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珈琲まるも

松本駅から松本城に向かうと、途中で小さな川を渡る事になる。川筋沿いに土産物などの店が立ち並ぶのはお城側で、反対側はちょっと趣の異なる店、飲食店などがバラけた感じで広がっている。中町通という昔ながらの商店街のようだ。その外れに近いところにあるのが、美しい喫茶店と絶賛評価している「珈琲 まるも」だ。2年ぶりに訪れたのだが、コロナのご時世に関わらず相変わらずにしっかり営業を続けていた。実にめでたい。

頼むのはブレンドコーヒー一択なので、他のドリンクの味は知らない。次こそは試してみようと思いながら、あいかわらずのブラックコーヒーにしてしまう。コーヒーの味は、酸味が強めで濃い。スタバなどのコーヒーとはちょっと違う。ジャパニーズコーヒーとでもいうべき、砂糖とクリームが合う濃い味なのだろう。それでもブラックで飲むのは、高校生の頃からの好みなので死ぬまで変わらないと思う。砂糖とクリーム入りのコーヒーを最後に飲んだのはいつだろう。おそらく30年近く前にスタバが日本で開き始めた頃、試しに飲んだカフェラテが最後の砂糖・クリーム入りコーヒーではないか。

店内は随所にコロナ対策がとられているが、もともと空間を贅沢に使った喫茶店で、混雑すると言っても隣の客とは随分離れている。今回も窓際のテーブルを独り占めした。ここは障子越しに漏れてくる明かりが心地よい。本を読むにはくらいが、コーヒーをひっそりと飲むにはちょうど良い。障子越しの間接照明は、残しておきたい日本の文化の一つだ。自宅にも障子のある部屋は一つだけ。今は、窓ガラス越しの直接照明が主流の時代だから余計に障子越しの明かりが気になってしまう。

初めてこの店に来た時から、一度はまるも旅館に泊まってみたいと思い続けている。やはり、思い切って今年は「旅館」に泊まってみようか。この喫茶店の周りには、中町通りを中心に洋食屋、蕎麦屋、焼き鳥屋、うなぎなどなど松本のうまいもの店がずらっと揃っている。秋の夜長を旅先の和室で過ごすのも良いか。

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松本名物は「あめ」

おしゃれな外観 まるでブティック

ホテルのモニターに観光案内がつながっていて、ホテルから徒歩圏の観光名所が載っていた。それとは別に松本の名物みたいな情報も載っていて、つらつらと眺めていたら、松本名物は「飴」とのことだ。お城と並ぶ名物らしい。ずっと知らなかった。そこでネットで松本の飴屋を調べると、なんと相当な数の飴屋が存在するらしい。そこでお城の近くの飴屋に行ってみることにした。

潔い看板で、売り物が一眼でわかる。すばらしい。松本が何故あめで有名になったのかわわからないままだが、サトウキビの産地だったということもなさそうだし。原料が水飴だったとしたら、味噌、醤油、酒などの発酵所関連の技術かもしれない。

店内に入ったら従業員の方がいないので暫し待っていた。その間に撮ったのがこの「神飴」の看板。最初は左から読んでしまい「飴の神様っていったいだれだ?」などと考え込んでいたが、ふと気がついた。これは右から読むのだ。そうなると、このお店の飴がとてつもなく美味しいのだという意味になる。実に楽しみだ。そのうまそうな飴を一箱買い込み、これは土産ではなく自分で食べようと決心した。うまいものはシェアする前に、まず自分で確かめておくべきだという、心優しい決意だ。しかし、本当に松本はオシャレな街なのだな。

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焼き鳥番長@松本 GJ

松本つなぐ横丁の店舗ラインナップはサイトで見てもらうのが一番わかりやすい。色々な店があるので、好みの店を見つけてそこに行くのもよし。ぶらりとはしご酒をするのもよし。価格はリーズナブルだから、ちょい飲みでサクッと済ませる、ガツン飲みでどすこい気分、どちらも可能だ。

