街を歩く

テーブルでで注文するファストフード

業界的にはファストフードの定義なるものがある。曰く提供速度は早い、概ね1分程度。曰く、比較的安価で提供、概ね最低時給の半額程度。つまり30分働いたら食べられるお値段。曰く、キャッシュオンデリバリ、つまりカウンターで注文して商品を自分で席まで運ぶセルフサービス。などなどだ。
典型的なファストフードはハンバーガーや牛丼などで、ドーナツやフライドチキンなど洋風コンセプトでは普通だ。牛丼屋や回転寿司は、日本的なファストフード変容モデルだと思う。だからレストランとの一番大きな違いは、提供商品やメニューではなくテーブルで注文するか、しないかだろう。
アメリカでは今やすっかり一般的になったファストカジュアル、つまりアッパーなファストフードでは、カウンターで注文して席まで運んでもらうという商品提供スタイル形が一般的だった。テーブルサーボスとセルフサービスの中間形態といううことだ。

ところが、デジタル化が進み、タブレットで座席から注文するというスタイルが生まれた後、自分のスマホで注文するという、レストランの施設に頼らない新しい注文方式が定着してきた。今では、サイゼリヤがその筆頭だろうし、居酒屋業界でも、デジタル苦手なオヤジ相手の一軒め酒場ですらスマホ注文が大前提だ。

その発展系としてファストフードでも着席してスマホで注文すると、会計もクレジット決済になり、席まで商品を持ってきてくれるようになった。これはもはやレストランよりよほど進んだサービス形態だ。
運営側にもメリットがある。注文カウンター前に人混みができない。混雑緩和はオペレーションの円滑化に繋がる。順番を守らない客の暴言を避けられるのはカスハラ対策で最大の効果をあげると思う。

さて、業界最大手のマクドナルドのこのテーブルオーダーシステムが、業界のどこまで広がるか楽しみだが、フライドチキンやドーナツ業態では無理だろう。テイクアウト比率が高いということもあるが、システム開発体力よりも店舗オペレーションの差が歴然としているからだ。逆にファミレス業態がロボット配膳で突破口を探った失敗した。人の作業とシステムの融合を図るのはサイゼリヤのように「人」は配膳と下膳に特化して、それ以外はシステム任せにするという方向が正しいようだ。

こうなるとマクドナルドとサイゼリヤの差はどこになるか。答えは簡単で、お値段の高いマクドナルド、お値段のこなれたサイゼリヤとなる。サイゼリヤの次の手は、本格的いなテイクアウト事業となるだろうし、そうなるとどちらか勝つことになるのか、結果は明らかだろうなあ。

ちなみに今回の注文は200円程度。持ってきてもらうのが申し訳ないほどだ。

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