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食べ物レポート

秩父 立ち食いそばで、ちょっと一息

秩父に所用があり、その帰りに道の駅ちちぶに寄った。いつも使っている蕎麦屋が休業していて、昼飯難民になってしまったせいだ。困った時は道の駅にお世話になろう、という程度には道の駅ファンなのだ。ということで、好物のしゃくし菜の漬物を買った後、ふと気がついたのが立ち食いそばだった。ここには何度も来ているのに、この立ち食いそばを見かけた記憶がない。気になってあちこち眺めてみると、「秩父そばの会」というのが店名らしく、おまけに蕎麦は生蕎麦らしい。埼玉県だからうどんもアリなのだが、蕎麦はどうやら茹でたて提供みたいだった。
トッピングは普通の蕎麦屋とほぼ同じだが、秩父らしいといえば「くるみだれ」そばがある。これは山ぐるみをすり潰したもので、秩父の蕎麦屋にはたいてい置いてある。濃厚味で普通のつゆと2種類頼み味を比べてみるのも楽しい。

もう一つの秩父的メニューが「しゃくしなそば」だ。しゃくし菜の漬物が乗っているのかと思って注文してみたが、どうやら「しゃくし菜」の漬物を甘辛く味付けしているようだ。これは、とても気に入ってしまった。できれば、このしゃくし菜トッピングだけ買って帰りたいくらいだ。蕎麦も良いが、そばつゆがちょっと薄口で、それがこの夏の暑い時期に食べるにはちょうどよかった。

立ち食いそばで、このレベルの高さは驚嘆に値する、などと蕎麦つゆの残りを啜りながら思っていた。そんなことを考えていたら、蕎麦湯をもらうのを忘れてしまい、あらあら、失敗したと後悔したが、また食べにくることもあるだろうし、サクッとスルーしておこう。次回は蕎麦の旨さを堪能するべく、もりそばに決まりだ。しかし、秩父の蕎麦屋は街道筋にあるプレハブみたいな店でも相当高レベルなので、外見で侮ってはいけない。秩父良いとこ、百度はおいでだと思う。

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味噌ラーメンうまし うちの近くで楽しむ

家からクルマで20分ほど離れた隣町にある「味噌ラーメン」が、最近のお気に入りなのだが、ラーメン食べにいくのが不要不急の外出になるかと多少考えてはいる。遠出をしないで近くにあるラーメン屋にすればいいではないかとか、そもそもラーメン食べにいくのは我が人生にとって不要不急と言えない重大事だとか、色々と哲学的思考をしてしまう。まあ、美味いもんを食べにいくのは人生にとって重要事ということで良いのではないかとは思うのだが。これがステーキだと、不要不急だなとか、焼き鳥だと不要不急には当たらないとか、自分勝手な理屈をつけているのも確かだ。この理屈の延長で、銀座のバーに行ったり、個室カラオケで大人数飲み会やったりするのだから、「不要不急論」自体が成立しないと言う気もする。

埼玉には日高屋、満洲、山田うどんなどローカルヒーロー的麺チェーンが多い。ただ、そのどこも味噌ラーメン推しではない。「味噌ラーメンですか、とりあえずうちでもやってますけど」的なおまけ感がある。だから、味噌ラーメン専門店を見つけると、ついつい入りたくなる。単純に味噌ラーメン好きと言うことだが。ただ、「ああ、これは正解だった」と思う店は意外と少ない。頑張ってるねー的な応援感想で終わることも多い。だから、この店は貴重だ。できれば月に一回は食べにいきたい。

見た目は普通な味噌ラーメンだが、ちょっと味噌の甘さが強い。スープも味噌に負けない強さがある。麺は中太麺で自分好みだ。そして、この店で食べるときには、途中からニンニクと生姜をたっぷり入れて味変させる。味噌ラーメンの楽しみは味編にあると断言したい(エヘンエヘン)。味噌タンメンもあるが、頼むのはいつも普通の味噌ラーメンになってしまう。チャーシューが食べたいからだ。ただ、味噌タンメンに追加チャーシューと言うのは「アリ」かもしれないが。

