街を歩く, 食べ物レポート

サイゼリヤのゴージャスランチ

たまに肉を食べたくなるとサイゼリヤに行く。コスパが良いということもあるが、単純にサイゼリヤのハンバーグがうまいと思うからだ。肉肉しいという感じがする牛肉ハンバーグが好みだが、ランチセットに出てくる合挽肉のハンバーグも捨てがたい。ただ、合挽肉ハンバーグを食べたければ、びっくりドンキーの定番なので、そちらに行くのも良いのだ。牛肉ハンバーグであればサイゼリヤ一択になる。他のファミレスや肉食堂のハンバーグを鎧袖一触する優れものだ。
豚肉生姜焼きという庶民的な肉料理も飯にはよく合うが、肉だけ食いたい気分の時はハンバーグがよろしい。そんな「肉食べたい欲求」に追い込まれて店内に入ると、メニューを見てちょっとだけ気分が変わる。急にエビが食べたくなったのだ。
昔はサラダのトッピングに使われていた小エビが、最近は単品で食べられるようになった。甘めのドレッシングがうまい。イタリアンなのにワカメが使われているのがちょっとおかしみがある。前菜というより副菜という感じの量だ。

えびのついでに冷たいチキンを頼んでみた。ただ、これは完成度がエビに負けるなあ。普通に美味しいチキンだが、ドレッシングをもう少し強めないと自分には薄味すぎる。この辺り、どういう仕立てにしたいのかもよく見えてこないので、あまりに普通な感じがする。自分のうちで食べられそうな存在感しかない。
そこで、サイゼリヤ特製の赤くて辛いソースをかけて食べてみた。正解だった。辛いチキンは美味い。最近のサイゼリヤは「セルフ混ぜ・味変」推しだから、こういう商品を登場させたのかもしれニア。

ハンバーグには目玉焼きがのっている。いかにもサービスですという感じが素敵だ。半熟の黄身を肉と合わせるとこれまた美味い。ポテトとコーンの付け合わせはハンバーグの定番みたいなものだが、この量もよく計算されていると思う。400円で与える満足感としては、日本の有数外食チェーンの中でダントツ、群を抜いたトップだ。某ハンバーガーM社も普及品ハンバーガーではこのレベルに遠く及ばない。ブランド代表商品のBigMですら、このワンプレートハンバーグには負ける。ましてやフライドチキンや牛丼では敵うはずもない。
ただ、この手のコスパの良い店は絶対的な客数が必要なので、地方都市ではなかなか展開しずらい。首都圏や関西圏では各駅停車に近い密度で店舗が配置されているが、地方都市になると大きなショッピングモール、あるいはせいぜい駅ビルにしか出店していない。言ってみれば地方格差のある都会型ブランドなのだ。だから、地方都市での密度を上げるより国外での展開を選んだグローバル企業でもある。
ファストカジュアルの本場、アメリカ西海岸あたりで展開すれば、抜群の戦闘力を誇りそうだがなあ。なぜか、ユーラシア東岸が主力の展開地だ。

この三皿注文してほぼ千円、休日のランチとしてはあまりにゴージャスだった。

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新宿中村屋の肉まん

新宿中村屋といえば、印度カリーと思い込んでいたが、ちょっと調べてみると色々な商品を販売している。というか、歴史的に色々な商品を全国に先駆けて投入してきた進歩的企業だったのだ。お見それしました。
その中村屋の肉まんを買ってみようと高級スーパーに出掛けてみたら、肉まんとあんまんのセットで売られていた。自分としては肉まんオンリーで良かったのだが、セット販売では仕方がない。
それにしても、包装に載っている肉まんと豚まんの写真が斬新だった。饅頭を真ん中から割って中身を見せるという構図は初めて見た。うーん、なんか饅頭っぽくないが。

饅頭は、一個ずつ袋入りされていて、肉まんとあんまんは個包装の色違いで区別がつくようになっている。
完全に電子レンジ対応なので、使い勝手は抜群に良い。30秒ほどのレンジアップで温度ムラもなく熱々の饅頭に仕上がる。

