街を歩く

秋の日には運動会

8月の長雨の後、久しぶりに晴天が続いた10月、そして晴天の確率が高い特殊日である10日に開かれた運動会を見に行った。

友人の小学校教員に聞いた話だが、小学生の場合は5月に運動会をやる方が学習校が高いので運動会は春開催が増えているそうだ。特に新入学生の効果が高いのだそうだ。日本社会における集団行動と規律の刷り込みを最初に体験する機会なのかと、密かに思ったものだが、現場の意見としては貴重なものだろう。要するに言葉を話す猛獣をかいならす最初な調教ステップに運動会は最適なのだそうだ。

だが、やはり運動会は秋の方が良いように思う。ピーカンに晴れ渡った青空の下で運動するのが気持ち良いだろう。

随分と久しぶりに見る運動会だが、演目は昔とあまり変わっていないようだ。使われる楽曲は流石に現代ものになっているが、鋭意炎不滅と言っても良い楽曲も多い。某国営放送局の子供向け歌番組では、アレンジこそ多少21世紀的になっているものの、自分が子供だった頃の歌がいまだに歌われている。バナナの歌とかお猿の歌とかその他諸々の動物の歌だ。突然に昔懐かしの楽曲がかかると、ちょっとどぎまぎするし、おまけに記憶に刷り込まれているのか歌詞がすらすらと浮かんでくる。幼少期の原体験として完全に脳内のどこかに刷り込まれているらしい。

小さい子供たちの甲高い歓声やら元気に走り回る姿を見ていると、不意に涙が出てきた。理由はよくわからないのだが、何やら脳内のどこかに埋もれている何かが反応したらしい。かけっこで独走して一位になる子もいれば、転んでしまい半周遅れになってしまったビリの子もいる。そのビリの子に反応してしまったようだ。人生まだまだ長いのだから、ゆっくりと頑張れよ、というような応援気分になったせいだろう。

運動会の帰り道で、住宅地のど真ん中でキウィー畑を見つけた。随分と小ぶりな実がなっていたが、これは収穫した後にどこで売られるのだろうか気になった。ひょっとしたら畑の脇で無人販売されているのではないかとも思うのだが。キウィーが秋になるものだと知らなかったので、これまた別の感動があった。太平洋の南の果てから来るキウィーも美味しいが、自宅から徒歩5分で採れるものも食べてみたい。

よく晴れた秋の日の散歩は、なかなか実りが多いものでありました。

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