久しぶりに来たら、店の前に餃子の自動販売機が置かれていた。確かにセルフ販売の餃子店が流行りみたいだから、これもありか。販売機下のイラストが謎だけれど。多分、川越の時の鐘なんだろうと思う

ちなみにこの味噌ラーメン屋から車で2−3分のところにある姉妹店が、「小江戸タンメン」というこれまた謎の看板がかかっていて興味がそそられる。「小江戸」とは川越のことだろう。川越タンメンと書くより、オシャレということだろうか。次はこちらに挑戦。

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スーパーのピザがおすすめ?

ネットのニュース配信記事を見ていると、時々思いがけない情報にぶち当たることがある。政治の課題と国際情勢とアイドルの恋バナと格安グルメ?情報が並列で流れているせいだろう。「首相退陣か?」みたいな記事と「コンビニ弁当で一番安くて美味い〇〇」が同列の価値を持っている。
そんな格安グルメ話の中で、よく見かけるのが「スーパーOK」の弁当と惣菜の話だ。確かに安いし、よく研究されている商品が多い。その中でも焼き立てピザが興味を引いたので、久しぶりにオーケーに行ってみた。オーケーは最近のスーパーでは珍しく、インストアベーカリーコーナーを持たないが、店内でパンは焼いているらしい。見せないだけということかもしれない。
格安500円のピザを定期的に焼いているようで、並んでいるピザの箱を触ってみると暖かい。基本は売り切れごめんらしく、開店時、14時、17時みたいな焼き上げタイムに追加補充されるようだ。トマト系ソースのシンプルピザが500円、肉系のソーセージや照り焼きチキンがトッピングされると600円弱という二段の値付けになっている。照り焼きチキンのピザを11時ごろに買ったのだが、まだ暖かい。

宅配ピザで頼むとMサイズに当たる大きさだが、Mサイズはだいたい定価が1500円から2000円くらいなので、このスーパーオーケー・テイクアウトピザの値段は破格ということになる。デリバリーのピザと違いテイクアウトで買うと、ピザは必ず冷めてしまうから、スーパーで買おうと宅配店で買おうと品位に差は出にくい。確かに、スーパーのピザはお値段それなりという感じがするが、専門店のピザとの価格差を考えると、これで十分と考える客は多いだろう。そこで、500円ピザが成立する条件を少し分析してみた。
ピザの原価は非常に乱暴にいうと、生地(+ソース)とトッピングとチーズの原価がほぼ同じ。つまり100円の生地+ソースを用意すると、それに100円分のトッピングを乗せ、100円分のチーズを乗せる。
またピザは円形なので、直径が2割大きくなるとトッピングやチーズは5割多く乗せることになる。これがピザの原価を決める大きな要因になる。
原価を削減するためには、ピザの生地(直径)は大きく見せながら、トッピングやチーズを減らすことが重要で、そうなるとフチを大きくすることになる。フチが太くなれば内側のトッピングとチーズの面積が減る。フチを直径の1割程度から2割程度に増やせば、トッピングとチーズは二乗に反比例(?)して3割ほど減らすことができる。テイクアウトピザ(冷凍のピザも含めて)は、だいたいフチが太いのだが、理由はこれだ。
肉トッピングにすると値段が100円増しになるのは、肉トッピングのコストが高いせいだが、その時にチーズ増量ではなくマヨネーズソースで「濃い味」を追加するというのが、コスト管理の原則になる。
宅配ピザとテイクアウトピザの見た目の差は、こんなことをあれこれと工夫した結果なのだ。