温めた肉まんを割ってみると、幾分皮が厚めなのがわかる。皮自体が甘めの味付けで、肉まんの濃い味(塩味)とのバランスが良い。これまで食べてきた肉まんを比較して、バランスの良さという点では一番良いかもしれない。
老舗の肉まんやでは皮は薄味、アンも薄味な傾向にある。また、量販店で売られている値段が安い物だと皮の比率が上がり肉肉しさが薄れる。その中間点的な仕上がりをしているのがこの肉まんだった。
老舗の手作り(たぶん)とは異なり、機械による量産型だとは思うが個人的には一番好みだ。手作りが一番うまいというのは、現代のおとぎ話でしかない典型だろう。
ちなみにあんまんは、レンジアップすると中のあんこが火傷するほど熱くなるので要注意だった。

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夏の終わりに冷麺 Part3

今年の夏はあちこちで冷麺を食べた。冷やし中華とは違うさっぱり系の冷たい麺が受け入れらたということだろう。たまたま入ったファミレスでも冷麺が夏メニューとして登場していたので、早速試してみることにした。
おそらく今年食べた冷麺のベストだと思う。麺とスープ、どちらも冷麺らしい。太めのもちもちとした歯触りの麺と、コクのあるすっきりとしたスープのバランスが良い。トッピングは冷麺的というより冷やし中華的だが、お決まりのキムチが多めに入っているのが良い。
できればもう少し麺量を増やして欲しいが、ラーメン屋の冷麺よりは仕上がりが良いようだ。実はこの後にパフェを食べようと思ったのだが、店内が昼どきで満席だったので諦めた。

そのファミレスの隣にはコンビニエンスストアーがあり、そこで冷たいアイスクリームでも買おうとしたのだが、この夏のイチオシはスムージーでこれも良いかなと思った。が、やはりお値段がネックになる。コンビニでこの値段を払うのはどうにも抵抗があり、ついついいつものガリガリ◯にてがのびる。そう言えば、なぜかこの店は夏の絶対定番、スイカバーが置いていなかった。なぜだろう。もう今年のスイカバーは終了なのだろうか。まだ30度越えの暑い日が続いているので、ぜひスイカバーを所望したい。

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ドローンの視察

仲良く付き合っている知り合いがドローンの会社を立ち上げた。北海道で農業支援の事業をするということで、面白い話だといつも近況を聞くのが楽しみなのだが、今回はドローンのデモフライトを見せてもらえることになった。自宅からほど近い場所だったので、いそいそと出かけた。
ドローンの展示会には何度か行っているが、実機が飛ぶのを見るのは初めてだった。見た目の感想としては意外と華奢だなという感じがした。ドローン会社の方が一人で持ち運びできるくらいだ。ただ、これに農薬や種などを空中散布するため「ブツ」を10kgほど積み込むので、それは後から積み込むことになる。

あれこれとセッティングをした後で飛行開始。予想以上の爆音で、これでは隠密任務は難しいだろうと思う。農場で牛などが近くにいるろ暴走を始めそうだ。実際に、十勝では夕方に牛を厩舎に追い込むのにドローンを使っている。牧羊犬より優秀らしい。
プロペラが巻き起こす下向きの風、ダウンウォッシュも想像以上で、下が地面であれば砂埃が舞い上がるレベルだった。同行した専門家によれば、プロペラの形状や材質によってもう少し静かなものもあるそうだ。
事前に地図に合わせて飛行経路を設定するので、目視で手動運転する必要はないらしい。その方が散布むらも少ないのだそうだ。方向転換の時には、軽く傾いたりするのは、よく見るヘリコプターの画像と同じだった。(当たり前だなあ)

値段を聞くと機種にもよるが、最低100万円くらいらしい。確か自衛隊の戦車弾が一発これくらいの値段だったと記憶している。となると戦車で一発打つのとドローンで攻撃するのはほぼほぼ同じお値段となる。遠くウクライナで、家庭の内職レベルで戦闘用ドローンを大量生産しているという意味がよくわかる。
ドローン製造では大陸の国がほぼ独占しているらしいが、いざカマクラ的な事態になるとウクライナのようにガレージ工場で大量生産できるのだから、これは貧者の核兵器並みの軍事革命ではないのか、などと農業ドローンを見ながら思っていた。
ところが、今朝のネットニュースではドローンにテルミット(焼夷剤)を積んだものが、対ロシア戦で活躍していると報道されていた。貧者の核兵器はすすでに実用化されている。2-3年もすればRX-79とかMS-08とかいう形式番号で、黒い三連◯とか赤い稲妻とか白いやつとか呼ばれるようになり、空飛ぶドローン母艦が出現し……………が実現しそうなのが怖いなあ。

