食べ物レポート

野郎ラーメンと桑名の類似性

東京で、一時期ものすごい勢いで出店していた野朗ラーメン。最近はちょっとご無沙汰気味だったが、サイトで店舗数を見たら16店あった。感覚的にはもっと店があったような気がしていたが、あれっ? 意外と少ないな。

チャーシューが素敵な野郎ラーメン

野郎ラーメンの定義?といえば、こってり豚骨、野菜大盛り、太麺でもぐもぐと噛むラーメンといった感じだった。記憶ではもう少し麺が細くても良いのではと思っていたのだが、久しぶりに実食してみると、うーん、麺が太いなあ、もう少し茹でてもらいたいなあだった。全体的に量が多いラーメンなので、食べている途中で麺がだんだん伸びてくるから、これくらいが良いのかもしれないのかなと、頭の中を疑問符が飛び交うまま食べきった。若い人向きであることは間違いない。繊細というより力押しのスープには好みが分かれるところだろう。ただ、これで麺大盛りを頼めば、1日1食で良いというボリューム感であることは間違いない。野菜大盛りもできるので、今日はガツンと食うぞという時には向いている。いってみれば「伝説のすた丼」のラーメン版、ラーメン二郎の進化系ということか。

味噌スープがうまい桑名

そして、野郎ラーメンを食べてから数日後、札幌で「桑名」のラーメンを食べた。札幌で豚骨ラーメンの開祖といえば、この桑名と、あと数店をあげることができる。当時は、まだ豚骨ラーメンが九州ローカル系の、一部にしか広まっていない希少ラーメンだった頃から、札幌で人気があった。その桑名で味噌ラーメンを食べたのだが、あれ、こんなにスープが濃厚だったか? 豚骨ベースがこんなに強かったか?と感じた。スープは強いが味噌味は控えめというちょっと変わったバランスで、昔の記憶にある味とは明らかに違う。減塩した上で、出汁を濃厚に変えたというところか。これが妙に野郎ラーメンのスープに似ている。桑名の麺はやや太めの中太麺で、いわゆる札幌系の縮れ麺だから野郎ラーメンのガッツリ太麺的な要素は全くない。チャーシューも野郎ラーメンは煮豚系の柔らかさで、桑名は硬めの豚くささが残る古典的チャーシュー。簡単にいえば、野郎ラーメンは発展途上の荒さがあり、桑名は完成系の大人しさがあるという感じだ。

類似性があるとは言い難いのだが、妙に食べた後の感じが似ているのは、やはりスープのせいかとも思う。東京と札幌でラーメンのスープが平行進化してこうなったのか、それともどちらも日本のどこかにある、美味しいラーメンを模倣してここまで進化したのか、そのどちらでもあるような気がする。なんと言うか、一つのゴールに向けて収斂していくような、そんな不思議な感想を持った。

ラーメンを食べて哲学的になったのはこれが初めてだが・・・。

食べ物レポート

今は札幌ナンバーワン行列店 彩未

冬なのでしばらくラーメンの話を続けることにした。

今札幌で一番行列ができるラーメンといえば、この「麺屋 彩未」ではないか。テレビ番組などに露出することも多い有名店だ。
最寄りの地下鉄駅から歩いて5分程度、駐車場も併設されているがこの行列にたえられるような台数ではないので、車で行くのは止めた方が良い。タクシーで乗り付けても、都心部からは大した距離でもないが、とにかく行列が凄いので、待ち時間は1時間で済めば御の字ということだ。

開店時でこの行列

店主は、これも名店「すみれ」で修行したとホームページに書いてある。「すみれ」と「純蓮」は兄弟店(のようなもの)なので、札幌のラーメン屋にはこのどちらかの卒業生も多いようだが、個人的には「すみれ」の方が好きだ。どちらの店も表面に油の層ができていて、それがラーメンの熱を逃さない熱々の秘訣といったあたりは同じ。人気店で昼には行列しないと入れない。