やきとり番長のカウンター席はこんな感じで、自信作は生レモンサワーらしい。カウンターの上にレモンが山盛りになっていた。「美味だれ焼き鳥」の提灯がよく目立つ。たしかに「タレ」が自慢だというのはよくわかる。ただ、やはり焼き鳥は肉の鮮度と焼き加減できまるので、そこの技にブレがないのが最低条件だろう。
比較的大振りの焼き鳥だが、火通りに問題なし。塩加減上等。うまい焼き鳥屋はこの最低条件に問題を感じさせない。普通に出してくるから当たり前と思ってしまうが、この最低条件をクリアできない、つまりまずいと感じる焼き鳥は多い。日通りが悪く生の部分があったり、逆に焦げ付いていたり。塩味がしない焼き鳥は食えたものではない。その塩味のしない焼き鳥に塩をかけても、まずさは変わらない。
チェーン居酒屋ではうまい焼き鳥が出てくることが稀なので、やはり焼き鳥は専門店に限るし、力の差が目立つ。その焼き鳥専門店の中でも、やはりランクというか腕前の差があるので、うまい店を見つけるのはなかなか大変だ。たかが焼き鳥、されど焼き鳥といつも思っている。個人的な活動領域で言えば、高田馬場には良い店が何軒かある。新宿や渋谷、池袋などの繁華街では、焼き鳥は既に消滅した文化のような気がする。

せせり 仕入れの力が見える一品

好みの焼き鳥は砂肝、セセリ、つくねだが、この3種はその店の調達力、鮮度管理、工程管理が露骨に出る「こわい」しろものだ。ちょっとした手抜きや手違いであっという間にひどい商品になってしまう。だから、初めて入る焼き鳥屋では最初に砂肝を注文して、その店のレベルを判断することにしている。
砂肝がダメなら、即時に会計して店を出るべきだ。おそらく焼き鳥で一番味を誤魔化せない部位で、鮮度管理も難しい。セセリも焼き加減が難しいので、焼き方の腕前判定には良いと思っている。また、セセリは調達するのが難しい貴重部位なので「仕入れの力」みたいなものも判断できる。
この店は、その三品全てが高い水準で、焼き鳥屋・エースマークあるいは個人的に星三つを進呈したい。その上で「美味だれ」なので大満足ということだ。

この店の箸袋は、ちょっと工夫がされていて、開運と書かれた部分をめくると。「おみくじ」になっている。今回は中吉だった。まあ、この頃の自分の運勢を顧みると中吉でも出来過ぎという気がする。今年は凶が続くことが多く、そろそろ厄落としをしたいものだから、焼き鳥屋で験担ぎも悪くないなあ。

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つなぐ横丁で焼き鳥

松本駅から徒歩2分くらい ただし、飲み屋街とは反対側

松本駅を降りて右手、東側に進むとホテルの一階に「つなぐ横丁」がある。全国あちこちにある屋台団地のようなもので、カウンター席が10くらい、テーブルが2−4卓という小ぶりな店が10軒くらい入っている。トイレは共用だが、多種多様な店が詰め込まれていて、横丁内ではしご酒も可能だ。焼き鳥屋でビールで乾杯、隣の餃子屋でハイボールを楽しみ、締めはタイ式焼きそばで、みたいな楽しみ方ができる。今やすっかり廃れてしまった、なんでも置いてある総合居酒屋みたいなものだが、専門店の集合体なので、やはり「味」に特徴があるこだわりの店として期待できる。

とりあえず横丁の中をぶらついてどんな店があるかを確認した。その後は、迷わず焼き鳥店に突入。最初に「中生」を注文したのだが、飲み屋で酒を頼むのも随分久しぶりだ。

この「やきとり番長」を目的に松本つなぐ横丁に来た。そもそもの話で言えば、札幌駅高架下にできた「つなぐ横丁」に飲みに行った時に、実は本店は松本の駅前にあるという話を聞いたからだ。おまけに「やきとり番長」という仙台にある居酒屋によく行っていたので、勝手に本店は仙台で、それが松本、札幌と広がってきたと思い込んでいた。実際には、仙台の焼き鳥番長は無関係らしい。

