
蕎麦屋とラーメン屋の共通で抱える問題点について論じたい。(偉そうだな) それは、トッピングのビジュアル問題だ、えへんえへん。
日本蕎麦屋におけるビジュアルの美しい蕎麦といえばおかめそばだろう。種物と言われる温かい蕎麦になんらかのトッピングが乗った蕎麦、例えば天ぷらそばやきつねそばは一点豪華主義で、トッピングの大きさなどで勝負する。天ぷらそばは、やはりどんぶりをはみ出すような大海老が乗っているのが望ましい。
おかめそばは概ね5品程度の色違いトッピングが乗る。赤・緑・白など蕎麦とつゆとのコントラストで旨さや豪華さを感じさせる。ところが、絵心無い蕎麦屋の場合、そのトッピングがつゆの中に沈み込み、見た目がほとんどかけ蕎麦のようになることがある。これはさみしい。そばの中に沈み込んだトッピングを掘り出しながら食べるハメになる。なんて悲しい食事だろうk
同じことがラーメン業界でも起こる。天津麺やあんかけラーメン(広東麺)の場合、厚い餡がトッピングの沈み込みを防ぐ。炒め物が乗ったタンメンなども麺の上に野菜が山盛りというビジュアルがうまさを誘う。
ところが、チャーシューメンなどの扁平トッポピング使用メニューは実に悲惨な状況になりがちだ。スープの中に沈み込み、チャーシューとスープは同系色のため姿を消してしまう。
わかめラーメンのようにスープと対比が可能な色物であれば、それでも痕跡は窺えるが、茶色のスープにに茶色のチャーシューとなると忍法雲隠れの術が発動される。隠れているだけだからチャーシューの量が減るわけではないのだが、見た目にはがっかりとなる。
幸楽苑の新作海老味噌ラーメンが、まさに見てがっかりする典型だった。

メニューにある写真と見比べて欲しい。まるで別物ではないか。騙されたとまでは言わないが、もう少し店舗にトレーニングは行って欲しいものだなあ。美味しさは全ての体験の総合評価だから、見た目は大事なんだよね。なんといっても、食べる前に「完成品を「見て」、それから「食べる」のだからねえ。
見た目は別にして、海老の味が強く感じられる味噌ラーメンだった。ただし、この原型モデルは行列のできる、あの有名な海老蕎麦屋だと思う。原型の味を知っていれば、その差ははっきりわかるので、好みが分かれるだろうとは思う。
完コピ商品ではいただけないとは思うが、原型からどこを進化させて差別化するかというのは重要なことであります。だから、この商品は進化の途上という気がしましたねえ。来年に出るだろう改良版をまた試してみたいと思うが、その時はぜひトッピングが全部表層に存在を示してもらいたいなあ。