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旅をする

ダムを見に行く 冬になればおやすみ

今年最後のダムは北海道

ダムは山の中にあることが多い。だから、雪が降り始めると、基本的に終わりになる。平地ではまだ雪が降っていなくてもダムの周りは凍結していることもある。特に、現地に行ってみるまでは道路状況もわからないことが大半なので、危ない目に合わないとも限らない。
ダムを見に行って崖下転落など洒落にもならない。

北海道 十勝ダム ロックフィル型
今年の最後のダム

雨の時期も危ない季節だし、台風が来れば道路が閉鎖されるような場所にダムがある。
こうして、ダメな時期を消していくと、意外なほどダム巡りの時期は限られる。

山形県 長井ダム 重力式ダム

東北でもやはり山の秋は早いので、せいぜい10月前半くらいと思っていたが、今年は台風の当たり年で、やはりタイミングが限られていた。週間予報とにらめっこしながら、晴れの続く日を狙うしかない。山形南部のダム巡りに行った時は午前中が雨降りだったが、県を東西に行き来しているうちに晴れたり曇ったりしていた。ダムに着いた時はたまたま晴れ。宮城県北部のダムは、好天に恵まれ気持ちの良い秋のドライブだった。ちょうど稲刈りが始まる時期で、水量も多い。田舎道のはずなのに妙に交通量の多いのは、いわゆる裏バイパスで地元民が抜け道に浸かっているからなのか。

宮城県 長沼ダム
これは水門

宮城県北部のダムは、好天に恵まれ気持ちの良い秋のドライブだった。ちょうど稲刈りが始まる時期で、水量も多い。田舎道のはずなのに妙に交通量の多いのは、いわゆる裏バイパスで地元民が抜け道に浸かっているからなのか。

流麗なアーチ型

温泉町鳴子から、車で10分ほどにばよにある鳴子ダムは。きれいなアーチ型ダムで、ダムの表と裏の両方から見ることができる。こういうところでは準備をしっかりすれば雪の中のダムも見ることができるのだろうけれど、寒いし、危ないし、ご遠慮申し上げるという物だ。

宮城県 鳴子ダム

来年のダム巡りは、多分4月からになるのだろうね。その頃にはダムカレーももっと増えていそうだ。

書評・映像評

降旗監督と名優高倉健 その3

これまた日本海の冬の海が舞台とは 降旗監督は冬の海が好きなのだ

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勝手に名付けた降旗監督 高倉健と美人女優三部作の第3作。

前2作とは、やはり健さん映画だけに共演者もお馴染みの顔ぶれということもあって、似たような印象がある。ただ、今回は妻役の石田あゆみの抑えた演技が良い。役柄として、とても美人に描かれてはいないが、ちょっとした表情に美人さが出てくる。逆に、魔性の女的田中裕子が、まだこの時は開花前というか、この映画以降に出てくる演技の凄みのようなものが抑え気味だったという印象。
が、何より凄いのが「ビートたけし」演ずる、ダメヤクザだった。この頃はすでにコメディアンとしては円熟期を迎えていたたけしの怪演ブリは素晴らしい。のちの、監督作品に通じる「暴力的なダメ男」は、このころ形成されたのだろうか。

ヤクザの特攻から、日本海の漁師への転身が、あまり無理なく描かれている。刃傷沙汰に飽きたのか、妻に惚れ込み静かな暮らしを望んだのか。そこに不協和音として紛れ込んだ、田中裕子とビートたけしが、街をかき乱し、勝手にいなくなるまでの「冬」の嵐。

山があるようでなく、オチがあるようでなく、ちょっと奇妙な後味の残る作品だった。
この後、しばらく健さんは映画に出なくなる。いったん出ても次作までの間隔が開くようになり、2000年以降の後期降旗三部作まで、静かな時期だったように見える。この80年代の作品の抑えた演技ぶりは、ほぼ完成の域にあったと思うが、実はもう少しコミカルな軽い演技をしようと思っていたのではないかとも想像する。東映ヤクザ映画から始まった自分の演技を、どこかで変えようと思っていたのではないかなと。

