街を歩く

川越で利き酒をする

小江戸川越は、今や関東有数の観光地になった感がある。古い街並みを残しつつ、商店街を含めた街づくりが効いているのだろう。その川越で東武鉄道川越駅から西武鉄道本川越駅に向かう商店街の外れに、ききざけ処がある。隣は和食レストランで、旨そうなメニューが並ぶが、とりあえず店内に入ると・・。

角打ちしましょうの看板があり、なんと昼から堂々と日本酒が飲める。お江戸の門前仲町の酒屋も、お不動さんの参詣客に昼から飲ませているが、ここはもっとストレートだ。

お猪口は山盛りにされていて、自分で取ってくる。追い水は、これまたセルフサービスで持ってくる。店内の解説によると、江戸時代に関西からの日本酒が江戸市場を独占していた時期があり、幕府が江戸からの資金流出を嫌い、現在の埼玉県あたりで酒を作ることを奨励したのが、埼玉県下に造り酒屋が多い理由だそうだ。地産地消の進めというより、東西経済不均衡が理由というのが何やらきな臭い。

そして利酒のやり方だが、自動販売機のような陳列機がある。ここに隣にある引換コインの自動販売機で500円を投入し、コインを4枚手に入れる。このコイン一枚でお酒が一杯買える仕組みだ。機械の右側にある酒出口の下に猪口を置いて、好みの銘柄のボタンを押すと、およそ30mlほどの酒が出てくる。

埼玉県下の酒蔵から30種類以上の酒が提供されている。本醸造から大吟醸まで各種取り揃えで、自分の好きなものを選んで飲むのだ。

とりあえず、ラベルで選ぶのもよし、銘柄や醸造元で選ぶでも良い。コイン4枚で、ほろ酔いになるくらいの加減だ。このコインで、カウンターで肴も買うことができる。おでんや乾き物など簡単なものだが、500円単位の買い物なので、酒と合わせて1000円もあれば楽しめる。

  • 試した酒は
  • 12番 金勝山・本醸造 晴雲酒造(小川町)
  • 22番 天仁・大吟醸 横関酒造(美里町)
  • 31番 神亀・純米 神亀酒造(蓮田市)
  • 35番 清地村・孫米 関口酒造(杉戸町)

たまたま行ったのは昼過ぎくらいのタイミングで、それなりに一人で飲む人、カップルで楽しむ人など、昼酒を楽しんでいる。立ち飲みなので長居はしないと思うが、10−15分程度のお気楽さが程よい。
川越名所といえるかは横に置いておくが、散歩のついでにはちょうど良い感じだ。

食べ物レポート

ホットモットの丼で考えた

外食産業は常に栄枯盛衰というか、伸び盛りのチェーンも必ず2−3年で凋落期を迎える。最近では立ち食いステーキ屋やワンプライス焼き鳥屋で起こっている現象だが、持ち帰り弁当のほっともっともどうやら過去の拡大出店期に赤字店を大量生産してしまったらしく、その建て直しに苦労しているようだ。

もともと持ち帰り弁当の最大の強みは、「炊き立ての白米ご飯」にあったので、弁当のおかずは白飯を美味しく食べるために作られているというのが基本のキだったはずだ。コンビニ弁当と競合する「ほか弁」の強みはここにある。コンビニ弁当はレンジアップするときに飯とおかずを一緒に加熱するしかない。米に適温を合わせるとおかずが冷たい、あるいはその逆という現象が起きる。「ほか弁」は、そのおかずと白飯の温度差という問題がない。これが最大の差別化要因だ。その点で「のりべん」という商品は完成度の高いベーシックアイテムだった。
だったと過去形で言うのは、ほか弁側の商品開発の怠慢さが、のりべんの革新を生み出さなかったため、値上げもできず品位低下というか昔のままにとどまっていることにあると思う。

のり、鰹節、ちくわフライ、白身フライ、一つずつの磨き込みが足りないと感じる。それでも個人的にはのりべん注文するのだが、食べるたびにちょっとだけがっかりする。銀座のデパ地下で1000円の海苔弁が行列のできる時代なのになと。

全部のせって魅力的?

