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美味いものを好きなだけ食べる

だから、料理をシェアするのは嫌いだ。一口ちょうだいと言われると断るわけにもいかず、仕方なく自分の皿を差し出すのだが、一口で終わらない人が多い。その対応として、コース料理で頼むことが多かった。
が、これも善意の一言で台無しにされる。私、これ食べないからどうぞと、差し出される。善意なのだと思うが、コース料理は「ちょうどの量」設定されているはずで、お隣の一品追加では適正量を超える。そして、これもあれもいらないからと二皿三皿押し付けられると、このコース選択が間違いだったと言われるのに等しい。
そんなことが続き、コース料理はやめて、注文の主導権を握る方向に転換した。「好きなものがあったら言ってね、あとは適当に私が注文するから」スタイルだ。
そして大事なことは、基本的に全部の料理を希望人数分注文することだ。これで、二、三品注文するとテーブルの上に乗りきらないくらいの量なる。当然、料理をシェアしようというものもいなくなる。自分勝手ということはわかっているので、強制はしないが、だいたいこれでうまく収まっている気がする。

そんなわがままを果たすのにとても役立つお店が新宿歌舞伎町の近くにある。美味いものを食べたい時には、この店を含めて3軒ほどのローテーションで新宿界隈をうろうろしている。もう「新しいうまい店」を探すのには熱心ではなくなってしまった。気に入った店で、はずれなし、冒険なしでうまいものを食べていれば良いのだという、いわば安心志向で食事を楽しむ「人生最後の境地」にたどり着いたということだろう。

ホヤとコノワタの塩辛、バクライ。これを出す店は少ないが、冷たい日本酒のつまみとしては抜群というか、ある種至高の高みにある。これに匹敵するのは、塩ウニくらいだ。仙台の文化横町にある居酒屋で食べた塩ウニは絶品だった。全国のウニ名産地でウニを食べたわけではないが、仙台のウニは衝撃的だった。東京では、塩ウニにお目にかかったことがない。文化の違いか、嗜好の違いか。理由はよくわからない。ただ塩ウニには熱燗の方が良い。

東京周辺で食べる魚で一番好きなものは、カワハギの薄造りだではないか。肝醤油で食べると美味さが倍増する。大衆魚だと思うが、実はフグより美味いと個人的には思っている。これもシェアしないで、一人一匹食べるべき肴だと密かに信じている。八重洲にある老舗割烹の名物料理「鯛のポン酢」もこれと似たところがあり、比較的量の多い一人前はシェアせず独り占めにする。

逆に一皿の量が明らかに多いという料理もある。馬刺しはその典型で、三切れもあれば十分だといつも思うのだが、だいたいその倍以上が通常量らしい。これは、申し訳ないが、逆にシェアさせてくれと相方に頼むしかない。同行者が生肉嫌いであれば注文を断念するしかない。熊本の馬刺し屋で馬刺し三種森を独り占めして(一人で食べに行ったせいで)酷い目にあった記憶があルためだ。何ごともやりすぎ・食べすぎてはいけないという教訓だった。

煮物や炒め物は調整が難しい。意外とお値段の高いものは量が少ないので一人一皿原則は守りやすい。問題は安くて量が多いものになる。一人では食べきれない量が出てくると、それを注文するにはためらいが出る。この辺は、何度か行って実物を確かめるしかない。比較的大きな魚のカブト煮みたいのもが、一番判断の難しいメニューだろう。対のカブト煮と言われても、たいの「かぶと」の大きさには随分と差があるし・・・。

この店のおすすめの一品、豚の角煮も正直独り占めするのは問題がある。角煮は、なんとか一人で食べ切れる。しかし、添えられているのが角餅で、小ぶりではあるがご丁寧に二個ついている。この餅が曲者で、一人で完食すると、本日の食事はこれでおしまいとなる可能性が出てくる。危険物というしかない。
この日は、比較的大食の先輩と二人だったので、全てを完食できた。好きなものを好きなだけ食べて、お腹いっぱいになり気持ちよく酔っ払い、実にハイクォリティーな一夜だった。ちなみに注文は全て自分でしたので、我が人生、今夜に限り、一点の曇りなしという、プチ・ラオウ気分でありました。