結局、それは叶わずに最後の作品まで健さんは、健さんだったような、

食べ物レポート

北海道のヒーロー 餃子のみよしのとザンギ

みよしのとは・・・

餃子の「みよしの」といえば、札幌人のソウルフードというか、札幌の高校生でみよしのを知らない奴はいない。だから元高校生以上という年配者も含めてみんな知っている、はずだ。もともとは狸小路にあるカウンターのみ、10席程度の小さな店だった。その餃子の安さに高校生が飛びついて、地下鉄駅周辺にじわりじわりと店が増えていった。カレーも安く、びっくりカレー¥190円は大学の学食より安いくらいだった。びっくりカレーに餃子三個乗せた餃子カレーが、男子高校生の鉄板定番だった。今ではさすがに餃子カレーも¥400程度はするだろう。

ザンギの話その「みよしの」で、一部店舗限定だがラーメンが食べられる。決してラーメン専門店の味を求めてはいけないが、そもそも餃子だって、とてつもなくうまいというものではない。この値段で、このボリュームで、十分満足できるよねというのが、「みよしの」の満足の方程式だ。うまさで超絶しているわけでもないし、長蛇の列ができるわけでもない。それでも、元高校生から現役高校生まで幅広い層で「みよしの」は支持されている。だから、この餃子とラーメンのセットは、そこそこのうまさの実現という意味でとてつもなく意味がある。「みよしの」の餃子食べたいなあ、できればラーメンも一緒に食べたいな的な利用動機にドンピシャあっているわけだ。
だいたいラーメン屋の餃子は高すぎるし多すぎるんだよね。(と、これは個人的な文句だ)
札幌人のB級ソウルフード、「みよしの」の餃子があるうちは、全国チェーン「餃子の王将」も、「幸楽苑」もなかなか札幌進出は大変だろう。

ザンギとは・・・

そして、もう一つの札幌というか北海道B級ソウルフード、「ザンギ」。ザンギとは何かと言われると、味付けの濃い鳥唐揚げといえば良いのだろうが、これもローカルルールの塊みたいな食べ物で、正確に定義は難しい。特に、鳥の唐揚げと何が違うと言われるのが一番答えにくい。最近のスーパー惣菜売り場では、ザンギが売られていないことが多いようだ。売っているのは鳥の唐揚げだ。(商品名にそう書いてある) ところが北海道人の会話には、鳥の唐揚げなる単語はほとんど出現せず、だれもがザンギという。

では、北海道人は一体どこでザンギを買うのかという疑問が出てくるが、街を歩いていたらザンギ専門店を発見した。
ザンギとは、まあ、写真の通り、こんなルックスの鳥の唐揚げだ。だいたい一口サイズよりも大きい。肉量でいくと50−100gの間くらいではないか。子供のゲンコツくらいという感じだ。そして、衣は小麦粉ではなく片栗粉、澱粉が多い。(この時点で竜田揚げとの差別が難しい)下味はニンニク・生姜・醤油が基本だが、最近は塩ザンギなるものが勢いづいてきたので、醤油が必須ではない。釧路地方では、これにザンギのタレ、ザンタレという酸味の強い甘酢醤油のたれをかけることがある。これも最近じわじわ広がっているらしい。
残念ながらザンギ専門店が札幌市内にごろごろあるわけでもなく、居酒屋でもザンギに遭遇できる確率は半分くらいではないか。

それでもこの後100年ぐらいは、北海道人はザンギと言い続けることだろう。少なくとも北海道に旅行して、メニューにザンギと書かれていたら注文してみることをお勧めしておこう。

ザンギ、うまいよ。

食べ物レポート

諏訪の雷藏 名店の系譜

ラーメンチェーン店『幸楽苑』が撤退した跡地に開いていたラーメン屋が気になっていた。茅野市の町外れにあるが、昼時の駐車場はそこそこ埋まっていて、商売繁盛のようだった。気になったのは「ハルピン」の文字。諏訪インター近くのハルピンラーメンを思い出すからだ。

店内への入り口に味噌だるがたくさん並べられていて、諏訪地方の味噌蔵それぞれの味噌がある。寝かせダレというのがラーメンに使われる調整した味噌らしい。

テーブルでメニューを開けると、商品よりも味噌の説明の方が大きい。確かに味噌にこだわっているようだ。そして味噌にこだわっている職人姿のおっちゃんが、どうやらハルピンラーメンのおっちゃんらしいことがわかった。つまり、この店はハルピンラーメンの親戚というか兄弟というか、少なくとも同じ系列の店ということになる。途端に期待値が高まる。

