食べ物レポート

申し訳ないくらい、期待以上に「うまかった」駅弁

新宿駅南口に駅弁の専門店がある。中央線で旅行に行く人にはありがたい場所だろうと思う。made in Tokyoの弁当が中心なので、それなりに工夫はされているがドカンと目立つようなものは少ない。個人的にはチキンライスの入ったチキン弁当などが好みなのだが・・・。その中で、なんとなく目立っていた「金目鯛西京焼き弁当」を買ってみた。

中を開けてみると、ご飯の上におかずが乗っている、変形丼スタイルだった。これは、あまり好みの弁当ではないなあ。ご飯とおかずはしっかり分けて欲しい。ご飯の上に何かを乗せるのなら、下の白飯が見えないように全体を覆って欲しい。などと、個人的な嗜好を押し付けてはいけないと反省しながら、とりあえず実食開始。金目鯛を食べた瞬間、「ごめんなさい」と思ってしまった。あまり期待をしていなかったせいもあり、この金目鯛の焼き物の旨さに唸ってしまった。

それぞれのおかずは、その下にあるご飯と一緒に食べることで、味変の連続にになる。お見それしましたと、完食した後に謝ってしまった。設計がおかずとご飯を交互に食べるではなく、ご飯とおかずを一緒に食べるということだったのだね。言い換えれば、3色丼的な設計思想で出来上がった弁当なのだ。長く生き残る駅弁というのは、どこかそうした「長持ちする設計」がなされている。1シーズンで消えていくコンビニ弁当との違いは、その辺りになるのではと、哲学的な食後感でありました。

お見それしました。名弁当でございます。

街を歩く

札幌シリーズその1 札幌市役所ロビーで憩う 

北海道民であれば、おそらく小学生で習う北海道の歴史で(今では違うかもしれない)、何人かいる著名人の中の、ナンバーワンがこの方。蝦夷地と呼ばれていたのを北海道と命名したひとだ。松島武四郎という三重の方で、当時の日本屈指の大探検家というべきだろう。その遠くを見る銅像を後ろ側から撮ってみた。銅像の後ろに見えているのがロビーの喫茶店で、障害のある方たちが運営しているそうだ。このロビー内は日当たりが良いので、のんびりとするにはちょうど良い。都心部では喫茶店が激減しているご時世なので、穴場的に使っている。

カウンターで注文・会計を済ませると、席まで持ってきてくれるセミセルフスタイルで、のんびりと本を読みながら待っている時間が楽しい。ここのお店のスペシャルブレンドという苦味の強いコーヒーが好みにあっている。宮田屋コーヒーという喫茶店チェーンは札幌市内と郊外に複数店を展開しているようで、そこにもぜひ行ってみたいと思うのだがちょっと遠い。

札幌市役所は19階建てなのだが、18階に誰でも使えるレストランがある。そこにも一度行ってみたいと思いながら、もうずいぶん経ってしまった。札幌市に高層ビルが市役所しかなかった時代から50年近くが経ち、近い将来には札幌駅に50階建てビルが立つそうだ。そこから見ると市役所が下に見えるのか、などと考えつつ、街はゆっくりと変化していくものだなあと感慨に耽ってしまった。札幌の街はバブルの後遺症がようやく収まり、ビルの建て替えが進んでいる。市役所はちょっと取り残され気味かもだが、まあ、そこが良いところかもしれない。すぐ隣が時計台だしね。

街を歩く

銀座でちびりと

銀座といえば高級料理店が立ち並ぶというイメージがある。なかなか気軽に食事ができる場所がないと思い込みがちだが、意外とローカル向けというか、地元密着型のお手頃な店もある。その中の一軒がこちら。表の通りから少し奥まったところにあるので目立たない。昼は定食屋で、夜は居酒屋として賑わっている。そんな店に昼のピークをちょっとずらして、軽く一杯やるのは大人の楽しみ? 大人の嗜み? というものではないか。こんな時は、まず瓶ビールでキュッと行きたい。生ビールのジョッキはちょっと似合わない気がする。

ずらっと並んだお品書きが、正統居酒屋の使命で存在価値の源のような気がする。できれば端から順番に注文したいくらいの名品揃いだ・・・。どのメニューも銀座というよりは東京下町的な感じがする。どじょうやイワシが並んでいるあたりは東京ローカル感たっぷり。アヒージョとかカルパッチョとかカタカナがないのも、今の居酒屋では珍しい。

