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街を歩く

札幌シリーズ 大通り公園2

冬の大通りは流石に人がいない。あと1ヶ月もすると、この場所に巨大な雪像が現れるのだが。

公園の芝生の上は雪があるが、路面は雪なしの12月初旬

空撮した札幌市内の写真を見ると大通り公園はなかなか不思議な光景だ。幅100m長さ1km程度の何もない広場がビル空間によって囲まれている。東京でも明治神宮・代々木公園や新宿御苑などがビルで囲まれた広い森林空間だが、その形は不規則なので自然が残された公園という感じがする。
しかし、大通公園は完全な直線で囲まれた長方形で、いかにも人工的なものに見える。ニューヨークのセントラルパークも幾何学的な長方形だが、どちらも都市に残された人工空間だ。木造建築時代に大火災にそなえた防火地帯という側面もあるだろう。そこが、今では憩いの場になる。

テレビ塔の隣 大通公園二丁目に会場がある

11月から12月にかけて大通公園で開かれるちょっとした楽しみがクリスマス市だ。11月中はまだ雪が少ない年が多く、その時期に寒さを堪えて一の中の店を見て回るのは楽しい。今年は飲食店ブースも開催されていて、普段の通りに戻った感じだった。寒い中、ソーセージとビールという極悪コンビを楽しむのも良い。(かもしれないが、おすすめはしない)

men-eijiの進展らしいが 家系?とは

ミュンヘン市をぶらぶら見て回った後、あまりの寒さにラーメンを食べようとして狸小路方面に歩いて行くと、何やら見慣れない看板がかかっていた。この場所は大音量で音楽がかかる喫茶店だった記憶がある。家系と書かれた看板を見ると、どうも札幌のラーメン有名店が、別ブランドの支店を開けたようだ。これは入ってみる価値はあるか?と思ったが、札幌に来て横浜ラーメンを食べるのかと躊躇ってしまった。これは、次回だ都延期を決める。

薄野にお引越ししてしまった

お目当ての昔懐かし五十番に行ってみたら、なんと数日前にお引越ししてしまったらしい。それもすすきのの真ん中で、ディープなブロックに移転とは。夜の商売を期待しての引越しだろうか。これも雪が溶けて暖かくなってからだな。冬のすすきのは裏通りが(一部の表通りも)ブラックバーン状態で危険極まりない。
見知った店が閉店したりするたびに、人生の黄昏という気分になる。新しい店を発見して、記憶の新陳代謝を図らなければ、高速でゾンビ・ジジイ化してしまうという危惧眼はあるが、昔懐かし系の町中華は新店自体が開かないので、ネットでも使って探し出すしかない。ただ、札幌オンリーであれば、札幌の町中華というムックが出版されていて、その掲載点をめぐるという手もありそうだ。
ネットで検索するより一覧性が良いことと、斜め読みする楽しみがあるので、札幌の喫茶店、町中華のムックは貴重品だが、なんとAmazonで買える。ありがたい時代だ。

岩のり追加で満足の醤油ラーメン

最終的には、狸小路のはずれにあるいつもの赤星に行って、いつもの岩のりトッピングした醤油ラーメンにした。岩のりうまい。
全国のラーメン店主の皆さん、岩のりをぜひトッピングに加えてください。家系ラーメンの大判海苔も良いのではありますが、やはり岩のりのスープに浸かって柔らかくなった食感が絶妙だと思うのです。よろしくお願いしますよ。

食べ物レポート

孤食の喜び 今年も増えそうだ

立ち飲み、立ち食いの店には一人で入るものだろう。そこには、小さな満足と幸せがあると思っている。札幌の地下を歩いて見つけた一軒に入ってみた。

立ち飲みの良さは、チャチャっと飲んでさっさと帰る気楽さにあると思う。ただ、コロナのせいなのか、それとも時代の変わり目のせいか、立ち飲みの店がどんどん減っているというのが実感だ。だから、立ち飲みの店を見つけたらとりあえず試してみる。
はずだったが、この店は昼は立ち食い蕎麦、夜は立ち飲みの二毛作らしく、午後早くに入ってしまい、飲み始めるには中途半端な時間だったので、とりあえず蕎麦を食べることにした。

