Blog

街を歩く

新宿の風景

新宿東口にあるヨドバシカメラは、時代を移す鏡だと思う。その時の消費者の関心の高さ、つまりよく売れる商品を1階に並べ、階数が上がるごとに商品の人気度合いが落ちている、という見方をしているのだが。
コロナの間で起こった変化は、つまるところ新宿にインバウンド、海外観光客が来なくなったことが主因だと思っている。日本人客に普通に売れる商品は何か、ということでこの2年間何度か売り場が変わった。最初に起きたのは、高級一眼レフを主軸にしたカメラ売り場が一階から無くなったことで、その代わりに一階の主になったのがコードレスイヤホンを中心とした携帯オーディオだった。
それが(つい最近らしいが)、一階の主がスマホになった。同時に、2階3階にあったパソコン、テレビなどの映像系機器が最上階方面へ追いやられた。エンタメ系家電が追放され、おうち時間の増大に伴う家庭内家電、つまり調理や掃除洗濯といった毎日使うものに重心が移ったらしい。
そして、ヨドバシカメラの見立てではインバウンド観光客は当分のあいだ商売相手にならないということみたいだ。
スマホ館だった隣のビルは時計館になってしまったし、カメラ売り場は隣のゲーム館に移された。花形商品が脇役にされた気分だが、おそらくこのヨドバシカメラの見立ては時代認識として正しいのだと思う。

そのヨドバシカメラで黄昏系売り場になったオーディオ系商品だが、ついにシステムコンポ(スピーカーとアンプとCD/ラジオなどの音源装置が組み合わさったもの)は売り場ごと消滅で、西口本店のオーディオ専門コーナーに行かなければならないらしい。もはやシステムコンポは化石商品の認定を受けたというしかない。
そのオーディオコーナーにまさかのラジカセが新発売されていた。音源はカセットデッキとラジオだけでCDは不可だ。なんだか50年前くらいに売っていたものと同じに見える。FMのバンドは広いので、最近のAMラジオがワイドFM化したものは聴ける。
カセットテープの音源をUSB、SDにダビングできるというのが現代的機能だが、もうすでに昔のカセットテープなど全部捨ててしまった。つまり、これを買っても聞くための音源がない。カセット付きのシステムコンポも捨ててしまった。
時代は変わるものだとしみじみ思ってしまう。まあ、カセットテープが現役だったのは1990年代前半くらいまでだから、いまや現物を見たこともない人たちの方が多くなってきているのだね。

ヨドバシカメラで現代消費文化の考察をした後、もう一つの現代文化を視察に行った。どうやら映画のヒット作が続いているらしい。海外の大作もなるほどだが、あれも前作をリアルに見た世代はそろそろ墓場に足を踏み入れる年に近いななどと思ってしまう。
そして、どうやら映画館がイチオシしているのは女性5人グループのキャンプ・アニメで、なんだか妙にコロナの時代にあった出し物だなとしみじみ思ってしまった。ここ最近の大ヒットといえば、エヴァンゲリオンの最終編だったが、あれもリアルで放映していたのは20年以上昔で、完結編が出るまで喉に骨が刺さったような気分の元・若者がいかに多かったかということだろう。
コロナ前に深夜枠でヒットしていたソロ・キャンプが題材のアニメが、コロナの終わりに劇場版アニメとして完結するというのも、やはり時代性だと思う。もはやアニメは子供の見るものというディスニー以来の伝統からはみ出して、いろいろな大人が色々な好み、テイストに合わせて鑑賞するエンタメになった。この先も映像制作技術の進化に合わせてアニメがどこまで進化していくのかと期待するが、その進化はアメリカではなく日本で起きて欲しいものだと、ちょっとだけ思った次第。