そんなちょっとがっかり感を感じていたほか弁で、あれ、これはいけるのではと思ったのが新商品?の丼で、お値段がお得というより、ワンコインでボリューム満載というわかりやすさが良いところだろう。

簡単に言えば、フライ特化型幕内みたいな食べ物だ。フライ・オン・ザ・ライスなのだが、カロリー計算なんか関係ねえぞという層にこれはストレートすぎるくらいわかりやすい。カツ丼や卵丼のような調理もいらない。あげたらそのまま飯の上に置くだけという、天丼もどきと言わば言えと、開き直っている?のがとても良い。

Fried foods on the Rice!

逆に、ちょっと難しいのがハンバーグ弁当100円引で、このプライスラインはサイゼリヤ、ガストと直撃するところだ。特にランチタイムではどちらのチェーンも¥500でハンバーグ定食?を提供している。テイクアウトで戦おうとすると、価格ラインを下げるかボリュームで勝つか、どちらかが必要なはずなのだが。

ハンバーグは白飯食いにはちょっとものたりないかな

牛丼のヘビーユーザーは10円安いか高いかで簡単にブランドスイッチをすると聞く。ほか弁も対抗相手をコンビニ弁当に限定せずに、ファミリーレストランランチとの白飯競合について、もう少し考えても良いのではないかなあ。
などと「デラックス得丼」を食べながら考えていたのだが、予想通り完食できずに、メンチカツと唐揚げは晩飯のおかずになった。そうなるとこの丼一つで2食済ませたことになり、ガツンと食べたい若者向けではなく、高齢者対策にお得な丼という言い方もあるかななどと妄想してしまった。

近くのほっともっとが閉店してしまい、たいへん残念かつ不便を被っているので、ぜひ近くに新店を開けて欲しいなあ。

街を歩く, 食べ物レポート

山頭火の話 続き 経営とは何かみたいな・・

この話はラーメン屋の宣伝でありません、念のためお断りしておきますよ。

地下鉄のホームでぼうっと電車が来るのを待っていたら、山頭火の看板広告があり、なんともなしに見ていると、先日食べた店が(南3条店)見当たらない。広告が古いのだろうと思い、スマホを出して検索してみた。やはり、南3条店は存在しないらしい。おやおや?

そこでとりあえず一番近いところにある北1条チカホ店に行ってみようと、次の日になってのこのこ出かけてみた。

地下鉄ホームの広告 店名の書き順に注意→「火頭山」

店の前に行って看板を見て気がついた。ラーメン山頭火は昔風に右から左に書かれている。頭の中には「山頭火」とはいりこんでいるから、あまり気にしないでいたが、きっちり読めば「んめーら 火頭山」ではないか。

店頭の看板→「火頭山」

店に入りカウンターで醤油ラーメンを注文して、前に食べた南3条の山頭火ラーメンの写真と比べてみた。なんか違う。海苔はないぞ、ゴマもないぞ。スープの色は似ているが、味は明らかにこちらの方が濃厚な気がする。塩味も強めで、スープは強く感じる。まあ、自分の舌を信じるとすれば前回とは異なり、これが昔食べていた味に近いような気もする。ついでに隣の席で食べている塩ラーメンを見ると、まさに「イメージに残る山頭火」のラーメンが出てきている。真ん中に赤い梅干が乗っている、特徴ある白い濃厚スープだ。

醤油ラーメン

ラーメンを食べ終わりサイトを見ていたら、何だか不思議な一文がある。うちらは南三条にある店とは関係ないよ、みたいな意味だった。
そこで、写真を見直して初めて了解できた。南3条にあった懐かしの場所のラーメン屋は、有限会社山頭火が運営する、屋号「ラーメン南三条」なのだ。こちらが勝手に山頭火と思い込んでいたから、勝手に山頭火南三条店と脳内翻訳されていたわけだ。