蕎麦が来るまで「夜のメニュー」を眺めていた。ホウと感心したくなる充実したメニューだ。立ち飲みというから、そばの上に乗る「トッピング」をつまみにいっぱいやるみたいな感じだと思っていたが、これは「立って飲む」居酒屋だ。蕎麦屋の二毛作とは言えないハイレベルだ。
蕎麦味噌に焼きのり、板わさで熱燗をキュッと的な、蕎麦屋の飲み方を考えていたが、これは本格的に座って飲むタイプではないか。
などと考えていたが、立ち飲みではありながらカウンター椅子席が半分くらいあるので座り飲みもできそうだ。飲み過ぎるとちょっと不安なカウンター椅子だが、飲み過ぎる前に退散することにすれば良い。

注文したラー油蕎麦は、いつも食べているラー油そばとはちょっと違うタイプで、蕎麦つゆがサッパリ系だった。次に来る時には、蕎麦屋の王道、もりそばとかけそばを頼んでみなければ。もりそばでちびちび酒を飲むことにすれば、蕎麦も酒も楽しめるし、立ち飲みも達成できる。
やたら明るいビル地下の飲食街にあるので、飲み屋感はあまりないが、立ち飲みは薄暗い店より明るい店の方が良いと思うので、そこは問題なしだ。小洒落まくった薄暗い店内でスポット照明が当たったテーブルで食べる蕎麦など、歓迎したくもない。
地下通路直結なので、雪や寒さの影響もなく、夏冬とも快適そうだ。これは重要な孤食ポイントだな。

旅をする

あけおめ も中くらいなお正月

Photo by George Becker on Pexels.com

年が明けました。今年も、あれこれと街で見つけた面白い光景など書き連ねてみたいと思っています。去年は低予算旅行であちこち旅しましたが、今年は新しいチャレンジ旅をしてみようかと企んでおります。

今年の旅の締めは冬の札幌
敦賀 一ノ宮
越前 天空の城
志摩国 港町
青森 恐山
帯広の名店 カレー
富良野 金山ダムの湖面
高知駅前 三人の侍像
街を歩く

年末の街とカレーうどん

久しぶりの渋谷の夜は とてつもなく明るかった

渋谷の街を代表する場所はどこだろう。ゴールデン街か、道玄坂か、はたまた奥渋かなどと夜の渋谷を散歩してみた。やはり、JR渋谷駅西口ロータリーを渡ったところ、京王線の左側あたりが一番賑やかそうだ。適度に若者向けとオヤジ向けの店が入り混じっている。ただ、コロナの影響か、オヤジ向けの店は相当な数で閉まっている。時代の流れというものだ。

その渋谷駅西口の賑わいを見ながらR246を歩道橋で渡ると、ちょっと渋谷っぽくない界隈がある。再開発であちこちのビルが新しくなっていた。春にはこの坂道が桜吹雪で覆われる、街中の桜名所だ。そこがイルミネーションでキラキラしていた。渋谷というわい雑な大都会の街でも、夜はそれなりに綺麗なものになるのだなあ、と感心してしまった。街はすっかり師走の気配だ。普通の賑わいが戻ってきているのがよくわかる。
今年の大晦日は、この渋谷でカウントダウンする若者が集まる光景が復活するのだろう。3年ぶりのイベントが無事に終わることを祈るばかりだ。
しかし、ハロウィンと言い、ワールドカップ戦と言い、なぜ渋谷に集まるのだろうね。

なぜ埼玉でカレーうどん推しなのか???

