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神田みますや 

神田みますやに久しぶりに行った。記憶が正しければ2年ぶりくらいで、前回行ったのはコロナの前の年の秋だった。友人と久しぶりの飲み会で、場所のリクエストがここだった。5時から開店だが、店の前にはいくつかの開店待ち集団がいた。この時期だから良いが、夏や冬は外で待っているのがしんどいなあ、などと思っているうちに5時になり開店、一番乗りだった。しかし、神田の裏通りでよくもこんなに客が来るものだと感心する。

定番のつまみを注文して、ちょいちょいとつまんでいく。食事というより酒のアテという方がシクリくる。老舗の居酒屋というか、東京一古い居酒屋という話も聞くので、店の中の風情は抜群だ。今ではすっかりなくなってしまった入れ込み、小上がりが健在だ。ただ、この畳に直に座る方式がちょっと辛い。せめて掘り炬燵式にしてもらえたらなあ、というのは客としての贅沢な要望だろ。ただ、そうしてしまっては、老舗の様式が変わる。いただけないという客も多いだろう。
味付けが濃いめ、甘めなのもその伝統豊かな居酒屋の現れで、良い意味で味を変えないのが神田で長く続けている店の特徴のような気がする。

お通しの海苔と久しぶりに飲んだ白鷹がピッタリと合っていた。この店でも日本酒の銘柄は日本各地の有名どころが揃っているが、お燗にするにはやはり白鷹が良いと思う。最近では、滅多に見かけない白鷹だから余計にそう思うのかも知れない。白鷹は近所のディスカウント酒屋、スーパーの酒売り場ではお目にかかれない希少ブランドになってしまった。チェーン居酒屋や最近の日本酒専業居酒屋でも、白鷹は置いていない。昔からの付き合いがある店しか売ってもらえないのかも知れない。一時期は幻の酒と言われていた山形の十四代より遭遇率は低い。
素直な味の酒で、これが昔の一流といわれる日本酒だったという理解で良いのだろう。最近の脚光を浴びた蔵元の酒は、どれもうまいし特徴も際立っている。自己主張の強さが最近の銘酒の条件なのだろう。
、量販店で売られている一般酒がある意味特徴がない甘めの酒であり、それが昭和の味だとすれば、平成の酒は蔵ごとに尖った特徴を訴えかける酒ぞろいだとも言える。その昭和と平成の酒にちょっと疲れてしまった時に飲みたいのが、我は流行に関せず、我が道を行くという白鷹だ。だから老舗居酒屋や蕎麦屋でこの酒を発見すると迷いなく注文する。冷で飲むよりもぬる燗が合うような気がしている。

久しぶりのフル営業で店内は賑わっていた。もう少しして落ち着いてきたら、テーブル席の端っこで一人飲みと洒落込むべきか、などと友人たちの話をぼうっと聴きながら思っていた。秋の夜長は白鷹がうまそうだ。

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復活の居酒屋で感じた不都合

お通しはれんこんと白身魚のマリネ

札幌で禁酒令解放の日に居酒屋に行った。どうも状況を甘くみすぎていたのだが、コロナ統制下ではガラ空きだった、とある居酒屋に応援がてら出かけてみたら、予約がないと席がないと言われた。そうなのか、と感心したりびっくりしたり。それでもテーブルとテーブルの間の隙間の席に通された。壁に向かって二人がけで、両サイドは六人がけのテーブルになっている。結果的に、右と左から浴びせかけられる会話を聞かされることになった。
昔の居酒屋であれば、こんなことはしょっちゅうで当たり前のことだった。今のご時世では、これはどうも感染対策不足と言われそうだ。それでも適合マーク付きというのだから、やはり適合マークの信頼度はあまり高くないような気もする。酔いが回るにつれ大声になるというのは仕方がないことだが、それにしても右にいたおっさんグループが酷かった。最後の方は怒鳴り合いに近い音量になっていた。左のグループはそれにめげたのか、さっさと帰って行った。
コロナの時代の居酒屋風景だ。うるさい客がいると他の客が帰ってしまう。客同士が暗黙の了解で静かに飲む、これが今の居酒屋スタイルなのだろう。そのうち、大声で話をする昔スタイルの客は出入り禁止になるような気がする。ヘタをすると警察に通報するとかいう危ない客も出てきそうだ。去年の夏前に流行った自粛警察・マスク警察が形を変えて、居酒屋監視告発組になるような気もする。危ない世界だなあ。