ちなみにトヨタとかホンダの最新鋭工場を改造したら日産1万機くらいは楽勝で製造できそうだ。国産GPSとの連動をとれば、精度数cmでのピンポイント移動が可能だし、国産の携帯キャリアの電波が届くところでは、完璧な制御が可能だろう。まさに国土防衛の切り札的兵器だが、自衛隊は米国製大型攻撃ドローンの研究しかしていないような気がする。
ドローンについてはもう少し研究してみようかな。

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夜の新宿で

正面が歌舞伎町タワー

久しぶりに夜の歌舞伎町を歩いたら、なんと旧コマ劇場前、現在のトー横が防護策で隔離されていた。一連の新宿騒動、つまり家出少女のような行き先のない子供達を救護する活動とそれに対する反対運動や、この広場で屯していた若者が起こしたあれこれの事件対策として、柵で囲って誰も入れない(入れないことはないらしいが)という、極めて分かりやすい日本的な対策が取られていた。
確か都知事選の間もこの辺りの治安維持みたいな話が出ていたように思うが、新宿歌舞伎町はどんな規制をしても必ず裏を掻い潜る奴が出てくるし、弱いものを助けるという名目で荒稼ぎする、いわゆる貧困ビジネスを企む奴もこれまた多い。抜本的対策を取るなら、歌舞伎町全域を公園にでもして真っ平な無店舗地帯にするしかないだろう。そんなことができる都知事などいるまい。だから対策はいつも取り繕うだけになる。

そして、その囲いのある広場の横では路上で爆睡している方もいた。誰一人声をかけようともしないが、それが新宿というか大都会らしい光景だろう。下手に手を貸せば最後まで面倒を見るハメになる。例えば救急車を呼ぶとすると、救急車が駆けつけた後に事情説明をしなければならないし、とても時間と手間がかかる。(実体験で確認済み)
警察を呼んだとしても、自分の携帯電話番号が記録され、やはり面倒なことになる。(事後処理に付き合わされる)
新宿歌舞伎町は、おそらく10mおきに防犯カメラが仕掛けられているので、何かあった時には画像記録が残っているはずだ。だから、こうして道で寝ている人も、それなりに安全と言えば安全なのだろう。夏の終わりとは言え気温は夜でも25度近くあるし、北海道薄野の冬のように凍死する危険もない。終電までに目が覚めればとりあえずおうちには帰れるだろう。経験的には、30分ほどすると、路上睡眠者のほとんどはいなくなっている。路面の冷たさで目が覚めて帰るのだろう。


というようなことをみんな考えていると思う。ちなみに土曜の早朝であれば、この手の爆睡人種は新宿のあちこちにいる。渋谷では目抜通りで倒れている(?)こともあるので、都会ではありふれた光景なのだ。ホームレスが追い出されていなくなった街で、なぜか路上睡眠者が増えるのは21世紀的な面白い現象かもしれない。

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五十番 まんじゅう Part2

五十番の饅頭はどれも大ぶりでずっしりとする重さがある。ただ、チャーシューマンは二回りほど小さい。皮とアンのバランスのせいだろうか。個人的にはこの味付けの濃いチャーシューを使った中華まんは好物だ。アンの味があまじょぱいのが良いなあと思う。
肉まんでは筍などがコリコリとした固めの食感で楽しみを加えてくれる。チャーシューマンはチャーシュー自体の固さが、その食感の変化をもたらしている。
実は、この濃い味の方が肉まんよりも皮とのバランスが良いと思うのだが、ひょっとするとチャーシューマンだけ別製の皮なのかもしれない。そう思わせるほど皮とアンのバランスが良い。小ぶりなので、もう一つ食べたくなる。

皮の頂上部が弾けているのが美味さをそそる

二つ目は今まで食べたことのなかった緑色の饅頭で、ニラとエビの饅頭だった。皮の緑色はニラ由来のようだが、食べてみるとあまりニラは感じない。ただ、緑色の饅頭は食欲が湧かないかと思ったが、意外とそうでもない。おそらく世の中に大量に出回っている「抹茶製品」のおかげで、自分の中の食べ物と色の関係が少し乱れているようだ。

レンジアップしてから中を割ってみると、中身も緑系の色彩となっている。これもニラによるものらしい。食べてみると、確かにニラっぽい味がするし、エビの食感も楽しい。ただ、どうも味がぼやけている感じがするのは、強烈なニラの匂いを期待しすぎたせいだろう。
自分の中では、ニラレバ炒めとエビチリが合体したようなイメージがあったが、食べてみれば優しい味付けで、ほんのりとニラ、食感がえびのぷりっとした感じという、高度な芸術的バランスだった。もっと粗野な味付けでも良いのだが、やはり緑の食べ物はお上品になるらしい。

