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食べ物レポート

ランチパックの話 その3

調べてみると、元祖はフジパン・・・ロバパンはフジパンと提携済

ロバパンのカレーと定番ピーナッツ

ネットで山崎とフジパンの関連サイトを調べてみると、どうやらフジパンが最初に製造したようだ。
その後10年ほどたって山崎が後を追って発売したらしい。
フジパンのパッケージに元祖と印刷してあるのは、このあたりの事情を反映しているのだろう。
微妙な二者の関係が見える。ひょっとしたら特許論争などがあったのかもしれないなとは思うが、デザインや形状などが商標類として認められたのは20世紀の終わり近かったから・・・。今であれば間違いなく訴訟になりそうな類似商品だとは思う。

同じ時期にフジパンは横須賀海軍カレー(多分東京界隈での発売)

また、ことの発端の北海道ロバパンの台湾まぜそばの商品だが、これはフジパンの全国拡大策で北海道の提携先としてロバパンを選んだようで、そうなるとフジパン製品をロバパンが製造というのは合法的な話だ。山崎でも同じだが、工場単位でローカル製品が発売されるようで、北海道ロバパンのロージカルアレンジが台湾まぜそばたっだのだと推測できる。同じ時期、フジパンは焼きそばを製品化していたから、ひょっとすると商品アイデアが共有されている可能性もある。

見分けは・・・つかない

今月の新商品みたいな情報は両者ともホームページで確認できるが、そこまでのランチパック、スナックサンドファンがいるとは不思議なものだ。池袋と秋葉原にあるランチパック専門店は全国からローカル・オリジナル商品を集めてきているようなので、山崎の方が力が入っているような気がする。

ただ消費者視点で言えば、スーパーのパンコーナーではどちらがどちらだと見分けがつかないほど類似している。品揃えもスーパーの担当者次第なのか、各店ごとにバラバラで、扱いの少ないスーパではお目当ての商品が買えないこともある。(今回、探索してわかったことだが。

わかってどうなるという程度の、全く貴重とは言えないダメ情報)

街を歩く

冠婚葬祭用レストラン 東山

久しぶりに新宿高層ビルにあるレストランに行った。個室和食「東山」という店で、冠婚葬祭の会合によく使われるのだという。
和食の店だからということで従業員も和装なのだが、やはりお祝い事で使われることが多いからなのだろう。

本日の献立、というのが普通にテーブルに出るようになったのは、テレビの「鉄人」シェフの影響だろうか。確かにいちいち料理の説明をされてもよく覚えていないことの方が多いので、これは便利だと思う。

和食は料理もさることながら、器で食べるもの(見るもの)だというのは正しいと思う。料理は愛でるものだ。こうした和食の手法がフランスに渡りヌーベルキュイジーヌになったといわれて、パリにいく機会があった時、伝統的フレンチとヌーベルキュイジーヌを食べ比べてみた。確かにソースの見せ方、皿の使い方、伝統的手法と随分違っているなと感じたし、懐石料理風と言われればそういう気がする美しさだった。それでも、この小鳥の器のような使い方ではない。懐石料理とはまさに箱庭的な見せ方だが、例えばアメリカで成功した日本食レストランは、こういった視覚的手法を積極的に取り入れているので、そのうち日本食という食べ物ではなく、懐石的演出技法の方がもっと日本的料理として広まるのかもしれない。

まだ、この鶴をあしらった器の調達あるいは使用にまでは到達していないような気がする。有名な陶器工房、ウエッジウッドも、ロイヤルコペンハーゲンも宋・明・清代の陶磁器の影響を大きく受けていると聞く。宋や明朝の影響を受け、あるいは技術を盗み、日本の陶芸は進歩した。その先にこの鶴の皿がある。日本のファミリーレストランでは決して使われることのない皿が、アメリカのレストランで使われることになるかもしれない。それを見て日本でまた違う器が生まれるのかもしれないと思うと、世界は互いに影響し合っているということだろう。そのうちフレンチにもツルやカメの皿が使われるようになるのかもしれない。そう言え馬、西海岸のヌーベルシノアもアメリカンチャイニーズがフレンチ的に進化したものだったなあ。

