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旅をする

駅そばを食べに行った

今回の秩父プチ旅の引き金は、本棚の隅にあった一冊の文庫本だった。「全国駅そば名店100選」という題名で、日本全国の駅そばをまとめた本だ。発行は2015年なので情報としては古いし、すでに閉店しているところもある。ガイドブックとしては、鮮度が落ちているのだが、それをっ読み返すのはちょっとした楽しみだった。
その本の中に秩父では二ヶ所の蕎麦屋が乗っていた。西武秩父駅と御花畑駅だ。西武秩父駅はすでに全面改装されているので、駅そばは消えてしまっている。改装前の怪しい雰囲気だった屋台街には蕎麦屋があったような記憶もあるが、今ではフードコートになっている。そこで、御花畑駅の蕎麦屋に行ってみようと思った。
秩父鉄道の御花畑駅はいつも脇を通り過ぎるだけだったので、中に入ったことはない。今回は蕎麦を食べるために駅の中に入っていくことにしたのだが。

西武秩父駅から秩父市役所の脇を抜けて御花畑駅すぐ隣の踏切を超えると、そこには狭い小路がある。そこを抜けていくと、どうやら駅に通じるらしい。駅の構内のような駅の外の道のような微妙な感じだ。そこを歩いていくとすぐ左手に不思議な外見の店があり、中を覗くと蕎麦屋だった。おお、これが駅そばなのかと思い、さっそく入ることにしたのだが、普通は入り口付近に暖簾がかけられていたり、大きな店名看板があるはずなのだが見当たらない。
上下左右見渡しても看板は見つからない。一番目立っているのはポテくまくんなので、蕎麦屋とは思えない。ただ、その横にトビ魚のダシとあることからどうにか蕎麦屋ではないかと推理できる。

中に入るととても小さな店名看板があった。なるほど、ずいぶんおしゃれな見せ方だ。だが、駅そばらしくないな。

店頭の看板を見ると、どう考えても蕎麦屋とは思えない。観光地によくあるスナック屋というか、みそポテト専門店のような気がする。

ただ。店内に入れば普通の立ち喰い蕎麦屋だった。天ぷらそばに心惹かれながら、山菜そばにした。カウンターで立ながら食べようと思ったら、反対側に5席ほど椅子が置いてあるので、遠慮なく座って食べることにした。
蕎麦はごくごく普通の茹で置きそばで、立ち食い蕎麦屋の王道スタイルだろう。麺は少し太めかもしれない。だしはトビウオ出汁と言っているだけあり優しい。鰹節、サバ節などを合わせてガツンとくる「お江戸の立ち食い蕎麦」とは違っている。つゆも全部飲み干せそうな感じがする。

蕎麦を食べ終わりふと見上げたら、目の前に(壁に)掲載された記事のコピーが貼ってあった。おお、まさにこの店が、100名店なのだなと確信した。あごだしがポイントなのねとわかる。記事を読んでみると、なんだかテンプラ蕎麦の方が良かったみたいだが、ここで怯んではいけない。美味い山菜蕎麦を食ったから満足だ。
今回のプチ旅の目的その1は無事達成だ。と思ったのだが……………
この記事の題名は「立ち食いそば」で、自分の持っている本は「駅そば」、なんだかちょっと違う。

旅をする

秩父に行ってきた 鉄旅・プチ

ここしばらく寒いが天気の良い日が続いているので、ちょいと足を伸ばして散歩に行くことにした。例のお得な秩父旅切符ももうすぐ終わってしまうので、それまでに何度か秩父へ鉄旅に行ってみよう、というお手軽プチ旅企画だ。この切符を使えば実質的には500円程度で秩父旅行?できるのだから、新宿や池袋に行くよりお安い。おまけに秩父の街にはあれこれ楽しみもある。たっぷり歩くので健康にも良い。寒さ対策に手袋と帽子は必需品だが、夏のように汗だくになることもない。実に快適な徒歩旅だ。