誰に言われなくても、こういうところは一人で行って黙々と飲むのが良いのだろう。一人呑みができない政治屋とか高級行政職の連中には、理解できない世界だとは思うが・・・。喋らなければマスクも不要、それくらい人民はわかっているよと言いたい。大多数の国民は良識的に自分で考えて行動している。国民は俺たちのいうことを聞かないなどと思っている。そこのすれ違いというか温度差が、政府や行政にたいする支持の低さの原因だと思うのだがなあ。街中の居酒屋でちびりと呑みながら政治について思ったことだ。

街を歩く

看板?店名? はやりものなの?

街をぶらついていると発見する面白いものに店名(看板)がある。この看板というか、のれんというか、見つけた時には嬉しくなってしまった。何を売っているのかすぐわかるのが素晴らしい。

ただ初めて見たときは「パン?」「パンダ?」と、ちょっぴり混乱した。カレーパンだ! であれば、何種類かのスペシャルなカレーパンが売っているのだろう。カレー・パンダであれば何か怪しい模様のパンダが売っているのか?などと想像してしまった。この時は開店前で、夕方カレーパンを買いに行ったら、全て売り切れていて、残念ながら実食できなかった。とても気になる。

どうやら、カレーパンに取り憑かれてしまったらしく、またまた出現した、もう一つの看板?
スープカレーの有名店もカレーパンを発売したようで、これまた美味そうな・・・カレーパンが並んでいる。次回は二軒とも試してみたい。しかし、札幌でカレーパン・ブーム発生なのか?

食べ物レポート

札幌のおしゃれレストラン 宮の森

知人に連れられて、最近はすっかり縁のなくなった、「おしゃれな」レストランに行ってきた。マンションの一階にある小ぶりな店だが、ハンバーグを中心とした「肉」料理を楽しめる。場所は宮の森という、札幌では洒落た店がこぞって開けたがる高級感のある地域だ。デートスポットとしてはだいぶレベルが高く、ちょっと気張って出かけたい時のための場所でもあると思う。(個人的な思いですよ)

ワンプレートで出てくるハンバーグで、最初に驚くのは山盛りの野菜というか葉っぱのサラダだった。ハンバーグと野菜を交互に食べると良いのだろうけれど、それにしてもすごい量でありますね。肉は若干赤みの残る程度の焼き具合で、それを熱々のペレットでジュウッと焼き上げ自分好みの仕上げにする。ソースは煎り酒と梅でさっぱりとという、心憎い演出だった。ここまでやればハンバーグもすでに和食に近い。

席の間隔を広く取り、感染対策もしっかりしている。この時期の外食商売の難しさがよくわかるが、テイクアウトやデリバリーでは味わえない旨さを堪能した。行政も外出するな、外食するなと言い続けるばかりではなく、どういう対策をすれば良いか、具体的に示すことに力をそそぐべきだと思う。人は一生監獄の中で過ごしていくことはできないのだよ、と言いたい。外食いじめてオリンピック強行といのはなんだかバランス合わない気がする今日このごろ。

旅をする

パリー食堂アゲイン 秩父散策おしまい

ものすごく気になっていた秩父パリー食堂のカツライスを食べに行ってきた。見た目はオムライスのカツ版というかフルーツとサラダがついたカツ定食みたいな感じだった。気になるのがレモンの厚さで、これはどう判断するべきだろうか。カツの色が濃いのでソースがかかっているかと思ったが、単純に濃いめにあげてあるだけだった。卓上にあった普通のソースをかけて食べることにした。もう一点気が付いたのだが、ライスがのっている皿の「パリー」の文字で、カフェ時代の名残なのか、おしゃれ感がたっぷりだ。

最近の秩父の名物ではないかと思うのが、「イチローモルト」というストレートウイスキーだ。流石に秩父では買うことができるようだが、秩父以外の埼玉諸地域ではレアもの扱いだ。自宅周辺の酒屋ではお目にかかったこともない。とてもストロングスタイルなスモーキーフレーバーが独特で、アイラモルトに似ている気がする。ウイスキー初心者にはちょっと厳しいかもしれない、どっしりとした味だ。これを夜更けにちびりちびりと舐めるように飲むことができれば大人というものだ。