おそらく経営上の問題か何かがあり(フランチャイズと本部の行き違いとか、兄弟でやっていたブランドが兄と弟で別れたとか。王将はそのケースだ)、色々と揉めたに違いない。そこに踏み入ってあれこれ言うつもりはないが、ラーメンが似ているけど味が違うと言うのは、ちょっと困ったものだなあ。ラーメン南三条の場所は長年使ってきた愛着があるだけに、全く違った屋号でラーメン屋が開いたとしても行かなかったかもしれないが・・・。

そのあともネットで情報を探してみたら、「山頭火」は世界各国に展開していて、日本国内よりも海外店舗の方が多いようだ。それはそれで素晴らしい。うまいものは国境を越えて広がると言うことで。旭川発の世界ブランドとは素晴らしいの一言に尽きる。ただ、その世界拡大の中で御家騒動みたいなことが起きたのだろうななと推測した。
うーん、たかがいっぱいのラーメンで、何だか色々と学ばせてもらってお腹いっぱいになってしまった。

食べ物レポート

パフェを食す 倉式コーヒーとサンマルクカフェ

もともとあまり甘い物が好きなわけではなかった。が、最近になって嗜好が変わったのか、パフェを食べてみようかなと思うようになった。きっかけは老舗喫茶店のチョコレートパフェ だったのだが、それはそれとして。

倉式コーヒー マンゴーパフェ

最近食べたパフェといえば倉式コーヒーとサンマルカフェ、どちらも同じ会社の別ブランドみたいな物だ。お値段もこなれているが、アイスクリームと生クリームを載せた物がパフェという乱雑な定義をすれば(甘党の人には怒られそうな乱暴さだ)、倉式コーヒーのマンゴーカフェは間違い無くパフェだ。

マンゴーは冷凍物なので、出てきた物をすぐ食べると凍っている。シャリシャリというよりガリガリに近い。だから、アイスクリームを先に食べ、その後に半解凍のマンゴーを食べることに方針を決定した。これが正解で、半解凍のマンゴーの酸味がアイスクリームとよく合う。量的にはこれくらいでちょうど良いというのが個人的感想だった。有名どころの老舗喫茶店のパフェは、暴力的と言いたいくらいの盛り付けと質量で、こちらの抵抗を粉砕するつもりがあるとしか思えない。倉式コーヒーの量と値段はなかなか良いバランスだった。ただし、男3人が囲むテーブルで、ふたりがマンゴーパフェという光景はいささかシュールでもあるなあと・・・。反省はしていないけど。

サンマルクカフェ しらたまパフェ 白玉は好みであるな

一方、サンマルクカフェでのパフェは、アイスクリームではなくソフトクリームで、これは個人的なパフェの定義からすると、ちょっと逸脱しているというか、「・・のような物的存在」で本物とは違うと言いたい。ソフトクリームは柔らかいし溶けやすいので、食べるには良いのだが、何というかアイスクリームのしゃりしゃり感みたいな物がないので、舌触りが物足りないということか。
白玉に小豆という組み合わせはソフトクリームのミルク系な甘味とはそれなりにあっているが、やはりデコレーション的、ビジュアル的に物足りない。カップで注文したソフトクリームに白玉トッピングしてみました的な、まんまと店側に騙されてしまった感があるからだ。かといって、不味いわけではない。ソフトクリームをカップで食べるときにはソースとかトッピングで楽しむべきだ。ただそれをパフェというかは・・・矜恃の問題だななどと偉そうに言ってみたい。

