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街を歩く

秩父に行こう おまけ

西武秩父駅から御花畑駅に行く途中にある小ぶりなラーメン屋が、いつみても行列ができていて、とても気になっていた。ネットで調べることもサボっていたのだが、その道の方達には相当有名なお店らしい。

今回も西武秩父駅から秩父神社を目指して歩いていると昼前ということもあり、長い行列ができていた。ところが帰り際、午後3時くらいに通りかかると、なんと誰も並んでいない。ひょっとしてと店内を覗くと二組しかいない。営業は4時までなので、ちょうど一息ついたというか客が途絶えた時間だったようだ。これはラッキーとカウンターに席を取った。ただ、その後注文したラーメンが届くまで、あっという間に満席になったので、本当にラッキーなタイミングだっただけだろう。食べ終わり店を出たらまた行列ができていた。

そして、注文したのが定番の珍達そばだ。醤油味のスープで、長ネギと豚肉のあんかけが麺の上に乗っている。一口目はめちゃくちゃ熱い。スープはさっぱりとした薄めの味だが、ネギのあんかけと食べるとハフハフしながら味わうので、これくらいが超と良い感じだ。麺はツルツル細めストレートな感じ。店名の由来に何かある気もするが、今回はわからずじまいだった。これにパクチーを乗せると今風のアジア麺みたいな仕上がりになるだろう。行列に並んでいる人も若い方が多かったようだ。あえて言えば、清湯麺。長く続いた人気店にこんな感じのさっぱり麺が多いようだ。おいしいものをいただきました。

食べ物レポート

B級ならぬザコ級のうまさ

決して貶すわけではないのだが、そして食べるとそれなりに美味いと思うのだが、なんでこんなもの売ることにしたのかという食べ物に時々お目にかかる。そんな、ブランドの力とそぐわないヘンテコなメニューをザコ級と称しているのだが。サイゼリヤは新商品を出す時に相当練り込んで出してくると思っていた。だから、羊の串焼きの時は(うまいし好きだけど)、これってサイゼリヤが出すものなのか、ザコ級ではないかと思った。ところが、なんと空前の大ヒットで売り切れた。だから、自分の目利きなんて当てにならないのだと自嘲していたのだが、またもやサイゼリヤがザコ級を出してきた。イタリヤ風モツ煮込みだそうだ。一般的に持つ煮込みを出すところでは味噌味だから、このサイゼリヤの持つ煮込みは斬新だ・トマトの味付けもうまいと思う。おそらく酒の肴としては正解だろう。ただし、ピザやパスタのサイドアイテムに向いているかというの、決してそうではないと思う。うーん、意図がよくわからない。もっと居酒屋化したいのだろうか。ちょい呑み需要を取り戻したいのだろうか。そもそももつ煮でこのお値段はないだろう、という値付けでもあり、サイゼリヤのメニュと価格期待値の整合性をも離れているような気がする。うまいんだけどね、次回はこれを頼む代わりに小エビのサラダを選ぶような気がする。ただ、メインでハンバーグを食べる前に、辛味チキンとこれでワインをガブ飲みするという展開はありそうだし、個人的には白ワインとフォカッチャの組み合わせは合いそうだ。悩ましいぞ。

はま寿司のサイドメニューが面白いのだが、ここまでやればなんでもありだなと思ったのが、鳥軟骨の唐揚げ。これは好物だし、居酒屋でもメニューにあるとだいたい注文する(個人的には)定番メニューだ。タッチパネルで注文して5分もしないうちに届くクイックメニューで、揚げたて熱々。品質に文句もないし、値段を考えるとコスパは良い。そもそも量が多すぎると食べ切るのに苦労するので、これくらいの量がちょうと良い。となれば文句のつけどころはないのだが・・・。

なんというのだろうか、回転寿司で天ぷらは「アリ」だろう。ジャンル的にも寿司と天ぷらは近しい。鳥の唐揚げやフライドポテトはギリギリ許容範囲内だと思う。ただ、そこから居酒屋的にはみ出るとなんとなく違うぞ感が増す。鳥の唐揚げから鳥軟骨までは、おそらく半歩にも満たない飛び出し方なのだが、これが大きな勘違い的半歩のように感じる。うーん、うまいんだけど、これはザコ級認定するしかないなあという感じだ。回転寿司との親和性で言えば、揚げ出し豆腐とか、エビフライくらいまではOK。イカの天ぷらはありだが、イカフライはないよね。鳥の唐揚げは許せるが、メンチカツはダメだ、などと全く整合性の取れない、個人的な違和感ですので。ただこの軟骨唐揚げにはま寿司特製ポン酢をかけて食べると、食べるのが止まらない美味さなので余計に困る。