駅の改札口脇に、新しいキャラボードを発見したと思ったが、どうやらこれは去年の秋に公開されていたアニメ・コラボらしい。ネットで調べてようやくわかった。いわゆるアニメ聖地は長瀞だったようだ。今や聖地巡礼者は重要な観光客だし、アニメの舞台になると動員客数は桁違いのようだから、そのうち製作委員会に地方の観光協会が出資するとか、誘致合戦をするとか激しい競争が起きそうだな。ドラマのロケ地よりも、アニメの聖地の方が集客力はありそうだ。
しかし、このお話は全く知らなかった。BL /百合という用語もあたらめて勉強し直した。マニアの世界は深すぎる。

秩父は荒川の河岸段丘にあたる場所で、川を底にした段状の地形に広がっている。だから、あちこちにやたらと坂道があり、街歩きをする時にも高低差がありすぎと文句を言いたいくらい、上ったり降りたりする羽目になる。この観光案内地図では、その点が全くわからない。できればデフォルメした高低図にして欲しいものだ(観光地としてぜひ改良をお願いしたい)
ちなみに、この地図の上下、つまり南北方向に伸びる道路はだいたい平坦か緩い傾斜なのだが、左右に歩くとため息が出るほどの坂にぶち当たることもある。当然ながら、真夏の秩父は徒歩観光には向かない。駅前にレンタサイクルもあるらしいので、そこは事前調査が必要だ。電動自転車であれば坂道を気にすることもないし快適だ。

秩父といえば、アニメキャラが街中に溢れていたが、さすがに公開後10年が経ち、店頭のアニメポスターはすっかり少なくなった。その代わりに露出が増えてきているようなのが、この「ぽてくまくん」で、手に持っているのが秩父名物「みそポテト」だ。
甘い味噌がかかったポテトは、実にうまい。いわゆる観光スポットでの食べ歩きできる手持ちの商品として完成度は高い。個人的には全国あちこちにある「ご当地ソフトクリーム」より、はるかに優秀な商品だと思っている。ただ、なぜ秩父でポテチなのだとか、なぜ味噌なのかだとか、ツッコミどころはあるにはあるのだが、そこをあっさりスルーしてしまおう。良いものは良い。
街のあちこちで売っているようなので、はしご酒ならぬハシゴ・ポテトを楽しむというのもありか。ただ、お腹は膨れるなあ。

街を歩く

つくねと老舗と

単純だけに店の技術でうまさが際立つ 「つくね」

鳥のつくねは団子か、棒状なのか、正解はあるのだろうか。よく行く新宿の高級焼き鳥屋では棒状のつくねが出てくる。卵の黄身をつけて食べる、いわゆる焼き鳥というよりも鳥料理だ。ところが、これまたよく行く高田馬場のリーズナブル焼き鳥屋でも同じスタイル、棒状のつくねに卵の黄身で提供される。どうも、値段の高い安いで変わる訳ではないようだ。
新宿三丁目の焼き鳥屋では、この店と同じだんご三兄弟的な丸々とした鶏団子が登場する。まったく謎だ。大阪の梅田で有名焼き鳥屋に行った時に食べたつくねは、棒状黄身付きだったから東西食文化の違いでもなさそうだ。
鳥つくねの元祖という店がどこかにあるのかは知らないが、屋台の焼き鳥が進化して焼き鳥屋として店を構えるようになった過程で、アップグレードしたものなのかなと推測している。原型つくねは団子で、進化高級化したものが棒状つくねと想像している。そういえば、秋田の名焼き鳥屋でも棒状だったなあ。
まあ、どちらのスタイルも好物ではあるから、焼き鳥屋に入ると絶対注文する二品は、砂肝とつくねのペアになる。鳥に限らない焼き鳥屋(串焼き屋)で、もつ焼きなども出してくれる店だと、これにカシラやタンを追加する。ささみ焼きに梅やわさびを乗せたものも好みだが、こうなると焼き鳥というより鳥の創作料理に近くなるのだが、それはそれで楽しい。
つくねは単純に塩で食べるほうがうまいような気がする。そういえば最近は焼き鳥屋でタレを頼んだ記憶がない。どうしてだろう。