どちらにしても、今年はチョコパフェを極めてみようかなと思う。そのためには、全国屈指の著名店をいくつか退治しにいかなければ・・・。

街を歩く

ノスタルジー・マーケティングの実践例 昭和な光景のラーメン屋

ノスタルジーマーケティングという考え方が流行っていたのは、多分2000年代中盤くらいだったような記憶がある。
単純に言えば1950−60年代生まれの層が(当時はおっさん、今やジジイ、女性もいるがそこはポリコレ的に遠慮して)、制作現場で親分になって行った時期にあたる。自分たちの世代が懐かしがるようなものを使えば、共感が得られやすいといういささかさもしい根性があったと睨んでいる。
自分たちが小中学生だった頃のキャラクターがやたらとCMに出てきた。ウルトラマンや仮面ライダーのようなシリーズ化されて連綿と続くキャラクターではなく、ある時期だけ流行っていたようなもの。例えばアニメキャラではガッチャマンであり、スーパージェッターだった。これはリアルタイムで見ていない世代からすると???、これ誰って感じだったのではないか。
楽曲でもナツメロというかリバイバルというか、サザンオールスターズや松任谷由美など今でも現役のアーティストの極々初期にリリースされた物を焦点に当てると言った技だ。

ディテールに凝る;チャンネルガチャガチャまわしのテレビが必須、あと電話機は黒にしないとね

昭和中期を懐かしむ世代を引きつけ、あわよくば平成生まれには「なに、あれ?」的な興味を植えつけようという手法だと理解していた。昭和レトロという言葉の前には大正レトロという言葉もあったような記憶があるが、大正時代をリアルに生きていた方達はもはやほとんどいらっしゃらないので。だから、マーケティング的に「表象」として使える時代は昭和40−50年代という、平成にはまだまだ早くて遠いという時期だった。

まあ、そういう時期の「茶の間」と言われた空間を再現して見せたのが、ラーメン屋というのもまた面白いが。当時はまだ茶の間という言葉は常用語であったし、リビングルームなどという言葉は新興勢力だった。電話はだいたい玄関か茶の間のどちらかに置かれていて、プッシュホンは普通に使われてはいなかった。ダイアル式電話が主流の頃だ。(30歳以下の人たちはダイアル式電話の掛け方はわからないだろう)
テレビは筐体が大きく、映りが悪いときはどんどんと叩くとなぜか映りが良くなったりした。ちゃぶ台は、インテリアではなく必需品だった。北海道ではまだ石炭ストーブが現役だったし、ストーブの上には大きなヤカンが乗っているのが常識だった。(蒸発皿という原始的な加湿器も使われていた)

というような光景を見て、ホホウと感心するのは今や高齢者しかいないはずだが、こういう場所に孫を連れてきて昔話をするというのは、それなりに説得性がある。コミュニケーションツールとしては効き目がありそうだ。

ディールにこだわる:当時のランドセルは調達が難しいだろうが椅子と机は本物に

まるで小学校の教室のどこかから持ってきたような、ランドセルのかかっている椅子と机も、ああ、確かに当時はこうだった。教室にランドセルを置く整理棚みたいなものはなかった。個人の持ち物は全てランドセルの中で入っていた。

ディテールも凝る:スープの表面の脂はラードが望ましい

こういうノスタルジーを誘う内装の店だから、ラーメンも昭和40年代の世界観から一歩も外には出ない。北海道的な当時の標準形ラーメンとは、鶏ガラベースのスープ、カンスイをつかった縮れ麺、赤い渦巻のナルトとシナチク(メンマ)、そして固くて薄いチャーシューだ。当然ながら無化調などというはずがない。たっぷりと旨味調味料が入っていた。
この店で現代風にWスープだ、節系だと言われても、逆にちょっと困惑してしまう。
やはり全体の景色を壊さないほうが良いのだ。商品も含め、まさしくフーテンの寅さんが実在していた時代と思わせてくれればいい。

平成世代には、まるで時代劇を見るようなものかもしれないが、それはまた違ったギミック溢れる世界として喜んで貰えば良いのだ。ただし、その雰囲気を楽しむためには、昭和時代の解説者というか、説明があった方が良い。昭和の風景を理解するためには情報を受け取れること、注釈が必要だろう。

