
最近食べていないのがラー油そばだ。特にこの夏は暑い時期を家にこもっていたので、都内に出かけることはほとんどなく、結果的に銀座や新橋から足が遠のいていたせいだ。
過去の写真をみると、コロナの時期の方が余程あちこち歩いていたようなのだ。この写真も20年8月のものだが、ラー油蕎麦はだいたい年に3-4回は食べているはずだ。コロナの時期でもそれは守っていた。だが、今年に限ってはまだ一度も食べていない。
昔はかなり存在していたラー油蕎麦の店が減ったこともあり、残っているのは相当に不便な場所になる。新宿であれば西武新宿駅の北の端の方、池袋であれば西口から徒歩10分くらいかかる。新橋の駅ビルの店は狭くていつも席待ちで並んでいるのが辛い。銀座のビル地下の店は立ち食いなので、ちょっと勘弁してほしい。
地元にラー油蕎麦の店はない。それどころか蕎麦屋もない。日本蕎麦屋は絶滅危惧種なのだ。いや、日本蕎麦屋だけでなく大衆食堂、町中華も絶滅手前だ。ファストフードとファミリーレストランに乗っ取られた時代遅れコンセプトと言われて久しいが、蕎麦屋のカレーとか町中華のカツ丼やオムライスは、どのレストランに行っても代行はしてくれていない。
ましてや、ラー油蕎麦という業界的にゲテモノな代物は、一体誰が守ってくれるのだろう。ラーメン世界であれば「つけ麺」がスーパーでも売られるほど一般化したので、どこに行ってもつけ麺は楽しめる。しかし、日本蕎麦世界ではラー油蕎麦は依然として異端児なのだ。あの太麺そばはどこにも売っていないので、自宅で作ることもできない。それが、ちょっと悲しい。
面白いことに、うどん業界のつけ麺王者「武蔵野うどん」でも、ラー油つゆの提供はいまだに見たことがない。心ある、武蔵野うどんの店主がラー油つけ汁を発明してくれることを望むしかないなあ。
所沢の雄、山田うどんでぜひ発売してほしいぞ。