西新宿というか新宿駅西口を出て右側の一角、小田急ハルク北側にある飲み屋街は、この3年間で随分と代替わりをした。見慣れない店が増えた。その中で、古色蒼然というか泰然自若というか、名門の風格を感じさせる老舗焼き鳥屋は、昔の通りしっかり営業していた。それどころか夜の9時過ぎても、入店客がひっきりなしに訪れ、満席のため入店を断られていた。ちょっと前までは考えられないことだ。
老舗の力とはこういうところで発揮されるのだなとは思ったのだが、東京都の飲食業向け暴政に耐えこの3年間を生き延びてくれたことに感謝するしかない。

街を歩く

雪が降った次の日の散歩

翌日の早朝の光景 昼過ぎには雪なしだった

先週末は、大雪が降るとテレビのニュース番組で散々騒いでいた。とりあえず用心してあれこれ対策をしてみたが、結果的には翌日の朝には雪が溶け始め昼にはすっかり消えていた。自宅の猫の額ほどの庭でも午前11時にはほぼ雪が溶けていた。
雪道用に長靴も用意していたが、使うことはないままに雪騒動は終わった。昼過ぎにまだ濡れてはいるが雪のない路面を確かめて散歩に出かけた。大雪が降るぞとメディアは騒いだが、いつもの狼少年情報だった。が、こういう予想は外れた方が良いので、腹を立てることもない。ただただ、テレビの発信する情報はやはり信用が置けないと思うだけだ。

その散歩の帰り道に近場の電気屋に寄ったら、なんと年末まで品切れ状態だったゲーム機がなんの制約もなく買えるようになっていた。月末にはアマゾンの購入権付きメールが送られてきていたし、人気ゲーム機の在庫は積み上がっているらしい。
ネットでちょっと確かめてみたが、転売屋の設定価格が定価に近くなっているようだ。一時期は定価の3倍近い値付けをしていた悪徳業者が、在庫を抱えて売り逃げに大騒ぎということか。フリマサイトでも3ヶ月もすると定価割れでの販売になるだろうから、安物買いを狙うのであれば転売ヤーをぶっ叩くチャンス到来という感じだ。
ただ、今まで買えずに我慢していた人も、この機会を逃さずにゲットした方が良さそうだ。6月には絶対定番の人気大作ゲームが発売されるから、また瞬間的にゲーム機本体が品切れになるかもしれない。その前に普通の電気屋で普通に定価で買っておいた方が良さそうだ。
個人的には、この現象を見てコロナが終わったんだなという実感がする。ステイホームでのゲーム機需要急拡大と、ステイホームで生産工場、部品工場が稼働せずに、生産数が低減したことが原因の品切れだった。
おまけに、ソニーが貧乏国日本への供給数を絞り込んだため、日本市場で転売屋が暗躍する象徴的な商品だった。任天堂のゲーム機が一年以上前に販売正常化したのに、ソニー製品は遅れたままだった。この辺りも(個人的には)両ゲーム機メーカーにおける世界戦略みたいなことが影響しているはずだが、日本発企業が日本市場を見限るつもりだとすれば、その報いは必ず形を変えて直接的に襲いかかるぞと言いたい。歴史に学ばない経営者が率いる会社は本当に大丈だろうか。PS6はきっとゲーマーに見放されてしまうと思うが。

食べ物レポート

日本酒居酒屋 アゲイン

日本酒好きの友人が久しぶりに東京に来た。一杯やろうということで、最近知った西新宿の日本酒専門?居酒屋に行くことにした。前回行った時は酒の種類の多さに喜んでいたが、料理も気に入ったので、今回は料理をあれこれ頼んでみようと考えていた。
前回は居酒屋定番の刺身盛り合わせが見当たらないなと思っていたのだが、メニューの裏側に載っていた。なぜ裏なんだろう、刺身が売り物ではないということか?などと疑問を感じつつ、注文してみたのは三人前の盛り合わせだった。無理を言って、その一つを好物のしめ鯖にしてもらった。自家製とのことだが、程よい酸味で身も柔らかい。どこかの工場で作った酢のきついものとは違うな、とありがたく頂戴した。うましだ。