松竹の映画館だった跡地はどうやらレストランになっているらしい。そのおしゃれ系のレストランが弁当を売る時代かあ、といささか滅入ってしまう。もう少し暖かくなったらテラス席でビールでも飲ませてくれると嬉しいが。

秩父といえば「武甲山」ということで、西武鉄道自慢の特急ラビューと合わせて撮ってみた。晴れた日だと絵になると思うがあいにくの曇り空でイマイチ、残念。

秩父の優待切符も終わってしまったが、もうすぐ芝桜の季節がやってくる。車で行くと大渋滞になるので、秩父まで特急で観光気分を味わい、ちょっとお散歩がてら羊山公園まで歩いて向かうのがおすすめだ。

街を歩く

冬の終わりの札幌で

この時期の札幌は雪がようやく溶けて歩きやすくなるが、気温はまだまだ低い。春の初めというより冬の終わりという感じがあっていると思う。その札幌のススキノという大繁華街で、それなりにランドマークとなっていた旧旧松坂屋、旧ロビンソン百貨店、その後はショッピングモールになったビルが消えた。よくみるススキノの街が低く見える。この場所には平成ガメラ第二部で、宇宙から飛来した植物系怪獣が成長して、ビルを破壊するというガメラシリーズ屈指の名場面のご当地なのだが・・・。ちなみに平成ガメラ札幌編にはあの北海道出身の著名俳優が、地下鉄のモブとして登場しているが、事務的な手続きミスでクレジットが出なかったという話を聞いたことがある。

ススキノの近くにあるもう一つの老舗商店街、狸小路にあったラーメン屋の前に荷物が積んであり改装かと思ったら閉店したようだ。確かに、この店は外国人観光客で混雑していたから、コロナの影響がもろに出たんだろう。外国人観光客が戻るのは何年先になるかとおもえば、店を閉める気になったのかもしれない。この店の跡は、一人焼肉店になるようだ。街の新陳代謝がひっそりと進むのだな。

3月の中旬では、完全な雪解けの時期には遠い。昼間降っていた雨が夜更けには雪へと変わってしまう。かの有名なポピュラーソングと同じだ。

この時期の札幌のあちこちには、こうした雪解けの「光景」が現在進行形で見られるのだが、ここまで溶けていると、およそ1週間くらいで完全に溶けるだろう。

ただし、大多数の雪解けの場所では、こんな具合に「黒い雪」が当たり前で、雪解けは嬉しいが、街の中はあちこちで、ちょっと汚れた感じに見える時期でもあり・・・。あちこちでは滑り止めにまかれた砂がじゃりじゃりという、なんとも微妙な季節だ。

あと一月もすれば、梅と桜とコブシが一斉に咲き出す、北国の春が始まる。そんな花咲き乱れる5月になったとしても、ちょっと寒くなれば雪も降るので、夜桜を見に行ったら、月も出ていて雪も降っていて、雪月花が同時に見える、なんとも花札みたいな光景に出会うこともある。まあ、それが北海道ということなのだね。

食べ物レポート

立ち食いそばに行ってきた

高田馬場駅で見た立ち食いそばのおすすめポスターが、どうにも記憶から離れないで付き纏われてしまった。これは食べるしかないなと決心したが、立ち食い蕎麦がどこにでもある東京とはるかに離れた札幌の地で、立ち食い蕎麦屋を探すことになった。札幌で一番有名な立ち食い蕎麦屋は地下鉄大通駅改札脇、日の出ビルの蕎麦屋だろう。あとは、札幌駅北口にも一軒あったが、駅の改良工事中で店ごとなくなっていた。札幌駅には5番ホームに立ち食い蕎麦屋があるが、流石にこの時期のホーム上での飲食は避けたい。寒すぎるのだ。

山菜がたっぷりなのは重要なポイントだ

結局、うろ覚えの記憶を頼りに札幌駅から地下鉄東豊線に向かう通路にある蕎麦屋を探し出した。天ぷら蕎麦が立ち食い蕎麦の定番のような気もするが、そこはちょっと変化させて山菜そばにした。山菜の量もたっぷりで、いかにも立ち食いそばという感じがする。お値段は、東京と比べると1割ほど高い感じがするが、これは絶対客数の違いだろう。東京の立ち食い蕎麦屋は超高回転する業態で薄利多売が標準なのだから価格差は仕方がない。全国一物価が高い東京で、数少ない安い食べ物が立ち食い蕎麦と支那そば、東京風ラーメンだと思う。