注文したのは、もちろんスタンダードな味噌ラーメンだ。1回目の注文は、あまり気をてらったメニューには手を出さないことにしている。最近はやりの全部乗せなどには決して手を出さない。スープとラーメンが不味ければ、トッピングがいくらうまくてもダメだと思う。ましてやトッピングで腹が膨れるのは邪道という気がする。
この店の普通のラーメンだが、まずチャーシューが大きい。メンマとネギは少なめ、ソレ以外にトッピングなしということはチャーシューに自信があるのだろう。これは好感が持てる。中央に乗った味噌だれは、ハルピンラーメンに使う辛味噌ベースらしく、少しずつ溶きながら食べると良いみたいなことがメニューに書いてある。が、1/4くらい食べたら一気に溶かしてしまった。確かに、溶かしてみると辛めの味噌味にはなるが、好みに合わせてもう少し多くても良さそうだ。チャーシューもうまい。味噌の味は予想よりおとなしめだが、辛味噌との相性が良い。ガシガシと食べる味噌ラーメンだった。

長野はラーメン不毛の地などと言われていた時代が嘘のようだ。豪速球味噌ラーメン、好みであります。ハルピンラーメンと一回おきに使うことにしよう。

書評・映像評

居酒屋ぼったくり 4

表紙 by Amazon

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東京の下町にある商店街の中、姉妹が経営する一軒の居酒屋がある。通ってくるのは町内のおなじみさんたちがほとんどで、その常連客の気配に合わせて、色々と料理を出す細やかな気配りがある。
その常連客の悩みを、1話完結でつないでいるお話。言い換えてみれば、昔のファミリードラマをそのまま本にしたようなところがある。「渡る世間に・・・」を、もう少し甘めのエピソードにしたような感じか。どの悩みもほのぼのとしたもので、あまり深刻にはならないところが救いだろう。

1話完結で進行する居酒屋の話なので、本当の主人公は「お酒」とその蘊蓄のような気がする。料理のあれこれも書いているが、それは抑え程度で、他の書評ではレシピーがパクリだなどと罵っているものもあるが、それは間違った指摘だろう。この本はレシピー本ではないし、居酒屋のお客さんのあれこれの本だから。

姉妹それぞれのロマンス的要素が、軽くスパイスを添える程度で、生臭い話にはなってこないのも良い点だ。ゆるい設定にはゆるい人間関係が似合っている。ほんわかムードの会話が、この話の持ち味だから、男と女の話が剥き出しになるとちょっと興醒めしそうだ。

この東京の下町という設定は、おそらく江東区砂町銀座だろう。駅からバスで行くほど遠い、近くに大型ショッピングセンターができた、知人の喫茶店が有名な門前町にある(これは門仲の深川不動のことだろう)などと情報を重ね合わせると、あぶり出しのように見えてくる。確かに砂町銀座を歩いてみれば、こんな居酒屋がありそうだ。

ここまでの4巻でキャラはほぼ登場したようだ。この後はキャラ達の順列組み合わせで色々と話は進むのだろうが、現在は11巻まで刊行中なので、のんびりと下町の人情話を読んでいける。姉とミステリーキャラだった「タクの父ちゃん」の関係が進行するのも、シリーズものの良いところ。楽しみなシリーズだ。

食べ物レポート

喫茶店でチョコパフェ

最近流行の締めパフェ。飲んだ後の締めに食べるラーメンより体に悪そうな気もするが(カロリー的には)、札幌が発祥でじわじわ広がる気配らしい。

さすがにこの歳になって締めパフェはないなと思っているが、ひょんなことから数十年ぶりにチョコレートパフェ を食べることになった。きっかけはテレビの番組だったような気がする。男が大きなパフェを食べているのだが、何だか罰ゲームのようで、ソレなのにずいぶんと楽しそうに食べている。ぼんやりと子供の時にデパートの大食堂で食べたチョコレートパフェ のことを思い出していた。
そういえば、デパートの大食堂がなくなって何十年もたつが、今は一体どこでチョコパフェ食べるのだろう。喫茶店もすっかり減っているしななどと考えていると、今度は名古屋の喫茶店の特集があり、そこではこれまた特大のチョコパフェが出てきた。
突然、無性にチョコパフェが食べたくなりファミリーレストランに行って食べるかと思案したが、ちょっと絵面が情け無い。

そこで今も残る新宿の名喫茶店に初めて足を伸ばすことにした。その名も「西武」。最近、西新宿に新店を開けたという記事を読んでいたから、恐る恐るという感じで行ったのだが、「みよ、この商品サンプル」と言いたげな、ゴージャスな昔の町食堂風というかデパートの大食堂風のショーケースに圧倒された。特に「大人のお子様ランチ」と書かれたメニューに目が釘付けになった。しかし、これは今日の本命ではないと自分に言い聞かせ・・・。