鶏肉を塩麹に漬けたものは、やはり絶品だと思う。シンプルな焼き鳥が、一段グレードアップした感じになる。これは真似をして自分でも作れそうだなと思い模したが、やってみると大抵は失敗する。塩味のバランスが難しいことは予測できる。漬け込み時間で味が激変しそうだし………
プロの料理というのはそういうものだろう。自分で作ると、味の評価がプラスにバイアスがかかるので(つまり自作品には甘い評価をしてしまう)、ついついうまいと感じてしまうが、実際には大したことない平凡な料理にしか仕上がらないものだ。料理の評価は、自分以外の誰かに味を確かめて貰うべきだ。料理の世界で自己満足は自己中でしかない。
それでも、これはやはり挑戦してみたいぞ、と思ってしまった。キモになるのは塩味の染み込み具合だろうとはわかるのだが。その加減が難しいと思う。何度か試行錯誤する必要はある。
あとは、この絶妙な焼き加減が実現できるかだ。自分で焼けば、きっと黒焦げにしてしまう気がする。火加減は難しいのだ

塩でいただくあさりのかき揚げが絶品だった。これは、うまい。熱々もうまいが冷めてもうまい。なんというか、酒飲みの気持ちをよくわかった料理だなと思う。量と味付けの計算がすごい。かき揚げだから、味を濃くしないと衣が抱き込んだ油に負ける。ただ味が濃すぎると、やたら喉が渇く、油っぽく感じるなどあれやこれやの問題点が出る。その辺りを計算した一人前の量だろう。ただ、一人でこれを食べ切ると、かなり腹に応える。甘口の日本酒とは相性が良いと思った。

最後に注文したのは、特別の期待もなくなんとなく惰性で頼んだピザだ。締めにするのであれば蕎麦も注文できるのだが、なんとなくピザを頼んだ。味噌と山菜のピザという、ちょっと変わったものだったから、興味本位で注文したのだが。
実は、これが「今日一番なお料理」だった。味噌味がチーズによく合う、というかチーズと味噌が混じりあって何か別のものに感じてしまう。その味噌チーズと具材とのバランスが絶妙に良い。
冷めたピザはまずいというのは、チーズが溶けて固まると味が一気に落ちてしまうためだが、この味噌とチーズ混合体は冷めてもうまい。チーズの油が味噌に溶け込むせいだろうか。これを計算して作ったものだとすれば、全国のピザ屋はもう少しお勉強しなければいけない。
たまたま出来上がったのだとしたら、料理の達人の技というしかない。最後の一切れを食べながら、10年前にこの味を(味の方程式を)気がついていればなあ、と泣きたくなった。なぜか居酒屋で、人生は後悔の連続なのだという悲しい真実を思い知らされた。Good Jobな居酒屋の夜でありました。まだ試していない名作品を食べに、また行かねば。

街を歩く

街歩きで感動することもある

新宿駅西口にハズレにある横丁は、昭和中期の面影を強く残す飲み屋街だ。一時期は従業員がほとんど大陸系外国人に代わっていて、昭和の日本ではなくアジアンテイストの不思議空間になっていたが、ここさ年のコロナ騒動で昭和な雰囲気に戻っている感じだ。いくつかの店が閉まっていたが、そこに代替わりで新しい店もできている。なかなか商売熱心な方はいるものだ。
その商店街の入り口、大ガードのそばに一軒のどんぶりや?がある。その店頭でぶら下がっているバナーを見て、おもわずたちどまってしまった。ただただ感動した。久しぶりに「広告コピー」で涙を流しそうになった。このコピーを書いたライターさんとは是非ご一緒に仕事をしてみたい。
このコピーの「戦う」が意味するものは、決して競合との競り合いではない。もちろん客との戦いでもない。(最近は、変な奴らが客のふりをしてあれこれイタズラするので、真面目に悪質な客と戦いたいと思う企業もあるかもしれないが)
自分たちの商品を磨き上げる努力を、自己と「戦う」と表現しているわけだ。このストイック感がなんとも素晴らしい。心を打つ。