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宣言解除 Before/After その2

My 定番焼き鳥 タン・砂肝・軟骨たまにカシラを追加する

宣言明けた日に、街をぶらぶらと観察に行った。店頭に貼られていた休業告知やら、あれこれベタベタ貼っていた言い訳ペーパーがすっかり撤去され、どの店も営業モードになっていた。よしよし、みなさん頑張ってよー、という応援モードになる。昼過ぎに、営業中止していた地元居酒屋を覗いてみたら、ほぼほぼ満席の大盛況だった。ジジババ比率は高いが、若い世代もまずまずの参加率で、居酒屋ファン待望のオープン日となったようだった。課題は夜の客入りだろうけれど。

前日に続きファクトチェックをしなければとチェーン中華料理屋に入った。夕方近くでもあり、普段頼んだことのない日本酒を頼んでみた。なんと、びっくりしたことに自社ブランド?品らしい。予想外にすっきりとしながら米の味のする、美味い日本酒だった。これを注文した時に、スマホの画面で接種証明を開けて待機していたが、なんの問題もなく完了した。いや、いや、これが普通の世界で、これまでの埼玉県は異世界、異郷だったのだ。世界は平和に戻った、と確信した瞬間だった。

全く酒の種類には合わないような気もしながら、久しぶりに麻婆豆腐を頼んでみた。以前と比べて辛味が増したような気もするが、酒の肴としては上等なものだ。ご飯と合わせて食べるには、すこし甘めかもしれない。どちらかというと家庭向きの味付けか。豆腐の角がピットたったままなので、鍋の中で炒めていないような気がする。豆腐の熱々あんかけみたいな感じだ。だが、これはこれで自分好みなので問題なし。半分食べたら、ラー油をかけて辛さ増量、味変にする。

基本コンセプトがちょい飲み中華なので、この店は「半量」で摘み的なメニューが多い。唐揚げも、たっぷりな量の定食対応する単品もあるが、実はハーフサイズのおつまみ唐揚げくらいが、量としてちょうど良い。
価格も値頃感があるが、実はこうした少量メニューを常備しているというのが、このチェーンのすごいところだろう。成功しているブランドは、あちこちにこうした「光るポイント」があるものだ。
宣言明けたので、是非繁盛店に戻って欲しいものだ。ささやかながら応援していこう。

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宣言解除 Before/After その1

宣言解除前日に駅前のチェーン中華料理屋で、アルコールを頼むと、接種証明書を見せる羽目になった。海外旅行もしないし、こんなものが役に立つものか、と思っていたのだが、随分と使うことになった。埼玉県は「首都圏の中の異郷」ということを、証明書を見せるたびに思い知らされる。
決めたことを守るという理由らしいが、まさに「法匪」の論理というしかない。感染対策は首都圏自治体の連携で、などとというお題目が消失した証明だ。酒を飲みたきゃ、東京においで、ホイホイ! と都知事が呼んでいる。
そして、証明書を見せると、こんな紙が置かれる。周りの客への配慮なのか。企業も色々と考えるものだ。

ビールを頼み、名物「爆弾炒め」と半チャーハンを注文した。爆弾炒めとは、キムチ味の肉野菜炒めというもので、ビールによく合う。これと白飯の定食があるが、あえてそこはチャーハンに変更して、飲み仕様にしてみた。満足度が高いが、どうにも埼玉県の施策に納得のいかないまま。今日でこの愚策も最後・・・と諦めて帰宅。

街を歩く, 食べ物レポート

わざわざ行く恵比寿の老舗名店

恵比寿で長いこと働いていた。サラリーマン人生の半分以上は恵比寿で過ごしていたことになる。睡眠時間を除けば、この町で過ごした時間が人生の最大パートと言ってもよさそうだ。だから、街の隅々までとは言わないが、相当ディープな店にも行ったことがあると自負しているのだが、この名居酒屋だけは一度も入ったことがない。
というか、いつ行っても満員で入れなかったということだ。年単位ではなく10年単位の挑戦を退けてくれる「大・名店」だ。最近は開店早々、夕方早くから行くこともできるので、ひょっとしたら宿願が叶うかもと、恵比寿に所用で行ったついでに営業時間を確認しようと覗きに行ったのだが。