初めてガストでラーメン食べた時もこれに似た感じがした。ガストのラーメンはザコ級どころか品質的にダメ出ししたいくらい酷かったので、メニューに残らなかった時は安心したものだ。丼ない大きなブランドになっても、なんていうか勘違い的に、絶望的な商品を出してしまうことはある。それは仕方がないにしても、品質的には問題ないがブランドとの関連、協調としてどうなのといいたくなるのがザコ級の定義(個人的なものです)なので、この手の取り扱いに困る商品は季節限定でお願いしたいなあ。

街を歩く

秩父に行こう その5 街角の風景を拾いまくり

秩父神社の参詣路にある洋館は、これまた典型的な和洋折衷というか、瓦屋根のカーブが美しい。お医者さんのうちだったのだろうけれど、「風と共に去りぬ」に出てきたアメリカ南部の邸宅もこんなふうに見えた。本物はもっと大けれど。ただ、雨樋はついていないような気もする。

秩父駅には売店らしきものがなく、横に土産物屋が併設されているためなのかもしれないが、ちょっと面白いものを発見した。ニュース君、これはすごい。この新聞のラインアップが系列無視というかなんと言えない。3日とスポニチは系列のはずだが。東京新聞の系列スポーツ紙(東京中日スポーツ)は無視して、朝日新聞系の日刊スポーツが入っている。埼玉県では読売新聞のシェアが高いが読売は本誌もスポーツ紙もなし。そして、埼玉新聞という希少新聞がセットされている。なんとも、素晴らしい新聞社選択。いったいどこがこの機械を設置しているのだろう。毎日新聞か?秩父鉄道か? 

秩父駅の駅前は、おそらく商店会の定めなのか。お店の先に丸い看板がかかっている。この風格のある豆腐屋には「とうふ」とかかっている。なんともアートな看板で綺麗なものだと思ってみていたのだが、豆腐屋の横のピンクの看板「ローザ」さんが気になった。このお店の看板はどうなっているのかと探してみたら、「しょくどう」とひらがなで書いてあった。なんとなく、なるほどねえ、と納得した。この丸い看板の制作者かデザイナーか、天才的なセンスを持っているのだ。一度仕事をご一緒したいくらいの感動だった。

街をぶらぶら歩くときの楽しみは、こんな風に「へんなもの」を見つけることにあると思っている。秩父の街は楽しい変なものだらけ(街の人には失礼に聞こえるかもしれないので、わるぎはないのですと謝ってきます)なので、何度でも行きたくなる。

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エールはうまい 新宿で楽しむのが良い 

長野県軽井沢に行くときの楽しみはヨナヨナエールを土産に買って帰ることだった。今ではコンビニでも売っているほど一般的になったが、当時は(何年前だというツッコミは入りません)ビールの種類もよくわからず、なんだか爽やか系なビールだなと思っていたくらいだった。その後、ちょいとお勉強をして、イギリスに行った時には現地で色々と試してみたりした結果、自分はエール好きだと分かった。それでも、アメリカではエールではなくボストンラガーと呼ばれる濃いめのラガーを好んで飲んだが、最近のマイクロブリューワリー解禁以降日本でも美味しい地ビールが飲めるようになったのは実に嬉しい。そうなると、やはりヨナヨナエールを応援するしかないでしょう。

ということなのだが、夜8時以降は当面諦めるしかないので、昼飯の時にちょとだけビールをいただくという作戦で、パワーランチ(少人数)を試みた。新宿のよなよなエールの店は、実に挑戦的な立地で、真横には5回建てのサッポロビール・ライオンの巨大店舗があり、歩いて1−2封のところに、やはりアサヒビールの巨大ビヤホールがある。どうしてこんな場所に出した? 喧嘩したいの? と言いたい場所なのだが、それも心意気というものだと思うことにしよう。

ローストチキンが美味い、ソーセージも美味い、ハムもうまい、どれもビールによくあう。ビールもたくさん種類がある。良い店なのに、ランチタイムはあまりお客さんがいない。このご時世で、打ち合わせをするにはありがたいが、お店にとっては泣きたいくらいの客数だろう。