食べた後で看板をよく見れば、有名な駅弁屋がやっているらしい。だとすれば、ちょっとだけ駅弁のおかずがのった蕎麦でも開発してくれないものだろうか。北海道三大カニ載せ蕎麦みたいなかんじだが・・・。夜はここで一杯やれるらしい。そのあたりも東京とはちょっとちがう使われ方なのだなあ、と気がついた。それぞれご当地の事情というものがあるのだろう。立ち食い蕎麦屋のかき揚げで熱燗というのも、それなりに行けそうな気がする。今度試してみようかな。

食べ物レポート

コンビニ弁当の華

コンビニで自家製蔵の弁当を販売しているところは、あちこちに存在する。ポプラというチェーンでは、おかずは工場製だが、ご飯は店内で炊いたものを詰めてくれる、ちょっと嬉しいサービスだった記憶がある。北海道の主力コンビニ、セイコーマートでは店内料理がほぼ標準形になっている。カツ丼とかカレー当たりが多いようだ。

しかし、函館のハセガワストアのやきとり弁当ほど強力な弁当はない。たまたま札幌駅近くの百貨店で催事として出店していたので行列に並びゲットした。函館市民だけではなく、サッポロ市民にも知名度が高いせいか、このご時世にも関わらず長い行列ができていた。確か現地では焼き鳥というか豚串というか、本数が選べたような気もするが、今回は全品3本限定だった。まあ、文句はない。3本がご飯とのバランスでちょうど良いと思う。

タレ以外に、塩味もある。味は全部で4種?のやきとり弁当

海苔を乗せたご飯の上に、タレのついた豚の焼き鳥?がどんと載っている。これを串からはず時、海苔と一緒にむしゃむしゃ食べる。うまいの一言に尽きる。ホカ弁ののり弁も好物だが、やはりハセストのやきとり弁当には遠く及ばない。店舗からコンビニ部分を切り離して、やきとり弁当専門店として展開してくれないものだろうか。やきとり弁当の「ハセスト」で全国展開できそうな気がするが。その場合の一号店は埼玉でお願いします

食べ物レポート

札幌で謎の店に行ってきた

店名のない台湾まぜそばの店、というらしい。ネットで見つけたのだが、札幌でなぜ台湾まぜそばなのかと思う。東京でも数少ないまおなーめんだと思うが、個人的には大好物なので行ってみることにした。町外れというか、札幌市民でも説明されてすぐに辿り着けるか微妙な感じの場所だった。

辛い台湾まぜそばを食べる時には、ビールが必須という独自の理論でビールを注文した。サッポロかアサヒかどちらにすると言われ、ご当地サッポロにしたのだが、なんと出てきたグラスがアサヒでなんとなく嬉しくなった。

台湾まぜそばは、名古屋名物の台湾ラーメンの油そばバージョンという理解をしている。玉子の君の下にある挽肉が辛くてニンニクたっぷり系の味付けで、これを一気にかき混ぜて食べるのは汁なし麺全般的なお作法だと思う。広島の汁なし坦々麺では20回かき混ぜろというお店からの指示があったりするようだ。

おおよそ20回かき混ぜるとこんな感じになる。麺が太めなので、ちょっと見ではうどんっぽい感じもするが、そこは中華麺らしいもっちり感がある。好みで、この状態から酢をかけたりラー油をかけたりして味変するのも汁なし麺、油そば系のお約束だろう。

まさか札幌で台湾まぜそばが食べられるとは思わなかったが、すこぶる満足に完食した。ただ、これを食べた後は人と会うことはお勧めできない。おまけに、夜寝ると身体中からニンニクの匂いが発散する可能性もある。食べると危険的な、チャレンジ性があるので、カウンターの隣に男女のカップルや若い女性が食べているのを見て、何やら余計な心配をしてしまった。これは、「本日は一人でホテルに泊まる」ようなタイミングでしか食べてはいけないのではと思っている。それほどの嗜好品なのだが、ぜひまた来てみたいと思わせる強烈さで、ごちそうさまでした。