五十番の饅頭はラップで個包装になっていた。昔は経木で包まれていたような記憶があるから、いつから都会的な個包装に変わったのだろうとちょっと不思議になる。

大判の肉まんも美味いが変わり饅頭も捨てがたい。老舗の力というやつか。

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館山でパン屋に行く

館山駅に着いた時はそれなりに疲れていた。首都圏でも西の果てに近い場所にある自宅から、南の果てである千葉県房総半島の先端付近まで列車の旅をしてきた。時間だけ考えると、新幹線であれば広島くらいまで行ける。東北新幹線であれば函館まで行ける。飛行機であれば沖縄の離島に行ける。そんな長距離移動をTシャツ・短パン・サンダルでこなしてきた。日帰り旅行というにはちょっとハードルが高い。
駅にいた子供連れのファミリー旅行者は、海外旅行にいくのかと言いなくなるほどの大きなスーツケースを持っていた。やはりリゾート地なのだ。駅を降りたら楽器を抱えた大学生の集団がいて、どうやらクラシック演奏をする学生の合宿らしい。
聞き慣れない外国語を話す若者も混じっていたから国際交流絡みの合宿のようだ。この暑い夏の日本に外国からわざわざやってくるとは、音楽やるのも大変だなあと妙なことに感心した。

駅の隣にあるバスの待合所で、これまたお約束のご当地キャラに出会った。と思ったら、家に戻って調べるとアニメキャラで、地球外からの侵略者と第二次世界大戦当時の航空機(のようなもの)で戦う乙女の話だった。
なんだか、大洗を舞台にした学園戦車戦ものを思い出す。館山には自衛隊のレーダー基地があるし、対戦前は航空基地があったはずだから、「航空軍都」と言っても良いのかもしれないが、キャラが乙女だからなあ。
原作者というか設定者の趣味が(軍オタ的)爆発したストーリーみたいだし。当時は関連グッズも発売されたのだろう。ただ、今ではすっかり館山駅は静かなものだった。

その戦乙女キャラにお出迎えされたバス待合所から歩いてすぐのところに、これまたシックなパン屋がある。本郷中村屋(その後、移転して新宿中村屋になる)で修行した方が、当時の避暑地館山に出した店とのこと。昔ながらのパン作りをしているらしいときいて、館山に行ったらぜひ訪れてみたいと思っていた。しかし、今の気温を考えると海沿いとはいえ、ここが避暑地になるのだろうか。勝浦は海流の影響で30度を超えることはないと聞いたが。


その念願の中村屋で、これまた念願だったあんぱんを手に入れた。クリームパンがおすすめらしいのだが、手に取ったらずっしりと重い特選あんぱんにしてしまった。
ちくわドッグやイカ天ドッグなどみたこともない調理パンがあり、このパン屋は何度かたずねてみたいなと思ったのだが、再訪するのに館山は遠すぎる。またいく機会は、あるかなあ。

街を歩く, 食べ物レポート

スーパーのPB饅頭

確認するテーマは二つ 本当にうまい と 具材あふれるが 実現できているか

埼玉のローカルスーパーでは色々なPB食品が販売されている。この店のシューマイはとてつもないお気に入り商品で、個人的には横浜崎陽軒のシウマイを凌ぐレベルにあると思っている。だから期待してPB餃子を食べてみたら、こちらは埼玉ローカル町中華チェーンの餃子には全く敵わない。並の冷凍餃子よりはうまいと思うが、普通のうまさ程度という評価だった。焼売と餃子の差、不思議だなあ。
そのPB商品に肉まんがあるとネットニュースで知った。ネットニュースには大絶賛されていたので、いそいそとそのスーパーまで、わざわざ肉まんを買いに行った。シューマイレベルに達していれば、今後は肉まんはこれ一択になるかもと期待度は高い。