食べ物レポート

2年ぶりに1000ベロ酒場

なぜかコロナの間はすっかりいくのを忘れていた「一軒め酒場」だが、確かにこの店で飲むと2軒目にいくことはほとんどない。一軒目だけ酒場みたいなものだ。おまけに1000円あれば、ベロベロとまでは行かないが、限りなくそこに近づける。コロナの間はどうなっていたのだろうと不思議に思いながら、久しぶりに入ってみた。
変わっていたことは二つ。一つ目は店内禁煙になっていた。まあ、これはコロナだけではなく時代の流れ、法律変更だから当たり前かもしれない。ただ、2年前のスモーキーな店内を思い出すと、時代は変わったなあという気分になる。
二つ目が、日本人従業員だけになっていた。多い時は従業員の7割くらいが、あちこちの国から来た人たちだったのだが、今は顔を見ただけで日本人かなと思う人で揃っている。円安のせいでみんなお国に帰ったか?などと、ちょっと政治向きなことを考えてしまった・

定番マカロニサラダの量が倍くらいに増えていてびっくりした。「揚げ出し」は昔のまんまの大きさだと思うが、お値段がちょっとだけ上がっていた。鉄板を使った焼き肉というか、串がなくなったもつ焼きというか、カシラの黒胡椒焼きは期間限定メニューらしい。どれもこれも一人呑みにはぴったりだ。
ソロキャンプの流行と一人呑み・ソロ飲みの間には、やはりコロナによる社会意識の変革があるのだろうか、などとほろほろ酔いながら小一時間滞在した。やはり一人呑みは大人の贅沢だなと思いながら周りを見渡したら、グループ客はひと組だけで、後はソロ・オヤジばかりだった。うーん、この光景はなんだ。友達を無くした孤独な老人という言葉が頭の中に浮かんできて、とりあえず全否定しながら帰ることにした。次回は5種類以上あるレモンサワーを「端から順番に」呑みにしよう。

街を歩く

老舗な楽屋

地下鉄新宿三丁目を降りてすぐ、新宿末広亭の裏通りに当たる場所にある「楽屋」は喫茶店だ。赤提灯だけ見ると居酒屋にしか思えないが、歴とした喫茶店だ。

扉を開けて階段を上がった二階にお店はある。この扉を開けるのがなかなか難しいというか、ふらっと立ち寄る雰囲気ではない。末広亭に出演する芸人さんたちが楽屋がわりに使っているという話を聞いたことがある。

入り口には、お店に入りやすいように説明書きがあるというのも、入店する難度の高さの証明だろう。それにしても、うどんや蕎麦が出てくる「純喫茶」というのは初めてのような気がするし、そもそも純喫茶という単語も死語に近い。若い世代ではわからないのでは。

メニューを見るとお値段もそれなりというか普通というか、場所柄を考えると高くはない。気になるのは昆布茶日本茶がメニューに堂々とあること。これは昭和中期に喫茶店メニューとして死滅したと思っていた。まだ注文できるのだということに感動した。
それよりも気になったのが、うどん・そばになかにある「つづみ」というもので、これは一体どんなものだろう。月見はあるから、卵以外の何やら丸いものが二つのっている?などと、頭の中は疑問符だらけだが、あえてそれを注文する勇気もないな。

店内はとても明るい。新聞や本を読むのい不自由ない。純喫茶といえば、店内が薄暗く、怪しい商談をする場所問いいったイメージがあるが、この健全さはなんといえば良いのだろう。個人的にはものすごく好きで、いつもこういう明るい場所を探している。おそらく新宿では唯一と言ってよさそうだ。

テーブルの上には当たり前のように灰皿があり、おしぼりが最初に出てくる。ブラックコーヒーの味は、昔懐かしい酸味と渋味が強いものだった。シアトル系コーヒーが全盛となった平成に、日本中から消えていったコーヒーの味だと思う。エスプレッソではなく、濃い味のコーヒーが飲みたいのだと思っても、今やどこにも無くなってしまった「幻のコーヒー」に限りなく近い。
多分、軽井沢にある茜屋珈琲店本店では今でも飲めるのかもしれない。銀座とか日本橋の古い喫茶店を丹念に探せば見つかるかもしれない。でも、新宿、渋谷、池袋という東京西部では見つかりそうもない。
貴重な一軒をとして、個人的な歴史遺産に認定しておこう。ここにくるときは一人に限る。そして、次に来るときは、謎のつづみうどんとビールにしよう。

