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街を歩く, 食べ物レポート

ご近所で冷やし中華と新店

いつもの「満洲」に冷やし中華を食べに行った。前回は、あまりの混雑ぶりに冷やし中華を食べ損ねたので、ちょっと期待して昼のピークをずらした時間に行った。出てきた料理を見て、あれっと思ったのは、あまりに色気がないビジュアルだからだ。冷やし中華の彩りの良さには、味噌ラーメンなどとは比べ物にならない華やかさがあるはずだ。が、これは何だか妙に色褪せてみえる。
おそらく、紅生姜とカラシ、つまり赤と黄色が別皿になっているからだろう。味は期待通りの「普通に美味しい」冷やし中華だったから、全く文句のつけようはない。
色彩、特に赤は大事だなと改めて思う。真ん中にプチトマトの半分に切ったものでも乗っていれば良いのだろうか。そう言えば、昔の冷やし中華にはさくらんぼ(缶詰)が乗っていたような気がする。
ちなみに、満州の冷やし中華は安っぽいハムの細切りではなく、チャーシュー細切りが乗っているので、商品自体のグレードは高いのだよね。
この値上げの時期に、あれこれと開発してくる新商品は、やはり値段も上げるが品位も上げるという方向になるようだ。しかし、個人的には、冷やし中華の載せるのはゆで卵ではなく細切りの卵焼きにして欲しいのだがなあ。

その冷やし中華を食べた帰りに、コロナ前にはたまに行っていた寿司居酒屋の看板が変わっているのに気がついた。駅の反対側にある店が小ぶりなため、いつでも満席になる繁盛店だった。そのため、駅のこちら側に大きめな店を新設したはずだが、どうもコロナの時期と重なり苦戦をしていたのは間違いない。
代替わりをしたのかと、気になって調べてみたら、どうも同じ会社の中で新しいブランドを試すことにして改装をしたらしい。刺身と天ぷらを押し出した「新業態」のようだが、よくよく考えると寿司居酒屋も寿司ともつ鍋を推しにしていたから、ちょっと変わったスタイルという意味では同系列と言えそうだ。
今度、一度試しに行ってみようと思うが、この熱暑の中で天ぷらはちょっと気が重い。少し涼しくなってからにしようか。
コロナからの復調が進んでいることが、自宅近くでも見えてくるのだから、これはやはり世の中が随分と常態に戻ってきた証明なのだな。

街を歩く

いつもの一軒目

新宿でランチをと思った。その時、魔が刺した。のどがかわいていたせいだが、トマトサワーが飲みたいと脈略なく思いついてしまった。こうなると、どこに行けば良いのかと思い出すべく、脳細胞が活性化され全力で探索活動が開始し、脳内新宿マップで昼からサワーが飲める店を探しまくる。
結局、トマトサワーは普通の酎ハイやサワーでないため、選択肢を著しく狭めることになった。世の中、意外とトマト味のサワーを置いている店は少ない。いつものオヤジ向けチェーン居酒屋に行くことになってしまった。

じゃこ天 うましだった

このオヤジ向けの店もすっかりデジタル対応が進み、メニューはスマホから注文する。ただ、従業員の方からは「もしよければスマホでご注文してください」と見かけに応じた高齢者対応?をされてしまい、内心ちょっと思うところもあるのだが。
まあ、それは良い。人は見かけが8割だ。と気を取り直し、スマホメニューを見ると季節対応で「じゃこ天」があった。
この黒い揚げかまぼこ?のざらついた舌触りと、独特の味が好みで、酒の肴には向いているが、ご飯のお供には向いてない食べ物の典型だと思う。白身魚のすり身を使った「揚げ物」は、舌触りが良いが味が茫洋としているので、あまり好みではない。「じゃこ天」を名乗る類似品も多いが、やはり愛媛県南部のものがうまいと思う。

もう一つの新作が、蕎麦味噌もどきの「焼き味噌」だった。が、これは空振りっぽい一品で、申し訳程度に炙っているようだ。当然だが味噌の焦げた感じはない。この店で時々出る、よく頑張りましたけど花丸は上げられません的な商品だった。
焼き味噌の元はお店で手作りしなくても良いだろうと思う。工場で作っても大丈夫そうな感じがする。それよりも、お店ではしっかりと焦げるまで炙る、というのが客側の期待値ではないだろうか。ネギ味噌は美味いけどね。