夜の渋谷散歩をした翌日、年末近くには恒例にしている地元産ゆずの買い出しに行った。埼玉県は柚子の名産地があるが、そちらは有名すぎて早々に売り切れてしまったので、自宅周辺の農協直売店で柚子を仕入れてきて、柚子の砂糖漬けと柚子ジャムを作った。オレンジ・ママレードよりも香りが強いが、その分だけ苦味も強い。お子様向けではなく、高齢者専用(オヤジ向け)な食べ物だ。これで一年間、柚子の香りを楽しむことができる。
その直売所に併設されていた食堂が復活していた。初めて入ったのだが、食券自動販売機でメニューを選ぶ。なんと、麺類はうどんだけだった。あとは定食が数種という潔さ。蕎麦、ラーメンなし。これはこれで埼玉県らしいかと感心した。そして、なぜかイチオシのカレーうどんと注文してみた。日ごろは、あまり頼むことがないカレーうどんだが、武蔵野うどんを食べる時、肉汁アレンジでカレーつゆがある。どうも、そのカレーつゆをかけうどんの上にかけたような感じだった。
あまり期待はしていなかったが、予想外に美味い。豚バラ肉の甘みがカレーに程よくマッチしている。食べているうちに顔から汗が出る。絡みはそうでもないのだが、スパイスの効き目がたっぷりだった。なるほど、埼玉県には全く関連がなさそうなカレーうどんだが、単純にうどんを楽しむのであれば正解かもしれない。
年末になって、新しい食発見だった。今年も、あれこれお勉強した年でありました。

食べ物レポート

札幌シリーズ 焼き鳥屋完全復活

名称が変わった「岩下の新生姜 豚肉巻き」 コラボなのですねえ

札幌の焼き鳥は、鳥と豚ともつが混在する。正確にいうなら串焼き屋というべきだろう。そして、焼き鳥屋の一番人気は、実は鳥ではなく豚であることが多い。だから、札幌では東京からやってきた全国チェーン焼き鳥屋が定着しにくい、というかほとんど存在しない。
だから札幌の高級焼き鳥屋として繁盛している店でも、鳥だけにこだわっているわけではない。やはり豚人気も強く、おまけに高級店では海鮮串が人気だったりする。その札幌焼き鳥事情に文句があるわけではなく、ファーストオーダーはいつも生姜の豚肉巻きにしている「豚肉」ファンだ。その後は、つくね数種、ささみを頼むくらいで注文メニューの鳥率は限りなく低い。

ただの水 大ぶりのグラスがうれしい 

そして最初の飲み物の注文は水になる。誤解を避けるために弁明すると、水だけを頼むわけではない。酒も頼む。が、酒と一緒に水を頼むと、水だけ忘れられることが多いので(おそらく注文表に水は出力されないせいだろう)、その予防策として最初に水を頼むと便利だと気がついた。水が出てきたらすかさず酒を注文する。生活の知恵というか居酒屋ライフハックというか。ただ、面倒な客だと思われるかもしれない………

道民の醤油復活 これを大根おろしに垂らして食べるのが楽しみだ

コロナの間は、感染防止のためと称して卓上から調味料などが消えていた。必要な方は従業員にお声がけください、という表示も控えめで、唐辛子なしの焼き鳥を食べてしまったこともある。米国CDCの発表を信じるのであれば、コロナの主因は空気感染(エアロゾル感染)、飛沫感染で、接触感染はほとんどないようだ。だから、手指のアルコール消毒の意義というか意味についてはもう少し科学的な検証をしてほしいとずっと思っていた。(あくまでコロナ対策として)
相変わらず入口での儀式的消毒は続いているが、卓上に戻ってきた唐辛子と醤油を見ると社会常識として「接触感染」を訴える政府厚労省、及び政府関係下の医療従事者の発言は、誰も信じていないのだなという気がする。
ただ、コロナ対策としてではなく、他の感染症対策として日本全体で安全安心運動が実施されたと考えれば、これは意味あることだ。飲食店の衛生意識も、これまで以上に鋭敏化し向上したのは間違いない。コロナが増えたらノロウイルス食中毒が減った。これは逆相関と言えそうだ。
コロナ対策としてではなく衛生環境改善と考えれば、入り口の消毒が続くことには同意できる。面倒臭いと言われればそれまでだが、少なくとも食事をするたびに消毒する羽目になるのは、偉大な啓蒙活動だ。手洗いの頻度も増えるだろう。日本人の健康な生活、というテーマで考えれば継続するのが大正解だ。
まあ、そんな志のある政治屋はこの国に存在しないので、安全安心大運動は実現はしないだろう。現代の政治屋の特徴は、増税に対して実に簡単に決断するということだけだ。自分対tの経費削減には与野党連合で反対するくせに。大増税は、歴史が証明する「革命」の前兆なのだがなあ。