ソロキャンあれこれ

ソロキャンプ飯の作り方

ニトリのキッチン棚と100均で手に入れた鉄製フライパン(ただし20年前)と段ボール製風覆いでキャンプ飯を作ってみる。一歩間違うとホームレス的な雰囲気モデルだが、そこはあえて孤高のアウトドア飯なのだと言い張る。加熱道具は固形燃料なので調理時間は10分程度に限定される。フライパン料理としてはさくさく進めなければならない。

たっぷりとオリーブオイルをいれて温まってきたらコンビーフを缶の半分くらい放り込む。事前に缶を開け少しほぐしておくとよい。コンビーフをフライパンの上でほ炒めながら、塩胡椒、その他のスパイスを適当にバラバラ振りかける。コンビーフは塩味がついているので、まさに量は適当だ。

その後、これまた量は適当にオリーブを丸のまま放り込む。こだわるのであればオリーブは丸ではなく二、三等分しても良い。味はどちらでも変わらないような気がする。要するに炒めたオリーブを楽しむのが目的なので、さほどのこだわりもない。缶詰オリーブだから火が通るのもあまり重要ではないし・・・。

その後、1cm程度の厚みで輪切りにしたバナナを放り込む。この焼きバナナは火が通ると甘みが増す。投入前のバナナは硬めの方が焼け具合も良くてうまいと思うが、二、三日置いて茶色のスイートスポットが出てきた、柔らかかくなったバナナもおすすめだ。この場合はバナナにねっとりとした食感が出てくる。

仕上げにはフライドオニオンや型焼きそばのようなカリカリ系の食材をふりかけると、さらに美味くなる。味というより食感の違いがバナナを引き立てる。最後にスパイスや調味料でアレンジする。今回はケイジャンパウダーを使ってみたが、全国あちこちにあるステーキや焼き肉用のローカルだが有名なスパイスを使ってもうまいと思う。
まあ、失敗しても被害者は自分だけだし、食べられないほど不味くなることもない。缶詰とバナナがあれば、またちがう無敵アレンジにも挑戦できる。
ソロキャンプ飯に必要なのは、こうしたチャレンジ精神だ・・・と思う。

旅をする

ひろめ市場では一休みできない

高知観光のメッカと言える「ひろめ市場」だが、観光客でもっている場所かというとそうでもないようで、高知県民にとっては市内で昼から酒が飲める場所として認識されているのではと思っている。少なくとも、週末の昼過ぎには館内が全開で宴会モードになっている。
感染症対策で客席が間引かれていることもあり、入り口には入場制限とまではいかないが、中に入っても飲食できないと満席宣言が出ていた。

ここに初めて連れて行かれた時は、なんとも圧倒されたというか、東南アジアで出会った怪しいビルの中の市場に似ていると思った。確かに、高知はあちこちにアジアンテイストがある不思議な町だ。

いまだに訳のわからないのが、入り口前にある大きな屋根がかかったスペースだ。おそらく定期的に「何かのイベント」をやっているのだろうなとは思う。屋台のラーメン屋大会でもやりそうな気配だと思っていたが、すでに屋外客席の常設ラーメン屋ができていた。外国人観光客大歓迎だった時期もあるが、今では国内観光客ですら溢れてしまうので、この先はどうするのだろうかと、他人事ながら気になる。