新宿の街中には人手が戻っている感じもする。高齢者の姿は激減しているが、普通に働く人たちの姿が目立つようになった。まあ、この街の人出をみて都民の覚悟のなさと罵り、高齢者を庇いまくる某都知事の姿は美しいものではないと感じつつ、若い世代の選挙投票率が倍増すれば手のひら返しで若い世代向けの政策で媚を売るんだろうなあ、などと考えていた。どうにもビールがまずくなる悪しき妄想ばかり浮かんでくる、いかんなあ。

酔っ払うほど飲むつもりもないので、冷たいビールをちびちびやりながらポテトを注文した。フィッシュ&チップスの魚抜きかよと突っ込みたくなる包装紙だった。ロンドンに行ってパブに入り飲んだビールは、予想よりも冷たかったがキンキンに冷えていたわけでもない。期待して頼んだフィッシュ&チップスだったが、芋は不味いし、魚は臭いし、実に残念な食べ物だったが、イギリス人の知人に聞けば、その程度の食べ物らしい。日本で提供されるフィッシュ&チップスは、おそらくオーバースペックというか、勝手に日本人的向上志向で必要以上に改善してしまったものなのだ。

ただ公園の屋台で買ったフィッシュ&チップスは、ジャンクな食べ物を予想していたから、ジャンクなものが出てきても問題なしで、その時に新聞紙の包装がチープ感ありありでぴったり合うと思ったことを、エール飲みながらのポテトで思い出した。たかが包装紙でも日本的にアップグレードして内側には耐油コーティングしている。思わず笑ってしまう。
このポテトが朝日新聞とか東京新聞に包まれて出てきたら面白いのになあ。きっと両紙とも、自社の新聞紙でポテトを包むことに反対する、みたいな記事を社会面あたりで書きそうだし、と悪い想像をしながらもう一度笑ってしまった。

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秩父に行こう その4 門前町だな

西武秩父駅から秩父神社に向かう参詣路のレトロな感じは、昭和ロマンというより大正ロマンな感じがする。ただ、時間が止まっているわけではなく、街としての新陳代謝が止まったわけではない。青山の裏通りあたりにありそうなカフェ的なお店を見つけた。いつ開いたのか、この前来た時にはすでにあったのか、など記憶が怪しいのだが、多分最近開いたのだろう(と開き直るしかないのです)

このお店は秩父らしいと言えば、そうなるか。なんと「写経」プレイスと茶店の組み合わせだった。写経は、多分、般若心経だと思うので、小一時間くらいかかるのか。一心に写経をしている時は何も考えないので、心のリフレッシュには良いものだ。最近では、写経キットがダイソーでも売っているくらいだから、休憩を兼ねて気軽にできる場所があるのは素晴らしい。

参道を抜けると秩父神社に辿り着く。思ったよりもこじんまりしている感じがする。武蔵国で言えば四番目の神社格式になるらしい。武蔵国一ノ宮は大宮の氷川神社で(他にまだ一ノ宮があるという不思議さだが)、後から武蔵国に編入された秩父は四番目扱いになったのだろうか。神社の大小を言うのであれば、当然伊勢神宮とか出雲大社は超別格の大規模だし、自宅の近くにあるお稲荷様は小公園程度の規模だが、お参りした時にしっくりくるサイズといえば、この秩父神社くらいではないだろうかと思う。

その参道を抜けて、秩父神社からほど近い、旧街道ぞいにある元・映画館。いまはかいぞうされているが、街の中心に映画館があった時代がまさしく昭和だ。この映画館の前にある喫茶店、通りの並びにある蕎麦屋、などなど周りの店を見ると往時の賑やかさが思い浮かぶ。

映画館の前を通り過ぎて右に曲がれば秩父鉄道秩父駅だ。軽めの鉄分を持っている身として、実は一度も秩父鉄道には載ったことがないのが残念でたまらない。秩父鉄道にのって、長瀞を越えて寄居まで行き、そこで東武線に乗り換え川越に出るという帰り道も選択できることは分かっているのだが・・・。秩父鉄道に乗る時には、かの有名なSL パレオエクスプレス号に乗りたいという野望があるので、なかなかふんぎりがつかないのだ。パレオエクスプレス号は2月から運転再開したみたいだし。

秩父に行く時は、便利さを考えるとついつい車になってしまうのだが、鉄道利用のほうが正解なんだろうなあ。ちなみに、この駅の裏手にある道の駅までは徒歩3分くらいだった。車だとずうっと遠回りするので3分では行けない。渋滞をしていると10分以上かかるかもしれない。ずいぶん遠いと思い込んでいたが。秩父土産を買うには道の駅の方がちょっとだけ品揃えが多いので、今回は良いことを発見したと思う。