さて、袋に書かれた指示通りに再加熱して、ふかふかの饅頭を食べようとしたら、おやおや、ふかふかになっていない。どうも自宅のレンジとは相性が悪いのかもしれない。指定時間通りの加熱ではまんじゅうの皮が硬いままだった。
さいかねつしてたべてみると、皮とアンの間に隙間はないが、皮の上面がどうやら厚い感じだ。これはどうしたものかと思いながら食べてみたが、やはり皮とアンのバランスが悪い。アンの味付けに濃さがちょっと足りないと感じるのは、皮が厚すぎるせいかもしれない。
お値段は一個換算するとコンビニまんじゅう程度だから高すぎるということはないが、スーパーPB商品とはコスパの良さを追求するものだろう。この値段と味ではPBとしてのバランスが悪い気がする。
ただ、この日は買いに行ったスーパーの冷蔵ショーケースが全面的に故障していて売り場が緊急対応している状態だったから、製品の保管状態が悪化していた可能性もある。後日、別の店できちんと保管されている肉まんを買って確かめてみるつもりだ。ただ、それでも同じレベルであれば、わざわざお知らせすることもないので。続報がなければ、この饅頭のレベルは……………なのだなあ。

まあ、期待しすぎずに食べれば、普通にうまいとは思いますよ。

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木更津の駅弁?

木更津といえば千葉県でも南方にある。自宅のある埼玉からは100km近い移動になるので、ほぼほぼ旅行の距離だ。仕事をしていた頃は、この辺りまでひょいひょいと出かけていた。それも朝オフィスに行って、木更津の現場を視察した後、これまた千葉のどこかで仕事をしていたのだ。それから自宅まで帰っていたのだから、仕事をしている時のバイタルというか活力は途方もないものがあったのだなあ。今回は南千葉への移動でヘトヘトになった。移動だけで疲れ切っているのだから、なんとも言えないほど活動力が落ちているようだ。次に木更津行けと言われたら(誰にだ?)、間違い無く一泊の行程にするつもりだ。

そんな木更津駅で飲み物を買いに構内の売店に入ったら、何故か弁当コーナーにご当地名物弁当が売っていた。駅弁ということではないと思うが、木更津ではローカル的に超有名な2種の弁当があり、そのうちの一つが売られていた。
コンビニ弁当の中に混じるご当地弁当は、ちょっと煌めいておりましてついつい買ってしまった。昼飯は近場の町中華で食べようと思っていたのだが、急遽修正し駅弁をベンチで食べようと思った。となると駅のベンチを探しておかなければならないし、おまけに食べた後の処理としてゴミ箱も見つけておかないといけない。
最近、鉄道各社は構内からベンチやゴミ箱をどんどん撤去している。JR東日本に至っては駅内の時計すらコスト削減と称して撤去しているらしい。今や、時計は誰でも持っているという、官僚的な独善主義らしい。
小学生低学年の子供、時計の見方を学校で習ったばかりの子どもたちの存在は、このエセ官僚たちの目には入らないらしい。鉄道は公共財という性格を持つ。彼らの私物ではないのだが、エセ官僚を気取る高給サラリーマンには社会を守る視点など存在しないのだろうなあ。いや、少しばかり怒りを発散してしまった。
というわけで木更津駅でベンチとゴミ箱を探したが発見できず(ホームにベンチはあった)、どこか公園でも探そうかと弁当をぶら下げて歩く羽目になった。

結局、この弁当を食べたのは観光都市館山のJR駅だった。そこには改札前に4-5脚のベンチがあった。ただ、よく考えると特急停車駅なのに待合室がない。開放通路に置いたベンチが待合室代わりということか。あれこれ考えさせられるベンチだった。
ちなみにJRばかり攻めると公平とは言えないかもしれないので、自宅近くの西武線について述べる。西武線もゴミ箱は無くなった。西武線はホームの時刻表も撤去している。スマホで検索できるからという理由だそうだ。ちなみに西武鉄道はすでに外資ファンドに買われているので、純日本企業とは言えないから、非日本的合理性が発揮されているのかもしれない。
他の関東私鉄、東急、小田急、東武鉄道、京急、京成などの大手鉄道会社ではゴミ箱事情はどうなのだろうか。どこも似たようなものかもしれない。確か京王だけが他の私鉄と異なる施策をあれこれを実施していたはずだがゴミ箱の数まで確認したことはないなあ。
話が横にそれ過ぎたので弁当の話に戻すと、これは焼肉弁当の変形だろう。白飯の上に敷き詰められた豚焼肉をワシワシと食べる、米主力の弁当だ。実際に食べてみると、米の量が本当に多い。良くも悪くも牛丼的な、おかずになる肉がちょっと足りないよと言いたくなる弁当だ。ただし、腹ペコの時に一気喰いするにはちょうど良い。函館ハセストのやきとり弁当と良い勝負だ。添え物的についているフライドポテトがちょっとおかしげだが。これもご愛嬌か。
きっと、肉特盛という設定もあるに違いない。木更津市民は幸せだと思う傑作弁当だった。それだけに、あの木更津駅の設備不足はなんとかならんものかなあ。