ただ、そのストイックな広告の横には、大特価なる、これまたわかりやすいお値段訴求があるのが、まあ、笑いどころであり微笑ましい。武士は食わねど高楊枝的に、思いの丈を叫んでみました。でも、お得な商品もあるから、食べに来てね。ということだ。個人的には、特価商品より、おいしくなっタレを試してみたいが。

街を歩く

冬に雪はいらない

12月初頭の札幌 大通公園

テレビのニュースで大通公園で開かれている雪まつりの風景が写っていた。この写真の場所がまさに大雪像が安置?されるところだが、高さが10mにも達するゼ雪像を作成できるほど、公園の中に雪が降るはずもない。あの雪は、札幌南部にある山の中から移送してくる。山の中に置いておけば春には溶ける雪をわざわざ都心部まで運び込み、雪像を作った後に危険防止のため、また人手をかけて取り壊す。冷静に考えれば、なんだか人手とエネルギーの無駄遣いとしか思えない「おまつり」なのだ。
雪まつりの始まった当時は、そこいらに積もっている雪を使って雪像を作っていたはずなのだが、雪像の大型化に伴い、雪が建築資材のように周辺から「集められる」ものに変わって行ったようだ。大雪像の映像は「映え」シーンだから目にする機会も多いが、取り壊された雪像の哀れな姿を目にする機会は少ないだろう。4月になるまで、薄汚れた雪の小山があるのも、雪まつり会場である大通公園の真実だ。
北国では冬になると外出しなくなるので、屋外イベントは大事だという意見もあるが、この現代世界ではなんとも時代遅れな認識だろう。移動は車になり、とてつもない降雪、地吹雪のタイミングを除けば、冬だからといって行動範囲が狭くなることもない。郊外にできた大規模ショッピングモールは冬でも賑わっているし、モールの中は快適そのものだ。冬のモールは暖かさよりも雪のないところを歩ける快適さが好まれるのではないか。
札幌市内に地下街が広がっているのも同じ理由だろう。最近の北海道は夏に酷暑期が訪れるようになり、夏のモールは涼を求める「冷房難民」も多いようだが、それも盛夏の一時でしかない。つまり、モールの価値は雪の降る時期に発揮されると言って良い。(ここは、勝手に断言する)

やはり雪は楽しむものではなく、面倒なものなのだ。大量に雪が降る東北や北海道の北日本、そして日本海側の地域では、雪は台風並みの自然災害に近いと思うのだが、なぜか積雪量の少ない地域の方々は、雪に浪漫を求める傾向にある。その度合いは、全く雪の降らない南方の国から来る外国人観光客になると激しさを増す。
昔の仕事相手に赤道直下の国から来る人たちがいて、なぜか冬になると日本に出張したがっていた。おまけに、東京で会議をやるのではなく、北海道で集合しての会議を望まれる。はっきり言って迷惑だった。雪が嫌いな人間を、雪深いところに呼びつけるとは、まさに蛮行というしかない。
などとはっきり言えるわけもなく、雪まつりの季節は札幌のホテル予約が難しいとやんわり断るのだが、それではお前の分も南の国の旅行代理店で予約してやるという、なんとも親切ではあるが、あまりに鬱陶しい対応をされたこともある。もう、勘弁してくれよという気分だった。
寒いのは我慢できる。おそらく耐性もある。しかし、雪は嫌いだ。歳をとるごとにどんどん嫌いになる。これは、人類のDNAに刷り込まれた本能的な忌避感ではないかと思うが、どうも人類の幼生体は雪が好物らしいので、この先に愛すべき幼生体が身の回りに出現すると、雪で遊びたがる事態は容易に予想できる。いささか困った状況だ。雪を嫌ってばかりもいられなくなりそうで、消極的ではあるが「雪対策」を考えるべきだろうかと、悩んでいる今日この頃であります。