ノスタルジー空間は、リアルで体験した世代とその後継世代が上手に楽しめれば、あざといアイデアで怪しげな世界を構築するよりも、共感が得られやすいことは確かなのだ。だから、ここしばらくは(後期昭和世代が生きている間は)ノスタルジーマーケティングの効果は十分活用できるレベルにあると断言する。
そして「食べ物屋」は、その昭和体験・実体験が簡単に行えるので(実食すれば良いだけ)、もっと有効だろう。
ただし、ディテールの凝り方を間違うとインチキ扱いされるので時代考証は綿密にすることが必要だ。

といろいろごたくを並べてみたが、この店のラーメンはとても好みで、何度も通ってしまうラーメン屋ということなのだ。新札幌駅隣のショッピングビル「サンピアザ」の地下にある。興味がある方は検索「新札幌駅 ラーメン屋」してみればすぐ分かるはず。

食べ物レポート

肉そば NAMIKIでチャレンジ

ネットで流れてくる情報は、玉石混交と言うか、ずいぶん大げさな書き方になっているレストランレビューなども多く、話半分にしても盛りすぎだななどと思うことが多い。ただし、それはいわゆるお値段の高い方の店に多い話で、立ち食いそばとかラーメンとか定食系の情報は意外と信頼性が高いと思っている。だから、たまに紹介されている情報を片手に、所用のついで行ってみることもあるのだが。

今回は中野に用事があった時にふらりと立ち寄った駅前の立ち食い蕎麦屋、肉そばNAMIKIが予想を超えるユニークな店だった。

メニューは肉そば¥550のみといって良い。スープは日本蕎麦のつゆとは全く違う。きつねそばや天ぷらそばのような蕎麦つゆとは異なり、どっちかというとラーメンのスープに近い。強さのある肉系濃厚だし汁とでもいうべきだろう。

そばは日本蕎麦でラー油蕎麦のような腰の強い物ではなく、感覚的にうどんに近い柔らかくて太めの麺だった。上に載っているのはたっぷりの長ネギともやしと豚肉のみでシンプル。つゆは薄口に感じるが出汁は効いている。

そして店内の解説書を読むと、食べながら味変をしていくのが流儀らしい。最初はそのまま食べ、次に生姜を投入し、最後の方では辛味噌を溶かす。まずは肉トッピングを平らげながら、生姜を大量に放り込んだ。生姜の味でぴりっと締まる気がする。口の中で、大量に食べた豚の油が溢れている感じがあるので、生姜を溶かしたつゆを啜ると、これはなかなか調子が良い。麺を半分ほど平らげたところで辛味噌を多めに入れて、よくかき混ぜる。つゆを啜るとそれなりの辛味がついて、明らかに味変した。蕎麦を完食し、つゆも飲み干してしまった。まさしくボトムズアップ、ラーメン漫画に出てきそうな光景だが、不思議と塩辛く感じない。

わずか5分で食べ終わるグルメといえば良いのだろうか、世の中こんな不思議な物を考えだす人がいるのだなと、店主の顔を見ながら御馳走さまの挨拶をして撤収。

個人的な要望としてはもう少しかための麺にして欲しいが・・・。次回も中野に行ったら寄ってみようと思う名店だった。

旅をする

冬景色

2月の北海道といえば綺麗な雪景色が見られるはずなのだが。今年は圧倒的に雪が少ない。温暖化といえば夏の暑さばかり言われるが、北海道で温暖化と言えば「記録的に雪の少ない冬」がいつの間にか当たり前になっていくことを意味するのでは。

12月の千歳空港

冬の千歳空港はかなりの頻度で大雪により閉鎖されていた。2−3年前のクリスマス期に滑走路閉鎖で中国人観光客がロビーで二泊する羽目になり、プチ暴動っぽくなったのは記憶にある。そんなことはもう過去のことになってしまうのかと思うぐらい、12月は雪が少なかった千歳空港だが。

1月の千歳空港

2月になっても状況は変わっていない。雪まつりの時期には、札幌市内はツルツル路面で転倒事故勃発が毎年の話だが、雪まつり後に気温が上昇して路面凍結どころか、まるで3月後半のように雪無し路面が大半だった。