最後は、メニューで見て期待が高かった「いかめんち」だ。残念ながら津軽地方の郷土食「イガメンチ」とは違うものだった。勝手にこちらが「津軽の揚げ物」を期待してしまったので、騙されたというより勘違いと諦めるべきだ。普通のメンチカツの中にイカが入っている。イカメンチであることに間違いはない。
このイカがタコに変われば、タコメンチだろうし、アジに変わればアジメンチになる。日本語としては正しい。商品に間違いはない。注文する客の勝手な思い込みだ。
でも、イメンチ、食べたかったなあ。

そしてランチらしく、締めの焼きそばを締めに注文した。この焼きそばは、縁日の焼きそばをほぼ忠実に再現したもので、具材は限りなく少ない。いや、ほぼないと言った方が正しいだろう(笑)
ソース味の麺を楽しむものだ。そして、たっぷりとつけられたマヨで味変をしながら味わうものだ。その食べ方が潔い。豚肉が欲しいだの、エビやイカは入っていないのかだの、キャベツは厚切りが良いだの、望んではいけない。
あれこれ食べているうちにトマトサワーがなくなったので、オヤジ向けの梅サワーを追加してみた。梅の味がほとんどしない、昭和の梅サワーだった。確かに、これは昭和を知るオヤジ世代にしか理解できない「懐かしの味」だろう。ただ、あまり懐かしみたくなる味ではないのだが……………

オヤジ向け居酒屋は本当に楽しい

街を歩く

渋谷の朝に学ぶこと

渋谷に早朝から出かける用事があり、日中は人でごった返すセンター街も流石に人影まばらな時間だった。その入り口にぶら下がる七夕飾りを見て、ああもう直ぐ夏が終わるのだなあと思った。暑さが続いているせいですっかり出不精になっているが、今年の夏も終わりに近づいている。モノの哀れというか、何やら感じるものがある。どこにも出かけないまま、夏が終わっても良いのかと。
帰り際にJRの駅で見た東北の夏祭りポスターで、背中を押された気になった。やはり夏旅に出かけようと決めた。

早朝の渋谷で見つけた、いかにも今風な告知ポスターだ。移転しますと書いてあるが、移転先の住所はどこにもない。インスタで見てねということらしい。
情弱ジジババは相手にしないという潔さ、というか冷静さを感じる。インスタで探してもらえないような客層は、自分たちの店に来て欲しくない。そういう思い切りが明らかに伝わってくる。あれもある、これもあるけど、自分たちだけの売り物は何もないという「ダメな店」が世の中に溢れているが、そんなダメ店舗を作らない秘訣は「あえて売り物を絞り込む」なのだ。住所情報すら邪魔と考えるところから、情報の断捨離が始まる。すごいなあ。
客が店を選ぶなら、店も客を選ぶ。そういう考えが時代の流れになっていると教えてくれる、一枚のポスターだった。

渋谷から原宿にかけて、街のあちこちに見られる意味不明の落書きだが、一時期はまるで街頭アートのように煽っていたメディも、今ではすっかり声を顰めているようだ。
その「迷惑な落書き」を禁止するポスターの上下に、これまた落書きが書かれている。「落書き禁止」が意味をなしていないではないか。これは、権威に対する挑戦か、あるいは自分たちを抑制しようとする権力、警察に対する嘲弄なのか。
それとも、単純に字が読めない頭の悪い人なのか。あれこれ考えながら笑ってしまった。
おそらく、「落書き禁止」と漢字で書くからダメなのではないか。「らくがき、だめだよ」とか「ラクガキするとつかまります。タイホするー」とか、優しくひらがな、カタカナだけで書く方が効果がありそうな気がする。
これも、落書きをする「わるいひと」がどんな属性を持つのか想定して、それにあった対応をするということなのだが。マーケティングの基本「人の心を読む」ができていないのだから、やはり警察や行政は、商売の基本がわかっていないのだろう。もはや、自分たちの権威がすっかりなくなっていることに気がついていないのか? いや、気がついているけど認めたくないのだろう。
街歩きは、学ぶことが多いなあ。

街を歩く

変わらない「ぼるが」にまた来てしまった

甘さのないハイボールが心地よい 
最近の居酒屋で不思議なのは酎ハイもハイボールも同じ値段であることが多い なぜだ?