生姜が特徴
色はグレー? 味噌ラーメン

さて、彩未のラーメンだが、見た目は味噌ラーメンらしからぬ色だ。正直いってグレーな味噌ラーメンは初めてみたような気がする。味噌ラーメン独特のオレンジに近い茶色のスープを見慣れているだけに、「これは何?」というのが第一感だった。ただ、それ以外は思ったよりオーソドックスな感じの味噌ラーメン。スープがちょっと塩味薄めながら豚骨だしが濃厚という珍しいバランスだ。トッピングとしてのっているおろし生姜を少しずつスープに溶かしながら、味変を楽しむのがおすすめらしい。もともとラーメンスープ、特に豚骨系は生姜が合うとは思っていたが、生姜推しというラーメン屋は珍しい。一つには生姜が原材料としては高いということもあるようだが。最近札幌ではやりの店は、濃厚系Wスープの店が多いようで、それと比べるとシンプルにまとまっている感じだ。

これはぜひ醤油味も食べてみたいと思わせる旨さなのだが、この行列に並ぶことを思うとゲンナリしてしまう。ましてや、冬になってきて雪の中で並ぶのは些いささかしんどい。

雪が溶けたら、再度チャレンジしてみようかと。

お店のサイトはこちら→ https://www.menya-saimi.com/about

書評・映像評

「百姓貴族」 リアルの農家エッセイ

表紙 by Amazon

タイトルには惹かれて手を取ったのは随分前のことで、1・2・3巻と立て続けに読んだ。それから本屋で見かけることもないまま何年かたってしまい、先日平積みされている6巻を見つけて買ってきた。

十勝の農業の話で、「銀の匙」でも書かれていたリアルな農家の生活や経済観が大量出展されている。都会人の「農業幻想」を木っ端微塵に打ち砕くリアルさが良い。この辺りは生き物を扱う牧畜と大規模な畑作(野生動物との戦い)の話であるからだろう。稲作であれば、この手の話題よりも治水問題、水利権争いや共同作業と機械化のぶつかり合いなどが大きな問題になるので、ザックリと言えば人同士の絡みの話になる。それだとそのまんま社会の縮図にしかならないので、絵的には面白くならないかも。などと考えもした。

荒川家の頑丈なお父さんの強靭ぶりもすごいが、「百合根」が投機的に扱われていたという話で、なるほどと肯いていた。確かにバブルの時期は、農作物でもそんな話があった。夕張メロン初競りで信じられないような値段(たしかひ一玉100万円くらいだったような記憶もあるが)がついてニュースになった。夕張は億万長者の街かと思ったものだ。それから10年くらいして、夕張市は破綻したが。

知り合いの農家に聞いたことだが、作付けカレンダーを作るのはお母さん、それに従って畑で働くのがお父さん、だから、農家の収入はお母さんの知恵によって著しく変動するみたいなことだった。農家も女性主導の社会ということだ。(うーん、これは性的差別にはならないと思うが)
この本を読みながらそんなことを思い出していた。確かに、百姓では王様には成れないが、貴族くらいになれる人はいるのだなあ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4403671802/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_.dqcEbEVH2GD1

旅をする

ギネスを札幌で

札幌はビールの本場、というのはサッポロビール関係者だけだと思うが、昔はミュンヘン札幌ミルウォーキーなんてCMもあった。北緯四十五度前後がビールを作るには向いているみたいな話だったと思う。札幌にもビヤホールという場所が狸小路二丁目と札幌ビール工場敷地内にあり、確かに出来立てのビールが飲めるありがたいところだ。札幌駅と千歳空港にも銀座ライオンがあり、そこもうまいビールが飲める。

札幌駅1階のレストラン街に、一軒のパブ風ビアハウスがあり、そこはギネス推しという札幌では珍しいエール酒場だ。日本人は透明感の強いピルスナーが好みのようだが、コクという点ではエールがうまいと思う。東京下町では黒ビールを小瓶で、なんて小洒落た飲み方をするおっさんがいるが、札幌ではギネスをちびちびという店が少ない。

メニューは当然ながらギネスによく合う濃いめの洋食がラインナップされている。肉系のつまみが主体で、おまけにワインもメニューに出ているが店内ではみなさんジョッキでグイ飲みだ。

実はこの店は、メニューに書いてはいないが昼のみの穴場で、カウンター席の端の方で大急ぎでランチをかき込んでいるサラリーマンを横目で見ながら、一人優雅にちびちびギネスができる。そんな時のつまみは当然フィッシュアンドチップスだよなーなどと、余裕かました妄想を展開する。札幌らしいのはビーフステーキではなくラムステーキがドーンと大きく出されていることだ。これもまた楽しみ。次回の札幌ではこれをぜひ実現してみよう。