満席で諦めた次の日、昼前に行ってようやく場所を確保した。早い昼飯と思っていたが、結局周りの勢いに押されてウツボのたたきでビールをグビリということになった。昼からカオス状態の市場の中で、どうやらお店によってはテーブルまで配達?してくれるサービスもあるらしい。時間のかかる料理などは、カウンター前で待たれると密になるという配慮のようだ。
時代に合わせてサービスも変わるということだろう。昔は、平日の午後遅くに、仕事が終わった後、夜の街に繰り出す直前の隙間時間を埋めるのによい場所だった。今では、朝から全開のパブリック・ドリンクスペースになっているので、ひろめ市場で一休みというわけにはいかないみたいだ。その変化は嬉しいのか、悲しいのか、ちょっと微妙すぎる。

街を歩く, 旅をする

龍馬推しの街で気がついたこと

久しぶりの高知で、ちょっと気張ったランチを食べようと川沿いのお店まで歩いて行く途中で見つけた。モニュメントというか道標というか、有名な懐に手を入れた坂本龍馬をデフォルメした面白いデザインだ。この町は、とにかく龍馬推しなのだなとわかる。龍馬は大河ドラマで有名になった高知人ナンバーワンだと思うが、ナンバーツーがいないくらいダントツの知名度だろう。

その道案内の写真を撮った後で、なんの気無しに見上げたらマンションの壁にもすごい案内というか広告があった。歩道にあるのは歩行者用、壁にあるのは自動車用なのか。それにしても、すごい執念だなと思う。なんとしても、人を龍馬の元に連れていこうという、強い意志が感じられる。
これに似た過去の偉人に対する熱量の高さは、鹿児島の西郷さんくらいだろうか。少なくとも町中にその人名が冠された場所やお店があり、銅像が大量に街の中に溢れているという条件に当てはまるのは、坂本龍馬と西郷隆盛くらいしかいない。
お江戸を戦火から救った勝海舟やその他の幕臣は、明治政府からすると敵扱いなので、お江戸に幕臣偉人像は皆無だろう。お江戸を首都化した徳川家康の像も東京周辺では見た記憶がない。
山口に行けば、高杉とか桂という明治政府成立の功労者、そして伊藤、山形という明治政府成立後の権力者の像がどこかにあるのかもしれない。が、観光名所になているのかわからない。(少なくとも記憶にはない)京都の新撰組の方が、コアな観光客を惹きつけているような気がする。どちらにしても、高知で最大の著名人は坂本龍馬さんなのは間違いないだろう。

そんなことをつらつら考えながら、コロナ前はよくお世話になっていた(ランチで)料亭に行ってきた。この手の業態はコロナで最大被害を受けたので心配していた。営業しているか心もとないので、前日に電話で確認したほどだが、無事お店は開いていた。

ランチは御膳一択と言われたが文句はない。高知の名産品が残さず放り込まれた「県外人仕様」にしてくれたようだ。ランチとしてはボリューム十分すぎる。味は保証付で、これまで何度も足を運んだが期待を裏切られたことはない。
ただ、ちょっと残念なのが、アルコールのリストから日本酒が消えていたことだ。土佐は酒豪県なので、地元の日本酒蔵がたくさんある。うまい料理には地酒を合わせて土佐気分を盛り上げたいと思うのだが、どういう理由なのかお昼は日本酒がなくなっている。これもコロナの後遺症なのだろうか。

料亭料理の美しさは、料理の素材以上に、器の色と組み合わせだと思う。立体的な造形美で、これは家庭で再現することは難しい。土佐名物と言われる皿鉢料理にしてもプロの盛り付けの技がなければ、ただの料理がてんこ盛りになった手抜きにしか見えないだろう。和食屋の懐石弁当とコンビニの幕内弁当の違いみたいなものか。
「映え」が評価される時代になり、誰もが自分で写真に撮って料理の美しさをしっかりと味わうようになった。料理人は味以上に見栄えを考えなければいけないのが、平成から令和にかけて変わった「仕事の掟」だ、などと鰹のタタキを食べながら思っておりました。
高知料亭、またまた良いランチを楽しんだが、一度は夜も来てみたいぞ。