鶴翼の皿

デザートというかお茶菓子が、アイスクリームの最中というのも、また今の時代だななどと思いながら。ゴロンと一個を丸のまま出されても困るので、切り分けてあるのが現代和食だろう。伝統和食であれば、もっと小さいアイス最中を作ろうとするのだろうね。しかしそのためには専門職人が必要になるような気もする。直径2cmのアイスクリーム最中を作る職人って、どれだけ需要があるのか。(それでも食べてみたい気はするが)まあ、それが日本的なこだわりかもしれない。

窓の外は秋晴れで、東京都庁がよく見えた。東京西部を見渡す光景は、なかなかのものだ。確かに冠婚葬祭にはよく合うレストランだった。

向かいは都庁

たまには良い景色で良い日本料理を食べるのも素敵だ。

食べ物レポート

立ち飲み 小樽ニュー三幸と銀座ライオンの関係

ニュー三幸とは

小樽に本店がある、かなり歴史のある食堂が、何故か札幌に立ち飲み屋を開けたので気にはなっていたが行っていなかった。
「小樽三幸」が小樽水族館の食堂を運営しているのは知っていたので、一度は小樽本店にも行かなければなどと思っていたのだが。

たまたま夕方時間が空いたので、思い立って一杯立ち飲みにいってみたが、札幌では流行らないと思っていた立ち飲み屋がまさかの大盛況だった。座って飲んでも安い店はたくさんあるのに不思議なものだ。
まずは熱燗とポテトサラダを注文。これは居酒屋に行って、真っ先に行うオペレーションチェックなのだ。最近、熱燗は電子レンジでという店が増えてきた。レンジアップすると徳利の上のほうが熱くて持てなくなる。燗付け機だと徳利の下の方が熱めになる。個人的には燗付け機の熱燗が好みだ。ポテトサラダは工場製造のものがほとんどで、どうしてもマッシュポテトっぽくなる。工場製造でもポテトのゴロリ感を再現しているものもあって、なかなか油断がならない。マッシュポテト的なポテサラは好みではない。
お燗付け機と自家製ポテトサラダの店は、当然ながら評価が上がる。

トイレに行って何気なく壁に貼られていたポスターを見たら、なんと「ニュー三幸」がサッポロビールグループ入りしていたのがわかった。飲食業はどこも経営が苦しいが・・・やはり業界再編かあったのだな。ただ、札幌に限って言えば、飲み屋はサッポロビールグループにいたほうが、美味しいビールが供給されるし良いことなのではないかと。

その後、別の日に、札幌駅地下にある銀座ライオンに行った。つまりここは、ニュー三幸の兄貴分みたいな店ということだ。実は銀座ライオン札幌駅地下店?は昼のみの穴場で、特に旅行者が列車待ち空いた時間の空にビールを飲んでいるという感がアリアリで、良い顔して飲んでいる人が多い。昼間のビールはうまそうだなと、羨ましがっていたものだが。ようやくそういううらやましいことができるようになったので、ホタテフライとサッポロクラシックを注文する。この帆立フライが、北海道ではほとんどお目にかからないメニューになってしまった。逆に北海道で獲れないはずのアジフライが、ミックスフライ定食とかいって出てくるご時世、なんとも腹立たしいが。とりあえずライオンでは帆立フライが食べられる。欲を言えば、もう少しタルタルソースを多めにして欲しい。ビールには揚げたてのフライがよく合う。

観光客ではないので、次に注文するものは北海道名物ではないものにしようと、本来はランチ定食で提供される生姜焼きを頼み、ビールでちびちびいただく。生姜焼きはご飯と合わせると旨くなるように味付けが濃いから、ビールのおともには最適だ。最後に、定食としてついてきたご飯を、生姜焼きのタレの残りをぶっかけてかきこむ。うーん、チープだがうまい。サッポロビールグループには感謝だなあ。

旅をする

時計台の撮り方 お正月だから・・・

年が明けてなんとか新年を迎えられました。おめでたいことでございます。

さて、新年の話題としてふさわしいかどうかでありますが・・。
日本三大ガッカリ観光名所の筆頭が札幌時計台らしい。もう一つは高知のはりまや橋。三つ目は諸説色々とありというところだが、札幌時計台の一位は揺らがないようだ。どうも観光客の期待値は広い平原の中にぽつんと経つ時計台のようなイメージなのだろう。クラーク博士像はそれに近いし、美瑛にある有名な木が、そのイメージのもとなのだろう。
現実はビルの谷間にある小さな家的な絵柄で、これがガッカリということのようだ。50年も昔だったら美いるもなくてよかったのにねとは思う。