好物の砂肝 新鮮で臭みがない GJ

ここの焼き鳥は「うまい」と思う。世の中にうまい焼き鳥屋はたくさんある。札幌の「串鳥」はチェーン店でありながら、どの店もレベルが高い。焼き鳥屋といえば大衆店の典型みたいなものだが、個店では予約の取れない名人的な店もある。ただ、大衆料理の雄である焼き鳥屋で名人みたいのものはいらないなと思う。人気が出た焼き鳥屋が二店、三店と支店を広げるみたいなパターンが望ましいと、勝手に思い込んでいるが、この店はそのパターンらしい。
焼き鳥ダレが別添で提供される。カップに入ったものとスクーイズボトルに入ったものが出される。中身はどちらも同じなので使い方はお好みでと言われた。カップの方は串を持ってドボンとつける。スクイーズボトルは、マヨネーズやケチャップのように細長く絞りながら串の上にかけるスタイルのようだ。東松山の焼き鳥につく味噌ダレに似ている。こちらは味噌というより、ドロっとしたニンニクの効いたパンチのあるタレだが、個人的には絞ってかける方が量の調整ができて嬉しい。この追い掛けタレスタイルは全国の焼き鳥屋に広まって欲しいものだ。

【この稿続く

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縄手と松本城

松本城の近くを流れる小さな川がある。先日、某国営放送の旅バラエティー番組で松本城の成り立ちをあれこれと解説していた。この川がお城防衛の主要装置であったということを初めて知った。その川沿いに色々なお店が立ち並ぶ一角がある。土産物屋のような店、軽食の店、陶器屋、骨董品、ベーカリーなど雑多な店が立ちならぶ。ぶらぶら歩きにはなかなかたまらない場所だ。お目当てにしていたベーカリーはなんと休業日で当てが外れたが、陶器屋で安い蕎麦猪口を二つほど手に入れ、ほぼ満足した。

四柱神社 大物神揃いだ

その縄手筋の端っこにあるのが大きな神社で、建立が明治12年となると戊辰戦争後の明治新政府の政策神社だと思われる。そもそもつい目の先が諏訪大社の近くという場所で、日本神話の大物神々が4柱も祀られる時点で、神様の政治利用が見え見えだ。そもそも松本は徳川譜代大名の支配地が長く、目的も西国から反乱軍が中山道経由で江戸を攻める時の防衛拠点だから、明治政府にとっては邪魔な場所の代表格だったはずだ。

お城の入り口に続く堀を渡る橋

松本市内を地形図で見ると、確かに松本城は山と川で囲まれた優秀な防衛拠点で、お城の周りに大手町という街の中心が出来上がっている。松本駅とお城はちょっと離れた場所になる。旧市街地から離れたところに鉄道駅があるというのも、明治以降開発が進んだ地方中核都市の典型だ。だから、お城の周りには市役所とか銀行とか商工会議所みたいな政経の中核機関が立ち並ぶ。それに小判鮫のように飲み屋街ができる。そこに意図的に政治目的みえみえの神社が建立される。嫌味な世界だ。

今は国宝松本城を取り巻く公園として整備されているが、この遊歩道あたりは城攻めの決戦地なのだよななどと思いつつ、お堀を渡り天守閣方向に歩いていく。視覚的には良くできた公園だと思うが、観光客がほとんどいない。散歩をする市民の姿も少ない感じがする。ご時世だなあ。

お堀の向こうに見える天守閣は、もう少し青空が目立っていれば、「ぬけ」の良い光景、写真になるのになあなどと思いつつ、アングルを変えて何枚か撮った。松本城には何度も通っているが、やはりこの角度から取るお城が一番フォトジェニックな気がする。特に、空気の透明度が高い初冬が良いとは思うが、空気感でいえば春先も捨てがたい。これはスマホで撮った写真だが、実は保存用写真を撮るために一眼レフカメラも持ち込んでいた。趣向を変えながら大量に撮影した。お城の向こうには北アルプスの山々が広がる、松本らしい風景なのだよ。

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松本駅前 夜に彷徨う

駅前といえば絶対定番の土産物屋だが、最近は駅のキオスク(JR東日本ではNewDays)が、巨大お土産物屋するケースが多い。新幹線駅に限らず在来線でも特急駅は大体そうなっている。松本駅もその典型例で、昔ながらのお土産物屋が一見とはいえ生き残っているのは嬉しい。地酒やらお菓子やら、お店独自のセレクションを見るのが楽しみだ。流石に閉店前で客は1組だけだったが、長く続いてほしい街角の重要な風景パーツだろう。松本駅前のバスセンター地下にも大きな土産物屋があったが、そこは品揃えがまたちょっと違っていた。