ささみにかかった梅ソースが好物だ

最後にささみの梅ダレを頼んだ。これは、うまい。砂肝の塩焼きも旨いが、やはりお店独自の調味料開発をした「かわり焼き鳥」はその店の看板商品だから、あれこれ注文したくなる。ただ、この庶民の味方と言いたい焼き鳥屋もコロナの影響に耐えきれなくなったのか値上げをした。それでもまだまだリーズナブルなお値段なのだが、何かちょっとほろ苦いものもある。でもまあ、店が閉まっているより値上げしても良いから開けてくれた方が何倍マシなことか。焼き鳥を食べる楽しみは、不滅であってほしい。
ようやく焼き鳥屋が繁盛する社会に戻ったのは実に嬉しい。

食べ物レポート

いつものご近所中華で思うこと

初めて食べたソース焼きそば

いつもの満州で昼飯を食べようと出かけたのだが、今月のおすすめメニューがなぜか「冬のラーメン」特集になっていて、どうにも食指が動かない。そこで、今まで食べたことのないメニューに挑戦しようと思い、メニューを端からずっと眺めてみた。
まじまじと何度も見返してみたが、食べたことのないメニューはたったひとつしかない。ソース焼きそばだった。
頼んでみたものの、ソース焼きそばを食堂で頼むのはいかがなものかという疑念というか不安が残る。ソース焼きそばとは、お好み焼きやで頼むもの。あるいは、縁日で頼むものという刷り込みがあるせいだ。家でも作れるソース焼きそばだけに、中華料理屋の正規メニューとしてはお手軽すぎないかという気もする。あれこれかんがえていたが、食べた結論としていうと、これは酒のつまみだな、というものだった。
やはり、食事としての麺料理というには頼りない。味付けも、好みに差が出そうだ。個人的にはソースじゃぶじゃぶかけて食べたいので、ソース瓶を一緒に出してほしい。
ただ、この横にレモンサワーでも置いてあれば、絶好のつまみになりそうな気がする。冷めても、つまみとして食べる分には十分満足できる。蕎麦屋でもりそばをちびちびつまみながら日本酒を飲むという感覚に近いかもしれない。紅しょうが別添というのも嬉しい。おまけに付いてくる中華スープが最高だ。満州のベスト商品の一つは、この定食についてくる中華スープで、できればおかわりしたい。この店のメニュー絞り込みは、もはやファストフードというべきだろうか。酢豚の導入をお願いします、と言いたい。

㐂伝ラーメンにメンマ追加

幸楽苑に何ヶ月ぶりかで行った。あれこれ、特設メニューは出ているのだが、どれもなんだか気がのらない。結局、いつものラーメンになってしまった。
この店に来ると恒例で思うことだが、ラーメンというフォーマットを横に広げるのか、縦に広げるのか、このブランドは迷走している。横に広げるとは、スープ、麺、トッピングを追加してラーメン・麺メニューを増やすことで、一時期の日高屋がやっていたことだ。ローカルで有名な麺料理を、全国チェーンが取り込むというのは戦略としてありだろう。
このブランドの地盤である東北に限っても、青森の煮干しラーメン、秋田の濃厚豚骨、山形の辛味噌ラーメンなどなど取り込める要素は多いはずなのだが。西日本に目を広げれば、関東圏には未到達な独自のラーメン文化がある。
縦に伸ばすというのは、ライスメニューの拡充や唐揚げ、餃子などサイド系肉料理を増やして「中華料理屋」化することだ。日高屋はこの路線を走って成功したが、居酒屋化しすぎてコロナで厳しい打撃を受けた。
ファミレス業界では中華コンセプトが難関ビジネスモデルになっているが、肝はチャーハンと餃子とラーメンなので、そのベースをこのブランドは持っているのだから、伸び代はあると思うのだが。課題は商品の磨き上げと省人化をどう並行して進めるかだろう。今は、省人化だけにしか目がいってないような気がする。
少なくとも、自分の好みである豚骨醤油ラーメンはもう少し磨き上げてほしいなあ。メンマとチャーシューも、行列のできるラーメン店に通って研究してほしい。せめて、追加トッピングで良いから極太メンマ導入してくれないかなあ。