現在の時計台を正面から撮ると、四方を高層ビルに囲まれているのが良くわかる。おまけに正面には大きな木が立っていて時計台全景を入れようとしてもアングル的に無理。

よくある観光写真的に取ろうとするとこんな感じになるのだが、これは観光客が多い昼間だと結構撮るのに苦労する。しゃがみ込んで下から煽るように撮ると、目の前を観光客が通るので、シャッターチャンスは微妙。おまけに最近は外国人観光客が多く、彼らは人の写真を撮るのを邪魔しても気にしないようだ。

同じような角度で少し引いた位置から撮ると、ビルや木々が映り込む。そしてもっと観光客が邪魔をする。

夜になりビルの明かりが消えれば、ビルの映り込みは(真っ暗になって)気にならなくなると思うが、大都会札幌のビジネスビルだけに(おまけに最上階はFM局)、明かりが完全に消えるのは期待できない。

回り込んでみても、最近時計台後ろに建った高層ビルが映り込む。このビルがない頃は、青空バックの時計台がなんとか撮影できた。

現在は時計台右側が札幌市役所(19階建)、後ろがテレビ局が入った高層ビル(さっぽろ創世スクエア 28階建)、左側にはFMラジオ局の入ったオフィスビル(札幌時計台ビル 14階建)。撮影するには絶望的な環境なので、とりあえずビルが映り込むのは無視、後から背景を切り抜くという悲しい手段くらいしか、時計台の写真を上手に撮る(作る?)方法はないのだよね。

食べ物レポート

蕎麦屋で憩う 大晦日に蕎麦屋を振り返ると

今年も大晦日を迎える。歳を取るたびに一年すぎるのが早くなるというが、まさしく実感。
大晦日に蕎麦を食べる習慣は江戸時代に出来上がったものらしいが、今ではあまり合理的な説明もつかない、単なる風習だ。
それでも、蕎麦はうまい。

札幌 ゴマそば八雲 盛り二枚

札幌では当たり前に食べるゴマ蕎麦だが、お江戸ではほとんど見かけない。そばにゴマを練り込んだものだが、ゴマの香りが良いアクセントになっているので個人的には好みだ。この店、八雲では盛り蕎麦が小さいセイロ二枚重ねで出てくる。なんだかお得感があるが、量は普通のセイロ一枚と同じだろう。注文してすぐに出てくるのでチャチャっと食べるには嬉しい。この店の良いところは、間違いなくかつおダシが強めのつゆだ。お江戸で言えば、藪系のつゆに近いストロングスタイル。

新得そばの館 レストラン玄穣

北海道は蕎麦粉の産地として有名だが、生産量一番は日本海側にある幌加内産。札幌でも幌加内産蕎麦粉使用などという蕎麦屋をよく見かける。いわゆる道北がそばの主産地だが、十勝でも新得の蕎麦は有名だ。その新得町のそば製粉工場に併設されている手打ちそばの店で蕎麦を食べた。店内に入るとガラス張りのそば打ち体験室があり、観光バスで訪れる「そば打ち希望者」が一生懸命蕎麦を打っている。素人が蕎麦を打つのはかなり難しいのだよね。体験塾でうまい蕎麦を打つのはは、まず無理だ。(経験者は語るだ)

新得そばは香りが高い

新得産の蕎麦は香りが高いと言われるが、新蕎麦で打ち立てのそばをいただける有り難さ。蕎麦は細切りで、よくある田舎蕎麦とは違いツルッと入っていく。つゆは甘めだが、そばがさっぱり系なので相性は良い。十勝の蕎麦屋で標準形といえるごぼう天も注文する。十勝は牛蒡の産地なので、地産地消というところ。長芋もたっぷり取れる地なので、とろろ蕎麦も良いのだが、今回は牛蒡と蕎麦でさっくりと食べることにした。
隣町の鹿追朝でも農家のお母さんたちがやっている蕎麦屋が人気だが、そちらは田舎蕎麦。流石に蕎麦屋の梯子は難しいので断念。

今年の大晦日は、このに時調達してきた新得蕎麦で仕上げることにしようと思う。

食べ物レポート

帯広でカレーといえば「インデアン」

帯広市内の中心部にあるカレー専門店で、市内各所にチェーン店多数がある。ただし残念ながら札幌圏では知名度が低いようだ。
ただし帯広では当然ながら圧倒的な有名店で、鍋を持ってカレールーを買いに来るのだそうだ。テイクアウト割引もある。

