
今年前半に起きた原油不足騒動で、一番恥ずかしい対応をしたのはこのポテトチップの袋ではないだろうか。ナフサの供給不足による印刷インクの品薄の影響で、インクの種類を減らすという説明があったが、それをきいたときからおバカな対応だと思っていた。
ポテトチップの原価に占めるパッケージの比率がどれほどのものかは知らないが、「食品」を売るという薔薇をしていながら、パッケージによるブランドの維持効果や、買い手が無意識下に行う商品選択の嗜好性などを全く無視しているとしか思えなかった。あるのはコスト構造の変化を安易な方法で解決しようとする、無様な対応だけだと思う。
まあ、半年もしないうちにナフサの供給不足など全くの嘘っぱちだったと明らかになり、パッケージの色は元に戻ったが、おそらくすでに製造してしまった「ダメパッケージ」の在庫を消化するため、いまでも銀色パッケージを使い続けるという、これまた悪癖としか言いようのない行動をとっているのだ。
いったい、この会社はどうしてしまったのだろうか。銀色パッケージのポテトチップを、の父の血の教材として、おバカなマーケティング事案の記念に取っておこうと思ったが、それもまた愚行であるとおもい、中身は完食後捨てることにした。
お同じようにPB商品を銀色パッケージにした某流通企業は、その理由を得意げインタビューで語っていたが、あの担当者は今頃どうなっているのだろうか。
石油製品の品不足で知人たちも大騒ぎしていたので、騒ぎは夏前に終わると宥めていたのだが、予想通り梅雨明け前には品不足は解消されていた。ただし価格は高止まりしたが。
米の価格高騰もいつの間にか解消されているし、「神の見えざる手」は正しく発動されている。意外と無策のように見えた現内閣も、ひょっとすると冷静に状況を見定めていたのかもしれない。相変わらず野党は、的外れな大騒ぎをしていた、という印象を残しただけだったなあ。もし国会議員に頭の良い誰かいるのであれば、ポテトチップを例に取って、中学生にでもわかる「経済」の話をしてくれないものか。まあ、頭の良い議員など見つける方が難しいか。