といつものご近所中華、定点観測でした。

食べ物レポート

札幌シリーズ冬の札幌で食べた鮨

12月初旬の札幌はこんな感じで雪がなかった。東京に戻ってきた後にドカンと雪が降り、今や路面は完全に真っ白で凍結しているらしい。毎年、クリスマス直前には街が雪で埋もれる。ここ何年間は、空港閉鎖されるほどの大雪も何度かあったので、今年は雪が少なめだと良いのになとは思う。
寒いのは平気だが雪は嫌だ、と最近よく思うようになってきた。北海道で生まれ育った記憶が薄れてしまったせいだろう。
もっとも、東京の大雪ほど最悪なものはない。札幌の雪の100倍きらいだ。東京に大雪が降ると3-4日は外出しないことにしている。除雪のノウハウが足りないので、凍結路面を含め、実に危険な状況になるからだ。

そんな雪のない札幌で、これまた恒例の鮨を食べに行った。都心部にはあるがちょっと町はずれという場所にある。一時期は外国人観光客に占拠されてしまって、1時間まちが当たり前だったが、最近はほぼ日本人客のみで、待ち時間もすっかり短くなった。
まず最初に鮭のユッケを頼む。正しくいうと「ユッケ風」なのだろう。甘く仕立てた濃厚醤油たれに絡めた鮭に、卵の黄身をグチャグチャに混ぜ、ねっとりとした食感を味わう。これを発明した職人さんは偉い、といつも思う。
料理は創意工夫とはいえ8割はどこかに存在する旨いもののアレンジだ。コピーやアレンジはどんどんやってほしい。失敗した作品は誰も注文しなくなるから自然淘汰される。勝ち残ったものが、次の世代の模範になる。そのためにも、職人さんはあちこちで食べ歩きしてほしいものだ。

蝦夷アワビは本当に美味い

年末なのでと自分に言い訳をして、まず「アワビ」を頼む。一度でいいからアワビ10貫という注文をしてみたいものだ、と思っている。ただ、実際に目の前にアワビが10個並んだら、意外と食べきれないのかもしれないと恐れてもいて……………注文する勇気が湧いてこない。
食べ放題の鮨屋で知人がウニ20貫という注文をした時のことを思い出した。目の前に出てきたウニ20貫は、相当な迫力だったが、結局最後の6貫は知人の食べ残しを、こちらが処理することになった。ウニ6貫でも、当分ウニは食べなくて良いかなと思う量だった。なにごとも食べ過ぎは良くないようだ。ただ、アワビも4貫くらいならいけそうな気がする

最近、イカの値上がりのせいですっかり見かけなくなったゲソが二番目の注文だった。この海苔で巻いたゲソというのは、本当に何か鮨とは別物の世界にいるようだ。店によっては甘だれを塗ってくれる。今回は、醤油なしでそのまま食べた。うましだ。

最後は、マイカとしめ鯖だ。これもいつもの定番で、マイカは漁獲量が激減したため今や高いネタのレギュラー選手になってしまった。イカそうめんなどステーキ並みの値段となり、おいそれと楽しめるものでは無くなってしまったのが残念だ。
この店のしめ鯖は自家製で、締め具合が絶妙なものだ。しめ鯖は酢で締めるのではなく塩で締める。その技が徹底されているのがすごいところだ。札幌では、自家製しめ鯖を出すところが主流なので、全国チェーンの回転寿司屋に行くとその落差がよくわかるし、激しすぎる。札幌で百円回転寿司は、魚を食べに行くところではなく、肉乗せ軍艦を食べる場所だという話を聞いた。確かに、札幌の鮨屋で炙りカルビ軍艦は出てこないなあ。
などと馬鹿なことを考えながら、今年の冬のルーティンを終了した。東京で鮨を食おうという気にならないのは、このの好き勝手な鮨食い習慣があるせいだろうか。

食べ物レポート

札幌シリーズ ジビエと野菜

コープ札幌は時々びっくりするような企画をしている。コープというと真面目でおとなしいイメージがあるが、札幌と仙台の生協は何やらローカル・スーパーマーケットよりはるかに進化しているような気がすることが度々だ。戦闘力が高いというべきか。
この「ぶこつ野菜」というのも、なかなかチャレンジ精神があふれている。POPが手作り感(多分パソコンで担当者が作った)がまんまんだ。