ルーは何種類かあるが、やはりオリジナルなベーシクルーが良さそうで、トッピングなしのストロングスタイルで頼んでみた。
濃厚という形容が正しい。最近流行のサラサラ系ではなく、ぼてっとしたという感じが素晴らしい。久しぶりにもりもりとご飯を食べた感じがする。昼飯時なら大盛りご飯でもいけそうだ。ご飯が美味しく食べられるとおう意味でこれは絶品。じわっとからさが後からくるのも好みだ。

カレーと格闘している目の前で、テイクアウト用のカレーを30食ほど店長と女性従業員が頑張って作っている。これもすごい光景で感心していたら、その出来上がった30人分を目の前のカウンターで食べていた男性がすんなり持って帰っていった。すごいな帯広と真面目に思った。

次はチキンカレーが良いな。

旅をする

ひがし大雪自然館

帯広から北に進むと、大雪山系の南は時にあたる。糠平湖を越えて北西に山を抜ければ旭川に出る。その道も冬になればあちこちで雪のために閉鎖される。広いと言われる北海道も広いが故に山道、峠道も多い。

糠平湖の辺りに立つこの建物だが、糠平湖自体は冬には凍結する。氷上レジャーで有名な場所でもあり、それなりに通行も追い場所だ。ちなみにここは温泉街でもあるので、冬だからと言っって閉鎖されることもない。

木材がたくさん使われた開放感あふれる館内は実に明るい。かつ、暖房が効いているので屋外の寒さとは全く別世界だ。これが、The hokkaidoというべき冬の寒暖差で、室内はだいたい27−28度が標準、Tシャツ、半袖が快適温度だ。

館内には北海道野生動物がパレード中で、ヒグマ(実物大)が威嚇してくる。このサイズ(人の背丈と同じくらい)は成獣としてはあまり大きくない。ただし、戦闘力は強く、日本の野生動物ではナンバーワンだろう。

その横では、絶滅種 蝦夷(えぞ)オオカミが悲しげに訴えてくる。どうして僕たちはいなくなってしまったのかと。後から来た人間のために、僕たちは滅んでしまったのだと。

今や増え過ぎて害獣指定されているエゾシカだが、狼がいれば食物連鎖の中で適正生存数で存在できたのに。ちなみに、最近はジビエ料理などで珍重されるエゾシカだが、狩猟後の解体作業など法の未整備のため色々問題も多いと聞く。個人的な食経験で言うと、脂の乗ったトロ状態の時期とさっぱりした赤身的な時期があり、季節によって味が極端に変わるのがエゾシカ肉。ステーキや焼肉もうまいが、すき焼きも良い。

北海道観光としては、かなり交通の要衝からズレた位置にあり、行くのが大変な場所だが、糠平温泉で一泊しながら夏の(あるいは厳冬の)北海道を楽しんではいかがと言う場所。おすすめです。

書評・映像評

永遠のゼロ 百田版太平洋戦記

https://www.amazon.co.jp/永遠の0-講談社文庫-百田-尚樹/dp/406276413X/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1576289224&sr=1-1

徹底した大日本帝国批判と軍官僚批判

テレビや映画になった物語の原作本だが、全編通して(太平洋戦争の始まりから終わりまでを)、帝国海軍批判でで書き連ねている。戦略なき作戦と失敗の糊塗。兵員の損失を顧みない現場での指揮。様々なノンフィクション・戦史でも語られている帝国陸海軍上層部の無能ぶりがこれでもかと書かれている。後半では、特攻を中心に語られるが著者の怒りは止まらない。兵の愛国心を利用し強要する軍官僚への非難、批判にあふれる。

宮部少尉に託した、それぞれの戦争観

主人公である宮部少尉は、中国戦線から沖縄特攻まで、全ての重要局面で零式艦上戦闘機パイロットとして過ごす。生きて妻のもとへ帰るという命題をまもりつづけるが、それに反発する物も周りに多い。宮部少尉の立場を肯定するもの、否定するもの、それぞれの視点から語られる「戦争の現場」は、辛く悲しい。そして著者は、どの場面でも軍官僚の無能ぶり、無責任ぶりを暴き続ける。