一年に何度か無性に行きたくなる店がある。初めて連れて来られた時に友人から聞いたのが、この店は「ヤマ屋」が新宿発の中央線深夜便に乗る前に飲んでいるところだという話だった。70年代に登山がブームになった頃の話らしい。今でも深夜列車で移動して早朝から山登りをする人がいるのだろうか。
以前、早朝の中央線特急で松本に行く時、確かに登山仕様の乗客を見かけたので、今でも登山する人は多いのだと思うが、このご時世に登山者向けの深夜列車はあるのだろうか。そもそも運行しているのか?
どちらにしても、もう何十年も変わらないらしい老舗というか古びた店内が、なかなか居心地が良いので、懐かしさというより落ち着きやすい場所として惹きつけられるのかもしれない。
最近ではハイボールをちびちび飲むことも多い。

壁に貼られてあるメニューを見ても、今風のものは何もない。おそらく昭和中期から、並んでいる商品はほとんど変わっていないと思う。値段も全品一律とわかりやすい。
平成生まれ(最近ではZ世代と呼ばれる人たち)にとっては、お化け屋敷のようなものではないか。時間もさほど遅くなかったはずだが、店内に溢れているのは40-50代ばかりだった。昭和世代で埋もれるというのも、老舗居酒屋の居心地の良さの一つだし。類は友を呼ぶを地で行っている感じだ。

壁際に貼ってあるポスターがこれまたなんとも言い難い味を出している。トドメは壁に直付けされている換気扇で、喫煙時代にはいかにこの店内がモウモウとしていたかがわかる。時代の証拠みたいなものだろう。
いや、ひょっとするとコロナ対策で後付けしたものかもしれないとも思った。次に行った時に確かめてみようか。少なくとも、あの氷河期のような3年を生き延びたのだから、この先もしっかりと営業継続してくれるだろう。

これは一月ごろに撮った写真 今と変わりはないと思うけれど


愛想のない接客は初めて行った頃から変わらないが、今回はニューフェイスが登場して、にこやかな接客で楽しませてくれた。スペインからの移住者だと言っていたが、一体何が楽しくてコロナの時期に日本に移住してきたのか。次に会った時には聞いてみたいものだ。西新宿の古い店でも時代に合わせた変化は起こっているのだな。

食べ物レポート

十德でまた一杯

このところ、西新宿で飲む機会があればこの店に来ることが多い。そもそも、飲みにいく回数が減っていることもあり、西新宿比率、そしてこの店の利用頻度が上がっている。
昔は、西新宿で飲むよいえばヨドバシカメラの裏あたりにいくことが多かったのだが、そちらはすっかり足が遠のいてしまった。

夏ということであれば、やはり鱧が食べたい。西日本に行けば、この時期は居酒屋メニューが一斉に鱧に侵食されていたような記憶もあるが、お江戸界隈で「はも」はちょっとめずらしい系統のメニューのような気がする。夏といえば、同じような長い魚でもウナギの方が優勢であるようで、夏こそウナギと言われれば、なるほどそうだなあと感じる。
「はも」は、湯引き、おとしが好物で梅で食べるのは、この上ない喜びだ。(大袈裟だ……………) この時は「はも料理」三点セットでの限定提供メニューだったが、鱧の天ぷらもなかなかうまい。ちょっとだけ贅沢をした気分になる。

前に来た時から気になっていたのが、オムライス風の焼きそばだ。これを酒の肴にして飲むというのはどうかなあと思っていたが、締めのタイミングまで待ちきれずに注文して、冷たい日本酒に合わせてみた。が、これはなかなかのものだ。
中華料理屋でチャーハンをつまみに紹興酒を飲むようなものか。お好み焼きでビールを飲むのだから、焼きそばで日本酒も悪くはあるまい、などと思ってバリバリと食べた。
炭水化物は生魚(タンパク質)よりも胃袋に優しいかもしれない。ただ、炭水化物系は満腹感が出るまでノンストップに食べ続ける食べ物だから、やはり飲み屋では要注意メニューであることに違いはない。
うまいものは体に悪いというか、優しくない。まあ、だからうまいと感じるのだけれど。これは人類の祖先が、まだ雑食性霊長類だった時代から体に刻み込まれた習性なので仕方がない。米や麦は、ある意味で霊長類の一族にとって、麻薬に近い食物なのだと思う。