ぶこつ野菜とは、あまり見た目にこだわらず、中身で勝負ということらしい。根菜中心に日持ちのする野菜が並んでいる。これであれば少人数家庭でも何日間に分けて使うことができるだろう。農作物は収穫の手間より、選別の手間がはるかにかかる。その手間にかかる人件費を抑えるには、大小や傷の有無、見た目などで選別しないのが一番だ。
野菜を箱買いしても思ったほど安くならないのは、箱の中身も選別されているせいだ。そうした流通業の掟をどう打破していけるか。昭和生まれの高齢者は、見た目や大きさにこだわる習慣をつけているので(つけられたので)、この「綺麗な品物大好き病」の呪縛から逃れられない。おそらく平成後半生まれの世代が消費の中心になる時期に、転換点が生まれるような気がする。この「ぶこつ野菜」が、その時代の先駆けかもしれない。ということで、ぶこつ野菜をいくつか買ってきて、料理をすることにした。

最初は「野菜中心」のすき焼きにしようと思った。北海道ですき焼きといえば、ほぼ豚肉になる。牛肉ですき焼きという家庭は、ルーツが間違いなく道外、それも西日本に近いところだろう。札幌圏であれば関東・関西からの転勤族は牛肉のすき焼き、地元民は豚肉ですき焼き。だから、すき焼きの会話になると、いきなり紛糾する。おまけに、牛肉すき焼きには流派があり、関東風と関西風の調理法の差が、揉め事を大きくする。(笑)
少なくとも、これから結婚しようとする北海道のカップルは、すき焼きと雑煮とジンギスカンのお作法を確認しておいた方が良い。料理の恨みは一生祟る可能性もある。ルーツが全国の流れ者で構成される北海道特有の問題だろう。
そもそも、人口200万人近い大都市札幌でも、牛肉のすき焼き屋を探すのは難しい。今でも、存在を確認できない。平成初期に最後のすき焼き店が無くなったような記憶がある。
牛丼屋ですら人口と比較すると明らかに少ない。日本最大の外食企業、マクドナルドですら人口比で言えば東京の半分以下の密度なので店舗網がスカスカだと感じる。北海道は、それくらい「牛肉」の人気がない地域だ。
話を戻す。すき焼きも豚肉が主流になるが、すき焼きではなく「肉鍋」と呼ぶこともある。個人的には、こちらの方がしっくりくる。調理法は「焼き」ではなく「煮る」鍋で、野菜が多めであることが正統すき焼き?とは違う。
が、今回は貰い物の鹿肉があったので、鹿肉すき焼きにしようと思った。これはちょっとレアものだ。鹿肉は、当然ながら野生なので季節によって味が違う。冬手前であれば、餌の少ない冬に備えて丸々と太っているはずで、脂が乗っているらしい。春先になると、冬越えをして痩せている、つまり肉も脂身が少なくなる。発情期の肉は匂いが強い。だから、時期によって食べ方は変えた方が良いと聞いた。もらった鹿肉を切っているうちに、意外と脂身が少ないことに気が付き、食べ方を変えることにした。これは焼き肉にすべきだ。焼き肉にすれば、なにやらワイルド感もある。
いそいそとホットプレートを出してきて焼き肉を始めたが、意外とクセのある肉だった。そこで、焼肉のタレをジンギスカンのタレに変えた。ということは、これは焼き肉というより鹿肉ジンギスカンではないか。だいぶすき焼きから遠ざかった。
羊の肉より煙が出ないのは脂身の違いらしい。ジンギスカンの焼ける匂いは独特で、羊を食べているなという気がするが、鹿肉は煙に特徴的な匂いは感じなかった。少しもっさりとした食感がするにくで、豚肉よりも鉄分の味を感じる。
これが冬の北海道名物になるとは思えないが、冬にしか食べることのできない食べ物であることに間違いない。自宅でジビエ料理とは、なんとも不思議な気分がするが。ぶこつ野菜とは相性が良いので、冬の焼き肉は鹿に限ると言いてみたいが、鹿肉はどこでも手に入るわけでもないからなあ。普通に肉屋では売っていないし………
やはり猟師を友達にするしかない、という途方もない結論でした。