昼ビールは、背徳の極みでありながら、自己解放でもあるのだよね。(言い訳です)

旅をする

帯広の夜は魚がうまい? 内陸都市でさかなとは

帯広は十勝の真ん中で、海には全く面していない。ところが魚居酒屋が乱立する不思議な街だ。和菓子の原材料、小豆、砂糖、小麦、全てが十勝平野で揃う。ついでに乳製品も豊富なので、洋菓子の原材料も揃う。十勝にはお菓子の名店が多い。だからお菓子の街宣言でもすれば良いのにといつも思っているが、実際には帯広名物と言えば豚丼。そして乱立する魚居酒屋。ちょっと不満がある。

その帯広の夜の街を歩くと、もはや全国区の知名度?を持った北の屋台村がある。ここは、レストラン初心者が、安い家賃で半年契約で場所を借りて、お客がついたら屋台村を卒業して自分の店を開くというコンセプトなのだそうだが、中には卒業を嫌がって留年するオーナーもいるらしい。一軒がそれぞれ個性を持った店作り、メニュー作りなので、はしごをするのも楽しいが、逆に小さい店なので、お目当てのところは満席ということもある。

北の屋台村

屋台の前にぶら下がる提灯、行灯が風情をそそる。実は夏の屋台は何度かきていたが、冬の時期は初めてで、妙に寒々しい感じがする。これで雪が降ればまた感じも変わるのだろうが。何やら八代亜紀的世界だ。

この屋台の周りは一大居酒屋街で、看板が帯広風というか妙にでかい。2階3階ぶち抜きの看板などなかなか見ないななどと思いつつ、大衆寿司酒場には思わず笑った。帯広で寿司か・・。ただ、最近は流通が良くなったので、北海道内陸部でも魚はうまいのだ。例えば、釧路根室で上がった魚を札幌まで陸送する。その途中で帯広で荷を下ろせば、札幌より良い段階の魚を仕入れることができる。これは旭川も同じで、オホーツクから札幌に行く途中を中抜きするので、札幌よりも生きがいいと鮨屋の親父が威張っていた。

寿司居酒屋の横には炉端焼きで、これまた賑やかな看板があった。どこの居酒屋でも豚丼は出しているようで、逆に豚丼専門店は中心部では少ない。さすがに北海道内では景気が良いと言われる十勝の中心だけに、飲み屋街も賑わっていた。

そんな元気な帯広の夜の街で、小ぶりな人気居酒屋にふらっと入った。7時からは予約でいっぱいと言われ、それまでならばということでようやく席についた。お目当ては豚丼飯なし、要は蕎麦屋でいう天抜き(天ぷらそばの蕎麦抜き)のようなものだ。このメニューを食べにこの店を選んだのだよね。豚丼のアタマは、ライスと合わせてちょうどよく味付けされているから、ちょっと味が濃すぎるかとも思ったが、酒の肴にはちょうどよかった。出てくる量もジャストサイズというか、あと一切れ二切れ多かったら、持て余したかもしれない。甘辛の豚焼肉は実にうまいぞ。

居酒屋「かかし」で食べた豚丼の頭

そして、えりも産のツブを刺身で注文。ここ数年、えりものつぶ貝は不良続きで、値段は高騰する一方だ。もはや庶民の食べ物とは言いがたい。昔はツブ一個が100円程度、貧乏人の味方だったのだが。それでも、酒の肴に腹いっぱいになるほど食べるわけでもないので我慢するしかない。コリコリとした食感と磯臭い味がツブ貝の持ち味だが、それと肝の苦味が酒にはまたよろしい具合で。それでも、札幌で食べるよりはだいぶお安かった。

襟裳のツブ

次回は帯広で鮨屋に行って鮨屋の豚丼食べてみようか。

旅をする

小樽を散策してみたら

冬になる直前の小樽を散歩してみたが、なぜかこんな寒くても外国人観光客が押し寄せるので、運河方面には出動しないことにした。
駅前を海方向に降っていくと、昔の金融機関の建物が残っている。石造りの堅牢な建物はすでに歴史的建造物なのだが、倉庫街の近くに金融機関があるというのは商都小樽ということの現れか。