ピザは、フチを食べ残すことが多い。単純に生地だけでは味がしないせいだが、そうなるとテイクアウトピザの食べた後は、フチの残骸が山積みされることになる。これが一枚2000円もすると、微妙なもったい無い感が出ると思うが、500円程度であればそれほど罪悪感も出ないのかもしれない。
500円ピザを実現するには、意外と綿密に、そして理論的なものづくりの取り組みをしなければいけないのだが、その割に低単価で儲からないからスーパーではなかなか広まってこなかった。ただ、これだけテイクアウト食品の市場が広がると、テイクアウトピザは新しい目玉商品に大化けするのかななどと思っている。
スーパーのピザは500円のシンプルなやつを買ってきて、家で追加トッピングをちょい乗せすれば、実は簡単に宅配専門店のピザを超えるうまさになる。スマートピザを作るスマートレシピーがはやりになるかもしれない。その話はまた次の時にでも。

食べ物レポート

山田太郎アゲイン・・・ちょっとだけブランド論

前回行った時には気がつかなかったが、入り口脇にバナーがかかっていて、商品説明がされている。ただ、個人的にはこの仕上がりが広告的には弱いなあとおもってしまった。バナーが客の目に入るのはせいぜい5秒、駐車場から入り口まで歩いてくる10m程度の距離で「見るもの」であって「読むもの」ではないのだと思うが。広告として言いたことを推測してみると「国産野菜」、「北海道小麦の麺」、「埼玉産の豚」なのだろうが、この三つを語るにはバナーという広告媒体は不向きだ。もったいない使い方だ。野菜たっぷりを言いたいのであれば、やはり先駆者のはなまる、リンガーハットなどを見習うべきではとも思う。「1日分の野菜」「半日分の野菜」などのわかりやすい表現での落とし込みだ。

山田太郎のブランドロゴが入った暖簾は、相当おしゃれ感があるが、これも暖簾自体を倍くらいの大きさにして「ブランドロゴ」の刷り込みをした方が良いのではと感じた。そもそも、「山田太郎」という言葉自体が、覚えやすく強さがあるので、もっと強く押し出してもよいのではないかなあ。ちょっと惜しい気がする。

そして肝心の埼玉タンメンだが、今回は二回目なので、味噌味にしてみた。味噌の味はそこそこ強く感じるが、スープにはちょっと負けているかもという感じもする。野菜は無料増量にしているが、普通盛りだとこの半分くらいなのか。だとすると野菜たっぷり感が足りないような気もする。前回は鳥唐揚げをサイドに頼んだので、今回は餃子3個盛りを注文した。餃子はラーメン店の必須サイドアイテムと言いきって良いと思うが、やはり実力差が残酷に出る商品とも言える。
埼玉県では「ぎょうざの満州」「日高屋」「幸楽苑」などの中華・ラーメンチェーン店がしのぎを削っている中華激戦区なので、餃子で勝負しようとすると相当に品質を上げなければいけない。個人的な好みではあるが、ぎょうざの満州がいちばんレベルが高いと思う。幸楽苑はたびたび餃子の改良をしているが、どうしてもぎょうざの満洲のレベルには追いついていない気がする。日高屋はバジル餃子という名品を投入した。
その競合他社と比べると、山田太郎の餃子は発展途上というか、コンセプト調整が必要というか・・・。肉たっぷりのガツンとくる系を目指すのか、野菜たっぷり、スッキリ系を目指すのか、どちらかを選んだ方が良いと思う。肉系で行くなら豚肉のマスキングに埼玉香味野菜を使う。スッキリ系て行くなら埼玉野菜、例えばしゃくし菜を使ってみるなどのローカライズもありだと思う。それとも、サイドアイテムとしての餃子は捨てて唐揚げに一点集中して、突破力向上を目指すか。一号店の実験コンセプトは、完成形・量産モデルを目指し商品やオペレーションを検証して改良するためにあるので、どんどん変化していってほしいものだ。
間違っても山田うどんのヒット商品の投入はして欲しくない。パンチを食べたいのであれば山田うどんに行けば良いので、山田太郎はここでしか食べられないものに拘ってほしいぞ。ちょっと真面目に書いてしまったが、一号店のポテンシャルは高いからの期待でありますね。

