
1月の終わりに高知の友人からカツオが届いた。例年であれば1-2月はカツオが揚がらない時期だが、今年はなぜか順調につれているらしい。昨年は4-6月、つまり初鰹の時期にカツオ漁が絶不調だった。季節知らずのカツオとは、何か黒潮に異変があるのだろう。
確か、去年の夏は黒潮が千島海竜に負けて宮城沖から千葉沖まで押し下げられ、宮城ではカツオが超絶不漁だった。北に上がれなくなったカツオが土佐沖あたりに居着いているのだろうか、などと思ってみたりもする。
ちなみに、北海道襟裳沖にも似たような現象が起きていて、日本海を北上する暖流、対馬海流が強くなり青函海峡から太平洋側にはみ出してい流そうだ。それに乗っかったブリが「えりも沖」を不法占拠している。そのため、千島海流に乗ってオホーツク海から故郷のえりも沖に帰ってきた鮭が、ぶりにいじめられてどこかに行ってしまったらしい。えりも沖の美味しい鮭が食べられない事件がここ数年続いている。
地球温暖化の影響だとあれこれ騒ぐお馬鹿さんは多いが、それは平均気温が何度上がったなどというより、こういった身近な例を取って説明すれば良いのになあといつも思う。科学的データだけで人は物事を判断できるほど知的な存在ではないのだ。
九州では気温が上がりすぎて米が不良になり、10年がかりで暑さに強い品種に転換した。うまい米作りには不向きと言われた北海道でも、気温の上昇とともに米の品質ランキングで新潟米を抑える優良米の供給産地となった。まあ、この件は福岡出身の元首相がぼやいていたのでニュースになったくらいだ、
結果として、1月に初鰹を食べられるようになるとはなんとも不思議なことだが、うまいカツオが年中食べられるのはありがたい。しかし、この土佐沖にいついたらしい怠け者のカツオをなんと呼べば良いのか。これを初鰹と呼べば、5月にやってくる鰹はなんになる?
春告げ魚はニシンだが、鰹も春告げ魚扱いで良いのかか? それとも初夏鰹とでも呼ぶか?
やはりここは、怠け者で回遊しなくなった鮭と同様に「時知らず」と呼ぶのもありか。つまり旬の時期にやってくる回遊魚ではなく、季節に関係なく一定の海域に定住していると時間を忘れたうっかり者と、呼べば良いのではないだろうか。
ことしの「時しらず」カツオは油が乗っていてうまいよーなどと魚屋で言われても、ぴんとこないかもなあ。


