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オリーおばさんの肉まん

神楽坂毘沙門天は神楽坂で遊ぶ時のランドマークだ。神楽坂に一番通っていた頃は、月に1-2度という頻度だったように記憶している。だからと言って街の隅々まで歩き回ったというほどでもない。決まった店をローテーションして回っていたものだ。
信心深いわけでもないので、毘沙門様の前を通っても軽く頭を垂れる程度、キッチリとお参りをしたことはない。今回も入り口の前で頭を下げておしまいという不信心ぶりだ。いばれたものではない。

その毘沙門様の向かいに老舗の饅頭屋があった。いつの間にか引っ越して小綺麗な店になっているなと思っていたが、実はお家騒動があったらしい。ネットで探すと、二軒の同名饅頭屋が出てきてどうなっているんだと調べてみたらわかった。
こちらは単純に昔食べた饅頭をまた食べてみたいと思っただけなのだ。神楽坂以外に支店が出ていたら便利なところで饅頭を買おうという単純な調べ物だったのだが。
結論から言うと、昔々店があった場所のすぐ隣にある方が、新しくできたものらしい。屋号も五十番ではなく五〇番となっている。この小道を挟んだ右側に昔の店はあったような気がする。
2階の中華食堂はいつも満席で、とうとう一度も入ることができなかった。残念。満席で諦めた後、仕方なく一階の売店で饅頭を買っていた。だから、ここの肉まんは結構な頻度で買ったはずだ。

元々の店のあった場所から、メトロ神楽坂駅方面に坂を登ったところに移転して、現在も営業している方が「元祖」らしい。ここで饅頭を買うことにして、神楽坂を登り始めたらすっかりくたびれてしまった。
神楽坂の坂道がしんどいと思うほどには歳をとったのだと、ちょっと物悲しくなる。この店では肉まん以外に中華惣菜も扱っているが、やはりお目当てはあの大型肉まんだから、注文にも迷うことがない。

この肉まんは、故栗本薫氏がその作品の中でたびたび登場させた、田舎町の旅籠に併設された食堂の名物として記憶に刻まれている。本の中に書かれた食べ物を食べてみたいと思ったのは初めてだった。その後しばらくして後書きに「ここのまんじゅうがモデル」と言うような記載があり、神楽坂まで饅頭を買いに行った。
栗本氏の長編サーガはほとんど読んだ。自分が死ぬのとこの長編作品が完結するのとどちらが先か心配していた。100巻で終了と言われていたので(著者本人が)90巻が出たあたりでなんとか完結編が読めそうだと安心した記憶があるが、それはすぐに著者に裏切られた。後書きで、100巻では終わりそうにない宣言をしたからだ。あの時は本当に呆然とした。
その後、完結を待たず著者が亡くなってしまい、こちらはまだ生きてるのだが完結編が読めないと、また嘆くことになる。その後、書き手を変えながら話の続編が書かれることになったが、こちらがそれに付き合う気力を無くしていた。確か、126巻までは持っていたはずだ。(もうすぐ150巻になるらしい)
その作中に出てきたオリーおばさんの肉まんがふと記憶に蘇り、テクテクと神楽坂を登ることになった。あとで考えれば、メトロ神楽坂で降りて坂道を飯田橋方向に降ればよかったのだ。

ようやく手に入れた饅頭を見て思い出した。昔は経木にまんじゅうが包まれていたような気がする。が、今では一個ずつの個包装になっていた。定番肉まんは相変わらずの大ぶりで、手にとるとずしりと重い。朝飯代わりに一個食べてみたら、朝飯としては量が多すぎるほどのボリュームだった。こんなに大きかったかと、自分の記憶の怪しさを疑ってしまう。

肉がたっぷりで味付けは濃い。皮も厚めで腹ごたえがある。確かにこれであれば飯かわりになるだろうと改めて思った。忙しい時には、この饅頭を飯がわりにしていたと言う栗本氏が存命であれば今年は古希を超えるはずだが、饅頭を片手にグイン200巻達成などと言っていたのかもしれないなあ。読みたかったな、グイン完結編。