次は魚介ラーメンと辛いやつを食べに行こう。

街を歩く

神社の隣のサンドイッチ屋

恵比寿神社のすぐ脇に、とてもおしゃれなお店ができて、大行列ができていたのを見たのは去年の秋口だったから、一年近く前のことになる。その後も、横を通るたびに行列ができていて気にはなっていた。3ヶ月ぶりで恵比寿に行ったら、なんと行列なし。確かに、この8月の猛暑の中で行列するのは嫌だろうなということは理解できる。これは幸いと店内に入ってみると、ショーケースの中は実に綺麗な色彩で、今風のグルメというか、目に優しい、写真映えのするフルーツサンドイッチが並んでいた。ネットで見るとヴィーガンフルーツサンドらしい。

ヴィーガンなので当然クリームもこだわりまくっているのだろうが、美味しそうな食べ物は、やはり見た目8割!! 的な気分がする「映え」商品。清潔な店内も含め、これが令和の流行だと感心する。ただし、このサンドイッチのお値段がハンパではない。某洋菓子チェーン店であれば、このサンドイッチ一個の値段でケーキが2・3個買える超高級品だった。個人的には、自己消費用としては2度と買うことがなさそうな気がする。ただ、お土産に持っていくには話題性もあり、見た目も麗しいので良いのかなとも思う。恵比寿の土産といえば目黒の揚げまんじゅうと決めていたが、フルーツサンドもありかなあ。おしゃれだし。貰った人も、自分で買うには高すぎるが、貰いものであればうれしいというのが、ほぼベストな手土産だと思う。恵比寿の新名所でありますね。

駅弁

駅弁風弁当の戦闘力

最近ほとんどコンビニ弁当を食べることがなくなった。昔は週に2回3回と食べていたことを思うと、何やら感慨深いものがある。(と、遠い空を見上げて・・・懐かしむはずがない)コンビニ弁当は好きで食べ続けていたわけではなく、超ブラックな職場環境で、食事をとりに行く時間すらなかったから、出勤前にコンビニ弁当を買っておき、5分でもすきま時間があったら一気にかき込むという暮らしをしていたからだ。なので、コンビニ弁当を懐かしむ情緒などは全くない。どちらかというとコンビニ弁当とテイクアウトの牛丼は黒歴史として封印したいくらいだ。
だから、ネットニュースで目にした「駅弁風」弁当の記事にはちょっと心が動いた。肉モリモリのコンビニ弁当とか、北海道産素材の海鮮丼弁当みたいなものでは食べる気も起きないが、「駅弁風」と言われると、何やら心が動かされる。
その記事にはあなご飯風と味噌カツ弁当の2種類が発売されると書いてあったが、味噌カツはパスでよろしい。しかし、あなご飯にはドキドキしてしまった。相当な昔になるが、広島のあなご飯のテイクアウトのため、宮島にある名店に夜の7時くらいに飛び込んで行ったことがある。なぜその場で食べなかったのかは思い出せないが、おそらく時間がなくて無理やりテイクアウトしたのだろう。格別の穴子好きというわけではないが、「ああ、これはうまいものだ」という記憶が残っている。できればまた広島であなご飯が食べたいぞ、というつよい刷り込みがある。だから、この「駅弁風弁当」に心が引き寄せられた。穴子だし・・・。