タコを入れたさつま揚げは珍しい。そもそも論でいえば、鹿児島では魚のすり身を揚げたものをさつま揚げとは呼ばない。そして、食べた限りにおいてだが、鹿児島のすり身の揚げ物は、かなり甘い味付けがしてある。現地で食べると、いかにも郷土料理という感じがする。
お江戸を含めた東日本圏内で売られているさつま揚げは、やはり「元の姿を失った」亡国の食べ物だろうと言う気がする。
現在、白身魚のすり身を混ぜて揚げるようになったのは、確か宮城県が発祥だったはずで、豊富に取れる白身魚(たら)を使った新しい「さつま揚げ」だった。
その魚のすり身の揚げ物をさつま揚げと呼ぶのは、西国出身者の郷愁みたいなものだろうか。確かに戊辰戦争後に定住した西国住民がお江戸の食文化に与えた影響は大きい。(はずだ)

その魚のすり身を揚げたもの(全国あちこちで郷土食として定着している)が、近年新しい具材を加え変形して進化している。今では当たり前のように売られているチーズ入りは歴史が古い。豆腐など植物性タンパク質を混ぜ込み、食感を変えるのも味変の常道だろう。
歯触りを変えるためイカやタコを加えるのも産地によって発生している。海とは全く関わりのないゴボウを巻き込んだ「ゴボウ巻」などというものも存在しているのだから、すり身揚げ物世界は許容度が大きいのだ。そのうちアボカド巻きとかベーコン揚げとかいう、日本と関わりのない食材の組み合わせも続々誕生しそうだ。

話が逸れたが、タコ入りのさつま揚げ?は実に好みの味で、できればスーパーで売って欲しいくらいのものだった。オムレツ焼きそば、新型さつま揚げなどをおかずに、居酒屋で酒抜きで飯を食うのは案外楽しいかもしれない。

街を歩く, 食べ物レポート

メロンパン 異形の進化への道

見た目はモスラ

メロンパン探しの旅(笑)は続けている。変わりメロンパンを見つけては試食をして、ああでもない、こうでもないとつまらない感想を書いてみるだけだが。
今回はクロワッサンにビスケット生地を被せたものだった。ブリオッシュの生地を使うメロンパンはよく見かける。生地のリッチさで高級感を押し出そうという意図だとわかる。そのブリオッシュよりもさらに濃厚な、つまりバターたっぷりのクロワッサン生地でメロンパンを作れば、それはスーパーリッチになることは間違いないと考えたのだろうか。ただ、甘さのバランスやビスケット生地のハードさ、クロワッサン生地のソフトさのバランスがどうなるかだ、と食べる前から思っていた。

案の定でバランスが悪い。クロワッサンにチョコレートをかけたものはたまに見かける。あれは全体の甘さを強めながら、表面のハードさはあまり変えない。クロワッサンの柔らかい生地によく馴染む。チョコ自体が強い味なので、クロワッサン生地のバターたっぷり感と相性が良いのだろう。
和菓子で言えば、外が甘く中が柔らかいとなると、おはぎがあげられる。人の嗜好というのは、洋の東西を問わずに多様な進化をするらしい。外が柔らかく中が甘いとなれば、和菓子では大福餅のような餅菓子がある。洋菓子で言えば(?)仙台名物萩の月みたいなものだろうか。あれに近しいといえば、アメリカンドーナツの典型、中にカスタードクリームの入ったふわふわのやつがある。

クロワッサンのメロンパンもどきは、どうやらアイデア倒れみたいだ。パイ生地もそうだが、クロワッサンも薄い生地の層を重ねてパリパリ、サクサクの食感を楽しませるものに、ビスケット生地のハードでカリカリという組み合わせがあわないようだ。
見た目はなかなか楽しかったのでちょっと残念だが、生地のバランスを改良していけば三代目くらいになると完熟するのかもしれないと思ったので、この店のメロンパンはしばらく継続審議とさせていただく。