やはり色々と影響はあるようで、営業は続いているようだが、早く行かないと休業になってしまうかもと心配になってきた。これは、自粛規制解除と共に開店一番乗りを果たさなければならないと、改めて決心した。一人のみであれば、なんとか入れるだろう。是非一度行ってみなければ。

そして、もう一軒の老舗。恵比寿の古参中華料理店としてはお気に入りの店だ。ここのちゃんぽんがたまに無性に食べたくなる。ただ、長崎ちゃんぽんと言いながら、食べてみるとなんだかちょっと違う独創的な食べ物に思える。本場長崎でも何軒かちゃんぽんを試してみたが、そのどれとも違う。ボリュームたっぷり、飲んだ後の締めには重すぎる「豪速球飯」だ。朝飯抜いた腹ペコ状態での昼飯であれば、誰もが満足という感じだろうか。
この店も20年ほど前から中華料理屋というより、中華料理を出す居酒屋に変身を遂げている。毎晩、夕方から明らかに宴会状態なので、経験者でないと店に入りにくいかもしれない。これはもう一軒の老舗居酒屋と同じだ。しかし、この店は常連級に使っているので、何を臆すこともない。胸を張って宴会モードを楽しんできた。
この店のチキンカツは超がつくほど巨大なので、唐揚げ+紹興酒という変わった居酒屋モードが楽しめる。すり身という名の揚げ物もうまい(これも長崎名物らしいのだが、よくわからないままだ)

その中華居酒屋で、延々と食べ続けている「スタミナ麺」が好物だ。醤油豚骨的スープにニラと豚肉の炒めたものが載っている。ご飯に乗せればスタミナ飯、皿に取り分けてあればスタミナ定食と、同じも料理が三つのタイプで出現する。
自分の好みでは、この麺にニラ炒めがのったスタイルがよい。ただし、残念なことにこのニラ炒めの量が作り手やその日の気分でずいぶん変動する。山盛りの日もあれば、あれ今日は少ないかも・・・という日もある。そのブレを楽しむ「度量」が要求される、大人の麺だ。
ちなみに、スープの味も毎回微妙に違う。ハズレの日は塩味がほとんどしない。大当たりの日は水をがぶ飲みしながら食べるしょっぱいスープ料理になる。それでも、このスタミナ麺はマイ恵比寿ラーメン・ランキングでは筆頭格だ。
長く続く店には、それなりに訳のある名品が存在する。そろそろ、中華居酒屋の時間に一杯やりに行かなければなあ。

ガジェット, 街を歩く

配膳ロボと出会って思ったこと

配膳後お帰りの風景でSB社製とわかった

自宅近くにあるチェーンラーメン店で配膳ロボが導入されていた。ファミレス大手でも導入が進む配膳ロボには興味があったが、実物には初めて出会った。
カウンターの切れ目からノロノロと出てきたのをみて、おう、配膳ロボだ。これはどこに行くのだろうと思っていたら、自分のほうに進んできた。
ほうほう、これがあの有名なロボなのだなどと感心していたが、注文した時に「ロボがラーメン持ってくるです」などという説明は一切受けていない。だから、これが自分のラーメンなのかどうか確信が持てない。ロボよりも人間の対応の方に不満を感じてしまう人も多いのではないか。

