街を歩く

朝飯と物価高の影響と消費税

キャンプの帰りに郊外型の蕎麦屋で朝飯を食べることにいている。早朝なので客は少ない。ここ数年、続けている習慣だが、いつの間にかそば一杯の値段が6000円を超えるようになった。単純値上げかと思ったが、どうやら税込み価格、つまり正味の支払額表記に変わっていることの影響もある。メニューをみる時に無意識に排除して考えている消費税抜きの本体価格から、支払うときには1割増額された額になることのギャップがなくなったせいだ。

やはりこれは20年近く続いた悪政の結果だろう。見た目の値上がり感を避けるために、本体価格のみの表記を認めていた悪弊だ。そして、現在では税込み価格表記が法的に正しいのに、本体価格と税込み価格の並列表記を見逃している、これまた行政の問題だろう。

消費税減税の論議の中に、この見た目ギャップを議論することがないのが不思議でならないが、減税が決まったら騒ぎ始めるだろうか。しかし、本体価格と税込み価格の二重表記を行っている小売や外食企業の大手がメディアに大スポンサーだから、テレビはこれに触れないだろうなあ。新聞の消費税だけが低いことに対して、新聞社を除くメディアが不公平を言い募らないのも同じで、自分体の不利益にあることには口をつぐむ。

「大人の都合」というメディアの構造的問題も議論が放置されたままだし。

このままでは蕎麦屋で蕎麦をテイクアウトすると言ってから、支払いを完了して、そのまま客席で食べるという蛮行も流行りそうだ。だが、この議論もさっぱり見かけないなあ。そもそもフードコートでこれをやられたら、どういうことになるだろうか。大手ファストフード各社はテイクアウトとイートインで税率が違うのに販売形態により売価設定(本体価格)を変える一物二価せいを実施している。結果的に税込み価格は同額という売り方をしているが、これができなくなるのではないか。

同価格を維持しようとすると、実質的にテイクアウト価格の7%値上げということになり、消費税減税の趣旨とは大きく異なる。これを制御できるのだろうか。

などなど、蕎麦を食べながら怪しいことを考えていた。ちなみに、蕎麦単品(かき揚げの乗ったもの)は590円、蕎麦とカレーライス それぞれハーフサイズのセット 490円だった。なんとか500円を切るメニューを作り出すほど価格対応には敏感な企業なのだが、その企業が一物二価問題をどう対応するのか。特に、この500苑ラインを巡る攻防はかなり頑張るだろう……………

個人的には490円の朝蕎麦を作って欲しかったなあ。

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