
最近、あまりに遅延が続く全日空を見限り、北海道行きはエアドウを使うことが増えた。個人的な体験で言えば、過去2年ほどANAのオンタイム率は3割程度、15分10分遅れは当たり前、1時間遅れは結構あった。たまに三時間遅れも発生していた。
30年ほど前に日航を見限り全日空に変えたのも遅延の多さに閉口したからだが、一度倒産して再生されてから日航は遅延が少なくなったらしい。逆にANAはアメリカの航空会社並みのオンタイム率に落ちぶれている感じがする。今度、地上勤務員にオンタイム率を聞いてみようかと思うくらいだ。
まあ、航空マイル制度を次々と改悪しているのは日航、全日空、どちらも同じなので、どちらの航空会社にも未練はない。LCCであれば値段が安いから遅れても仕方がないと諦めがつく。遅延してもあまり腹は立たないというメリットがある。
さて、自分の経験だけで想像しているので定かではないが、どうやら航空会社によって航路は違うらしい。同じ羽田発千歳行きでも着陸に至る経路が微妙に異なる。風向きなどで空港北から進入するか南から進入するかの違いはあるだろうが、エアドウはいつも南進入だった。ANAは千歳市の東側を大きく旋回して北から着陸することが多い気がする。

東京に戻る便でも航路は違う。ANAは下北半島の東部を掠めてその後は太平洋上を飛ぶことが多い。羽田への進入経路は銚子あたりから西に旋回して市原の上を通過して羽田空港へという感じだ。
だからエアドウの航路は実に新鮮に見える。まず苫小牧沖を下北半島目指し南下する。直下には恐山が見える陸上コースだ。その後は、北東北、南東北ともに陸上ルートだが、盛岡市の東側から山形あたりまでは山に近いエリアを、そこから茨城県・千葉県東部と飛行したのち東京湾海上を西進するパターンと三浦半島沖まで飛んでから北上するコースがある。
一度だけ霞ヶ浦の上を通過いて埼玉と千葉の県境上空から羽田空港へ南に進入する東京都心部コースを飛んだことがあるが、この時の風景は新鮮だった。某参議院議員が東京都民の危険を訴えた新設航路だが、この議員に千葉市民の危険という概念は欠如しているというのが分かっただけの愚かな結末だったと記憶している。
首都圏住民の負担公平化をいうならまだしも、東京都民だけの安全を訴えても他県民の賛同は得られないだろうし、都民にとって羽田空港を保有する恩恵の方が大きいのではないか。羽田空港を廃止し千葉成田空港増強と埼玉空港(航空自衛隊入間基地を改装)新設、神奈川にも小田原から裾野にかけて空港新設などと提案したら、都民の権益が奪われるると大騒ぎしそうだ。まあ、日本の野党はお神輿の周りで文句をつけるだけでお神輿を担ごうとはしない(できない)ガヤ集団で、文句をつけるのが商売となっている政治屋だからなあ。などと考えるうちに飛行機は着陸していたが。
飛行機に乗る時は眼下の景色など全く気にせず、出入りの便利な通路側席を選んていたが、最近はちょっと考えが変わった。眼下の風景が楽しくなってきたこともあるが、窓際席の方が寝やすいのだ。歳をとるたびに人生のあれこれが変わるものなのだな、と妙なところで実感している。