冷奴とイカゴロルイベ

熱燗を頼み、冷奴とイカの肝を凍らせたもの(北海道語的に言えばルイベの一族)を頼む。実に演歌的な飲み方だと自覚はしているが、どうもアヒージョだのカルパッチョだのは注文する気にならない。ひさしぶりの居酒屋フル営業なのだから、やはりここはオヤジ飲みで良いだろう。知人との待ち合わせだったので、ちびりちびりとやっていた。

イカゴロルイベ

最近ではすっかり採れなくなってしまったイカだが、鰹と同じでイカが日本まで回遊する元のところで乱獲する国がある。元でとるから回遊してこないということだろう。イワシやニシン、サバといった青魚は漁獲量が長期的には変動して、ある時から全然取れなくなったりする。原因はよくわかっていないらしい。一時期はイワシが取れなくなって、代わりに鯖が増えた。ここしばらくは鰯の量が戻ってきたら、今度はアジが取れなくなった。近年はサンマの不良が続くが、これは暖流と寒流の力関係が影響しているという話もあるし、日本近海に来るサンマの群がいるオホーツクで一網打尽にサンマを取り尽くす国があるせいだという話もある。
イカは元々日本人くらいしか食べていなかったのが、すし文化も含めた海産物の需要増加で乱獲されているということも原因の一つのようだ。少なくとも北海道沖で採れるイカは、往時は一ぱい100円以下だった。それが今では魚屋に行くと北海道産マイカ500円の時代になってしまった。イカはもはや高級品らしい。
刺身用に買ってきたイカの余り(ワタとゲソ)で塩辛を作っていたものだが、今はそれも高嶺の花になってしまった。イカゴロ(イカのキモ)は、刺身を作った時の余りをひとしお振って水抜きしてラップに包んで冷凍庫に入れるという、本当にお手軽かつリサイクル的つまみとしてたのしんでいたものだった。今は、それをしっかりとお値段を払って注文する羽目になる。時代は変わるものなのだね。

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夕暮れの札幌 二景

おしゃれ感があるサッポロ・ステーション・コンプレックス

札幌駅を正面からみるとツインタワーを結んだ空中回廊という構成がわかる。札幌の繁華街の中心が大通公園付近、それも三越と丸井今井の二大百貨店を結んだゾーンだった時代は、札幌駅付近は鄙びた駅前?だった。そこに古くからあった五番館という百貨店の周りに、東急百貨店、そごうの開店が続き、駅前百貨店戦争がヒートアップしていった。その競争の中でまず五番舘が西武百貨店に変わり、結局今では西武百貨店の取り壊され空き地になったままヨドバシカメラの新館が立つ予定だ。そごうもパンクしてSCに変わった。その札幌駅前崩壊と同時進行で札幌駅の大改築が進み、駅高架下にヨドバシカメラが開店したあたりから札幌の中心地が駅前に移り始めたような気がする。新しい駅ビルの開業とともに大丸が開店して、札幌駅周辺の繁華街が大通り付近に競り勝った。丸井今井が伊勢丹三越グループの吸収されたのがその象徴だろう。

夕日があたるJRタワーを北側から見る

その札幌駅も南側の開発が完了し、次は新幹線開通に合わせて北口の再開発が一気に進むようだ。新幹線の札幌駅は、現在の在来線駅からかなり離れた場所にできる。それでも在来線駅まで徒歩で渡る通路で繋がれるようなので、北口周辺が札幌の玄関口となる可能性もある。新幹線開通後は札幌・東京間が5時間程度になる。現在の札幌駅から千歳空港経由で羽田空港に着いて東京駅まで移動すると、JR千歳線が40分、航空機の空港内待ち時間を最低の20分と見て羽田着までが2時間。それに羽田から浜松町までモノレールを使い、山手線に乗り継いで移動として待ち時間を込みで60分。合計で3時間40分になる。
荷物を持って何度も乗り換えての移動と、一度乗ったら5時間そのままと、どちらが楽かと言えば、ちょっと微妙な感じがする。個人の好みで言えば、新幹線が楽だと思う。飛行機でマイルを集めたいとか、格安航空券で移動したいという動機がなければ、明らかに新幹線が快適だと思うのだが。