安田銀行小樽支店と書かれた銘板だが、すでに安田銀行など存在しない。安田財閥すら消え去ってしまった。(現芙蓉グループが後継ともいえるが)それにもましてすごいのが、案内文が日本語以外に英露中韓の4カ国語で記載されていることで、なんだかこれほどのものは東京でもみない。

その安田銀行跡地も小洒落たレストランとして使われている。時間があればこのレストランでランチでもと思わないでもない。ただし、こうしたところに来るときはそれなりの格好で、それなりの同行者が必要だとは思うのだが。

小樽のアーケード商店街、都通りを歩くと、これまたレトロな光景に出会うことが多い。その中でもお気に入りなのが喫茶店「光」。外見から想像する通りのクラシックな店内にはランプの光があふれている。(ただし店内撮影禁止)
コーヒーを注文すると、これまた実に濃い味のコーヒーが出てくるのだが、北海道特有のカステラという焼き菓子(長崎名物のカステラとは違う食べ物で、焼いたドーナツのような物)がついてくる。

アーケードのあちこちには小樽弁の解説垂れ幕が下がっているのだが、これも今の若い人では相当に死語となっているだろう。全国的に方言(政治的に言い換えると地方言葉というらしい)が薄くなり、消えていきつつある。それでも「なげる」は、現役バリバリな方言で、北海道転勤族が最初に気がつく言葉らしい。あとは「こわい」だろうか。ただ、これの語源は北陸方面らしいので、北海道弁とは言い難い。

もともと北海道は、「外地」つまり植民地扱いだったし、本州、特に東北から北陸にかけての戊辰戦争敗北地域からの移民で出来上がった混成地帯だった。だから、北海道弁といっても各地の方言が入り乱れイントネーションが交雑してできた、いわば人工言語だ。おまけに、函館から日本海側は津軽とほぼ同化していたので(というか津軽漁民が季節的に移動してきて定着化した地域なので北津軽ととか沖津軽とでもいうべき場所だった)、津軽弁と近しい浜言葉が話される。実は、これが行政府が置かれた札幌圏を中心とする地域の住民には、さっぱり理解し難い言葉ともなっている。小樽は、その日本海側文化圏の北端にあたり(厳密には留萌あたりまでが日本海文化圏だろうとも思うが)、札幌とは微妙に言葉が違う。長くなったが、小樽弁と言われるのは、こうした歴史的由来がある代物なのだ。

小樽を支えた産業については、またいつか別稿で。

食べ物レポート

ランチパックの話 その3

調べてみると、元祖はフジパン・・・ロバパンはフジパンと提携済

ロバパンのカレーと定番ピーナッツ

ネットで山崎とフジパンの関連サイトを調べてみると、どうやらフジパンが最初に製造したようだ。
その後10年ほどたって山崎が後を追って発売したらしい。
フジパンのパッケージに元祖と印刷してあるのは、このあたりの事情を反映しているのだろう。
微妙な二者の関係が見える。ひょっとしたら特許論争などがあったのかもしれないなとは思うが、デザインや形状などが商標類として認められたのは20世紀の終わり近かったから・・・。今であれば間違いなく訴訟になりそうな類似商品だとは思う。

同じ時期にフジパンは横須賀海軍カレー(多分東京界隈での発売)

また、ことの発端の北海道ロバパンの台湾まぜそばの商品だが、これはフジパンの全国拡大策で北海道の提携先としてロバパンを選んだようで、そうなるとフジパン製品をロバパンが製造というのは合法的な話だ。山崎でも同じだが、工場単位でローカル製品が発売されるようで、北海道ロバパンのロージカルアレンジが台湾まぜそばたっだのだと推測できる。同じ時期、フジパンは焼きそばを製品化していたから、ひょっとすると商品アイデアが共有されている可能性もある。

見分けは・・・つかない

今月の新商品みたいな情報は両者ともホームページで確認できるが、そこまでのランチパック、スナックサンドファンがいるとは不思議なものだ。池袋と秋葉原にあるランチパック専門店は全国からローカル・オリジナル商品を集めてきているようなので、山崎の方が力が入っているような気がする。