旅をする

高知ぶらぶらで見つけた看板

高知市の繁華街はこの帯屋町が中心としたアーケードになる。飲食店も含めた多彩なお店が並んでいるが、平日は流石に人通りが少ない感じもする。コンパクトながら百貨店もまだ頑張っているので、高知市の人口を考えるとかなり健闘している商店街だろう。同程度の人口の街では、郊外にできたショッピングモールに街ごと潰されてるケースも多い。そこをなんとか踏みとどまっているというところだろう。

その帯屋町でイベントが開催される日に、たまたま出会した。朝市ではなく夜市というのが良いところだ。ただ、よく考えるとほぼ同じ場所で「土曜夜市」→「日曜朝市」と続くわけで、なんだか高知市民のイベント好きというか遊びにかける情熱が伺える。こういう街に住める人は幸せだろうな。
などと思っていたのは午後4時くらいで、その後は10分おきに人出が倍増するような勢いで、一気に道を歩くのが大変なほど混雑してきた。実にお祭り感あふれるサタデイ・ナイトだった。

その人混みを避けながら、ぶらぶらと散歩をしていたら、初めて高知に来た時にホテルで紹介してもらった居酒屋を見つけた。この店で店主に勧められるままに鰹料理のあれこれを食べ堪能したが、財布の打撃も大きかったことを記憶している。塩たたきを初めて食べたのもこの店だった。
かつおマイスターのお店になっていたのだから、やはりカツオには見識がある方だったのだろう。ちなみにカツオマイスターは何種類かあって、鰹を釣る漁師のマイスターや、鰹を売る魚屋マイスター、そして鰹を料理するマイスターがいるようだ。

これをみた時には、パン屋の店先だと思ったが、よくよく見ればパン屋ではなく本屋だった。今ではすっかり消滅業種になりつつある書店だが、やはり本好きの子供を増やす活動が将来的な市場維持につながるという長期的視点は重要だ。
などと、看板を見ながら社会考察をしてみる。高知は文化としだと再認識した。親が本好きだと子供も本好きになるらしいので、親も読書に頑張ってほしいなあ。

高知で鰹以外の魚推しは珍しいなと思い写真を撮ってみたが、そういえば高知市内で鰹ラーメンというのはみたことがないと、これまた街歩きをして気がついたことだ。高知も基本的には車社会なので、郊外型の超有名鰹ラーメン店があるのかもしれない。街中をテクテク歩いているだけでは見つからないから、これは高知市民に聞くしかないか。
ネットで調べるという手もあるが、それもなんだか面倒だ・・・。鯛茶漬けがあるのだから、鯛ラーメンもきっと美味いだろう、とは思うのだ。ただ高知短期滞在なので、ラーメンに挑戦するだけの暇とお腹の隙間が足りない。

アカボシとだけ書かれたシンプルな看板だが、やはりサッポロビールの定番から名付けられた店名らしい。高知ではキリンビールの市場開拓物語が新書本になっていて有名だが、そういえばサッポロビールはあまり見かけない。確かに大日本麦酒がアサヒとサッポロに東西分割された時から、西日本ではサッポロビールが劣勢だったはずで、高知でサッポロビールの店は珍しいのだろう。なんだかこっそり応援したくなる店だな。

今回の高知市内街歩きで一番謎だった看板というかお店はこれだ。焼きめしの店なのだと思うが、ラーメンチョンマゲが店名のような気がする。確かめるためにはお店に入って実食するしかないのだが。やはり時間が足りない。次回に持ち越しの宿題にしようと決めた。

高知には、まだ屋台の店が現役で営業中だ。夏の時期の屋台はあまりにも暑いので敬遠したくなる。寒い季節はまだ我慢できるのだが・・・。ただ、暑さにやられながら屋台で酒を飲むとなんだかアジアン・ストリート的な雰囲気もしてくる。(はずなので)少し遅めの時間に行くのは楽しいかもしれない。でも、真夏におでんは食べたくないかなあ。