明らかにテレビ塔は夜見た方が綺麗だ。ライトアップされた時計台も近い。

テレビ塔がある大通公園周辺は、実は旅行者にはちょっと不便な場所で、ホテルが少ない。大通公園から2−300m離れたあたりにホテルが広がっているので、その距離を歩けば良いだけのことだが、ホテルまでの移動を荷物を引きずりながら徒歩というのは、冬には特に厳しい。かと言って、駅からタクシー移動という距離でもない。近過ぎるのだ。札幌で暮らしている地元民には分からない旅行者限定の面倒臭さだ。
秋から冬にかけて、北海道は日暮れが早い。体感的なものもあるが、東京と比べると30分は早く陽が沈む感じがする。それも一気にドーンと暗くなる。夜になって見知らぬ街を歩くのは、ランドマークがわからなくなりやすく辛いものがある。おまけに地元民にはわかりやすい碁盤の目状の街の区画だが、これも暗くなると東西南北がわかりにくくなる。ちょっとした平面ダンジョンという感じか。

今ならスマホの経路指示を入れっぱなしにして移動するという解決策もあるので、さほど気にならないかもしれない。ただ、冬はビルの管理の違いのせいか、ロードヒーティングがある部分とない部分がマダラに存在するため、夜の札幌都心部は歩道にスリップ罠が仕掛けられたようなものになる。特にすべ入り止めがついていない夏靴できた旅行者は、身をもって罠体験をする事になる。旅行者にとって冬の札幌は危険だと断言する。札幌駅と大通りとススキノの三大繁華街を上手に使いこなすには、いささかの知恵が必要になる厄介な街なのでありますよ。

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かもかもがわ

札幌市の中心部を流れる創成川は、開拓時代に作られた人工の堀のあとだ。石狩川、豊平川といった自然の大河とつなぐ舟運の要で、今ではすっかり観光客専用になっている二条市場も、その水運によってできた市場だったのだろう。
その創成側の上流部分がなぜか鴨々川と呼ばれている。中島公園の中を流れているので、散歩がてらに目にする人も多いだろう。その鴨々川が中島公園から市街地に流れ出すあたり、南9条界隈は、今でこそすっかりホテルと高層マンションに変わったが、昔はいわゆるラブホテルが立ち並ぶロマン(笑)の場所だった。ススキノの南側にあたりディープススキノと恐れてあまり近寄らない場所でもあった。

そのディープな場所で錦鯉が飼われているのだという話を聞き、へーと思った翌日、天気が良いこともあり散歩に出かけた。確かに錦鯉が何匹も泳いでいる。札幌観光の夜の名所ススキノだが、実は東西に大きな寺、神社などがある。昔の地域割では風俗地区の外は宗教地区だったようだ。開拓期から歴史が浅い札幌で、開拓初期に京都を模した街づくりを志向したこともあり、札幌の街中は微妙な京都のコピーという部分ある。ただし、地形的にはどうやら東西反転した京都らしい。京都の東山に当たる部分が、札幌では西部になっている。藻岩山から円山にかけての山間部だ。京都であれば鬼門に当たる方角が、札幌では豊平川を超えた先で平野部にあたる。そのためか、北西部にある円山地区に札幌神社が鎮守として置かれたようだ。鬼門の抑えではないので、ちょっと不思議な配置だと思う。そんな京都に縁のある町なので、鴨々川というのも、鴨川と加茂川の合体版ではないかと思っているのだが。