街を歩く, 食べ物レポート

ガツンと行こうぜ

狸小路にできた、現代風の屋台村というか、横丁というか、英語でレストラン・コンプレックスといえばカッコよさそうな気もするところにある昼飯を食べに行った。ビルの一・二階に小ぶりな店が20軒ほど集合している。狸小路側から見た光景は、ちょっと賑やかめな感じがする。

狸小路の北側道路までビルがつながっているので、一般道路側から見ると普通の飲食ビルにしか見えない。ファサードの作りがあまりうまくいっていない感じがする。ビル改造型屋台村の元祖とも言える恵比寿横丁あたりの「レトロ」な外観と比べると、もう少し工夫があっても良いかなと思うのだが。
弘前にある倉庫を改造した屋台村は天井が高く屋外感があった。八戸の屋台小路も、屋外のぶらぶら歩き感を演出していた。「屋台村」「横丁」は内部の店舗のユニークさもさることながら、全体感の作り込みが誘客要因として大きいような気がするのだが。

その中の一店で入り口に飾ってあった丼のポスターが、某テレビ番組の宣伝と思えるくらいで、店名は隅に小さく書かれている程度。なんと、奥ゆかしい店長だろうと逆に感心してしまった。
国内観光が復調指定いるので、日本人観光客の指名買が多いのだろうなあと想像はつく。北海道人相手にするのであれば、「日テレ」ではなく、「S◯V」と系列局の名前を挙げるだろう。

ただ、ちょっといきな演出があり、地元以外ではほとんど見かけない九州醤油と、一般的な醤油の2種類を提供していた。脂の強い魚には九州醤油を、白身には普通の醤油を使うといいよということだった。
北のハズレに来て九州醤油に出会えるとは思わなかった。こういう小さなテクの積み重ねが、繁盛店、行列店につながる道なのだが、その小技を知っているかどうかが日頃のお勉強だろう。勝ち組には勝つ理由がある、ということを学ばなければいけないのだ。

ちょっと盛って撮って見ました的な

そして、この名物丼を注文した。写真は「見栄え」優先で撮ったもので、実にモリモリに盛っているようにアングルや距離に工夫して撮ってみた。
実際には小丼程度の小ぶりな器だったし、どんぶりの淵まで白飯が詰まっている。魚の盛り上がりは丼の上部からのもので、実は少々食べにくい。一度、丼の上から魚を別皿に取り分けて食べた。
味は想像通りで(当たり前だが(切り身の味がする刺身丼だ)、値段はちょっとお高めという感じなので、ぼったくり商品ではない。観光客が食べるのであれば普通に美味しい、映えがするメニューだろう。
個人的には地元人が食べるにはちょっと難度が高いかもという気がした。同じ値段を出せば、そこそこの鮨屋で「チラシ」を注文できる。酢飯好きなので白飯の丼より、「チラシ」の方に惹かれてしまう。
夜は居酒屋メニューになるので、「映え」商品はランチの売り上げ拡大には貢献しそうだ。夜の締めフェに続き、第二の「ご当地メニュー」に成り上がれるかちょっと楽しみだが………

旅をする

飛び方が違っていたので

千歳空港は空軍基地でもあるのだが

千歳空港は旧帝国海軍時代から拡張された軍事施設だった。そのためか、千歳は軍都として成長した。現在も陸自と空自の主要基地が存在する。人口比率でも自衛隊関係者(家族も含む)が多い街だ。
空港は戦後米軍に接収されたが返還されて、軍民共用となる航空施設になった。だから昔は航空自衛隊の訓練(スクランブル発進?)で戦闘機が離陸する姿が見えたものだ。
現在はほぼ空自利用部分と民間利用部分がほぼ完全分離されている。昔は、滑走路の先にF15の姿が拝めていたが、今では滑走路も全く別になっているので、空港の外側は千歳の原野しか見えない。全国には自衛隊の基地と併設された空港も多いが、規模で言えば千歳が最大級ではないか。

千歳空港から苫小牧にかけては原野が広がる

いつもであれば、千歳から羽田行きの便を利用するのだが、たまたまLCC(格安航空会社)の便を使い成田行きに乗った。これまた気分の問題で、いつもであれば通路側の席にするのだが、前方窓側の席が空いていたので空から写真でも撮ってみようかと思った。
通常、羽田便の航路は、だいたい太平洋上を飛ぶ。せいぜい右手に青森から宮城に続く海岸線が見えるくらいで、着陸寸前まで陸地の上を飛ぶことはない。ただ、今回は成田行きのためか、格安ルートのせいなのか、ずっと陸地の上を飛んでいた。