そして、こちらも高知名物というべき、屋台のラーメン屋さん。昔は路上で営業していた。当時は明らかに道路の占拠だと思っていたが、警察がお目溢ししてくれたいたのだろう。しばらく見ないうちに路上から駐車場に引っ越していた。そして、今回ぶらぶら歩いていて気がついた。駐車場の上に屋根がついている。これはまさしく東南アジアで見た光景とそっくりだ。屋台も人気店になればここまで進化するのかと感動してしまった。もはや屋台の域を超え、屋外レストランというのが正しい。
日本の県別ランキングで飲酒量の2トップは高知県と秋田県だそうだが、気候の違いなのか、秋田県ではこれほどの「飲み屋アウトドア展開」は見たことがない。一度、高知県人対秋田県人の飲み比べを見てみたいと思っているのだが、なかなかその機会には恵まれない。某テレビ番組「県民」のびっくりなあれこれを紹介するヤツで、酒豪県対決みたいなものをやってくれないものだろうか。

食べ物レポート, 旅をする

葉牡丹の話 続く

コロナ仕様で作られたおひとり様用カウンターのスペースはちょっと狭い。肴を一皿と飲み物を置くと、ほぼほぼいっぱいになってしまう。ただ、ひとり飲みであればそれで良い。カウンターに何皿も料理を並べても、冷めてしまったり食べきれなかったりするだけだ。一人飲みの時は、一つ食べたら一つ追加をするくらいの方が正道ではないか。

葉牡丹では熱燗が出る。それもかなり熱い。土佐を代表する二銘柄を順番に注文して味比べをした。飲み比べをすると自分の好みがわかったりするのでなかなか楽しい。結論として、しばらくは土佐鶴派で行こうと思う。
高知の日本酒は比較的重たい味だと思っていたが、最近は少し変わってきたのかもしれない。さすがにすっきりというまでにはなっていないが、それでも飲み口はさらっとしている。コップで飲む日本酒は、猪口で飲むよりうまい気ようながするのは「ダメ人間」の証拠かもしれない。
そして、お銚子とジョッキはどうやら最後まで下げないらしい。飲みすぎたダメおやじの会計トラブル防止のせいだろうか。それとも、何本飲んだかわかるようにして、飲み過ぎ注意を警告するためだろうか。

少し強めに感じる日本酒に合わせるのは、魚よりも肉が良いなと思う時がある。あまりにも外が暑かったせいで、暑さ負け防止に肉を食うかという気になったこともある。餃子という手もあるかと思ったが、素直に好物である「親どりの足」を頼むことにした。
香川県高松(丸亀)では支配的な勢力を誇る骨付鳥の、高知版というかアレンジ版だ。カリッと上がった皮の中には親鳥特有の歯応えある肉が詰まっている。あらかじめ細く切ってくれるのはありがたい。これを丸のまま出されると、歯の強度検査みたいな食べ方になる。某フライドチキンチェーンの若鶏とは究極の反対勢力だが、これがうまい。このうまさがわからないやつは「親鳥」を諦めて「若鶏」にしなさいというしかない。

壁に貼ってあるメニューも本日のおすすめというわけではない。どれも定番ばかりだ。見やすいかというと、そうでもない。これを見るためには、カウンターから反対側を向かなければならない。回れ右をしなければ、首だけ180度回すという苦行をする羽目になる。改めて、この店の売り物は焼き物、串揚げだったと気がついた。