見た目はシンプルで、うまそうだ。広島で食べたあなご飯は、下のご飯が見えないくらい穴子がびっしりと敷き詰められていた。それと比べてはいけないなあ、とは理解していた。そこまでは期待していなかった。が、予想外無ことに、それなりの穴子で覆われているではないか。普通のコンビニ弁当は、おかずがちまちまと入っていることが多いが、それとは違い「穴子+おまけおかず+漬物」というシンプルさがとても好ましい。まさに駅弁風だ。
そして穴子と飯を一緒にモリモリと食べ始めた。確かに、これはうまい。数ある駅弁で大人気の山形県米沢の駅弁「牛肉ど真ん中」もこれと似たルックスで牛そぼろしか見えない弁当だが、うまさのバランスが素晴らしい。ただただ、白飯をうまく食べるためには出来上がっているという感じがする。
このあなご飯も米をおいしく食べるという「セオリー」を守っているようで、コンビニ弁当的なぶれがない。コンビニ弁当としてはちょっとお高めの599円(税込)だが、駅弁風という企画としてかんがえると、駅弁王道のご飯を美味しく食べるという意味でよくできた商品だろうと思った。ぜひ第二弾、第三弾と続けてほしいものだが、次の希望を言わせていただくと、牛肉ど真ん中系の肉そぼろ弁当、ただし、ご飯はちょっと拘った銘柄米を使っています的なものがいいなあ。牛肉ど真ん中と名乗るのは無理でも、牛肉・外角に逃げるカーブとか牛肉・レフト寄りセンター、くらいのネーミングはできそうではないか・・・。

食べ物レポート

恵比寿で味噌ラーメン

いつのまにか恵比寿はラーメン激戦地になっているらしい。恵比寿で味噌ラーメンを食べようと検索してみたら出てきた新店をマップで探してみたら、なんと昔よく通っていた居酒屋が閉店したらしく、そこがラーメン屋になっていた。気分的には、ちょっと寂しい感じがする場所だ。

このごろのラーメンはこだわりが強いものばかりで、食べただけではスープや麺のあれこれがよくわからないなあ、ということが多い。あれこれと店主が説明をしているポスターを壁に貼る店もあるが、最近よく見かけるのがカウンターの壁にはられている商品説明だ。ラーメンができあがるのを待ちながら、これを読んでお勉強できるので、商品説明書はぜひ広まってほしい。少なくともスープの中身、豚骨とか鯖節とか、昆布とかのあれこれ、これはぜひお願いしたい。舌先だけでスープの構成を分解できるほど、優秀な舌は持ち合わせていないので。

まずは普通の味噌ラーメンを注文した。スープは豚骨と鳥と魚介系と説明してあるので、そのバランスを楽しむ。明らかに超がつく濃厚系だ。そして、濃厚系スープに負けない強い味噌味。これは難しいバランスで、味噌の味が強くなると当然塩味も強くなる。味噌と塩のせめぎ合いで、バランスをどう取るかが店主の腕前だろう。長野県茅野の雷蔵、北海道札幌の吉山商店、一粒庵あたりの味噌ラーメンと同様に、味噌味の強いところでぎりぎりのバランスを取っている。
麺は中太で、強いスープによくあっている。チャーシューが真空調理で仕上げた柔らかいものだが、これはちょっと好みが分かれそうだ。ただ、豚肉の臭みぬき、マスキングは上手に行われている。
個人的には気に入った味噌ラーメンだったので、次は辛味噌を食べてみたいと思うのだが、すでに恵比寿は年に数回しか行かない街になっているので、次に行けるのはいつかなあ。