信州といえば「馬刺し」と、観光行動テンプレート通りに馬刺しを求めて夜の街を歩き回っていた。看板に馬刺しの文字を発見してふらふらと入った居酒屋は客もまばらで、コロナの後遺症という言葉が思い浮かぶ。看板にある山賊焼も気になる食べ物だが、今回は馬刺し一択だ。

地元松本の酒を燗酒にしてもらった。ちびりと日本酒を舐めながら、生姜醤油煮付けた馬肉を食べる。ねっとりとした感触と、弾力のある噛みごたえが馬刺しの特徴だが、なんだか「肉」を食べているという気がする。初めて馬刺しを食べた時、随分「生」な感じのするマグロだなと勘違いしたものだが、今ではマグロより好みかもしれない。ただ、都内の居酒屋で出てくるものは、カチカチの冷凍薄切りなので、やはり馬刺しは生が良いなと思う。熊本も馬刺しで有名だが、あちらではニンニクで食べたので、東西で馬刺し文化は違うのだろう。

軽く締めにラーメンでも、と酔っ払いオヤジ特有の行動で、ふらふら歩いて発見した「レトロ」な看板にちょっと感動した。看板をよく眺めると、坦々麺推しらしいが、このカタカナで書かれたタンタンメンは、全国あちこちで感じの坦々麺とは似て非なるものであることが多く、その点でも興味が惹かれた。しかし、店名がラーメン屋らしくない。結局、歩き疲れてしまいラーメンを食べることなくホテルに戻ってしまったので、タンタンメンの謎は解明できないまま。ちょっと残念なのだ。

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夜の松本駅前

長野県第二の都市、松本の名物はなんと言ってもお城だろう。ただ、長野県の中央部に位置するだけに、駅前のバスセンターから出発する長距離バスの目的地が、なかなか壮観だ。東西に伸びる中山道の中間点みたいなものか。

ただし、夜になると人通りは少ない。というか、夜7時で皆無。おそらく、松本の住人は大多数が自動車通勤なのではないか。だから、このご時世では会社から家までまっすぐ帰ってしまう。旅行者も少ないし。実は何度も来たことがある松本だが、夜の街を歩くのは初めてで、夜歩きの気づきを何回かに分けて書いてみようと思う。。

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道東道の駅 こととい

釧路の西側の隣町が白糠町で、JR特急列車で釧路から札幌に向かう途中に見る街の景色しか知らなかった。JR根室本線とほぼ並行して走る国道38号線で西に向かうと、道の駅しらぬか恋問に出会う。なぜかハートマークのポストがお出迎えだった。赤いのと白いのが、この道の駅キャラらしい。

ポストの裏側に回ると謂れが書いてあるが、普通はこちらが正面ではないかと突っ込みたくなった。どうやらキャラの名前はコイタとメイカのようだ。しかし、白糠の海岸に恋の神様がいるとは知らなかった。

そして入り口には立体キャラがお出迎え。うーん、どうやら赤いのはタコ、白いのはイカらしい。

キャラの隣には、怪しげな恋愛ストーリーが描かれていた。「恋問で結ばれた二人は決して離れることがない」。なんだか昭和のディスカバリージャパンキャンペーンに出てきそうな人造伝説ではないなのかな。そういえば、ここから帯広に行く途中にある「愛の国から幸福へ」みたいなものかもしれない。畑の真ん中の廃線跡の駅舎が大観光地になったくらいだから、道の駅が恋人たちの聖地になる可能性もあったはずだ。昭和の恋伝説かあ。

確かに町名の「白糠」よりも「恋問」の方がデカデカと描かれている。これを見た瞬間、頭の中を清里とか津和野とかメルヘンな観光地の名前がよぎっていく。やはり昭和のセンスだなあ。入り口にこっそりかかれていたが、この道の駅は北海道の道の駅認定第一号だったようだ。由緒正しいと道の駅なのだ。昭和の匂いがぷんぷんする。

