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食べ物レポート

まくわうり

なにやら、成長に失敗したスイカのような見栄えのマクワウリ。家のプランターで育てていたのだが、病気にやられたらしくいきなりツルと葉っぱが枯れてしまった。仕方がないので採集したが、大きさはゴルフボールほどで、水洗いしたら表面のシマシマがかすれてしまった。

大粒の梅干しを入れたら10個ほど入る小鉢にマクワウリを入れてみたが、どうにも悲惨な光景というか、小さな悲しみが込み上げる。2日ほど追熟させて食べてみた。匂いはうっすらとメロンで、甘みはほとんどない。わずかな甘みを感じるきゅうりみたいな食感だった。無事育てば、ソフトボールくらいにはなるはずだったのに。昔スイカを育てた時も、ソフトボールくらいで成長が止まった記憶がある。やはり素人が手を出して良い作物と、素人には無茶な作物があるのだと思い知った。ちなみに、瓜科の作物はいつも失敗する。今年挑戦したキュウリは、たった1本だけ実になったが、5cmほど育ったあたりでひょうたんのように下膨れになり成長が止まった。
大量に収穫できたのは(今でも採れる)ミニトマトと唐辛子くらいだ。やはりプロの農家にかなうはずもなく、冷静に考えれば苗代をクリアできたのはトマトだけ。唐辛子は八百屋で苗代と同額を払えば、実がついた量の3−4倍くらい買えそうだ。家庭菜園というのは実に経済計算が成り立たないブルジョワ趣味なのだと反省。今年、自分の家で再生産可能だったのは「朝顔」だけだった。

なので、来年はコスト対策を含め種からマクワウリに挑戦してみよう。素人の農業挑戦は、その程度のものだ。

駅弁

あのときのシウマイ弁当

いわゆる復刻版ということなのだと思うが、崎陽軒が最近色々と繰り出す「新企画弁当」が楽しい。この「あのとき」とは、シウマイ弁当発売の1964年のことらしい。包装紙も専用のものを作ったので、丹念に見るとあちこちに仕掛けが隠されている(おおげさかな)
「1964年を懐かしむ」とか、「毎度有難うございます」などの古めの漢字遣いとか。一番は弁当印の1964.10.10という日付かな。神は細部に宿るというけど、こういうデザインは全体感よりも細部が重要だろうと思う。

中身は現代版と違うところも多く、鳥カラの代わりに豚天ぷら。蓮根のきんぴらが入っている、レタスの漬物が入っているなど、進化の途中で消えた絶滅種みたいなおかずが再現されている。今のシウマイ弁当もこの先に一段と進化するのかもしれないが、やはり現代版が復刻版より完成度が高いと思わせるのは進化が正しかったということ。
ただし、進化する過程でシウマイは4個から5個になったので、そのあたりが評価の分かれ目ともいえるかな。昔を懐かしんでみても、今の方がうまいという食べ物が世の中には多いはずで、たとえば虎屋の羊羹を江戸時代のレシピーと原材料で再現したら、きっとえらくまずいものになるはずだ。(砂糖も小豆も昔のものは不純物も多いし、精製度も足りない。原材料が品種的に不利というのは商品の完成度にとって致命的だ)
だから、復刻版はまずさも合わせて楽しむもの、なのかもしれない。あるいは、今の旨さをありがたく感じることが最大の成果か。おそらく長く生き残っている駅弁なども、見た目だけは同じように見せながら味や原材料を時代に合わせて細かく調整を繰り返している。その調整能力こそ老舗になるための条件であり、必須の進化能力なのだろう。
とカンブリア宮殿最後のコメント風に締めてみました。

食べ物レポート

空港で食べるラーメンはコレに決めた

最近の千歳空港で食べるラーメンは、ほぼ1箇所に固定された感がある。これまでは、その日の気分で味噌とか醤油とか決めていた。行列の少ない、待ち時間の少ない店で決めていたこともある。だが、ここ何回かは一店固定なのだ。