駅弁

旅に行った気分で・・・ しゃも、うまし

鉄道旅の楽しみは、ズバリ駅弁だと思う。ただ、旅に出なくても駅弁が買える場所があるのはありがたい。首都圏のJR主要駅で、構内に駅弁屋があるのは
「東京」・・・まあ、新幹線始発駅だし当たり前だが、ここの「駅弁屋 祭」は、全国の駅弁が集まってきている。コロナのせいで客が減っているのか、最近は駅弁の種類が少ないのが残念だ。
「品川」・・・こちらも在来線から新幹線に向かう通路沿いに東京の駅弁がずらっと並んでいる。
「大宮」・・・構内のショッピング街では各種弁当が大量に販売されているが、ホームをつなぐ通路にある駅弁屋は東北、上越長野新幹線沿線の弁当が並んでいて、なかなか楽しい。新幹線改札内の駅弁屋も捨てがたい。ヘッドマーク弁当がたまに売っている。
「新宿」・・・新宿駅南側の改札口手前の構内商店街にある駅弁屋は、中央線特急客目当てなのか、ちょっと偏ったラインナップだが、新宿駅で乗り降りするときにはちょっと寄り道したくなる。
今回は、東京の鳥弁を買いに来たのだが、たまたま置いてあった茨城県の鳥弁に目移りしてしまった。気分的には茨城北部に遠征旅行した気分になるような・・・。ただし、鳥弁と言っているが、厳密に言えばブロイラーではなく「しゃも」を使っているようだ。
鳥弁は駅弁の中でも人気者で、ほぼ全国にローカル版鳥弁がゴマンとある。肉系駅弁では牛そぼろご飯と並ぶ定番中の定番駅弁だ。個人的な好みを言えば、秋田県大館の鳥弁が一番好きだ。有名な北九州の鳥弁もうまいが、これは東京ではなかなか手に入らない。見た目が全てを語る海鮮系駅弁と違い、鳥弁は製造者の腕前がはっきりと現れる、プロデューサーのちからというか、想いによる変化が楽しみだ。

さて、奥久慈のしゃも弁当だが、構成は鶏そぼろと、鶏肉(しゃも)の焼いたものに炒り卵、そして画面左側にある長ネギ(焼いたものらしい)とワラビが、味付きご飯に上に乗っている。最近の駅弁としてはちょっと高めの1100円。全国あちこちの鳥弁は、ご飯の上に鳥料理をのっけた「鳥丼」スタイルが多い。そのせいか値段は低めの800−900円台が標準のようで、そうした傾向値というか相場と比べると、この「しゃもべん」はちょっとお高い。山形の牛肉ど真ん中と同じ値付けなので、かなり強気とも言える。ただ、食後の感想として言えば、お値段に合った値打ちはある。特にしゃもの歯応えのある肉を評価したい。そして、長ネギが、すき焼きで最後まで残っていて味がたっぷり染みたような濃厚な味になっている。これがうまい。そぼろと味のついたご飯の相性も良い。細かいところまで工夫された、「良い駅弁」だと思う。この辺りがコンビニ弁当との差なのだろうなあ、などと思いながら完食した。できれば特急ひたちで移動中に食べたかったなあ。

ちょっと検索してみたら、こんなリリースが出てました。どうも最近の駅弁らしい。
https://www.jreast.co.jp/press/2020/mito/20210323_mt01.pdf

街を歩く

酒屋の店先で発見した高知

昔なじみの町恵比寿を歩いていて発見した手書きの商品札というか商品リスト札。恵比寿という街は面白いところで、最近では「住みたい街」の人気が高止まりしている。ただ、おしゃれで先端的な店ばかりかというとそうでもない。実はもう何十年もやっている蕎麦屋や酒屋が街のあちこちに残っているので、ぶらぶら散歩するのが楽しい場所だと思っている。
徒歩で行くにはちょっと遠い感もあるが、隣町の代官山や中目黒、広尾に白金などハイエンドエリアと下町的要素が混在している。その恵比寿で、恵比寿神社の近くにある酒屋を贔屓にしていた。日本酒の品揃えが素晴らしい。というか見たことのない酒がずらっと並んでいるので、昼飯を食べに行った帰りなど、日本酒ライナップを眺めに行っていた。(眺めているだけではなく、たまにはちゃんと買っていたと弁明しておく)
長野県の水尾という酒が好みなのだが、東京ではデパートの酒売り場でもみつけることができない。地元の長野県であれば、品揃えの良い酒屋では見つかる。だから、恵比寿で水尾が買えるというのは実にありがたいことだ。今回も水尾を買って帰ろうと思い、店頭の「酒札」を眺めていたら、びっくりする名前があった。明らかに、長野県水尾よりレアな酒だった。