1月の駅ホーム

JRの駅でもホーム脇の除雪跡などかけらもない。この状態は12月初頭の雪が初めて降りました的な光景だ。

郊外型スーパーの駐車場でようやく見つけた「雪壁」だが、実はこれも例年の厚みが全くない。おそらく今年はトラックで排雪することもないのではないか。札幌市では大雪による除雪費用がいつも問題になっているようだが、今年は間違いなく予算が余ることだろう。
雪が見たくてやってくる南方からの海外観光客には申し訳ないが、これは実にありがたい自然の変化だと思う。

こんな感じの冬が2年も続けば、みんな、これに慣れてしまって、新北海道感覚が生まれるのだろうなあ。

旅をする

すすきのにあるおたる亭 うまいもの食べるには

ススキノにはとてつもない数のうまいものを食べさせる店があるのだが、グルメガイドに乗っているから良い店とも限らない。(個人的な感想ですよ)
ただリーズナブルなお値段で、良い食べ物が出てくる店はたいてい予約が難しいということになっている。
「おたる亭」は、そんな予約が取りにくいおすすめの店の一軒なのだ。(なぜすすきのでおたる?という疑問は横に置いておく)

基本的にこの店は鮨屋に近いと思うのだが、最近は鮨屋に行って居酒屋的に飲み屋使いして、結局スシを食べなかったなどという経験がある方もいるのではないか。札幌特有の現象とまでは言わないが、鮨屋で「大将お任せ」で行くと、魚料理が十種類近く出てきて(それは旨いから文句はないのだが)、そろそろ締めというタイミングで鮨が二、三巻出てくる。そしてデザートという札幌?ストロングスタイル。(東京の大将お任せコースはもう少し鮨が出る)
最近の鮨屋はそういうものだ、鮨が食べたいなら回転寿司に行けというのが札幌の真理らしい。もっとも、札幌の人気回転寿司店はレベルが高いので、一皿100円均一的簡易食ではなく、これは正しいと思う。

先付け

おたる亭は、その居酒屋的鮨店だと思って間違いないが、鮨以外の料理が幅広でまことによろしい。コース料理では最後に鮨が5−6巻出てくるが、追加も可能だし、そもそも鮨の前の品数に合わせてコース設定できる。自分の腹具合、鮨のキャパシティーを選べるということだ。実は鮨屋で鮨以外のつまみを頼むのが好きなのだが、意外と鮨屋はレパートリーが狭い。それが残念だった。この店ではその個人的課題が解決される。

すすきのには北海道料理を名乗る店も数多い。いわゆる大衆居酒屋系であれば、ホッケの開きから始まる魚介類、ラーメンサラダあたりが定番だろう。ただ、せっかく北海道に来て東京で食べられるようなものはね、という方々には「おたる亭」のメニューを参考にしてもらうと良いのではと思う。(これはいつでもある定番メニューではないので注意すること)

個人的おすすめは
1位 「蟹のほぐし身」 カニを食べるときに殻から身を取り出す手間がない。これは重要で、身をほじくっているうちに面倒になることが多い。
2位 「八角刺し」 白身の上品な魚だが、魚自体の見た目はかなりユニーク。
3位 生ガキ 厚岸産が有名だがサロマ産、函館周辺産など産地が増えてきて食べ比べも良い。
4位 真ダチ天ぷら 真鱈の白子の天ぷらは、絶品中の絶品。

日本酒も北海道産の種類が多い。北海道ラブラブの道民にも、観光や出張で札幌に来た内地の人にも、この一軒で北海道丸ごと的に楽しめる。まずはこちらで一献をオススメ。

一品料理のメニュー

ちなみに内地(本州付近の日本本国という意味でしょう)に対応するのは外地で、当時の北海道、樺太、満洲(現中国東北部)、台湾、朝鮮半島あたりを指していた。昭和初期は、北海道で本格的に開拓が始まって50年ほど。まだ本国扱いされない植民地的な段階だった。外縁植民地的な部分が敗戦で全てなくなったので、もはや「内地」は高齢者しか使わない死語でしょう。

食べ物レポート

札幌駅地下花まるで、遅めのランチ? 早めの一人飲み?