豊平川ではカムバックサーモンという鮭の養殖プロジェクトが数十年続けられ、今では鮭が大量に遡上するようになったらしい。ただし、これを密漁すると相当厳しい罰を受けるので、見るだけの鮭だ。Eys Onlyなので国家機密みたいな存在だ。だが、コロナ前は鮭イベントがあったとおぼろげに記憶している。来年あたりは、カムバックサーモンの周年キャンペーンなどがあるのではないか。小学生を対象に鮭の掴み取りなどが行われれば楽しそうだ。飲み屋の店長に聞いた話だが、北海道各地の河口付近で行われている鮭の一本釣りは、引きの強さもあり一度やると病みつきになるらしい。鮭バウトにハマるとは北海道らしい。豊平川で金魚釣りのような糸の切れやすい竿で鮭釣り大会やるのも面白いかもしれないなあ・
それと同じように鴨々川でも「こいこいキャンペーン」でもやってディープススキのを楽しむイベントにしてくれないものか。しかし、鯉の住む水はどこに行ってもあまりきれいではない。きっと、鯉は清水に住むのを嫌う偏屈ものな魚なのだろう。それだけにディープ・ススキノには似合っているかもしれないな。

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つなぐ横丁アゲイン @札幌

長野県松本市にあるつなぐ横丁の本家に行った時、焼き鳥番長の店長がどうも見覚えがあると感じていたのだが、まさか札幌の店長が松本にいるはずもないだろうと声をかけなかった。そして、つい最近、酒が解禁になったこともあり、週末に札幌のつなぐ横丁に店長に会いに行った。そうしたら、お店が休業中で店長は松本に帰っているとのこと。隣の店の店長が教えてくれた。確かに札幌はコロナのせいで酒販売がアウト。ところが長野県は、何の制限もない酒飲み安全地帯だったから、店長は里帰りして松本で働いていたのだろう。一声かけてみるべきだった。というような会話を隣の牛タン屋の店長とした後で、そのまま牛タンで一杯やることにした。

メニューを見ると、札幌で仙台推しという微妙なものだが、仙台に行ったことのない札幌市民には歓迎されるかもしれない。自分としては東京から札幌に来て、仙台名物を食べることに躊躇うのは仕方がない。が、地元民優先で考えれば仙台名物を食わせる店は正解だろう。周りになるラブ店も博多名物とか、北海道的でない店が並んでいる。
メニューを確かめると仙台名物が並んでいる。牛タンに松島の牡蠣、妙義の油揚げと笹かまぼことなれば、オール仙台的ラインナップだ。これに付け加えるとすれば海のパイナップル「ほや」くらいだろう。ただ、札幌人に対する知名度という点で、ちょっと仙台推しは弱い気もする。同行した札幌の知人は松島の牡蠣のことは詳しくないようだった。北海道でいえば厚岸の牡蠣、半歩譲ってサロマの牡蠣が有名すぎるから、北海道外の牡蠣はアウトオブ眼中ということだ。

仙台の牛タンは厚めに切った牛タンを特製ダレに漬け込んで熟成させ、それを炭火で焼くというシンプルな料理だ。付け合わせは南蛮味噌で、これの調整と牛タンの下味付けがそれぞれの店特有のものになる。仙台市民はそれぞれ贔屓の牛タン店があり、その微妙な差異を熱く語る人も多い。ただ、仙台人にも牛タンに冷淡な人もそれなりにいるので、牛タン=仙台人の全員ラブということではないようだ。北海道人のジンギスカン・ラブの方が、万民度という点で熱量があるような気がする。流石に札幌は大都市で、仙台牛タンの一大チェーン店「利久」の支店があるから、仙台牛タンが簡単に楽しめるはずだ。

ふと気がついたが、カウンター周りのPOPが新しいのはコロナ休業明けだからなのか。週末とは言え夕方とは思えないほど店内が空いているのが悲しいなあ。冬になり生牡蠣がで始めるが、蒸し牡蠣もなかなかの旨さだ。仙台で食べた蒸し牡蠣の昆布締めは絶品だった。牡蠣のアヒージョもうまいなあ、などと牡蠣料理の脳内連想ゲームが続く。