愛国心を強制する者の疎ましさ

昭和の軍国教育と切り捨てるにはせつない愛国心を吐露する若者と、それを利用するずるい上官という構図だが、その一方で、現代日本の愛国心とは何かを訴えもする。ただ、そこには「国を私する馬鹿な官僚に騙されるなよ」というメッセーゾも窺える。確かに、道徳教育だの愛国心だの要求する政治家や、それをよいしょする官僚など、自分のしないことを人に要求する典型だ。こういう輩こそ、特攻で使い捨てにすることで国が良くなると。まあ、腐った政治家は歩く生ゴミみたいなものだから、分別収集が必要だろう。

メディアというものの愚かしさと変わらぬ軽薄さ

そして、もう一つの道化が登場する。某「日の出の太陽」マークの新聞社と思われる新聞記者だ。著者の批判は鋭く毒舌に満ちているが、確かにうなづける点も多い。少なくとも戦前の新聞の複写を読む限り、どの新聞も戦意高揚、イケイケどんどんな記事しか書いていないのだ。メディアが新聞、映画ニュース、ラジオしかない時代に、戦争礼讃、無敵帝国陸海軍と煽った新聞社の罪悪はどれだけ反省しても消えないだろう。ところが、どの新聞も戦後になって反省していない。(自分たちの戦争推進責任を認めていない)
半藤利一氏の著作にあるように、メディアが戦争を引き起こしたと言っても過言ではない。少なくとも煽ったのは間違いない。

結局、メディアも、軍部も、そして民衆も狂ったように戦争に突き進んだ。転回不能点まで踏み込み戻れなくなり、最後には国と民の全てをかけた大博打に失敗した。その責任を誰も取ろうとしない。そこに著者の怒りが向いている。この一冊は、太平洋戦争、当時の名称は大東亜戦争を一人のパイロットに託した通記であり、現代日本に通じる政府と官僚の暴走を諫める檄文でもあるのだ。

食べ物レポート

小樽名物 あんかけ焼きそばとあまとう

小樽といえば昔からの港町で札幌近郊の漁港であり、古くから栄えた商業都市なので、うまいもの屋がたくさんあるという意識が、札幌人のどこかにあると思う。そもそも札幌人の半数くらいは、北海道内からの移住者なので小樽に対する微妙あこがれ(食に関して)はあると思う。札幌の有名なケーキ屋は小樽で修行した店主が多い時代があった。そして小樽といえば、何よりも鮨の町ということになるのだが。
おそらく 鮨は小樽でというのは流通が悪かった時代の話で、このご時世では魚のイキのよさみたいなところでは差別化難しい。小樽の鮨の良さを担保するのは、当時から続く職人の腕前ということになる。

そんな小樽で「最近」売り出し中の食べ物が、あんかけ焼きそばのようだ。市内の中華料理店を中心に色々な店が独自なあんかけ焼きそばをメニューに加えている。あんかけ焼きそばマップなどがあるから、町おこしの一環ということだろう。小樽の駅前にあるアーケード商店街の中で、あんかけ焼きそば推しの中華料理店桂苑に入ってみた。

店内は、中華料理屋独特の油の匂いがするが、特に炒め物の匂いが強い。席について早速に餡掛け焼きそばを注文する。周りを見るとすでにあんかけ焼きそばを無心にかき込む客がほぼ半数。入る注文のほぼ半分があんかけ焼きそば。これはすごい占有率だと少々驚きつつ実食。
やきそばは中華麺を軽く焼いたもの。表面がパリッとしていて、中はしっとりだ。あんかけはかなり油多めで、具沢山だが味が薄い。酢や醤油をかけて自分で味変するのだろう。うーん、この程度であればどこでもやっていそうなあんかけ焼きそばではないか・・。まずいとは言わないが、こんなにたくさんお客が注文するほどのものかなとも思うが、この店では観光客というより地元民の昼食という感じだったので、おそらく小樽市民は限りなくあんかけ焼きそばが好きなのだろう。もう一軒くらい違う店で試してみないと決めつけてはいけないなと。

その後、所用を足してから、これも小樽の老舗菓子店「あまとう」の喫茶部に行った。「あまとう」とは「甘党」のひらがな表記かと、看板を見て初めて思ったが、創業者が「海人党」さんだったり「天藤」さんだったりしたのかもしれない。この店の「マロンコロン」は名品なのだが、今日は喫茶部で「甘党」に挑戦するのだ。