ただ消費者視点で言えば、スーパーのパンコーナーではどちらがどちらだと見分けがつかないほど類似している。品揃えもスーパーの担当者次第なのか、各店ごとにバラバラで、扱いの少ないスーパではお目当ての商品が買えないこともある。(今回、探索してわかったことだが。

わかってどうなるという程度の、全く貴重とは言えないダメ情報)

街を歩く

冠婚葬祭用レストラン 東山

久しぶりに新宿高層ビルにあるレストランに行った。個室和食「東山」という店で、冠婚葬祭の会合によく使われるのだという。
和食の店だからということで従業員も和装なのだが、やはりお祝い事で使われることが多いからなのだろう。

本日の献立、というのが普通にテーブルに出るようになったのは、テレビの「鉄人」シェフの影響だろうか。確かにいちいち料理の説明をされてもよく覚えていないことの方が多いので、これは便利だと思う。

和食は料理もさることながら、器で食べるもの(見るもの)だというのは正しいと思う。料理は愛でるものだ。こうした和食の手法がフランスに渡りヌーベルキュイジーヌになったといわれて、パリにいく機会があった時、伝統的フレンチとヌーベルキュイジーヌを食べ比べてみた。確かにソースの見せ方、皿の使い方、伝統的手法と随分違っているなと感じたし、懐石料理風と言われればそういう気がする美しさだった。それでも、この小鳥の器のような使い方ではない。懐石料理とはまさに箱庭的な見せ方だが、例えばアメリカで成功した日本食レストランは、こういった視覚的手法を積極的に取り入れているので、そのうち日本食という食べ物ではなく、懐石的演出技法の方がもっと日本的料理として広まるのかもしれない。

まだ、この鶴をあしらった器の調達あるいは使用にまでは到達していないような気がする。有名な陶器工房、ウエッジウッドも、ロイヤルコペンハーゲンも宋・明・清代の陶磁器の影響を大きく受けていると聞く。宋や明朝の影響を受け、あるいは技術を盗み、日本の陶芸は進歩した。その先にこの鶴の皿がある。日本のファミリーレストランでは決して使われることのない皿が、アメリカのレストランで使われることになるかもしれない。それを見て日本でまた違う器が生まれるのかもしれないと思うと、世界は互いに影響し合っているということだろう。そのうちフレンチにもツルやカメの皿が使われるようになるのかもしれない。そう言え馬、西海岸のヌーベルシノアもアメリカンチャイニーズがフレンチ的に進化したものだったなあ。

鶴翼の皿

デザートというかお茶菓子が、アイスクリームの最中というのも、また今の時代だななどと思いながら。ゴロンと一個を丸のまま出されても困るので、切り分けてあるのが現代和食だろう。伝統和食であれば、もっと小さいアイス最中を作ろうとするのだろうね。しかしそのためには専門職人が必要になるような気もする。直径2cmのアイスクリーム最中を作る職人って、どれだけ需要があるのか。(それでも食べてみたい気はするが)まあ、それが日本的なこだわりかもしれない。

窓の外は秋晴れで、東京都庁がよく見えた。東京西部を見渡す光景は、なかなかのものだ。確かに冠婚葬祭にはよく合うレストランだった。

向かいは都庁

たまには良い景色で良い日本料理を食べるのも素敵だ。

食べ物レポート

立ち飲み 小樽ニュー三幸と銀座ライオンの関係

ニュー三幸とは

小樽に本店がある、かなり歴史のある食堂が、何故か札幌に立ち飲み屋を開けたので気にはなっていたが行っていなかった。
「小樽三幸」が小樽水族館の食堂を運営しているのは知っていたので、一度は小樽本店にも行かなければなどと思っていたのだが。

たまたま夕方時間が空いたので、思い立って一杯立ち飲みにいってみたが、札幌では流行らないと思っていた立ち飲み屋がまさかの大盛況だった。座って飲んでも安い店はたくさんあるのに不思議なものだ。
まずは熱燗とポテトサラダを注文。これは居酒屋に行って、真っ先に行うオペレーションチェックなのだ。最近、熱燗は電子レンジでという店が増えてきた。レンジアップすると徳利の上のほうが熱くて持てなくなる。燗付け機だと徳利の下の方が熱めになる。個人的には燗付け機の熱燗が好みだ。ポテトサラダは工場製造のものがほとんどで、どうしてもマッシュポテトっぽくなる。工場製造でもポテトのゴロリ感を再現しているものもあって、なかなか油断がならない。マッシュポテト的なポテサラは好みではない。
お燗付け機と自家製ポテトサラダの店は、当然ながら評価が上がる。