焼き鳥番長はそろそろ営業再開しているはずなので、次に行った時は店長と松本で出会ったことを肴にして話をしてみよう。

つなぐ横丁と東京にある恵比寿横丁、どこか似ているようで微妙に違いを感じる。その差は天井から伝わる列車の通過音だけではない。恵比寿横丁の博多料理屋台でかかっていたBGMはオール博多?出身シンガーだった。甲斐バンド、松田聖子(久留米だったはず)、井上陽水、武田鉄矢etc。おそらく博多出身者が開けた店だったのだろう。郷土愛というか博多耽溺がすごかった。俺の街はすごいんだぞ、という圧力がひしひし感じられる。それと異なり札幌の横丁では、札幌人が運営する、札幌人のための、札幌人が感じる全国のうまいものという感じがする。
よくいえばより都会的、悪くいえば形だけコピーしたみたいなものだ。スーパー大都会・東京では地元愛爆発型本物志向が人気があり、中都会・札幌では行ったことのないめずらしい地方のエッセンスをアレンジし取り出したスマートさが受ける、ということのようだ。好みで言えば札幌のスマートさが好きなのだが。

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卵屋のシュークリーム 売り切れてました

札幌の南の郊外にある農園で卵と卵のデザートを販売する店がある。札幌市といってもその広さは東京都23区のほぼ2倍で、南側はほとんど山になる。東京で言えば、大田区を越えて多摩川の先が全部山になっていて、日吉あたりにこの店があるという感じだろうか。自分で書いていて、うんざりするほどの広さだなと思う。
その山の中を通り抜ける道沿いにあるお店なので、札幌市清田区の中心部(札幌ドームのあるあたり)から車で10分以上走る事になる。ずいぶん走ったので通り過ぎてしまったかと思ったほどの距離があり、ホイホイとシュークリームを買いに行ける場所ではない。ただし、北海道人の時間感覚ではホイホイの距離かもしれないが。

買った商品は店の前のテラスで食べることもできると言われた。時節的には6月から9月くらいはそれなりの気温で楽しめそうだ。が、それ以外の季節は寒さが身に染みるか、手がかじかんでスプーンも持てない環境のような気がする。屋外テラスは夏季限定ということだ。ただ、北海道の環境を考えると、これはコロナ対策なのかもしれないと気がついた。

店内は当然ながら暖かいが、このコロナの影響で外で食べる方が良いかなとも思ってしまう。入り口から入ると正面が商品ショーケースで、卵を使ったスイーツがたっぷり並んでいるはずだった。しかし残念なことに行った時間が遅く、お目当てのシュークリームは当然ながら完売していた。シフォンケーキなどはまだ販売していたが、ふと思いついてプリンを注文した。シュークリームは手土産にするつもりだったのだが、それはあきらめ流ことにした。代わりに自分のためにプリンを買う。そしてその場で食べてみよう。ささやかながら、ご褒美だ・・・。自分で、「一体何のご褒美だよ」と突っ込みながら、プリンをひとつ買って午後のスーイツタイム。いい歳をしたおっさんがプリンを一人で食べているというのは、どうも感心しない絵柄だが、都合良く店内には誰もいない。

濃厚なプリンだった。好みと言って良い。市販品のプリンはゼラチンばっかりのものが多いが、これは卵と牛乳の味がする。甘さもちょうど良い。なめらかというよりもとろみのあるねっとり系に感じられる。香料で細工もされていないので、素朴な味わいがするが、本来プリンはこれくらいの味の濃さがあるべきだろうと思う。これが街中で売っていれば、相当な頻度で食べるのになと感心していた。しかし、残念ながらホイホイと買い出しに出かけられる場所ではない。
冬になり雪道になれば、行くのがのが辛くなるような場所だ。せめて地下鉄駅の近くに支店を出してもらえませんかと言いたい。年中とは言いません、せめて冬だけでも良いですから、店長さん。

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町中華で一杯 解禁翌日のススキノ周辺

店内は客席の間隔も広く、のんびりできる昼夜対応店

ビルの建て替えで移転した札幌の町中華は、値段が昭和のまま止まっているようなところがあり、これでやっていけるのかなと心配になるくらいだ。味も値段以上で、ごく普通の中華料理をごく普通の美味さで提供するという、町中華の鏡のようなお店だ。こういう店には、昼のピークを避けちょっと遅めのランチ時に軽くいっぱいやるのが良いと思っている。
ちなみにこの店の近くには古くから続く有名中華料理店もある。その店も例の後遠く一時期は外国人観光客に占拠されてしまった感があったが、今ではちょうど良い混み具合になった。ただし、週末は場外馬券を買いに来る競馬ファンに占拠されることで有名で、この日も店外に人が溢れていた。そのためか、近くにあるこの店にもランチタイムが終わっても客が途切れることなく入ってきた。おこぼれ効果なのかとも思ったが、遅いランチに来た客のほとんどが子供連れのファミリーだったので、やはり味と価格の評価が高いということのようだ。
しかし、ネットで馬券が買える時代に場外馬券場に人が集まるというのは、競馬ファンの中に「群れ集う」習性があるのだろうか。赤ペンと予想専門誌を手放さないので競馬ファンはどの店に行ってもすぐにわかる。だからこそ類は友を呼ぶということなのかもしれない。