食べ物レポート

ラー油そばの正体

初めて虎ノ門のみなとやで食べたラー油そばは衝撃的だった。旨かったのはもちろんだが、自分が知っている普通の食べ物が組み合わせで劇的に旨くなるという稀有の経験だった。以来、機会さえあればラー油蕎麦を食べるようになり、そして当たり前のように思い知ったのだが、ラー油そばだから旨いのではなく、みなとやのラー油そばだから旨かったのだと。
もうなくなってしまったみなとやと対抗するラー油そば屋が、現在じわりじわりと店舗数を増やしている「なぜそばにラー油を入れるのか」で、その挑戦的な店名にたいする自分なりの答えは、「そうすると旨くなるからだ」となる。

肉そば(ラー油そば) 小 

手前のそばつゆは甘辛濃いめで、つゆの上に浮かんでいるのがラー油で、生卵はサービス。最初から卵を入れる人もいるが、個人的な好みでは最初はつゆだけで濃いめの味を楽しみ、その後テーブル常備品の生卵、揚げ玉などで味変をする。そばは太めでもちもちツルツル系の、通常の日本蕎麦とはだいぶ違うものだ。あえて言えば、新潟のへぎそばに近いし、山形の鳥そばの麺もこんな感じだから、原点は新潟か山形あたりなのかもしれない。スーパーで売っているようなものではない。

その蕎麦は山盛りの海苔の下に隠れている。だから食べ始める時には、まず海苔の山の半分くらいをそばつゆに移す。海苔の下にはたっぷりの白胡麻と冷えた茹で牛肉がのっていて、その下に蕎麦がある。海苔をよけた部分から蕎麦をとり、そばつゆにドボンとつけてたっぷりつゆを絡めて食べる。ツルツルと飲み込めるそばではないので、口の中でしっかり噛む。感動の旨しだ。
冷たいつゆで食べるのが肉そば(牛肉)で、温かいつゆで食べるのが鳥そばだが、大体は肉そばで10回に1回くらいは鳥そばに浮気する感じだ。やはりそばには冷たいつゆが好みなので、どうしても偏る。
最近は夜の飲み屋対応もしていて、サイドメニューも増えているが、この店では肉そば一筋みたいなストロングスタイルになってしまう。夜に来て、一杯飲んで、締めに肉そばというのもアリかもしれないが・・・。東京以外ではラー油そばの店はすぐに潰れてしまうようだ。ちょっと特殊な食べ物という気もするが、きっと磨きこみが足りないのだろうなあ。みなとやクラスに仕立て上げれば潰れることもないだろうに。と言いながら、本家のみなとやも閉店してしまった。
ラー油蕎麦の文化をたやしては行けないと思う今日この頃でございます。なので、来週も食べに行こう。

食べ物レポート

秩父に行こう その3 パリー食堂で何を食べる

町の食堂で食べる時には、なんとなくビールがついてくるようなイメージがある。特に休日の昼間は、そんなオヤジの勝手な言い分が通りそうな気がする(個人的な意見です)ので、ここは瓶ビールを小瓶で注文しよう!な気分なのだが、寒さもあってあえて日本酒をお燗で頼んでみた。そうしたら今は貴重な一合瓶のカップ酒ならぬガラス銚子酒が出てきた。札幌ススキノの安い飲み屋でカウンター一人のみの時に出てきた千歳鶴の瓶に出会って以来、ずいぶん久しぶりな気がする。

最初に酒だけが出てきて、ちびりと飲んでみたら、「あれ、秩父錦ってこんなにうまい酒だったかな」と驚いてしまった。記憶にある秩父錦はちょいと癖のある、どちらかというと重ための古い作りの酒というイメージだったのだが、淡麗系に変身しているかのような軽さだった。

自分でも初めてのラーメンと日本酒という組み合わせで、ああ、これはこれでありかと思った。今までの個人的な常識であれば、ラーメンに合う酒など存在しないと全否定だったが、そんなもの試してみなければわからないということだ。ラーメンスープを啜りながらちびちび熱燗をやるのも、オヤジの楽しみだ。