これが、喫茶西武のチョコパフェなのだ。多分、子供の時にこんなものが食べたかったのだと、大人がムキになって作りました感が全面的に展開されている、スーパー、ゴージャス、デラックスなチョコレートパフェ だった。コーンに入ったソフトクリームが丸々一つ突き刺さっている。ポッキーはご愛嬌だが、冷たいものを食べ続けると、舌にこの感触がありがたい。土台は生クリームで、これでもかというばかりにフルーツも載っているというかささっている。
周りは全て女性客だったが、そこは超然と無視して、ひたすら一気にパフェを食べた。あまりの甘さに汗が出てきた。だが、達成感はあった。完食してしまった。
舌が子供時代に回帰しつつあるのかもしれないが、動物的にというか生理的にうまいと感じて満足していた。何だかこれはクセになりそうな予感がする。特に、この大型のタイプのチョコレートパフェ は、子供の頃には決して食べさせてもらえなかった高級品の匂いがプンプンしている。まさしく大人買いの快感だ。

あー、転落の予感がする。

食べ物レポート

ランチパックの話 2

ことの発端のロバパン製品がこの写真のもので、「台湾まぜそば」スナックサンド。左上のロゴマークをよく見なかったら気がつかないほど、ランチパックとよく似ている。まさかのコピー商品かと思ったが、よく考えるとパンの中身が違うこと以外は大同小異、まあ似たようなパッケージになり似たようなものになるのは仕方がないだろう。これを言い始めたら日本中のアンパンやクリームパンやメロンパンはコピー品以外の何者でもない。

北海道のローカルパンメーカーは、色々と経営的な困難があり、ある程度統合と系列化が進んでいる。スーパーに行くと、パン売り場にはランチパックもどきがたくさん並んでいて、随分ヤマザキパンは頑張っているなと思ってみたら、一部はこのロバパン製品で、それ以外にも何種類かはニチリョウパン(これも札幌の大手パン屋)の製品だった。つまり、同じ売り場で似たもの同士が三社競合している状態だ。例えば、ピーナッツ味、卵スプレッドは二社が直接競合しているし、トマト味やチーズ味は微妙に違うが三社競合という感じだ。

ランチパックのキワモノといえばこれだと、喜んで買ってきた。味は・・・・・評価しにくい。まず売り物が横浜ビーフ。ソレって何ですかと言いたいくらいのが、「横浜の牛って?」ことで。確か葉山で牛を育てていたような気もするが、あそこは横浜なの?と疑問符発生。
そして、これまた突っ込みたいのが横浜ビーフの「牛」挽き肉って、ビーフと牛が重なっているしなあ。
気になったので横浜ビーフ調べました。詳しいことはこちらのリンク先で 神奈川県畜産会の説明をどうぞ。

http://kanagawa.lin.gr.jp/post-4.html

仙台で見た幸楽苑の餃子コラボのように、崎陽軒の焼売コラボであれば横浜限定ランチパック、たのしそうだ。ただ、これも昔はやっていたとか、季節限定でやっていたということはあるかもしれない。

ちなみにフジパンもランチパックもどきを売っているなと思っていたら、知り合いからフジパンが元祖だと聞かされた。
何だ、ランチパックがコピー品なのか?ということで、謎はますます深まり、しばらくこれを研究していこう。

街を歩く

秋深まると

11月後半から12月に入り一気に気温が下がってしまい、もはや秋とは言えない。

今年は随分遅くまで暖かったので、紅葉を見そこねそうになった。10月は台風と雨続きのせいで、高速道路が閉鎖されたりしたこともあり、随分と大人しくしていた。そうしたら、紅葉を味噌こねそうになり、ちょっと慌てて信州に行ってきた。

まあ、なんとか無事に紅葉を愛て、蕎麦を食べて、いつもの秋の信州という感じで。

そんなとき北海道に行ったら、ななかまど のみが真っ赤に色づいていた。子供の頃は「カラスの実」と言っていた。理由はわからない。真っ赤な身を食べるのが、カラスくらいしかいないと思われていたのか。こんなに綺麗な赤なのだが、全く食用にはならない(はずだ)

