埋め尽くされていたが、流石に朝ドラは郷土の偉人よりも戦闘力が上回っているらしい。全国的にも、この春の朝ドラは好評のようで、高知県人としてはプライドをくすぐられるだろうし、観光客による特需も期待できるだろうし、めでたしめでたしだ。
しかし、明治政府を支えた西国地域諸国だが、ここしばらく鹿児島や山口を舞台にしたドラマは見た記憶がない。高知だけが別格でスポットを浴びている感じがするが、一体どうしたわけだろうか。

とりあえず明るいドラマらしいので10月までこの勢いで頑張って欲しいものだ。四国はお遍路さんに外国人がずいぶん混じっているらしいのだが、高知市内ではあまり外国人観光客を見かけない。高知城にでも行けばそれなりな数がいそうな気もするが、繁華街では目立たない。福岡の町中が観光客に占拠されたような雰囲気はまるで感じない。やはり直行便のあるなしが影響しているのだろうか。
友人によれば、台湾からの直行便客が港町までカツオを食べに押し寄せてくるそうだから、高知では日本人がしないようなピンポイントな楽しみ方をしているのだろう。

初鰹も上がり始めている次期だが、今年はカツオを食べる前に土佐巻を食べた。この時期はサッパリ目のカツオで巻物によく合う気がする。
あんぱんとカツオを食べ合わせることはないが、気分の上ではあんぱんとカツオを合わせて応援しているので、ちょっとだけ陽気な高知人の仲間入りをしている。

そろそろ「あんぱん」とタイアップした「高知特別あんぱん」など売り出しそうな気もするが。

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屋台の餃子 Ver 3.0

初代は川べりの正統屋台、二代めは屋根付き駐車場の屋台、そしてver 3はついに屋内

冬の真っ最中に、夜散歩で見つけた「元・屋台の餃子」屋が入ったビルに、ようやく辿り着くことができた。開店が17時だと思い込み、その時間に合わせてノコノコと出かけたら、なんとほぼ満席。あれまあ、と思ったが開店は16時だった、あぶないあぶない。
その後、10分もしたら席待ちの行列ができ始めたのだから、高知の人間はなんと酒に関して勤勉なのだろうと感心したのだが、どうも客層の半分は高知県外から来たようで、西国各地の言葉が飛び交っていた。

メニューは意外とシンプルだが、そもそも初めて行った初代屋台の餃子屋の時から、餃子とビールとラーメンくらいしか置いていない、お手軽な屋台だったと思う。メニューはその時代から続く「歴史的」なものだろう。
謎のメニュー「カムカムカール」などというものがやたらと気になるが、ごくごく普通な居酒屋のつまみが並んでいる。値段は随分とこなれている。懐には優しいが、あまり頼みすぎると胃袋には優しくないので、品数を少なめに厳選して注文するのがソロ飲みする時の絶対条件だ。ご当地的メニューとしては。「ちくきゅう」とか「なまぶし」という高知特化のメニューもあるが、ここはあえてシンプルに餃子だけにしてみた。

この屋台の餃子は焼き餃子というより揚げ餃子だ。鉄鍋にたっぷりの油を入れカリッと焼き上げる(カリカリにあげる)スタイルなので、熱いうちにハフハフ言いながら食べたい。一つ一つは小ぶりなので、ほぼ一口サイズと言って良い。これを一皿サクサクとやっつける頃には酒のおかわりが欲しくなる。酒のおかわりと一緒にもう一品注文してみたが、出てきたものは自分の脳内にあるイメージとは全く異なるものだった。

簡単でうまい 天才の発明だ

高知県の特産品の一つにニラがある。日本で何番目の生産量だったか忘れたが、かなり有名なニラ産地だ。そして、これが高知特有の困ったことなのだが、産地として有名になっている作物、つまりニラやナス、ピーマン、生姜などは県外輸出中心で県内消費は無視されることがある。
農協が露骨な販売調整をする。あるいは農業販売団体がカルテルのような(当時はそう思ったものだが)販売者選定システムを仕組んでいたりして、なかなか自由な商売が難しい。(今は改善されたかもしれないが)要するに農業ギルドのような者がある。
県内でも自県産農産物で大きな量の取引をしようとすると、あれこれ面倒なことになるらしい。
閑話休題。だから、高知市内のあちこちでニラのメニューは見かけることが少ないし、県産ピーマン使用のご当地料理も気が付かない。「ナスのたたき」ですら見かけるのは稀なことだ。
なので、ニラ玉というメニューを見て「おー」と素直に感心した。頭の中のイメージはニラを醤油で炒めたものが卵とじ的になっている「卵の炒め物」だったが、なんと茹でて冷やしたニラに卵の黄身が乗っているではないか。