「高知県 久礼」、久礼と書いて「くれ」と読む。現在の地名は中土佐町久礼になる。昭和のビッグコミックの名作「土佐の一本釣り」の舞台になった街だ。その町の名前を冠した日本酒を作っている蔵元は、ずいぶんと歴史がある蔵なのだが、その酒を東京で目にするのはこれが初めてだった。
昔の商売で色々と高知の方と付き合いができ、そのご縁で高知県観光特使なる宣伝部員も務めているが、それでも高知の地酒を普通の酒屋で目にすることなどほぼない。赤坂あたりの高知料理屋に行けば置いてあるかもしれないが、それでも全国的に有名な高知二大酒メーカー以外の酒を目にすることは本当に少ない。
この酒を買ってかえり、肴には鰹の刺身(タタキではない)にしようかなどと思ったのだが、この暑い中を電車で一升瓶抱えて帰るのもなあ、と諦めた。少し気温が下がったら、持ち帰り用の装備を整えて、次回の恵比寿行きの時には調達してこよう。

ちなみに青森県弘前の三浦酒造「豊盃」、北海道栗山の小林酒造「北斗随想」、長野県飯山の田中屋酒造「水尾」。これが我が三大入手困難酒で、東京のデパートで売っているのをみたことがない。埼玉県秩父のイチローズモルトも入手困難だが、流石に埼玉は地元なのでなんとか手に入る。うまい酒をうまい肴でちびちび飲むのが楽しみになってきたのは、間違いなく高齢化したのだなあ。

食べ物レポート

自家製かんずり 出来るかな

唐辛子の話が続く。プランター農園の唐辛子が赤く完熟してきた。来年の種を取るものをとりわけ、残りが50gほど収穫できた。畑で(笑)完熟させた、純正赤唐辛子なので、これをなんとかできないものかと調べてみた。このまま乾燥させて、クラッシュペッパーにすればピザの調味料として使える。鷹の爪状態にしてラー油を作ると言う手もある。などなど考えてみたのだが、ふと思い出したのが新潟県名物?のかんずりだった。

唐辛子乾燥中

ネットで調べてみると、本物を作ろうとすると三年係の大作業?になるらしい。それはちょっと時間が・・・と言うことで、なんちゃってかんずりで諦めることにした。かんずりにするためには材料を微細に砕かなければならないようだが、そこも手を抜いてよしと言うことにした。

冬に漬け込んで放置していた柚子の塩漬け(塩レモンの変形みたいなもの)を細かく刻み、そこに赤唐辛子輪切り(一応、種は除いた)米麹、塩、焼酎を混ぜて消毒済みの瓶に詰めた。分量はネット情報を参考に、大体これくらいでいいんじゃない的なアバウトなもの。これでどんなものが出来上がるのかは、全く想像の外なのだが。
このネットレシピーから予想するに、柚子胡椒の赤い版みたいなものに仕上がるのではと思う。柚子胡椒の製造工程をテレビ番組で見たことがあるが、柚子の皮と青唐辛子が種原料だった。ただ、このままではドロドロに溶けて柚子と赤唐辛子の色が混じり合い、何やらオレンジ色のおどろおどろしい物体になりそうな気がする。3年熟成する前に、何やら恐ろしい化学変化が起きそうな気もする。そのような危険物質を棚の奥にしまい込んで一年先にご対面というのは、あまりに怖すぎて無理なので、机の横に置いて毎日確かめてみることにしよう。

料理はいつもいい加減な想像力と奇天烈な冒険心で進化するものだとは思っているが、それでも進化に至る成功確率はかぎりなく低いはずで・・・。この「変なかんずり・もどき」が料理として進化できるかは、はなはだ微妙、でありますねえ。