下北半島から津軽海峡を挟んで、上部に函館付近が見える 
これまでみたことがないアングルだった

苫小牧上空から太平洋に出た後、右手に下北半島が見える位置で若干旋回して陸地の上に移動した。その時に、下北半島北部と渡島半島南部(函館の東側)が見えてきた。意外と津軽海峡は狭いのだ。そして眼下にあるのは下北半島の拠点であるむつ市の市街地だった。

真ん中の丸い部分が、恐山に面する湖 下はむつ市街

むつ市の位置から類推すると、市街地上部にある丸い地形は「恐山」とその湖ということになる。丸く見える水たまりの右側にある白い部分が、恐山のお寺あたりだ。去年はずいぶん時間をかけてバス移動した、山の中の「秘境」だと思っていたが、空から見るとむつ市内からほんのひと息の距離に感じる。妙に感慨深いものがあった。

茨城県太平洋岸 なだらかな砂浜が続くのがわかる

その後は、東北地域を北から南へ縦断するように飛んでいった。福島から茨城にかけて海上に出たが、それは成田に向けて右旋回する為の移動だったようだ。茨城県太平洋岸の鹿島灘がはっきり見える。これも想像していた以上に長い砂浜が続いている。地図では感覚的によくわからない。Googleアースで見ることができそうだが、肉眼で見た印象とはやはり違うだろう。

霞ヶ浦上空で旋回中 左上にあるのが筑波山(多分)

茨城県から成田(千葉県北東部)に向かうには、霞ヶ浦の上を飛び、そこで左旋回するコースだった。霞ヶ浦も空から見ると予想を超える大きさだ。やはり地面を這い回る蟻の目と、空を飛び回る鳥の目では、世界を捉える印象が変わるのが実感できた。

平らな関東平野が実感できる 成田上空

霞ヶ浦上空から左旋回が続き、進路がまっすぐになったと思った時は一面が田んぼになっていた。高度が落ちていたこともあるが、関東平野は平らなのだということがよくわかる。千葉県東部は低い山・丘が続く凸凹な地だったが、成田あたりはまさに真っ平だ。
空から見ると、護岸工事を施された川と高速道路などの幅の広い道路がよくわかる。それこそ、まるでGoogleアースの光景だ。
普段は、全く見ることのない窓の外の光景だが、今回は実に新鮮な体験だった。たまには変わったことをしてみるものだ。

街を歩く

焼き鳥 うれし たのし

いつも行くチェーン焼き鳥屋が、コロナの後で値上げをした。それは、仕方がないことなので諦める。単品の値上げ率は10-20%くらいだろう。金額的には、一串20-30円くらいの値上げが多い。目くじらを立てるほどのことでもないが、平成時代を生きて来たオヤジ族には、それが不満のようだ。
どうも最近、同年輩の友人たちと飲むとその手の愚痴が多い。この2-3ヶ月に会った年配の友人たちに共通する、インフレ、値上げへの不満だ。平成30年間の値上げしない経済に慣れてしまったせいだろうと思うが………

元々口数が多いと思っていた人間ほど、愚痴をこぼすのが多いようだ。たまに会うとお互いに話題が少ないせいか、お天気の話をするように値上がりした物価の話をするのかもしれない。ただ、話していて面白い話題でもない。
値上がりよりも残念だったのは、この店で特殊な位置を占めていた「締めのパフェ」が、リニューアルされてしまったことだ。もちろん値上げもしている感じがする。この辺りは記憶モードなのでなんとも言えない不正確さだが、人の値段感覚はこの程度の曖昧記憶で作られているのでヨシとしよう。焼き鳥の味は記憶通りのような気がしたが。