顔(タブレット)はそっぽを向いたまま

訳もわからないまま自分の横にロボが止まった。何か言っているが、音量が小さく聞き取りにくい。たぶん、暑いので注意してしてラーメンをとってくれとか言っているようだ。しかし、タブレットの画面もとんでもない方向を向いているので、どう対応したものか迷ってしまう。
画面には何か説明が書いているはずだが、全く読み取れない。なんだあこれっていう感じのロボ初体験になった。結局、店舗運営サイドで配膳ロボの運用が全くできていないということがわかったのが収穫といえば収穫。真t、移動時間がに人間よりはるかに遅いので、ピーク時には商品温度の低下が予想できる。
顧客視点での運用の詰めが足りないのだろう。ロボを使うノウハウと、「人」側の対応があまりにお粗末なのだ。問題は機械にあるのではなく、人にあるという典型。それも現場の対応というより、設計段階からの課題のような気がする。
こうした新機能は完熟するまで、さまざまなクレームに対応して進化させることが重要なのだが、それがわかっているのかが一番気になった。
ちなみに座ったままでラーメンを取ると、ひっくり返して大火傷という危険があると思った。ロボだけに、子供が手を出しそうだが、これは子供には危ない道具だとも思った。その辺りもチェックがおざなりな気がするのだが。大人だけのグループにしかロボ配膳はしないということにしているのだろうか。あれこれ想像して、「これ、大丈夫か?」と感じつつラーメンを食べた。
そうしたら、どうもチャーシューが薄くなった気もして、配膳ロボとの出会いはほろ苦い体験となってしまった。ロボが悪いわけではないのだがなあ。次はファミレスでロボ体験してこようか。

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茶処 西武線の誇り?

埼玉県所沢市・入間市・狭山市・川越市あたりが「狭山茶」の生産地帯のようだ。米作ができない川から離れた場所で、茶や芋などの畑作が中心の地域だ。この畑作地帯に、生まれ育った北海道から転勤してきたのだが、勤務先の周りがぐるっと茶畑で包囲されていた。その茶畑の姿に、異郷の地に来たと思ったのを覚えている。北海道では、寒冷地なので茶は栽培されていない。一番目立つのはタンボではなくジャガイモ畑で、茶葉のような文化的農産物ない。
初めてみた茶畑の風景は、八月の蒸し暑さと合わせて、体に刻み込まれた記憶だ。こんな異境で生きていけるかと不安だった。
あいにく「茶」の味はよくわからないのだが、地元の人間がお茶好きであることは間違いない。そもそも、駅周辺に何軒もお茶屋(喫茶店ではなく茶葉販売店)がある。札幌市内で「茶専門店」など極小数で、百貨店の中でも一軒しか記憶がない。(紅茶専門店はあちこちにあった記憶にあるが)
その「狭山茶」の産地の駅に「茶葉」の自動販売機ができたというので、ノコノコと見に行ってみた。西武線沿線住民にはなつかしい「黄色い電車」を思わせる筐体だった。そして、前面に流れる動画が、西武線の運転席から見た「電車でGO」的風景だ。この動画だけ見ていたい、という鉄道ファンも多いだろう。ところが、この自販機でお茶を買うには、動画を止めなければならない。それがちょっと残念。

走行動画をタッチすると、茶葉の選択画面に切り替わる。この中から欲しい茶葉を選ぶのだが、微妙な差があり選ぶのがなかなか難しい。お茶好きであれば、それなりに選択眼が磨かれているのだろうが、煎茶とほうじ茶の違いがわかる程度の茶オンチには難度が高い。後ろに誰か並んだら、さっさと「お先にどうぞ」と譲ってしまうに違いない。

どれを買うか選んでタッチすると、その注文するお茶の商品説明がでてきて、おー、なるほどなあ、という感じになる。このお茶の値段が高いのか安いのかもよくわからないが、なんとなくコーヒー豆よりはお高い気がする。しかし、日本の伝統文化と言える「茶の湯」のもとだし・・・。
なかなか楽しい自販機で、このシリーズがいくつかできると面白いなあ。自販機の形もレッドアロー(特急車両)タイプとか旧レッドアロータイプとかできると楽しいだろう。しかし、一番欲しいのは、運転席から見る走行動画で、これだけDVDにして販売してもらえないものだろうか。