トイレに行って何気なく壁に貼られていたポスターを見たら、なんと「ニュー三幸」がサッポロビールグループ入りしていたのがわかった。飲食業はどこも経営が苦しいが・・・やはり業界再編かあったのだな。ただ、札幌に限って言えば、飲み屋はサッポロビールグループにいたほうが、美味しいビールが供給されるし良いことなのではないかと。

その後、別の日に、札幌駅地下にある銀座ライオンに行った。つまりここは、ニュー三幸の兄貴分みたいな店ということだ。実は銀座ライオン札幌駅地下店?は昼のみの穴場で、特に旅行者が列車待ち空いた時間の空にビールを飲んでいるという感がアリアリで、良い顔して飲んでいる人が多い。昼間のビールはうまそうだなと、羨ましがっていたものだが。ようやくそういううらやましいことができるようになったので、ホタテフライとサッポロクラシックを注文する。この帆立フライが、北海道ではほとんどお目にかからないメニューになってしまった。逆に北海道で獲れないはずのアジフライが、ミックスフライ定食とかいって出てくるご時世、なんとも腹立たしいが。とりあえずライオンでは帆立フライが食べられる。欲を言えば、もう少しタルタルソースを多めにして欲しい。ビールには揚げたてのフライがよく合う。

観光客ではないので、次に注文するものは北海道名物ではないものにしようと、本来はランチ定食で提供される生姜焼きを頼み、ビールでちびちびいただく。生姜焼きはご飯と合わせると旨くなるように味付けが濃いから、ビールのおともには最適だ。最後に、定食としてついてきたご飯を、生姜焼きのタレの残りをぶっかけてかきこむ。うーん、チープだがうまい。サッポロビールグループには感謝だなあ。

旅をする

時計台の撮り方 お正月だから・・・

年が明けてなんとか新年を迎えられました。おめでたいことでございます。

さて、新年の話題としてふさわしいかどうかでありますが・・。
日本三大ガッカリ観光名所の筆頭が札幌時計台らしい。もう一つは高知のはりまや橋。三つ目は諸説色々とありというところだが、札幌時計台の一位は揺らがないようだ。どうも観光客の期待値は広い平原の中にぽつんと経つ時計台のようなイメージなのだろう。クラーク博士像はそれに近いし、美瑛にある有名な木が、そのイメージのもとなのだろう。
現実はビルの谷間にある小さな家的な絵柄で、これがガッカリということのようだ。50年も昔だったら美いるもなくてよかったのにねとは思う。

現在の時計台を正面から撮ると、四方を高層ビルに囲まれているのが良くわかる。おまけに正面には大きな木が立っていて時計台全景を入れようとしてもアングル的に無理。

よくある観光写真的に取ろうとするとこんな感じになるのだが、これは観光客が多い昼間だと結構撮るのに苦労する。しゃがみ込んで下から煽るように撮ると、目の前を観光客が通るので、シャッターチャンスは微妙。おまけに最近は外国人観光客が多く、彼らは人の写真を撮るのを邪魔しても気にしないようだ。

同じような角度で少し引いた位置から撮ると、ビルや木々が映り込む。そしてもっと観光客が邪魔をする。

夜になりビルの明かりが消えれば、ビルの映り込みは(真っ暗になって)気にならなくなると思うが、大都会札幌のビジネスビルだけに(おまけに最上階はFM局)、明かりが完全に消えるのは期待できない。

回り込んでみても、最近時計台後ろに建った高層ビルが映り込む。このビルがない頃は、青空バックの時計台がなんとか撮影できた。

現在は時計台右側が札幌市役所(19階建)、後ろがテレビ局が入った高層ビル(さっぽろ創世スクエア 28階建)、左側にはFMラジオ局の入ったオフィスビル(札幌時計台ビル 14階建)。撮影するには絶望的な環境なので、とりあえずビルが映り込むのは無視、後から背景を切り抜くという悲しい手段くらいしか、時計台の写真を上手に撮る(作る?)方法はないのだよね。