根室の鮨屋なので、なぜか年中ホヤが食べられる。ホヤは散々と仙台でうまいホヤを食べてきたが、根室のホヤは明らかに仙台のものより臭みが少ない。これはホヤが育つ海域の温度差から来るものだと思うが、ぎゅっと噛んだときの濃厚な味は仙台のものと甲乙付け難い。ただ、匂いだけは根室産の方が薄いと言うことだ。(まあ、ホヤなので薄いと言っても限度がある、ホヤ好きだけがわかる程度差かな)ひょっとするとホヤの種類が違うのかもしれないが未確認。(蝦夷ホヤとかおほーつくほおやとかいうのかなあ) 

根室のホヤ So Good!

ホヤを肴に日本酒の冷やを飲んでいるとランチが登場する。アツアツの味噌汁(かじか汁が望みだが運任せ)で胃袋を温め、茶碗蒸しをあてに酒を飲み、鮨を摘みながらの酒お代わり、そしてガリでフィニッシュと言う流れ。なんだか最近このパターンが多いが、札幌のオフの鉄板コースとも・・・。

大きい魚の味噌汁が、いちばんのお得かな。スシは普通にうまい。

個人的な見解で言えば、札幌の回転寿司はシャリ玉が大きめで、腹一杯寿司を食べたいと言うときにはとてつもなく満足度が高い。ただし、酒を飲みながらつまみたいと言う時は逆に厳しいかもしれない。この店は回転寿司系鮨屋なので、シャリ玉がちょっと大きいから、気になる人はシャリ玉小さめと注文すれば良い。けっこう女性客ではシャリ玉ちいさめの注文が多いようだ。

昼酒の背徳感に浸りながらランチセットで満足できる。札幌にいれば、こんな楽しみもあるのだよねと思いつつ、実は昼酒は隣にあるサッポロビールのビヤホールの方がレベル高いかも。

これはまた別の機会にでも。

食べ物レポート

ランチパックの話 その6

前回はヤマザキ対フジパンのマーケティング戦略の話をちょっとしたが、実は同系列のフジパンとロバパンも微妙な違いを見せる。
定番タマゴのサンドだが、どうやら季節的にパッケージのデザイン変更はするようで、「メリークリスマス」版が二社で違った商品を販売していることに気がついた。

フジパンは定番なのでウリスマスイラストの追加のみのようだが、ロバパンはミニサイズ化(4分割)もしている。ちなみに製造会社が異なる(フジパンとロバパンが表面に記載される)ので、パッケージデザイン自体は違ってもコスト的には変わりない。どちらの商品も「ごろっとタマゴでおいしい」のだから商品的に変わりはないのだろう。

このパッケージの差を「お互いに張り合っている」とみるかどうかは微妙だが、カットサイズが違うというのは明らかに販売戦略、顧客のニーズの読みが違うということなので、どちらの会社の製品が売れたのか比較してみたいところだ。両者ともデータ開示はしてくれないだろうけれど。

食べてみるとなんだか味がよくわからない

この「タマゴサンド」系は各社勢揃いのピーナッツサンドと同じ状態なのだが、スナックサンドのタマゴライン強化?としてなのか「オムハヤシ」が登場した。フジパンはタマゴファンにアタックすることにしたようだが、この結果はどうらるのだろう。ヤマザキが「オムライス」投入とか、ロバパンが「エッグ&シチュー」とか出してくれば、タマゴ戦争勃発だし、日糧製パンがまたまたの変化球で「オムナポリタン」でタマゴファンと焼きそばファンを同時攻略などという奇手に出てくるかもしれない。ランチパックタマゴ戦争勃発中なんて雑誌記事が出てこないものだろうか。

いやいや、毎月楽しませてくれるなあ、パン屋さんたちに感謝・・・。