パリー食堂のメニューは、テーブルの上に載っているスタンドが全て。店内を見渡しても、本日のおすすめ的な黒板も見当たらない。麺類と丼物は町の食堂の絶対定番なので、そこに異論は全くない。ちょっと変わっているのが焼肉丼とソースカツ丼。カツ丼があるのに別建てでソースカツ丼があるというあたりが「パリー食堂の謎解き」に重要な要素だ。そして、ご飯ものと書かれた中で光るのが、この店の一押しオムライスなのだが、その隣にあるチキンライスも捨てがたい。オムライスを一緒に頼んで食べ比べてみたいくらいだ。そして、次回はゼッターイに頼みたい上カツライス。頭の中でカツとご飯のセットは思い浮かぶ。ただし、よくあるトンカツ定食ではないはずだ。オムライスの値段を超えているのだから、おそらくトンカツの周りにはパラダイスのような野菜とフルーツが鎮座しているはずだ。カツカレーも食べてみたいし・・・困るなあ。

ところがその裏面にある一品料理が、これまた悩ましいラインアップなのだ。焼き餃子から始まる中華料理の中に、ひっそりとながら存在感を示すポークソテーの異色ぶり。生姜焼きではなくポークソテーという、何やら本格洋食屋っぽい名前が怪しい魅力を全開にしている。そして、その隣にはオムレツだと・・・。卵焼きではなくオムレツなのだ。卵を技術で売るハイテクメニューが、なんと餃子より高い。そして、エビフライ、唐揚げと中華料理を拒んだ洋食ラインナップが続き、締めには酢豚と八宝菜で中華戻り。謎すぎるラインアップに心は千々に乱れるばかり。オムライスを食べた経験が、オムレツに強烈な期待を持たせるということもある。この店の技術力は高いと信じられるから、単純な卵焼きもどきのはずがない。おまけに裏読みをすれば餃子と野菜炒めというのも抜群の性能を期待できる。あと何回来れば、この疑問を解消できるか。まさしくパリー食堂は、我が心のブラックホールと化してしまって、秩父もうでが止まらなくなりそうな気配がする。

街を歩く

所沢駅 空中公園 再確認してきた

所沢駅ビルの3階にあった線路の展示物が気になり、もう一度確認しに行った。早とちりだったので若干の訂正を。

どうやら旧所沢駅(木造)駅舎付近にあったものをメモリアル展示しているらしい。

旧東清鉄道で使われていた米国カンブリアアイアアン社製の鉄の柱。旧所沢駅でホームの屋根の柱として使用されていた、と書いてある

そして、このY字型の鉄の柱が、所沢駅でも使用されていたが、元々は満州(ポリコレ的に言えば旧満州とか書かなければいけないのだろうけれど)のどこかにあった米国製の鉄製建材ということでした。

なので、多分線路も含めた鉄建材、鉄部品のほとんどは日本製だと思われるが、柱は米国製という些かややこしい展示物だった。あちこちの説明プレートを読みとかなければ理解できない、パズル展示(勝手にそう思っているだけですよ)なので、鉄分の高い方によく研究して欲しいものだ。

確かに、こういう駅の備品というのはホームから降りて(落ちて?)、立入禁止区域に行かなければ、一般人はまともに見ることができない。相当貴重なもののような気もするが、さらっと駅ビルの上に置いているのも、よく考えればすごいことだ。鉄道博物館に行けば触ることもできそうな気がするが、あれはあれで「大きなお兄さん」たちが涎を垂らしそうになりながら取り囲んでいたりするから、この平和な屋上公園くらいが良い子にはちょうど良いかもしれない・・・。

街を歩く

秩父に行こう その2 パリー食堂

西武秩父駅の隣は秩父市役所で、そこから秩父鉄道御花畑駅はほんのすぐそばだ。御花畑駅から秩父駅方向に進むと商店街があり、そこは秩父神社の参詣路なのだろう。秩父神社は秩父駅から向かうと神社の裏手につき当たる。やはり神社の正面はこちら側なのだ。秩父の街の中心部は鉄道路線からちょっと離れた旧街道になる通り沿いになる。明治時代に敷かれた鉄道は、駅が町外れに作られることがほとんどだった。秩父の街の外れに秩父神社があり、その先に駅ができた。秩父駅は典型的な鉄道建設期の場所ということになる。西武鉄道の秩父駅は昭和中期に出来上がったもので、秩父駅と直接接続しなかったのは当時の街の形成と関わり合っているはずだ。

秩父鉄道御花畑駅と西武鉄道秩父駅から続く、秩父神社の門前町で参道に当たる通り沿いには、レトロというしかない古びた建物が現存している。それどころか現役で使用中のものも多い。