いつもは酢豚とビールがちょい飲みの定番だが、禁酒法の完全解禁日だったので、イカと豚肉のXO醬炒めという、この店で一番の高級品を頼んでみた。酒も紹興酒をグラスで頼んだ。しみじみうまいなあと思った。ささやかな大衆的楽しみというか普段の日常のひと時というか、変な規制がないのはありがたいことだとしみじみ思った。
禁酒解禁日翌日の週末だから、もっと酔っ払いが街に溢れているかとかまえていたが、この店でもビールを頼む人がたまにいたくらいで、酔っ払いのどんちゃん騒ぎなどかけらもない。街中にも高齢者の姿は少ないので、まだ色々と普通の生活には戻っていないのかもしれないなと感じた。それでも夫婦と思しき高齢者カップルの姿もちらほら見かけたから、業種によって回復度合いは違うだろうが、年が明けたくらいには元に戻るのか。居酒屋などの酒中心業態が回復するのは一番最後なのかもしれない。とりあえず、町中華が元気になって欲しいものだ。

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ピザを買いに行ったらカツ丼になった

Photo by Narda Yescas on Pexels.com

知人からオーケーのピザが良いらしい、テレビで特集をやっていたという話を聞いた。それは正しい情報だと思う。たまにはテレビ番組もまともなことを言っているらしい。などと思いながら、休日のオーケーにピザを買いに行った。味のバリエーションは、正統ピザと日本式宅配ピザのいいとこ取りなので、アメリカ人やイタリア人が見たら天を仰ぐことは間違いないが、日本人にとってはもはやこれこそがピザというラインナップだ。もし自分がピザ屋を開けるとしたら、このメニューのまんまで開店しても人気店になれそうだな、と思うくらいよくできている。その上、価格帯が500円前後で二枚買い、三枚買いが余裕でできる。ただし、買った後の持ち帰りを考えると、ホールピザは意外と持ち歩きにくい。かつ、現在のレジ袋有料化を受けてピザ専用のレジ袋を購入しないとマイバッグでの持ち帰りはなかなか面倒だ。そこがピザ・ホール買いの弱点になる。
ちなみにオーケーで販売しているピザは8種類ある。

  • チェリートマトのマルゲリータピザ
  • スモークチーズ入りシーフードピザ
  • ブルーチーズの4種チーズピザ
  • トマトのボロネーゼピザ
  • 明太子ポテトピザ
  • ずっしりジャーマンポテトピザ
  • 2種のソーセージとベーコンのピザ
  • 照り焼チキンピザ

そんな時に便利なのが、1/4にカットして売っているカットピザだ。ホールで買うとバラエティーがねとか、ちょっと量が多すぎるんだよな、という客には便利なサービスだ。1/4カットを4枚、それぞれ別の味で買えば「4種のピザ」にもできる。と思っていたら、なんと休日は販売しないとのこと。残念・・・だ。確かにカットするには手間がかかるしなあ、と納得はしたのだが、ホールを買って帰るつもりもなかったのでピザは諦めた。

かわりに、カットピザ約二枚分のお値段で買える、オーケー名物カツ重を試してみることにした。この値段は間違いなくコンビニ弁当キラーだと思う。おまけにカツ重・ハーフサイズも売っていた。凄すぎるぞ、オーケー。でももっと頑張って欲しい。応援するぞ。