鶏白湯と魚介系の合わせスープ。中太ツルツルの縮れ麺。太めのメンマ。どれもこれも、あー、うまいと言いたい。昭和のラーメンと平成のラーメンの最大の違いは、この麺とスープのバランス感だろう。スープが強くなったのに合わせて、麺も強くなった。このバランス合わせが店主の腕前ということになる。ただし、これは原価を押し上げる手法なので、当然価格は上がる。価格を上げると、それを誤魔化すため? に、トッピングの改良が必要になる。まあ、良い意味のスパイラルで平成時代にラーメンは旨くなり値段が上がった。おそらく今年中には、素のラーメンが一杯千円の時代になるのだろう。

実は、この店の本店はもっとたくさんのバリエーションがある。空港の店だけにシンプルにメニューを絞り込んでいる。この店でラーメンを食べ終わると、その品質に満足するのだが、困ったことに余計に本店であれこれ新作を試したくなる。ただ、本店の場所が結構不便な場所で、「札幌のうまいラーメン屋は僻地にある」法則がぴたりと当てはまる。今度は日程に余裕があるときに本店に行きたいものだ。

千歳空港内には「北海道ラーメン道場」で検索すれば営業中の10店がわかる。どれも個性的な店だ。そこ以外でも、フードコートやレストランで色々と面白いラーメン?が食べられるので、千歳空港ラーメン全制覇はなかなか難しい。そもそもそんなに北海道に来るやつって、誰?というかんじだなあ。

街を歩く

焼き鳥屋の興亡

生まれて初めて食べた焼き鳥は、この店の支店だった。はるか昔の昭和の頃、映画館があった界隈は、なぜか焼き鳥屋がたくさんあって、夏になれば開け放たれた入り口から煙が流れ出てくるみたいな光景が当たり前だった。まだチェーン居酒屋が生まれる前の時代のことで、安い酒場といえば焼き鳥屋が定番だった(と思う)。その店が、看板にテイクアウトの告知をするのだから、全く困った時代になったものだ・

久しぶりに暖簾をくぐりカウンターに席を取ったが、コロナ感染対策なのか、従業員も言葉少なで、店の中が妙に静かだった。一人飲みなので静かなのは良いのだけれど、昔だったら愛想がないぞと文句を言う客がいるかもしれない。それくらいの静かさだった。今の焼き鳥屋は、非常に営業がしにくいのだと思った。

いつものコップ酒を、夏にもかかわらず熱燗にしてもらった。なんだかほろ苦い。昭和から続く焼き鳥屋がなくなるのは実に寂しい。ただ、コロナに勝てるかどうかは微妙なところだろうなあとも思う。老舗だから安泰だということもないだろうし、行列のできる人気店こそ危ないのかもしれない。アフターコロナの時代に昭和の焼き鳥屋がどうすれば生き残っていられるのだろう、などと軽く酔いが回ってくるにつれて考え込んでしまった。答えは簡単で、この店が好きな客がどんどん通ってくることなのだが。断続的に半年近く続いた禁酒令の影響は、政治屋どもが思うより大きいような気がする。クズな政治屋は民主主義存続のために払うツケみたいなものなのだろう。

官は強く人民は弱し、失政でクビになる官僚はいないが、失政で商売をたたむ人民は星の数ほどいるのだよ。日本国首相はオリンピック応援する前に焼き鳥屋応援しろよ、と言いたい。

食べ物レポート

鮨屋でうまいものを食おうという細やかな試み

iPhonのカメラはすごい進化していて、前ピン後ろボケも簡単。

札幌時計台の隣にあるビルの一階にお気に入りの鮨屋がある。そこには遅めのランチの時間に立ち寄ることが多い。札幌でのランチは自分の腹の減り方と食べ物の選択で、すしになったりラーメンになったり日本蕎麦になったりカレーになったりする。週に3食ラーメンになることもあれば、毎日蕎麦屋になったりもするので、札幌でのランチは偏食気味、お好み次第のわがままな食べ方になる。
この鮨屋でもランチのセットを外して、ちょっと酒を飲むときがある。サーモンのユッケとホヤの酢の物が個人的定番なのだが、これが何度食べても飽きない。特にホヤに関しては、札幌でイキの良い、生臭くないホヤを食べさせる店はほとんどないので、この店は実に貴重だ。個人的には仙台で食べていたホヤよりあっさりめな気がする。ホヤの種類が違うのかもしれない。