もう少し食べてみたいなとメニューを物色しているうちに思い出した。この店は酢豚とオムライスが超絶的にうまいのだ。さすがにオムライスと両方は頼めないので、泣く泣く酢豚にした。これも量が半分くらいだったら酒の肴にちょうと良いのだが、といつもの愚痴になる。酸味が強めで濃い味の酢豚だ。お江戸の町中華によくあるサラッとした酢豚とはちょっと違う。肉も多い。
一番の違いは、具材にきゅうりが入っていることだ。きゅうり入り酢豚は奈良でも食べた。きゅうりは西日本系の具材なのかもしれない。キクラゲが入っているのもちょっと珍しい。ただ、キクラゲのコリコリ食感とタンパクな味は酢豚向けだと思う。うん、やはりこのうちの酢豚は好みだ。某大手中華チェーンは見習ってほしい。
この店ではまだまだ食べたいものが多いが、一人で来るとこのあたりでもう入らなくなる。いつも同じパターンなので(学習能力が足りないため)一向に前に進めない。次回こそはと反省しながら帰るのも、お決まりのパターンになってしまった。自分の定番居酒屋というのは、どこに行っても反省と後悔しながら帰る、こういう使い方になるのだろうな。

ソロキャンあれこれ

ソロキャンプ タープを楽しむ

こういう気温の日にソロキャンもどきに行ってきた。利用日の1週間前に使用申請をしなければいけないので、猛暑になるとは思わずに予約してしまった。

サイトは10m四方くらいの広さがある。この中でテントを立てたりタープを貼ったりできる。サイト数は10個だったが、当日は利用者ゼロ。気温を考えれば当たり前か。

きおんがそれなりであれば、例えば春とか秋であれば、椅子とテーブルだけで過ごすのも快適そうだが。この気温では、言葉通り死にそうに暑いだろう。

そこで、中古で手に入れたタープを立ててみることにした。六角形のタープ生地(天幕)を2本のポールを使って立てる。よほど風の強い日以外は、一人で立てるのも難しくない。所要時間は10分もかからないだろう。
まずタープを地面に広げ二つにおる。ポールを地面に倒したまま、タープの恥にあるハトメ付きの穴に差し込む。これを前後2箇所で準備する。

この時ロープもポールの上に固定しておく。タープもポールも地面に寝かせたままの状態で、日本のロープをポールに対して左右45度に開いてペグで固定しておく。
そして徐にポールを立てる。と以前、反対側のポールは地面に寝たままだ。ポールから地面に伸ばしたロープが地面と45度程度になるように(この辺りは後で調整するので適当で良い)l金具を使い長さを合わせる。

反対側も同じように、ポールを立ち上げ適当な長さでロープを調整する。ポイントはタープの上面がピンと張るように後から立てたポールを立てる位置を調整する。ただ、多少弛んでいてもとりあえず2本のポールを立ててしまい、それから微調整していく方が簡単だ。
物干し竿にシーツを干しているような感じになる。ここで前後2本のポールから伸びるロープ計4本を順番に調整する。ポールは地面から垂直に立てるよりも、多少タープの内側に立てて斜めにした方が安定は良くなる。
その後、左右の下側にあるハトメ穴にロープを繋ぎ、ペグに固定する。ペグの場所がタープから遠くなれば、屋根の角度も緩やかになる。好みの角度に調整する。4箇所ともペグで固定すれば、またロープの長さを調整し、タープがピンと張るようにすれば出来上がり。

時間が経つとター@うのテンションが緩みだらんとしてくる。気になる人はサイドロープの調整をすれば良いのだが、風が強くなければ「ダラん」状態でも日除けとしては問題なく使える。この日は、タープの虫干しが目的だったのでこのまま2時間ほど放置することにした。

夏のキャンプは暑いので、タープは必需品だと思うが、サイトに木陰があればタープなんか使わなくても良いのだよな、ということだ。実際、この日は木陰で携帯型の扇風機ですずみながら、ポータブルスイーカーでスマホからお気に入りの音楽を流ししばし読書と洒落込んだ。ソロキャンだからワイルドでなければなどと、ストイックなことは全く考えていない。誰にも気兼ねせず自分の好きなことをして過ごすのがソロキャンの醍醐味なのだよね。
この後、撤収するときが一番暑くて、まさに気が遠くなった。真夏のキャンプは危険だ。