食べ物レポート

カツカレー うまし

新宿 はやしや

カレーを食べるのならば、カレー専門店ではなく洋食屋の方が良い、と個人的には思っている。専門店のカレーがまずいというつもりはない。スパイスの効いた高級カレーは、たまに食べると虜にされる旨さだと思う。ただ、家のカレーの延長線にある洋食屋のカレー、それもルーがドロドロしている感じのものが好物だ。店のアレンジでウスターソース系の酸味がするものであったり、出汁っぽい濃厚さがあったりその店独自のバリエーションを楽しむ。それなりに手間暇がかかった料理なのに比較的低価格なのも嬉しい。そして普段はほとんど食べることのなくなったトンカツだが、それが乗ったカツカレーを食べるときは至福のひとときだ。
去年の年末から思い詰めていた、お気に入りの洋食屋でカレーを食べたい。それをようやく達成した。新宿のはやしや、自宅近くの洋食屋 キッチン サン、秩父のパリー食堂、どれも個性的なカレーだった。そして食べ比べた結果、自分の好みに一番あっていたのは、はやしやだった。キッチン サンは自宅近くなので普段使いには最高だし、この三店の中では値段がお手軽だ。週に一度食べても飽きがこない。パリー食堂はカツのカリッと仕上がった感じが特徴だ。カツカレーというものはカレーのルーをソースがわりにしてトンカツを食べる料理と考えれば、ルーとカツのバランスは重要だ。その点、パリー食堂はカレーというよりカレーソースっぽいのが良い。
そして、はやしやのカツカレーは、このカレーを肴に酒を飲むタイプというか、ご馳走的な旨さだと思う。仙台の居酒屋でよく頼んでいた、カツカレーライスなしの考え方に近い料理だ。

どの店もカツは薄めで衣はカリッとしている。カツカレーはカツを楽しむというより、カツの衣を楽しむという感じもするので、肉厚ではない方が好みだ。その点、三店とも素晴らしい肉と衣のバランスだった。
カツを順番にカレールーで食べて行って、下から出てくる白飯をチェイサーがわりに口の中の辛さを抑えるために食べる。最後に残った一切れのカツには、カレールーではなくウスターソースをかけて食べる。これが満足度100%のカツカレーの食べ方だが、できれば最後に白飯を一口分だけ残しておくと、口の中のカレーの余韻が楽しめる。
最後にコップに入った冷えた水なり、カレーの前に頼んでいたビールなりをぐいっと飲み干せば、人生至福の時間の終了になる。
洋食屋のカツカレー三番勝負が終わったので、次は蕎麦屋のカツカレー三番勝負でもしてみようかな。それとも町中華のカツカレー十番?勝負もありそうだ。蕎麦屋のカレーも美味いが、カレー丼もうまいし、どこの店ににするか悩むのは間違いない。

街を歩く

駅名 どこいった事件

ビッグサイトに展示会を見に行った帰りに電車を待っていた。ボーっとしながら駅名看板を見ていたら見たことのない駅名が書かれていた。いつから駅名が変わったのだと驚愕した。りんかい線が経営破綻して、駅のネーミングライツを売り出したのか、などとあれこれ考え始めた。が、りんかい線はJR系の鉄道会社だったはずだから、千葉県の某私鉄のような経営問題があるとも思えない。慌てて、ホームの看板をいくつか確かめてみた。