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銀座で旅をする 長野編

長野県には頻繁に遊びに行っていた。だから、長野名産品はいつでも気軽に現地調達していたのだが、どうもここしばらく移動に制限がかかっていたせいもあり、長野にはご無沙汰していたそこで、ダメ元で長野県アンテナショップを探してみたら、なんと銀座のほぼ一等地に存在していた。
和光の晴美通りを挟んで向かい側にあるのだから、銀座アンテナショップの中でも一等立地だろう。随分とシックな作りで、ド派手な看板が出ているに違いないと思い込んでいたから、店の前を何度も通り過ぎてしまった。店構えはほとんど「セレクトショップ」ではないか。銀座らしいといえば、らしいかもしれないが。

今回の調達物は、この唐辛子の入ったふりかけ。一見、唐辛子のようだが、中身の大半は胡麻で、辛味味のふりかけといったものだ。これを、蕎麦やうどんに大量にかけて食べると、実にうまいと感じる。お手軽な、味変調味料として重宝している。冷奴にかけてもうまい。この長野の有名な唐辛子屋の「一味」「七味」などは、ちょっと大きめのスーパーであれば手に入るが、「ふりかけ」は見かけたことがない。銀座に行ったときには、ふらりと立ち寄って買い置きを手に入れるのが良さそうだ。

そのついでに買ってきたのが、七味唐辛子のイヤーモデルという代物で、どうやら季節限定の2022年版らしい。確かに一年で一缶くらいは使い切りそうだから、イヤー缶が発売されれば、毎年買いに行くかもしれないなあ、と感心してしまった。ちなみにデザインは御開帳缶というようだ。

あとは長野の定番「おやき」を買ってきた。冷凍されているので日持ちもするというが、すぐにレンジアップして食べてしまった。おやきは具材のバリエーションが豊富で、餡子が入った甘いものもあるが、好みなのは野沢菜が入っているもので、まずはこれが絶対の定番だ。
それと、きのこや茄子の味噌炒めが入った野菜系がうまいとおもう。おやきに肉まんのような「肉具材」が入ったものは見た記憶がないが、最近の進化を見るとそのうちカレー味とかチーズ味が生まれるような気もする。それはそれで「新・長野名物」として食べてみたいものだ。新幹線に乗らなくても、特急あずさに乗らなくても、銀座に行けばプチ長野旅行が楽しめる。ありがたいことでありますよ。

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奥渋でぶらり

日頃気にしたこともなかったが、この「奥渋」というノボリというか垂れ幕を見て、渋谷区を地図で確認してみた。JR山手線でいえば、北は代々木で、原宿、渋谷、恵比寿とつづく範囲だった。東は青山まで、西は代々木公園のちょっと先までが渋谷区の範囲であることを確認した。中心は明治神宮のある代々木公園で、その周りに住宅地や商業地がドーナツ状に広がる。
都内にある大きな空き地・公園は代々木公園から東に伸びていて、新宿御苑、神宮外苑、赤坂御所、皇居と東西に連なる。だから渋谷区は都内の他の区とはちょっと異なる町割になっている。他地区では住宅などが切れ目なくつながっているのとは対照的に公園と、その取り巻くエリアという構成だ。だから無理矢理置き換えてみるとドーナツみたいエリアということになる。そのドーナツな渋谷で「奥」とは一体どこだという、ささやかな疑問だったのだが・・・。
地図を調べてみるとどこが奥にあたるのかはよくわからなかった。東の奥と考えれば、青山になるが、あのファッショナブル化した街を渋谷の奥と言っても住人が怒るだけだろう。北のハズレは新宿御苑と隣の区の地名が冠についている。西に至れば明治神宮+代々木公園になるので、これも渋谷の奥扱いは難しい。南は恵比寿・広尾一帯で、これも端正な住宅街という感じが強い。アクの強い渋谷とはちょっと違いそうだ。
などなどと考えていて、渋谷の奥とは代々木公園にギリギリまで近寄ったあたりということ・・・と思うことにした。渋谷駅から歩いて東急百貨店本店あたりまでが「本渋谷」で、東急本店を越えNHKにぶち当たるまでが「奥渋」と理解しよう。また、難しく東渋谷とか南渋谷とかは言い出さないことにする。
ましてや、同じ渋谷区内で奥恵比寿とか奥代々木などという反乱を起こさせてもいけない。放置すると軽井沢状態になってしまう。ちなみに、軽井沢は旧軽を中心に北軽、南軽、中軽など、ここも軽井沢といえるのかという離れた場所まで「軽井沢」の名乗りを挙げている不思議地帯だ。そのうち長野市が奥西軽井沢とか言い始めそうだ。その時は上田が西軽井沢はずれ、小諸が本家西軽井沢みたいな襲名争いになる?かもしれない