蓋を開けて中身を見ると、四角い卵とじが目が入った。なんとなく製造工程が想像できる。カツ丼を作るときに、丸い浅鍋でカツの卵とじを仕上げるという絵柄が記憶にある。テレビの料理番組で見たものだ。目の前でカツ丼を作ってくれる店でも丸い鍋を使っていた。ホームセンターに行っても、丸い浅鍋に垂直に柄がついた専用鍋が売られている。
しかし、このオーケーカツ重を見ると、卵焼き用の四角い鍋の方が家庭調理としては向いているのではないかという気がした。そもそも丼のような深みのある容器では、上から具を乗せたときにつゆが丼の下に溜まり、丼の上と下で味が違うというのが気に入らない。
このカツ重を見ていてカツ丼も丼ではなく平皿にご飯を平に盛り付け、その上に具を乗せれば良いのだと気がついた。要するにカツカレーのようにカツ丼を盛りつければ良いということか・・・。
今更気がついてもカツ丼人生やり直すには遅すぎるような気もするが、これからのカツ丼(自家製)は、間違いなく変わるな。と、オーケーのお買い得カツ重で学んだ。オーケーさん、ありがとう。

追記:後日カットピザを買いに行ったが、開店1時間で売り切れていた。どうやらテレビの影響らしい。2時間おきに新しく焼かれたものが出てくるので、その時間に合わせて買いに行くしかないなとは思うが、テレビの影響力とはまだまだすごいものだとあたらめて認識した。でもカツ重はしっかり山積みされていたから、ピザ担当者の健闘を祈ろう。

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台湾カステラ って台湾生まれですか

松本城に行く手前で、夜歩きをした飲み屋街を昼に歩き回ってみた。蕎麦屋で昼飯にしようと蕎麦屋を物色していたのだが。

そこで発見したのが「王様のカステラ」の看板だっった。松本では台湾カステラがブームになっているのかなと、看板をよくよくみてみたいたら・・・。なんと中華料理屋のコロナ対策で、台湾スイーツの販売を始めたらしいことに気がついた。まあ、あくまで個人的な推測だが。
台湾スイーツはここしばらく流行中と聞いていたので、松本にも台湾甘味が押し寄せてきたのか。おしゃれな街だから、そういう流行ものも当たるのだろうか。

開店前なのに入り口にはメニュー看板が並んでいた。やはり一階は中華料理の店だし、二階は別入り口のようだが、店としては一緒なのかなあ。10月も営業と書いてあるのだから、本当は緊急事態宣言うんぬんでの客数減少への期間限定対策だったのかもしれない。こちらもSTAY HOMEボケで流行り物情報に疎くなっているが、台湾カステラはあちこちで売られているのだろうか。
台湾ラーメンや台湾まぜそばなら詳しいが、台湾カステラはしらんもんねえ。渋谷とか原宿あたりに行けば、行列のできる店がありそうな気もする。唯一知りたいのは、台湾カステラは台湾で売られている純正品なのだろうかということだ。台湾ラーメンや台湾まぜそばは日本の名古屋がルーツの、台湾では食べることができない国産メニューだから、どうもその辺りが気になるのだが。

街を歩く, 旅をする

松本名物は「あめ」

おしゃれな外観 まるでブティック

ホテルのモニターに観光案内がつながっていて、ホテルから徒歩圏の観光名所が載っていた。それとは別に松本の名物みたいな情報も載っていて、つらつらと眺めていたら、松本名物は「飴」とのことだ。お城と並ぶ名物らしい。ずっと知らなかった。そこでネットで松本の飴屋を調べると、なんと相当な数の飴屋が存在するらしい。そこでお城の近くの飴屋に行ってみることにした。

潔い看板で、売り物が一眼でわかる。すばらしい。松本が何故あめで有名になったのかわわからないままだが、サトウキビの産地だったということもなさそうだし。原料が水飴だったとしたら、味噌、醤油、酒などの発酵所関連の技術かもしれない。

店内に入ったら従業員の方がいないので暫し待っていた。その間に撮ったのがこの「神飴」の看板。最初は左から読んでしまい「飴の神様っていったいだれだ?」などと考え込んでいたが、ふと気がついた。これは右から読むのだ。そうなると、このお店の飴がとてつもなく美味しいのだという意味になる。実に楽しみだ。そのうまそうな飴を一箱買い込み、これは土産ではなく自分で食べようと決心した。うまいものはシェアする前に、まず自分で確かめておくべきだという、心優しい決意だ。しかし、本当に松本はオシャレな街なのだな。