旅をする

高知駅ナカで 駅弁探してみた

久しぶりの鉄道旅で、ちょっと気分が高揚していた。そして、これまた久しぶりの高知駅でキオスクがわりの某コンビニ大手(JR四国は全部これに変わっているはずだ)で飲み物を買おうとして、隣の土産物屋の前に「駅弁」の幟が立っているのをみつけた。
早速駅弁コーナーを見学に行った。発見したのは、手作り感のある微妙な凸凹を感じる、おこわのおにぎりだった。鳥と山菜を選び購入決定。おこわのおにぎりはなかなかめずらしいが、おこわ特有のもちっとした食感が好みなので見つけるとつい買ってしまう。栗入りにも心惹かれたが、流石に3個は多すぎるので諦めた。

「かつおめし」というのは高知の家庭料理なのだと聞いたことがある。醤油と味醂などで甘辛く煮たかつおのほぐし身をご飯の中に混ぜ合わせる。ちらし寿司がかつお味になったようなものと思えばよいだろう。
生姜が効いているので、思いのほかさっぱりとした味がする。かつおめしの素は土産屋でも売っているが、スーパーでも普通に置いているようだ。高知土産としては、実用性の高い(笑)名品だと思っている。
それが駅弁になるとは、ちょっと嬉しい。ただ、ルックスは茶色い飯が箱いっぱいに広がるだけなので、あまりビジュアル効果はない。一気にかき込まないと均一の味なので途中で飽きが来るかもしれないが、この弁当の量であれば一気喰い可能だろう。

高知の持ち帰り品としては「鯖寿司」が有名だったはずだが、いつの間にか「焼きサバ」に変わっているみたいだ。衛生管理上の問題からなのだろうか。高知の鯖寿司は、京都の棒サバ寿司や大阪のサバ押し寿司と比べてワイルド感があり、好きだったのになあ、とこれもちょっと残念に思った。
ひろめ市場あたりに行けば、まだ以前の「鯖寿司」は売っていそうな気がする。ただ、ひろめ市場の鯖寿司は一人で食べるには随分と大きいというか量があるので、そこが難点なのだが。

駅弁チェックを終わり店を出たところで気がついた。なんだか不思議なピンクの像がいた。べろべろの神様って何だよーと突っ込みたくなる。高知は宴会のことをおきゃくというらしい。
だから、このピンクな方は宴会の神様で、それも最近お生まれになったみたいだ。少なくとも3年前は見たことがない。当時は、まだささやかに活躍していたのかもしれないが。なんだか、坂本龍馬より、カツオより親近感のわく高知代表選手という感じだ。次代を率いる高知ゆるキャラになってくれないだろうか。

高知駅 北側は妙にさっぱりとしている

高知駅は外からの見栄えの割りに駅ナカは簡素というかさっぱりしている。幕末に活動した方達の銅像がある方(南側)が市内中心部向きなので、反対の北側はバスターミナルを過ぎるとすぐに住宅地だ。そのためか、駅ナカを自転車を押して通る人も見かける。
高知駅は首都圏で言えば私鉄の急行駅くらいの感覚になる。

それでも改札付近には高知観光、四国観光の広告がたっぷりと並べられている。

志国土佐とはなかなかの名文句だな、などと広告コピーの出来を偉そうに批評しつつ、駅の中をあれこれ見て回った。結論としていうと、JR四国(とその広告代理店)制作の広告は極めて優秀だということだ。
個人的見解として言わせてもらうと、あきらかに予算潤沢なJR東日本の広告より相当にレベルが上だ。予算規模で言えばほぼ青天井だった東京オリンピックの広告物の酷さを思うと、広告は金だけではないなと改めて感じた。自分が現役時代だったら、このJR四国チーム(広告代理店)を引っ張ってきたかもしれない。
駅ナカは買い物したり、ご飯食べたりするだけではなく、お勉強もできる場所なのだな。