その奥渋を早朝にぶらぶら散歩していたら、あちこちで面白い風景に出会った。ビルの一階にセブンイレブンの看板がひっそりと隠れていた。まだ営業はしていないのかとキョロキョロ探してみたのだが、店の軒先看板が見つからない。変だなとおもったら、どうやら二階に店があるようだ。ビルオーナーから看板設置の許可がもらえなかったのだろう。高層フィスビルではビル内にコンビニが設置されることもあり、ビルの3階とか、地下に店があることもある。この場合は外から看板がわからない。が、このビルは普通の飲食・オフィスビルに見える。どうやら向かいに高層オフィスビルができたので、そこで働くサラリーマン的存在を的にして、2階でも開けてしまえという乱暴な作戦なのかなと想像してしまった。まさに、ゴーストセブンだ。

昔はよくお世話になっていた立ち食い蕎麦で、なんとワンコインセットが発売中だった。立ち食い蕎麦もテレワーク普及による被害を受ける業態なのだとしみじみ思った。ワンコインで麺と丼という「お得攻め」は、若くて腹ペコなサラリーマンには評判が良さそうだ。ただ、よくよくメニューを眺めると、セット対応で絶対定番的なカレーがない。カツ丼もない。代わりに登場しているのがエビ天ではない、イカ天丼という微妙なバリュー感。そして合鴨マヨ丼という、これまたキワモノ的なもの。とどめがカツ丼ではなくメンチカツ丼。なんだかすごいラインナップだ。結局、一番普通そうなイカ天丼を注文してみた。

この見栄えで見る限り、まずまず普通の麺と丼のセットに見える。ただ、かけ蕎麦一杯で、腹を満たすには十分な量という気がする。結論として、ワンコイン価格のせいで、ついつい余分な丼を頼んでしまい、食べ過ぎたあと罪悪感を感じる「悪魔の誘惑」的なメニューだった。
そして、イカ天丼は米と天ぷらのバランスをよほど考えながら食べないと、米が半分ほど余ってしまう。すると、「かけ蕎麦+白飯」という、炭水化物ダブルの何やら超貧乏な食べ物に変わってしまうので(実際にそうなった)、後悔することになる危険セットメニューだった。
ラーメンライスは我慢できても、蕎麦ライスは(若かりし頃のトラウマで)貧困感がありすぎ涙が出てしまいそうになる。蕎麦を食いながら涙するなど、情けなさの極みだ。なので、個人的に「奥渋の悲劇」と我が身を慰めることした。街歩きは時々、悲惨な目に遭うことがあるというお話でした。

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銀座で旅をする 高知編

銀座のアンテナショップで、ダントツの売上が北海道、その次が沖縄なのだそうだ。その二番手沖縄のアンテナショップのお隣に高知のアンテナショップがある。
昔の仕事の関わりで高知県のPRをするボランティアをしている。一時期は年に4−5回高知を訪れていた。当然のように高知名物も色々と賞味してきた。高知名物といえば「鰹のたたき」と条件反射のように思ってしまうが、実は「カツオじゃない方」にうまいものが多い。

スナック菓子で言えば、ミレーのビスケットが好みなのだが、最近は味のバリエーションが増えてきて、季節限定などもあるらしい。今回は、ワゴンに山盛りで積んであった「トリュフ味」を手に入れた。食べてみれば、なんとなくトリュフかなあ的な味だが、それで良いのだと思う。まじめなお菓子というキャッチフレーズを使っているミレービスケットが、ちょっとふざけてみました感があるのが良いと思う。