街を歩く

札幌シリーズ 看板編

札幌で雪降る中を散歩した

街歩きをしながら、面白い看板を探すのはなかなか楽しい。健康的な趣味ではないかと自画自賛している。わざわざ雨の日に散歩に行くほどのもの好きではないが、寒い日であればひょいひょい出かける。例外は暑い日で、最近の自宅周りでは夏の暑さが命の危険をもたらすので、絶対にNGだけれど。
今回は看板探しの散歩、札幌編。昔住んでいた懐かしの円山界隈を歩いてみた。途中で雪が降り始めたが、そこは北国仕様のキャップで対応する。街行く人のほとんどは、キャップや毛糸の帽子で雪を凌ぐが、たまに傘をさしている人を見かけた。傘をさして歩く姿は地元民ではなく、おそらく関東圏以西からきた札幌転勤族だろう。札幌の雪は払えば落ちるサラサラ状態が多いので、雪の日に傘をさすことは稀だ。傘が役に立つのは、みぞれ混じりの雨の時くらいだろう。
そんなことを考えながら、とあるバス停脇の電信柱に張り出されていた「注意書き」が目についた。何やら今風な文章で、「喫煙者へ」という強い呼びかけから始まる。よほどバス停でタバコをポイ捨てる人が多いのだろう。路上清掃をする町内会の人たちの怒りが現れている。
そういえば、街中でタバコの吸い殻を見かけなくなった。路上喫煙禁止条例が出始めたのは、15年くらい前だったと記憶しているが、その成果がこの張り紙に表れているということだ。
すでに喫煙は社会悪に近い扱いになった。コロナの始まり時期に室内禁煙令が出されたが、それに反対する意見をねじ伏せるほど、コロナの外出禁止圧力が強かったせいだ。オリンピックで国際的に体裁を整えるはずだった室内喫煙禁止令が、「官庁」の予想以上に市民の意識が厳しくなり、禁煙が徹底された。
タバコ大好き国会議員の思惑を超えて、令和の喫煙者狩りにまで拡大した。地方自治体や地方議会では、役職者や議員の不法喫煙の実態が暴かれ、断罪される時代だ。「官」が「民」を抑えきれず、暴走的喫煙者狩りに辟易しているのがわかる。ざまあ……と言ってやりたい。
それにしても国会内の喫煙場所は減ったのだろうか。元・野党党首が法令に違反して、執務室で喫煙していた事件も象徴的だったが。それでも禁煙しないんだから、野党のお里が知れる。(今では禁煙したか?)
などなど、色々なことを思い出してしまった「喫煙者」へという警告状だった。すごいな円山の町内会。ちなみに、この辺りは高級マンションが立ち並ぶ上級市民のエリアだからかもしれない。ポイ捨ては不法行為だから、やめましょう。

この焼肉屋は、ぜひ一度行ってみたい。味付け肉で冷凍らしいが、そこに文句はない。それよりも、ほぼ五百円という値段だ。おそらく、六百円とか千円とかの高級冷凍焼き肉もあるのだろう。それを食べてみたい。北海道で肉と言えば豚と鳥、焼き肉といえばジンギスカンが代名詞だから、黒毛和牛とか◯◯地鶏などのブランド肉ではないだろう。いやいや、楽しみだ。

難読文字の発音記号のようなものは Meat と Meet の語呂合わせかなあ

壁の上に描かれた不思議な英語も、よくみて考えるとニヤリとしてしまう。中学程度の英語だから、一応は誰でも理解できるレベルだとは思うが、クイズ番組に出てきそうな文章だ。こういう文章を書けるコピーライターに会ってみたい。できれば一緒に仕事をしてみたい。

完全なオヤジギャグ 地下街とチカ買い

円山から地下鉄で街中に戻ってきて、ふと見上げたとことにあった「駄洒落看板」。これは参りました。座布団全部取ってしまえと言いたい、正調昭和オヤジギャクだな。こういうコピーライターとは、あまりご一緒に仕事したくない気がする(笑)
まあ、昭和レトロブームらしいので、ドリフターズ的ネタとか、ひょうきん族的ギャグが受けるのかもしれないが。ケーブルテレビなどで昔のギャグ番組を見て、当時はなぜこんなことがあれほど面白いと思っていたのか不思議になる。
ギャグの面白みを感じる要素は時代と共に変化するということだろうか。しかし、チャップリンのモノクロ映画は今見ても面白い。時代に消費されるギャグと不変的なギャグの差はあるものだな。

