街を歩く

晴れた日の記憶

去年の8月のとある日

晴れた日は夏にこそ気持ちが良い。秋晴れとか冬晴れという言葉もあるが、やはり夏の空が恋しくなるのは何故だろうか。
子供時代の夏休みと連動している記憶なのかもしれない。齢を重ね子供時代のことなどすっかり思い出せなくなっている。よく映画やアニメの登場人物が、子供の頃が人生で一番楽しい時期だった、などと行っているのを聞くたびにゾッとする。そんなことを一度も思ったことはない。
どちらかというと早く大人になって、あれこれ文句をつけられないようになりたいと思っていた。ただ、大人になってみれば、あれほど偉そうに見えていた大人たちも、それなりに面倒を抱えていて大人であることを楽しんでいるわけでもないことに気がつく。

振り返ってみれば、いつの時、時代でも面倒ごとは多く、楽しみは少なく、バタバタと過ごしてきただけだった。子供の頃に憧れた、誰にも文句を言われない大人などいないのだと理解した時には、しっかり年をとり過ぎていた。

例外として、晴れた夏の日には良い記憶が多い。暑いのは嫌だが夏は好きだった。夏に良いことが多かったとは思えないのだが、晴れた日と重なることが多かったからだろう。今年の夏は「酷暑」らしいが、それでも記憶に残る「晴れた日」を何日迎えることができるだろうか。

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