北海道の回転寿司屋のレベルは非常に高いと思うが、その表れがシメサバで、だいたい人気店はシメサバ自家製をうたっている。そして、明らかにうまい。全国チェーンの回転寿司では味わえない。東京でも、なみの鮨屋ではシメサバに落胆することの方が多い。札幌では締め具合が店によって違うが、酢でギッチリと締めている店はない。基本的に塩で締めて酢で洗う感じというか、生な感じが強くのこっている。なので、しめ鯖の握りで熱燗というのが最近の一番の好みだ。シメサバだけでは脂が強く感じすぎるので、シャリと合わさってちょうど良い具合になる。

刺し盛りも日によってネタが変わるのは当たり前だが、絶対定番とでもいうべきマグロは入っていない。北海道産のネタを並べるとこんな感じになる。ツブにエゾ鮑、ニシンとボタンエビ、そしていくらという取り合わせはなかなか東京ではお目にかかれない。

この店の切り札的存在が、刺身用のイカをゴロ(はらわた)を使った汁で煮込むイカゴロ焼きだ。この店の隠れ名品だと思うが、周りで注文している客を見かけない。一品料理としてはこの店で一番高い。イカの料理がこの値段かよ、という感じもしてしまうのだが、今やイカも高級品だし、このイカゴロ焼きは高い値段を払う値打ちがある。
一人でちょっとうまいものを食べたいと思うときには、鮨屋で一杯というのが正しいようだ。蕎麦屋で一杯というのとは、明らかにお作法が違う。鮨屋の方が、注文の仕方もわがままになるようだ。鮨屋の御作法などと言われても、ふんと鼻で笑ってしまう。食い散らかしなのも自覚がある。それのどこが悪いととうの昔に開き直っている。
ちなみにこの日も、食べた握りはシメサバとアワビだけ。あとは新香巻を一本。鮨屋にとってあまり良い客ではないのかもしれないなあ・・・。とも思いつつ、満足したぞ。

旅をする

道東道の駅 こととい

釧路の西側の隣町が白糠町で、JR特急列車で釧路から札幌に向かう途中に見る街の景色しか知らなかった。JR根室本線とほぼ並行して走る国道38号線で西に向かうと、道の駅しらぬか恋問に出会う。なぜかハートマークのポストがお出迎えだった。赤いのと白いのが、この道の駅キャラらしい。

ポストの裏側に回ると謂れが書いてあるが、普通はこちらが正面ではないかと突っ込みたくなった。どうやらキャラの名前はコイタとメイカのようだ。しかし、白糠の海岸に恋の神様がいるとは知らなかった。

そして入り口には立体キャラがお出迎え。うーん、どうやら赤いのはタコ、白いのはイカらしい。

キャラの隣には、怪しげな恋愛ストーリーが描かれていた。「恋問で結ばれた二人は決して離れることがない」。なんだか昭和のディスカバリージャパンキャンペーンに出てきそうな人造伝説ではないなのかな。そういえば、ここから帯広に行く途中にある「愛の国から幸福へ」みたいなものかもしれない。畑の真ん中の廃線跡の駅舎が大観光地になったくらいだから、道の駅が恋人たちの聖地になる可能性もあったはずだ。昭和の恋伝説かあ。

確かに町名の「白糠」よりも「恋問」の方がデカデカと描かれている。これを見た瞬間、頭の中を清里とか津和野とかメルヘンな観光地の名前がよぎっていく。やはり昭和のセンスだなあ。入り口にこっそりかかれていたが、この道の駅は北海道の道の駅認定第一号だったようだ。由緒正しいと道の駅なのだ。昭和の匂いがぷんぷんする。

その外観は、第一号認定らしい実にクラシックなドライブインだ。朝早かったのでまだ右側のラーメン店は営業前だった。この店も札幌では相当な老舗にあたるラーメンチェーン店で、なぜこの場所に?という疑問もある。札幌に行かなければ食べられないラーメンということで価値があったのだろう。左側は土産物店で海産物が中心だった。生簀もあり貝類が生きたまま買える。帯広などの内陸地に帰る人にとっては良い土産物になるだろう。
まあ、一言で言えば道の駅としては昭和の生き残りで、個人的にはノスタルジー感あふれる良いお店だった。唯一残念だったのは、ラーメン宝龍で醤油ラーメンが食べられなかったこと。ここのラーメンは、まさに The昭和なのでぜひ食べてみたかった。ただし、また次回と言うことにはなりそうもない。