確か、これはすでに停止されているのではなかったか。デジタル大臣が何か言っているのを聞いたような気もする。コロナで起きた壮大な無駄遣いの象徴として、将来の教科書に乗るだろうか。少なくともどこかの大学で、デジタルコンテンツ経済学みたいな講座を開いて、「役に立った」「無駄遣いだった」アプリやコンテンツの評価をしてほしいものだ。このアプリを使って、オリンピック開催したかったのが見え見えだ。そしてオリンピックが終わればポイ捨てする始末だし………
少なくとも東京オリンピックの「費用対効果」を考えると、間違いなくマイナスだろう。予算は超過、インバウンドによる経済効果なし、とどめは大手広告代理店による汚職と、すでに解散してしまった組織委員会の無責任放置状態。オリンピック誘致をした総理大臣も強行した総理大臣も、その功績を讃えられることもなく退場になった。その象徴みたいなものが、このアプリだろう。
街の中に落ちている、ささやかなブラックジョークを探し出すのは、健康のために宜しいかと。

街を歩く

鳥唐揚げの競合 どっちが旨い

クリスマスなので、鳥な話題にしてみた

鳥唐揚げの会社で働いていた。ずいぶん長い間働いてしまったものだと思う。その唐揚げ屋の一年最大の稼ぎ時がクリスマスイブで、その次がクリスマスの日になる。日本全国で1000以上の店があるが、どの店の店長もこの2日間だけはハイテンションになる。そして、26日には大多数の店長が燃え尽きている。
ただ、その狂騒の日にもかかわらず、どうにも盛り上がりにかける場所もある。売り上げは低いということではなく、ぶっちぎりで強いはずの自店より人気のある店が周辺に存在することが許せない、みたいな気分だろう。
一つは九州大分県にある唐揚げシティーで、ここは一度出店したが、しばらくして撤退した。再度チャレンジして出店したが、今はどうなっているだろう。なかなか町中に広がる地元唐揚げ屋と戦争をするのは大変なようだ。
そして、全国でもダントツ、屈指の売上を誇る北海道地域でも、苦戦する?街が小樽だ。この地元人気店では普通の日でもテイクアウトで買ってかえる客が多い。いわゆる「おみやげ」需要だ。今では専用待ち合わせスペースまで設置されている。
そんな店とガチンコ勝負となると、全国チェーンであってもなかなか大変な競争地域だ。おまけに、小樽市周辺だけで言えば、店舗数で完全に負ける。唐揚げ屋チェーンでトップ売り上げを誇る北海道、それも札幌商圏にもかかわらず、地域ドミナント形成で負けているのは、全国を見渡しても小樽だけではないか。大分県中津は地元ブランドが綺羅星の如く多数存在し、それぞれが贔屓客を囲い込み対決する群雄割拠の街だ。その中の弱小勢力みたいな扱いだから、小樽とは状況がちょっと違う。

クリスマスは、スペシャルボックスというものがあるらしい。これはまさに某ブランドがテレビコマーシャルを使って宣伝しているものと、似たようなものだ。ただ、唐揚げの絶対量ではこちらの方が多い。単品販売でもガチンコ勝負であり、セットでも露骨にガチンコな組み合わせになっている。おまけに単品は当日でも予約できるので、全国ブランド唐揚げより戦闘力が高いくらいだ。クリスマスには、小樽中のお父さんがお使いに行かされるのだろうなあ。
実は24日にこの店を視察に行きたいとずっと思っていたが、一度も行っていない。毎年のように、今年こそはみにいくぞと思っていたが、すっかり気が変わってしまった。
今更、「凄さ」がわかってもなあという気分になってしまったからだ。よく考えれば、もうクリスマスに縁がない(個人的にも仕事的にも)のも確かで、やはり一人で静かに過ごすのが聖夜の正しい在り方かもしれない。
そろそろ、真面目に人生を見直してみる時期らしい。