言語的に言えば、これはニラ玉で正しい。構成する原材料をしっかりと記述している、そこに嘘偽りはない。「ニラには味がついているからよくかき混ぜて食べてね」といわれた。なるほどと素直に納得し、卵かけご飯の要領でぐりぐりと混ぜてみた。
何やらちょいとルックス的には問題があるというか見栄えの悪い薄緑の代物が出来上がった。とりあえず一口食べて、また驚いた。美味い。シンプルに美味い。これは自宅でもっと大量生産して食べてみたいと思うほどだ。感覚的にはニラの黄身のせ(あるいは黄身まぜ)サラダという印象だった。

確かに屋台で出すつまみとしては、これは作るのも簡単で出すのも早い。餃子の油っぽさと合わせて食べるとうまさ倍増する優れものだ。高知人という南方系日本人には酒の肴を作り出す天才的な才能があるようだ。同じ南方系で太平洋岸の宮崎や鹿児島では、これほどの「肴」を見たことがない。すごいな、高知人。
ということで、今度はお江戸の居酒屋でニラ玉を集中的に頼んでみようか。

ただ、似たような食べ物を札幌のおでん屋だったか焼き鳥屋だったかで食べた記憶がある。あれは日本の北と南で並行進化して双方独自に生み出されたものなのか、それとも高知発で北海道まで伝わっていった「よさこい」みたいなものなのか、そこが気になるなあ。

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乗り鉄旅 土佐電編

立派な駅に見えるが、ただの待合室だった

ちょっと時間があいている時には、電車やバスを使ってチビ散歩をする。出張などで出かけた街を見て回るにはバスが良い。そして、路面電車があればもっと良い。路面デンスアのある街には乗り鉄ロマンがあるとおもうのだ。
だから、たまには高知市内の路面電車を乗り継いて、ふらりとショートトリップをしてみる。とりあえず東側と南側は制覇したので、西側路線に乗ってみた。出たとこ勝負というか、どこにいくという当てがあるわけでもないので終点まで行ってみることにしたが、あいにくと西側終点である「いの」行きは1時間に一本しか運行していないので、高知市内の終点である朝倉までの移動となった。およそ30分かけての観光旅行だ。
降りてから初めて気がついたのだが、この駅は高知大学の真ん前にとまるので、終点まで結構乗客がいた。

高知県と日野の関係は何かあるのだろうか


広島の市電も街中から西の果て、宮島まで乗ってみたことがある。路面電車の旅は、最大時速30Kmと決まっているので、街並みを見ながらの移動にはちょうど良い。熊本の市電、長崎の市電、富山電鉄、函館の市電、鹿児島の市電そしてもちろん札幌の市電もだいたい全線制覇している路面電車好きなのだが、まだ岐阜の市電、豊橋の市電が未到なのでいつか乗りたい物だ。松山も一部路線は残しているなあ、岡山も半分しか乗っていないし、阪堺電車も南半分を残している……………

高知市内を走る土佐電鉄の車両はほぼ完全にラッピング電車なので、一台一台見栄えが違うが、この「日野」バーションが一番スッキリしている感じがする。ラッピング電車は走る広告なので企業イメージを表現する大事な装置なのだが、街中を走っている電車を見ると、センスのいい物、悪い物の差が激しい。ダサダサなデザインを見ると広告を発注する企業の見識が疑われるという物だ。まあ、地元には上手なデザイナーが少ないということかもしれない。
個人的な見解だが、我が地元の街を走る西武鉄道はラッピング電車のデザインがどれも大変よろしい。首都圏を走る各私鉄の中でもセンスの良さでは頭ひとつ抜けている気がする。センスがない代表は、当たり前だがJR東日本の車両で、そもそも鉄道で儲かっている会社はラッピングなどという邪道な鉄道以外の商売では儲けようとしないのかもしれない。

となると経営の苦しい鉄道会社ほどラッピング上手ということになるか。確かに、JR四国、土佐電どちらも上手だなあ。経営が苦しいはずのJR北海道ではラッピングを見た記憶がないから、それはアレで経営が下手くそすぎるという証明なのかもしれない。

次は西の終点「いの」まで頑張ろう、いや、JRいのから乗り換えるという手もあるか。乗り鉄の旅は、いつも時刻表を眺めながら計画する時が一番楽しい。