最近は自宅周辺でもミレーのビスケットが売っている。個包装の4連パックで「普通味」が手に入る。ただ、それはあくまで昼に食べると良い普通のお菓子だろう。
その進化バージョンとして売られているらしい「真夜中のニンニク味」「午後のブラックペッパー味」は、ついつい笑ってしまう楽しさがある。食べてみれば、ブラックペッパー味は微かに胡椒が感じられるが、あまりハードな感じではない。子供でも十分楽しめるレベルだ。

ニンニク味は多少強めだが、それでもニンニクの匂いがする程度。他のメーカーが売っているニンニク味のポテトチップスなどと比べれば、マイルド系という感じだ。それでも、ビールのつまみとしてはなかなか良い感じだろう。
高知といえば生姜も名産品だが、生姜味のビスケットはみたことがない。すでに販売されていて、気がついていないだけかもしれないが。一度食べてみたい気がする。
高知名物で全国区にはなっていない名品は数多くあるが、ミレーのビスケットに高知県民熱愛の「ウツボ味」とか「のれそれ味」とか出てきたら面白いだろうなあ。
などと考えていたら、高知に行くたくなってきた。この季節であれば、葉ニンニクを入れたウツボのすき焼きも美味い。初カツオもそろそろだし、が、居酒屋「葉牡丹」でおっちゃんたちの会話に聞き耳を立てながら、のんびり一杯やりたい。高知が早くおいでと呼んでいる。やはり銀座プチ旅ではちょっと物足りないな。

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銀座で旅をする 熊本編

銀座・有楽町は全国のアンテナショップが集中する地域で、全国あちこちの地域の名物を探そうとすると、とりあえず銀座に出かけるのが良いと思っている。旅の土産に買えるものは、だいたい銀座で手に入ると思って間違いない。この2年間で、何度か銀座のアンテナショップにお世話になったが、土産物だけ手に入れたいのであれば、ほとんど全国の「旅のお土産」が手に入る。名産品をゲットだぜ、というプチ旅をした気分になる。
そんなアンテナショップの中でもお気に入りなのが「熊本館」だ。これは銀座アンテナショップの中でも屈指の目立ちスポットで、熊本県の気合いが見えてくる。

その熊本館に行くときに毎回調達するものがある。熊本のお気に入りは「醤油」だ。九州の醤油はどの地域でも基本的に甘いのだが、熊本の甘い醤油が一番好みだ。その次が宮崎産で、鹿児島のものはちょっと甘すぎる。逆に北九州のものは、少し甘味が足りない気がする。
刺身につける醤油が甘いとは・・・と嫌う人も多いようだが、個人的にはこの九州醤油が気に入っている。昔は、九州出張の土産で1リットルボトルを何本か買ってきていたが、最近は「銀座」で買い込むことにしている。
1番のお気に入りはこの馬刺し醤油だ。馬刺しだけではなく、サバとかマグロなどの濃い味の魚に合う、と思っている。万人向きとは言えないが、「お好み」というやつだ。

たまたま見ていたテレビの旅番組で知った、熊本では「超」有名らしいリキュールマロンという洋菓子を見つけた。これまで何度も熊本に入っているが、一度も聞いたこともなく、食べたこともない。冷凍で売っていたので、一つ試食してみようと買ってみた。

テレビでは、お酒にドブンとつけている製造工程を写していたが、確かにサバランをはるかに超える「酒」ひたしで、アルコールに弱い人には難度が高いお菓子かもしれない。が、自分としては好みの味で、今まで存在を知らなかったことが残念。これは次回以降の定番購入品に認定にしよう。

そして、これも今まで存在を知らなかった「ナポリタン」の調理麺というか、ナポリタンの素というか、インスタント麺。これは店内の人気商品ランキングに載っていたので、探してみたら蕎麦・うどんと一緒に並べられていた。
右側の方が売れ筋人気ランキングに載っていたものだが、左側のビジュアルが良さそうだったので、両方買ってみた。熊本でナポリタンが人気あるとは知らなかった。
馬肉と納豆のさくら納豆という隠れ名品は知っていたが、なぜ熊本でナポリタンなのだろうか。とりあえず、今回は「知らなかった名物」が発見できた、収穫の旅でありました。