これがあまとう名物「クリームぜんざい」。写真でうまく撮れていないが、ソフトクリーム(甘み少なめ)の下には、こってりと小豆の煮たものが入っている。冷たいぜんざいの上にソフトクリーム乗っていますという感じだ。ソフトクリームの甘さが控えめなので、下の小豆と混ぜて食べるとちょうど良い。実にボリュームたっぷりで、昼飯の後のデザートにするにはちょっと多過ぎな感じがする。小樽の町歩きに疲れたら、甘いもので一休み的な休憩には向いている。問題は、ほぼ女性専用のような店なので、男一人で入るには相当な勇気が必要だということだ。

うまいものを食べるには勇気が必要な時代なのだよ。

食べ物レポート

お好み焼き風月 燻し銀な老舗?

札幌にあるお好み焼き屋「風月」は、この箸袋に書いてあるようにもはやソウルフードと言って間違いない。50年以上前から存在していて、今や大チェーン店だ。
札幌で風月デビューするのは、おそらく小学生くらいの時に親に連れられてというケースがほとんどだろう。そして高校生になると自分の小遣いで行くようになる。よく高校生カップルを見かけたりするし、女子高生同士もいたりする。その高校生たちが大人になって、自分の子供を連れてきたりする。そんな店だ。札幌の高校生で風月知らない奴はいるのかと思う。まあ、これと匹敵するのは「ぎょうざのみよしの」くらいか。

風月本店は女子校の目の前にあるが、なぜかそこで女子高生が制服でお好み焼きを食べるのはみたことがない。(当たり前か)その女子高校の近くにある公立校(男子比率高し)に通っているおバカ男子が、女子高生の気を引こうと安いお好み焼きを食べながら屯っていた店だ。
今は改装されすっかり立派になっているが、その昔は創業者のおっちゃんがくわえタバコで競馬新聞見ながら焼きそばを作っているような店だった。夏は店頭にテーブルをだし、かき氷なども食べられた。学校から地下鉄に乗るまでの通り道で、実にお世話になった。(感謝せねば)

この風月が札幌ドミナントになるには色々な苦労があったとは思うが、今やさっぽろでは風月以外のお好み焼き屋は成立しないほど排他的支配力を持つに至る。おそらく全国チェーンである本家本元のお好み焼き屋鶴橋風月も苦虫を噛み潰したような気がしているはずだ。札幌ほどの大都市で、それも関東関西バイアスがかからない都市で、これほど店数が少ないのだ。そもそも鶴橋風月と札幌の風月には何の関係もないだろうが、鶴橋風月の方がパクリと思われる可能性がある。

さて、お好み焼きの話だが、風月のお好み焼きで一番安いのはイカ玉だった。確か150円(当時は消費税なし)だった。比較対象のためにいくつか挙げると、セブンスター(たばこ)100円、コカコーラ ガラス瓶入り210ml 30円、地下鉄初乗り 30円、ラーメン 400円というような感じだったので、現在価値だと600−700円くらいだろうか。現在のイカ玉の値段とほぼ等しい。
おっちゃんの仕事は、このステンのカップに入ったお好み焼きの中身をぐるぐるとかき混ぜて鉄板に乗せるまでだった。後は自分でひっくり返したりする。焼きそばは完成したものを目の前の鉄板に置くスタイルだった。
焼きそばはほぼ具なし(肉は追加トッピング)で、量はやたらにあったから腹ペコの時は焼きそばを頼むのだが、いつ食べてもうまいと思ったことがない不思議な食べ物だった。だから、余裕があればお好み焼きを食べ、追加でコーラを注文した。

おそらくお好み焼きにマヨネーズをかけて食べるという経験をしたのは、この風月が初めてだったよおうな気がする。それ以来、お好み焼きはイカ玉オンリー、財布に余裕があってもミックスだのデラックスだのは頼んだことがない。その後、全国で色々なお好み焼きを食べてみたが、どうも札幌風月のイカ玉の味が刷り込まれてしまったようで、いつも何かもの足らない感じがする。お好み焼きのバリエーションでお江戸風、大阪風、広島風、などなどどれが本物かみたいな論争に加わる気はないが、札幌人にとっては「風月」のおっちゃんの味が標準ということなのだね。

風月のサイトはこちら↓ 創業者おっちゃんのお話が書いてあります
https://www.fugetsu-sapporo.co.jp