「道民の醤油」と書かれた醤油を見て、ちょっと感動した。コロナの前からもこの醤油だったが、コロナであれこれ食品業界も変わっているので、醤油屋も健全に商売が続いているのは喜ばしい。しかし、この醤油は、当たり前だが北海道外では見たことがない。一度、土産に買ってみようとスーパーで探したこともあるが、見つからなかった。
日本全国どこの地域でもそうだが、地域ラブは旺盛な人が多いので、県産品とか県内製品とかの人気があるようだ。北海道産、と書かれた商品もよく見かけるが「道民」という形容詞は見た記憶がない。
他府県で「県民」「府民」の醤油とか味噌とかソースなどがあるかどうかは知らない。〇〇の味とか〇〇の伝統という表記はよく見かけるが、「県民の味」と書かれた商品は記憶にない。
だから「道民」というのはなかなかインパクトがある言葉だ。「道民の醤油」を使用する、この焼き鳥チェーンもやはり北海道ラブな経営者がいるのだろうなあ。


ちなみに、お江戸では水道水をペットボトルに詰めた水を売っていた。なんとも言い難い商品だが、東京都水道局が販売していたものだ。その名前が「東京水」で、「都民の水」ではなかった。オリンピック目当ての商品だったらしく、すでに販売は終了している。今でも売っていれば、残念系な土産物として人気がでたかもしれない。https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/press/h29/press171110-01.html

旅をする

千歳空港から消えたもの

消えた物 その1   簡体略字の広告

千歳空港で早い昼飯を食べようと思って、搭乗階ホールから1階上のレストランフロアーに登ると、天井から吊り下がるバナー広告(垂れ幕)の変化に気がついた。ポテト菓子の垂れ幕があったところには、確か大陸系スマホ決済の宣伝がぶら下がっていて、そこには日本語が一文字も書かれていなかった。
個人的には、西海岸の空港で「カタカナ」だけで書かれた広告を見れば似たような感じになるのかと思っていたものだ。外国人向けの広告は英語で書かれているという先入観があるせいだろう。
今ではバナー広告が全て日本語に変わっている。観光客の主力が誰かということを、広告主が理解しているということだ。コロナの3年間で一番変わったことかもしれない。ちなみに、札幌の宿泊代は、すでにコロナ期の数倍程度に上昇していて、これはバブル期の料金に近い(あるいは超えているかも)と思う。

消えた物 その2 カレーラーメン

そんな復調した千歳空港はとても賑わっていて、ラーメン道場は昼前に各店ほぼ満席の盛況ぶりだった。人気店では長い行列も復活していた。待たされるのもなんだかなあと迷ううちに、フードコートに千歳ラーメンの店があることを思い出した。久しぶりにカレーラーメンを食べてみようとフードコートに向かったのだが。
見事に、カレーラーメンの店は退店していた。その代わりにできていたのが、味噌ラーメンの店だった。創業が昭和と書いてあるので、それなりに老舗であるのは間違いないが、店名に心当たりがない。
おそらく、自分の行動範囲にはない店なのだろう。札幌市と言ってもその面積は広大で、市の東西、あるいは南北を縦断、横断するには車移動でも1時間以上かかる。知らない店、知らない場所がるのは当たり前だ。
ただ、すでに口の中はカレーラーメンを欲している状態で、己の欲望を味噌ラーメンに変更するのはいささか厳しい。ご当地カレーラーメンをメニューに加えてくれていないかと、恐る恐るカウンターに向かったのだが……………

残念なことにご当地メニューの追加はなかった。それどころか、ほぼミソ味に特化したストロングスタイルの店だった。そこはあっさりと妥協して(己の欲望は簡単に変化してしまった)、一番シンプルな味噌ラーメンを注文した。
結果は、期待以上に旨かったので不満はないどころか大満足だった。コッテリ系の味噌ラーメンだが、余計なものが乗っていない。写真に撮ると茶色一色で残念ながらビジュアル映えはしないが、味噌ラーメンとは元々そういうものだし、スープと麺のバランスさえ良ければ、概ね100点をつけられる食べ物だ。
実にうましだった。唯一後悔したのが、ニンニクを薬味で足しておけばということくらいだ。うまい味噌ラーメンには、ニンニクを入れるのが絶対要件(個人的な見解です)だが、フードコートのカウンター受け取り方式だと、ついつい薬味投入が粗雑になってしまう。反省だ。それでも、この店で違う味噌ラーメンにチャレンジしたくなった。
ついでに、札幌にあるはずの本店にも行ってみなければなあ。