なんだか、道東道の駅3箇所は、それぞれ個性的だったなあ。道の駅は新しいから良いというものでもないという結論だった。古くても良い店は良いのだよ。

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道東の道の駅 あっけし

厚岸といえば牡蠣の町、北海道人ならストレートにこの答えが返ってくるだろう。本州人であれば、この地名がそもそも読めない可能性がある。北海道アルアルの語源がわからない難読漢字地名だ。「あっけし」と読む。語源はアイヌ語が訛ったもの。

この道の駅は比較的新しいはずで、コンセプトが「おいしい厚岸の食べ物を食す」なのだと思う。道の駅には珍しい海産物特化型で、かつ、レストラン特化型なので、グルメパークという名前はほぼほぼ適切だ。おまけに道の駅なのに街道筋から離れた小高い山の上にある。だから景色が良い。

厚岸の町は海沿いに開けている。港町であり漁港でもあり、町のあちこちに観光客目当てと思える牡蠣屋、牡蠣料理屋がある。観光客といっても、厚岸に来る目的は牡蠣を食べるか、牡蠣を買いに来るかなので、名所といえばこの丘の上からの光景くらいかもしれない。(自分が知らないだけで、どこかにビューポイントや観光スポットがあるのかもしれないが・・・)

かなりおしゃれな外観で、一階は土産物と軽食、2階には和洋のレストランに、バーベキュー・レストランがある。まあ、当たり前のことだが、牡蠣推しの店ばかりだ。

この定食全てが牡蠣展開というのは、見ていて気持ちが良い。牡蠣の名産地、宮城県松島や広島あたりの瀬戸内海でも、これほどの牡蠣推しレストランは見た記憶がない。ただ、この美味そうな牡蠣料理を食べるには、一人で運転してきてはいけないなあ・・・。誰か犠牲的な運転手を調達して、あるいはノンアルな運転係を見つけ出し、自分はビールとカキフライを堪能できるようにしなければ。

一階で見つけた、コカコーラの自動販売機がなんとも悩ましい。瓶のコカコーラはもはや天然記念物扱いではないだろうか。そもそも今の若い方は、コーラ瓶の栓が抜けるのだろうか。栓抜きは家庭内でもほぼ絶滅状態のような気がする。瓶の蓋を栓抜きに当て、一気に瓶を下向きにひねるという光景は、もはや高齢者の特技ではないか。しばらく、コーラを買う客が現れないかと観察していたが、全然来ない。今の若い世代には甘い炭酸飲料など、過去の遺物扱いで飲む気がしないのかもしれない。あれこれ想像しているうちに、ようやく、この自動販売機は高齢者向けのノスタルジーマーケティングマシンだと気がついた。実にほろ苦い気分になった。厚岸の道の駅は、いろいろな意味で罠が仕掛けられている。だめオヤジには鬼門だった。

旅をする

道東の道の駅 ねむろ

道の駅は自動車移動の旅ではいつもたいへんお世話になる。トイレと休憩がメインだが、たまに食事もとる。人間の基本的欲求、出す、飲む、休む、食べるが1箇所で解消できる。ありがたい場所だ。最近は施設が大型化しているし、町おこしの一環で風呂付きだったり、ペット用の施設があったり、農産物の直売所だったりとあれこれ盛りだくさんの施設にもなっている。

場所によっては、ご当地キャラ、ゆるキャラがいたりする。確かに、関連グッズ開発のためにもキャラは必要だ。それがご当地を代表する何かであればもっとよろしい。とは思うのだが、「泣きキャラ」というのは初めて見た。根室の道の駅は、実は風景を見るためのビュースポットに建てられている。白鳥が飛来してくる湖のほとりにある。だからスワンなのだろう。しかし、なぜ泣いているのか。

窓際にはこの辺りに生息する野鳥や野生動物の剥製が置いてあった。こういうものと対面できるということなのだろう。

確かに剥製の後ろに広がる原野と湖は、なかなか雄大なものだし、晴れた日に頑張っていれば多分見ることができる。(はずだ)

建物もすっかりおしゃれで、昔の道の駅の野暮ったさはかけらもない。根室と厚岸の間のトイレ休憩地点としてはちょっと根室に近すぎるが、道東の風景を楽しむ場所としては絶好だと思う。北海道の道の駅の中では、トップ5には入るビューポイントだ。

旅をする

日本で一番東のダム?