その外観は、第一号認定らしい実にクラシックなドライブインだ。朝早かったのでまだ右側のラーメン店は営業前だった。この店も札幌では相当な老舗にあたるラーメンチェーン店で、なぜこの場所に?という疑問もある。札幌に行かなければ食べられないラーメンということで価値があったのだろう。左側は土産物店で海産物が中心だった。生簀もあり貝類が生きたまま買える。帯広などの内陸地に帰る人にとっては良い土産物になるだろう。
まあ、一言で言えば道の駅としては昭和の生き残りで、個人的にはノスタルジー感あふれる良いお店だった。唯一残念だったのは、ラーメン宝龍で醤油ラーメンが食べられなかったこと。ここのラーメンは、まさに The昭和なのでぜひ食べてみたかった。ただし、また次回と言うことにはなりそうもない。

なんだか、道東道の駅3箇所は、それぞれ個性的だったなあ。道の駅は新しいから良いというものでもないという結論だった。古くても良い店は良いのだよ。

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道東の道の駅 ねむろ

道の駅は自動車移動の旅ではいつもたいへんお世話になる。トイレと休憩がメインだが、たまに食事もとる。人間の基本的欲求、出す、飲む、休む、食べるが1箇所で解消できる。ありがたい場所だ。最近は施設が大型化しているし、町おこしの一環で風呂付きだったり、ペット用の施設があったり、農産物の直売所だったりとあれこれ盛りだくさんの施設にもなっている。

場所によっては、ご当地キャラ、ゆるキャラがいたりする。確かに、関連グッズ開発のためにもキャラは必要だ。それがご当地を代表する何かであればもっとよろしい。とは思うのだが、「泣きキャラ」というのは初めて見た。根室の道の駅は、実は風景を見るためのビュースポットに建てられている。白鳥が飛来してくる湖のほとりにある。だからスワンなのだろう。しかし、なぜ泣いているのか。

窓際にはこの辺りに生息する野鳥や野生動物の剥製が置いてあった。こういうものと対面できるということなのだろう。

確かに剥製の後ろに広がる原野と湖は、なかなか雄大なものだし、晴れた日に頑張っていれば多分見ることができる。(はずだ)

建物もすっかりおしゃれで、昔の道の駅の野暮ったさはかけらもない。根室と厚岸の間のトイレ休憩地点としてはちょっと根室に近すぎるが、道東の風景を楽しむ場所としては絶好だと思う。北海道の道の駅の中では、トップ5には入るビューポイントだ。

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日本で一番東のダム?

ダム巡りの旅というのは、田舎の山道をただただ走るだけなので意外とつまらないものだ。特にダムからダムへと移動するときは、ほとんど人里を通らないこともあり、道沿いにある道路標識には黄色で動物の絵が書いてある警告サインが目立つ。北海道のダムの場合は、それに加えてクマの警告が登場する。ダムから先に行くと熊と遭遇する危険地帯らしい。

だからなのか、よくダム下流側に設置されるダム公園が、この庶路ダムには存在しない。ダム下流域の公園はダム写真の絶好の撮影スポットになるのだが残念・・・。

ダムの上は自動車が通行可能なほどの幅もあるが、当然危険防止の観点から通行禁止。ダムマニアは必ず端から端まで歩くらしいが、いつもは面倒臭がって半分くらいまでしかいかない。ただ、今回は早朝にダム到着したので、管理の方が来るまでの時間に余裕があった。そこで、天端(てんぱ)を端まで行ってみた。そうしたら、そこにも熊危険と書かれた標識があり、自然の厳しさを学んで帰ってきた。

実はダムを見に行って感動するのは堤体(ていたい、ダムの本体のこと)そのものよりも、ダム湖の水面に映る光景かもしれない。ダム湖は大体が静水なので、まるで鏡のように周囲の風景を映し出す。見る角度によって写り込むものが変わるのが、なかなか楽しい。
日本で一番東のダムは、熊注意の警告を除けば静かなところだった。下流の街からダムにたどり着くまで15kmほどだったが、その間に10を超える牧場があったのが北海道らしい。が、すれ違った車はわずか一台だった。それもやはり北海道だ。珍しく、帰り際にダムに来た人に出会ったが、フライを使う釣り人だった。熊は大丈夫かと余計な心配をしてしまった。