そして、それから一月もしないうちに「冬」到来して、こんな光景に変わってしまうのだよね。

書評・映像評

名優高倉健と降旗監督 その2

初めてみた健さんの映画だった

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81年 駅Station
83年 居酒屋兆治
85年 夜叉
と続く、前期降旗監督と健さんの美人女優シリーズ第二作。
散策の中では、一番賢さんがコミカルな演技を見せている。「駅」では警察官、本作ではサラリーマン(元函館ドック社員)で現在は居酒屋のオヤジ、「夜叉」では元ヤクザで今は漁師という役がらだから、確かにあまりシリアスな役ではない。
田中邦衛演ずる幼なじみで高校野球のバッテリーを組んでいた二人が、山の中に釣りに行くシーンが秀逸で、全編の中で一番光る絵だった。
逆に、終盤の葬式を草原の中で行うシーンが、遠くから引いた絵で健さんと残された夫をとっているのも、映像的には素晴らしい。
あまり寄らない絵が効果的な場面が多かったように思う。

賢さんと絡む美人女優は大原麗子で、この頃が彼女が一番光っていた時期のように記憶している。甘めのアルトではなす女優は当時でも少なかったが、今ではほとんどいなくなった。いわゆるアニメボイスでハイトーンで早口に喋るのは、三谷幸喜演出作品がヒットした以降、当たり前になったような気がする。最近ではテレビのニュースキャスターも(男でも)ハイトーンなので、いささか鼻につく。
この作品ではハイトーンで喋るのは伊丹演ずるタクシー会社の副社長くらいで、確かに昔の映画なのだ。

大原麗子と健さんの絡みは、たった二場面しかなく、彼女が健さんの居酒屋にふらっと訪ねてくる時。そして、彼女を探しにススキノにきた健さんがようやく発見した時の二場面。お大原麗子としては共演した気がしないのではないか。

「駅」では、ちょっとだけ登場した、離婚した妻役の石田あゆみが「夜叉」では、しっかりとした妻の役だった。「駅」で県さんとしっかり絡んだ倍賞千恵子は、「幸せの黄色いハンカチ」で、健さんを待つ健気な妻役を演じていた。だから、大原麗子はこの次の作品くらいで、もっとしっかり絡んだ役をやるかと期待していたが、そもそも健さんが映画に出なくなってしまった。これが残念。

健さんのようなスタイルの役者は、もうすっかり映画に出てくることがなくなったようだ。そもそも対策と言われる映画が作られなくなって随分経つような気もする。今の日本映画を代表する役者というと、渡辺謙くらいになるのか。三谷幸喜の映画は基本的にコメディーだし、ヒットメーカー不在の日本映画で、大俳優が生まれる余地も少ないのかもしれないななどと、健さん映画を見ると思い知らされるのだ。

食べ物レポート

海老そば 一幻

千歳空港にあるラーメン専門フードコートは朝から行列ができる繁盛ぶりだが、その中でも一際長い行列ができているのが、えびそば「一幻」だ。
本店はススキノの外れにある。ここもピーク時には行列ができる名店だ。東京・西新宿にも支店があり、これもまた昼時には長い行列ができる。えびそばと言っているが、スープが豚骨とえびだしのWスープで、一口スープを啜るとエビが口の中で爆発する感じと言えば良いだろう。ラーメン道場のサイトは下記。

http://www.new-chitose-airport.jp/ja/spend/shop/eat/place/place6.html

味は、スープがエビ強い、えび豚半々、豚骨強めという感じで3種類の海老感が選択できる。そして、ラーメンとして味噌、塩、醤油味を選ぶ。どうも店主的にはえびしお推しなのかと思おうが、個人的には海老味噌が好みだ。
兎にも角にも海老の味の強さが目立つ。この店独自の「一点張り」商品で間違いない。地元札幌では何店か海老ラーメンがあるが、やはり元祖には敵わないようだ。

さて、エビ味噌ラーメンだが、チャーシューと煮卵はおまけで(味は良い、完成度高い)、勝負はスープだ。あえていえば、ネギの上にかかっている「海老粉」でしょう。これをスープにかき混ぜていくことで、海老味を強化できる。
スープの濃厚さに負けない中太麺も良い個性を出している。

全国あちこちにある「一点張り」ラーメンだが、名古屋味仙の台湾ラーメンとえびそば一幻のえび味噌は、東西の横綱級。これに続くのが長崎四海楼のちゃんぽんと大阪神座のおいしいラーメンというところか。
札幌ラーメンの現在の頂点に立つ店の一つ。一幻のえびそばは札幌に行った時の絶対定番だ。
もう一つの絶対定番は彩未だが、ソレはまた別の機会に。