秩父で一番お気に入りのパリー食堂は、まさに現役中の現役バリバリだ。テレビの旅番組でも度々登場しているが、なんといってもこの表構えが良い。2階も客席になっているので、昔は宴会くらいやっていたのだろうと思う。店頭のガラスショーケースの中が、これまた懐かしいメニューが並んでいる。町の食堂で定番といえばラーメンとカツ丼だろう。まさしく丼とラーメンが並んでいる。

これまで何度も行ったにも関わらず全く気がついていなかったが、入り口の横にプレートが貼ってあり、なんとここは有形文化財認定されていたのだ。いやいや恐れ入りました。すごいなあと素直に感心した。でも、食堂ではなくカフェ・バリーなのね。

いつも注文するのは迷わずオムライスなのだが、今回は町の食堂っぽいものにすると決めてきたので、まずラーメンにした。味噌ラーメンもあったが、そこはブレずに醤油ラーメンにする。出てきたラーメンはルックスからして、The 昭和なのだが、味も昭和そのままで、スープはすっきりとした野菜出汁の感じ、麺は細めでツルツル。メンマに、なると、薄めのチャーシューとこれまた昭和の定番ぞろいだった。ほうれん草がちょっとしたアクセントで個人的にはこれにお麩と海苔が乗っていればパーフェクトだ。昭和の味(勝手な思い込みだが)を満喫した。

そして、いつも来るたびに気になっていた単品料理のうち、個人的な絶対定番の酢豚を注文したのだが、量はたっぷりすぎるくらいで、ほぼ二人前ある。中華料理店ではないはずのパリー食堂で、単品料理に中華風が多いのは、きっと開店当時の流行というかおしゃれで高級な食べ物が中華料理だったのだろうなと、これまた勝手な推測をしてみた。
秩父神社の参詣客で賑わう中、カフェーとして高級料理を出して人気だった、みたいな感じか。今時の流行で言えば、原宿表参道裏あたりの小洒落たカフェーで食べるパンケーキとかビーガンメニューみたいなものではなかったか。きっとカフェ・パリーは昭和初期の、大正ロマンの全盛を受けたさぞかし洒落た店だったのに違いない。そう思えば、あのオムライスのオシャレ感にも納得できる。しかし、酢豚とオムライスはいささか落差があるなあ。

秩父駅と西武秩父駅の間が面白い

街を歩く

和菓子の散歩

散歩の目的地として和菓子屋を目指すという話の続きで、手に入れたのが浅草亀十のどら焼き。もちろんだが浅草まで歩いたわけではない。所沢駅前の西武ショッピングセンター(旧西武百貨店)の中に、全国の名物お菓子を売っている場所がある。そこの特設コーナーにお江戸の名品が並んでいた。浅草に行っても、亀十は行列が長すぎていつも諦めていた。去年までのインバウンド客大量発生の時は、近寄るのも恐ろしいくらいの行列だったし。ところが、その行列店の亀十どら焼きが所沢まで渡ってくるのだから、どれだけ観光客がいなくなったことだろうと推測できる。ほとんど買い放題状態でどら焼きが山積みになっていた。行列もなかった。ありがたいなあと思いつつ、申し訳なくもある微妙な気分。食べたどら焼きは、いつものうまさだったので、これまたありがたい。

その隣に売っていたのがクリームパンで、これもついでに一つ調達した。クリームパンは和菓子かと言われると微妙な感じもあるが、あんパンと同じで西洋パンではないような気がする。柔らかいパンの中に甘いフィリングが入っているとなると、これはアメリカやヨーロッパのベーカリーでは見かけた記憶がない。チョコが入っていたり、木の実が入っていたりというのはあるが。せいぜいトッピングとして甘いものが乗っているデニッシュくらいだろうか。

神楽坂にある亀井堂のクリームパンはたまに手土産に持って行ったりする。あれはとてつもなくうまいが大きすぎると思う時もあり、クリームパンのサイズはこれくらいの方が良いのかななどぶつぶつ言いながらあっという間に完食した。このパンの柔らかさとたっぷりのクリームは、ほとんど饅頭か大福もちみたいなものだ。やはり、和菓子認定で良いのではないか。スーパーで売っているクリームパンとは天と地の差があるぞ、とは思うのだが、これが毎日スーパーで売っていたらありがたみも失せるのだろうな。それでも週に一回くらいは、地の果て所沢に売りに来て欲しい。

コロナで大変なご商売の方々には申し訳ないが、観光客減少のおかげで名物や美味しいものが販売されるようになったのは、ちょっとだけありがたい。来週はどこの名物が売っているか「散歩」がてらに確かめに行こう。