ダム巡りの旅というのは、田舎の山道をただただ走るだけなので意外とつまらないものだ。特にダムからダムへと移動するときは、ほとんど人里を通らないこともあり、道沿いにある道路標識には黄色で動物の絵が書いてある警告サインが目立つ。北海道のダムの場合は、それに加えてクマの警告が登場する。ダムから先に行くと熊と遭遇する危険地帯らしい。

だからなのか、よくダム下流側に設置されるダム公園が、この庶路ダムには存在しない。ダム下流域の公園はダム写真の絶好の撮影スポットになるのだが残念・・・。

ダムの上は自動車が通行可能なほどの幅もあるが、当然危険防止の観点から通行禁止。ダムマニアは必ず端から端まで歩くらしいが、いつもは面倒臭がって半分くらいまでしかいかない。ただ、今回は早朝にダム到着したので、管理の方が来るまでの時間に余裕があった。そこで、天端(てんぱ)を端まで行ってみた。そうしたら、そこにも熊危険と書かれた標識があり、自然の厳しさを学んで帰ってきた。

実はダムを見に行って感動するのは堤体(ていたい、ダムの本体のこと)そのものよりも、ダム湖の水面に映る光景かもしれない。ダム湖は大体が静水なので、まるで鏡のように周囲の風景を映し出す。見る角度によって写り込むものが変わるのが、なかなか楽しい。
日本で一番東のダムは、熊注意の警告を除けば静かなところだった。下流の街からダムにたどり着くまで15kmほどだったが、その間に10を超える牧場があったのが北海道らしい。が、すれ違った車はわずか一台だった。それもやはり北海道だ。珍しく、帰り際にダムに来た人に出会ったが、フライを使う釣り人だった。熊は大丈夫かと余計な心配をしてしまった。

街を歩く

日高屋の新店で酢豚

地元の駅前繁華街から日高屋が消えたのは去年だった。コロナでバタバタしている時期で、ビルの建て替えのため駅からちょっと離れたところに引っ越してしまった。さほどの距離でもないのだが、繁華街の外にあるマンションの一階という場所で、わざわざ行かなければならない不便さがネックとなって、すっかり足が遠のいていた。ところが、その繁華街にカムバックしてきた。おまけに隣の店は餃子の王将という、まるで決戦を挑むような立地で、埼玉中華の二大巨星「日高屋」の意地を見せつけてくれた。店内はカウンター席が多い。おひとりさま対応のコロナ対策店舗で、好感度はモテる。ただ、一人のカウンター席の中に調味料全品がセットされているので、卓上がちょっと窮屈ではある。一度に大量に注文せずに順番に頼めということなのだろう。タッチパネルで注文なので、いくら追加しても従業員を呼び出すことはない。お互いに遠慮しない関係は嬉しい。

そして、日高屋で初めての酢豚が登場。おそらく調理に手間のかかる料理だから、これまでは避けられていたらしい。町中華の絶対定番「酢豚」が導入されたのも、コロナによる売り上げ低減の対策だろう。日高屋のメニューの中では、頭一つ飛び抜けた高額商品(といっても600円程度なので・・・文句はないです)で、期待の新星というところか。おまけに、最近のメニューではピカイチだと思うバジル餃子3個を追加した。最近の日高屋はメニュー開発に元気がある。バジル餃子は酢醤油ではなく、レモン汁で食べるというのが良い。
酢豚は、特にこだわったところもなく普及品の体だが、日高屋はこれで良いのだと納得する。日高屋の商品は尖っていてはいけないのだ。普通にうまいが一番だ。酢豚にパイナップルやきゅうりや桃やキクラゲを入れるのは、高級中華店に任せておけば良い。ただ、個人的には、もう少したまねぎ増量してほしいが・・・。