街を歩く

只見線の旅 鉄オタのつぶやき

福島県と新潟県を結ぶJRローカル線が台風の被害で閉鎖されていた。営業しても赤字が確定しているような廃線候補だが、地元と福島県が資金援助をしてJRを動かして復旧した。珍しいケースだ。同じような目にあった北海道根室本線は廃線になった。JR北海道と東日本の大きさの違いというより、収益性の違いだろう。そもそも大都市圏の上りで地方路線を維持してきた国鉄が分割民営化された時から九州と四国と北海道は独立経営が難しいとされていた。それでもローカル3社の中で一番人口の多い九州は事業多角化を含め上場企業にまでなった。儲かる会社になったわけだ。北海道と四国は資金支援を受けながらも赤字が続く。災害によるローカル線のダメージは復活はできない体質だ。

ただ、ローカル線の存続を願う地元の住民にとって鉄道路線が生活基盤かというと全く違う。自分の車で移動するのが当然だから、最寄りの鉄道でも何十年も乗っていないという方が大半だ。交通弱者である未成年の学生の通学が最大の利用者だったりする。効率を考えればスクールバスの運行が一番の解決策のはずだが、その合理案が通った試しがない。

だから、只見線の復活は稀なケースであり、全国的な応援社も多い。極めて情緒的な路線維持運動だったはずだ。ところが1日に何本しか運行しない町がつくローカル線なのに、最近では鉄オタが乗り込んでくるので降車率は高い。会津若松から小出まで直通する便は早朝の始発のみ。あとは待ち時間をとてつもなく長い乗り継ぎをするしか無い。あいつ若松駅を出発する時はほぼ満席。終点小出についても上越線との接続は悪いので小一時間待たされる。

そんな不便さを楽しくのが鉄オタで、ほとんどが一眼レブカメラをぶら下げている。鉄オタでもかなりのハードモードに耐えられる人間だけが訪れる「小出駅」だが、駅前には食堂もないので、要注意だ。

コメントを残す