
高知に名物はいろいろあるが、やはり城や龍馬像よりひろめ市場こそが、The 高知 という気がする。この東南アジアの屋台街にも似た混沌とした雰囲気、カオスな日常感覚は、日本のどこにも存在しないと思う。ちょっとだけ似ているとすれば、那覇にある公設市場脇の怪しい飲み屋街だろうか。
大体の政令都市であれば〇〇横丁のような小体なのみ屋がびっしりと軒を連ねるような場所があるが、それと比べてもひろめ市場のカオス度合いは一段上だと思う。

そのカオスな場所が、なぜか師走になりクリスマス仕様(入り口の前だけ)になっていて、思わず笑ってしまった。日本の中でここほどクリスマスの雰囲気が似合わない場所はないと思う。
あえて言えば、伊勢神宮に代表される「神社」の門前町で、なぜかクリスマスツリーを発見した時の居心地の悪さみたいなものだろうか。心の中がザワザワする違和感だ。招き猫には宗教性はないとは思うけれど。サンタクロースの眷属だったのか?

去年も見た高知市中央公園のライトアップされたクリスマスツリーを、今年もまた見ることができた。これくらいがクリスマス感としてちょうど良い。ただ、高知市民にとってはまだクリスマスが早すぎるようで、夜の公園でロマンスを語るカップルの姿はない。いや、人の気配すらない。誰もいないところで燦然と輝くクリスマスツリーというのも、それはそれでシュールな風景ではある。
どちらも高知らしいクリスマス風景だとは思えてしまう。
久しぶりのひろめ市場は、中に入ればクリスマスの気配などかけらもなく、昼から酒を飲むオヤジ・オバンのための快適空間を取り戻していた。その話はまた別に。