やはり、他の看板は慣れ親しんだ駅名だった。それでは、あの新駅名看板は、ひょっとすると駅名看板に見せかけた広告か?とも思ったが、それにしては宣伝文句のかけらもない。あれこれ悩んだときは、とりあえずネットで検索と新駅名を探してみたら、すぐに結果が出てきた。アニメとのコラボ企画らしい。それに文句をつけるつもりもないし、関係者は面白がってやっていると思う。都内にアニメの聖地巡礼地があっても良いだろう。
しかし、できればキャラの等身大ボードくらいは設置して、コラボ企画をもう少し周知徹底できるようにしてほしいなあ。せめて改札口周辺には、主人公を含む主要キャラのキャラボードは欲しいぞ、などと思ってしまった。
ただし、自分で気がついていないだけの可能性も高い。駅の入り口や改札口周りをしっかりと観察してもいないから(普通、電車に乗る時に駅の入り口チェックなどしないだろう)、どこかにキャラボードが設置されていた可能性もある。
まあ、大都会東京のありふれた日常光景の中に、スッと差し込まれたびっくりシーンということで済ませることにしよう。
ちなみに、下のリンクでイベントの説明を発見しました。
https://www.tokyo-odaiba.net/event_tourism/rinkai_20anniversary/

確かにビッグサイトは、ある種の趣味の持ち主には戦略的重要拠点だからなあ。

街を歩く

東京にある東京アンテナショップ

東京ビッグサイトの東館西館をつなぐロビーに、面白い店がある。東京都のアンテナショップらしいのだが、しばらく前に見た時は東京都の離島、伊豆諸島の名産品を置いていた。八丈島の焼酎がお家あった。都内の酒屋でも見かけたことがない島焼酎の印象が強く残っていた。その店が、随分とファッショナブルな店に置き換わっていて、入り口にはけばけばしいと言うかふくふくしいというか、大きな熊手が飾られている。酉の市で手に入れようとすると30万円とか50万円とか言われそうなビッグサイズだ。その店の中に入ると東京の名産品?が販売していた。ただ、その商品ラインアップがなんとも怪しいというか、楽しい。どうも品揃えが日本人向けには思えない。

たまに自由が丘界隈に行くと、ついつい買ってしまうなボナだが、これが東京名物と言えるのは相当の高齢者ではないかなと思う。全国的に知られた銘菓なのだろうか。仙台の「萩の月」や、京都の「生八橋」のようなお土産の絶対定番かと言われるとちょっと微妙な気がする。ただ、個人的には東京土産として購入頻度が高いのは、このナボナと浅草の芋きん、目黒の揚げ饅頭だ。どれも美味いと思うが、日本全国で知られているとまでは言えない「知る人ぞ知る名品」というものだと思っている。
ビッグサイトの展示会に参加する人、来場者のほとんどは東京周辺に在住するものだと思うが、全国からこれを目当てに出張視察に来る人もいるから、まあ、こういう需要もありだろうか。確かに、お台場周辺には土産物屋はない。観光名所だったビーナスフォートもなくなったみたいだし。

そのあと見つけた限定品が、なんと斬新なデザインのラベルだと驚いた、ビッグサイト限定日本酒「東京ビッグサイト」だった。真面目な酒なのだろうが、これはやはりウケ狙いで酒好きな友人へのお土産か、などと笑ってしまった。
ただ、ビッグサイトは外国人視察者もそれなりの数が来る。ひょっとすると、そちら向けの国外受けしようとした黄金色なのかもしれない。日の丸が散りばめられたデザインよりは良いだろうし、桜吹雪に富士山みたいなものは……………最近では受けないのではとも思う。

逆に、日本人外国人問わず、ある種の思考の方達には熱狂的に支持されそうな「梅酒 特別仕様」が売られている。デザインもすごいが、お値段もすごい。梅酒を馬鹿にするつもりはないが、これは国産シングルモルト級の価格だ。
百年梅酒というのも気にな理サイトで調べてみたら、100年貯蔵熟成した梅酒ということでは似ないようだった。それでも極上品のようで、なんとなく一度試しのみはしてみたい気がする。ただ、このパッケージで買うときはそれなりの気合いというか勇気がいりそうだし、家で飲むにしても一人でこっそり飲むべきだろうなあ。

ビッグサイトはここしばらく連続していく予定なので、次はもう少し時間をかけてじっくり東京名品を眺めてみよう。