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食べ物レポート

メインはカニ

時計台の隣にある鮨屋によく行く。人気店でいつ混み合っているが、最近の居酒屋化した鮨屋ではなく、料理のほとんどは鮨でちょっとだけサイドがあるという程度の鮨メインな店だ。コロナの前後でずいぶん値上がりはしたが、商品のコスパの良さはやはり頭一つ抜け出ている感じがある。
その鮨屋のランチセットで握り寿司と大ぶりな汁物に茶碗蒸しがついたものをよく食べる。ただし、これを注文するのは、本日の汁物の種類を従業員に聞いてからだ。この汁物、日替わりどころかランチの途中でも変わってしまう。隣の客が注文したのを聞いて、ではそれを頼もうとするとすでに汁が変わってしまったことがある。何とも、すごいシステムなのだ。
そして、自分が注文するのは「花咲蟹」の味噌汁、つまり鉄砲汁のときだ。もう一つ妥協できる(笑)汁物となれば、冬になるとたまに出てくる「カジカ汁」だろう。
今回は鉄砲汁と聞いてノータイムで注文した。鮨屋に来たのにメインはカニの味噌汁とは………と思うが、自分の感覚的には明らかに鮨はサイドアイテムに化けてしまっている。カニは偉大なりだ。


カニ汁の余韻を感じながら、デザートの様に鮨を食べるというのは何とも言い難い。本末転倒というべきか。まあ、でも鮨屋の楽しみ方は人それぞれだ。鮨が大好物だった友人は、カウンターで片っ端から刺身を注文して、ではそろそろ握ってもらおうといタイミングになると食べていないネタがなくてしまい、締めはいつもかっぱ巻きだった。

カニ汁万歳な鮨屋は北海道でも珍しいので、もし見つけたらお試しください。ちなみにカニの足を割って身を食べようとすると、かなり熟練の技が必要なので、併せてそれもご承知奥ください。

旅をする

土産物菓子 バラ買いはうれしい

山口の駅コンビニで発見した地域の土産菓子はなかなかのバリエーション豊富な楽しいものだ。ただ、実に面白いと思ったことだが、県庁所在地である山口駅にはコンビニがない。いや、何もないと言ってもいいのではと思うくらい駅が簡素化されていた。トイレも昔ながらの薄暗いもので、ここに観光で来るというのは実に考えにくい。受け皿がないのだから、リピート客などくるはずもないだろう。手に入れた土産菓子は岩国と下関の立派なコンビニ、土産物店で手に入れた。

バターとミルク抜きで作ったマドレーヌ というか柔らかい小麦粉煎餅?

バラ売りされているものには和菓子のラインナップが多い。つまり、それはこの地で江戸時代以降砂糖が潤沢に供給されていたことを意味する。当時の砂糖原料はサトウキビが主体で、南方貿易が盛んであれば入手しやすい。戊辰戦争の薩摩、長門など西国革命軍というか反乱軍は南方貿易で戦費を稼いだから、九州、中国地方で老舗菓子屋、つまり砂糖大量使用者が多いのは納得できる理由がある。
伝統文化の継承地、京都は幕末になるまで随分と寂れた都市になっていた。それでも腐ってもタイで老舗菓子屋は生き残っていたが、虎屋のような目先の効く商人はお江戸に転出している。ある意味保守的、ある意味変化に対応できない店が京都では老舗として生き残ったとも言える。少なくとも江戸時代に京都に金持ちはいない。寺社も公家も幕府からの下賜されたあてがいで生き延びていたはずだ。貧乏遊民の街が京都だろう。
ところが政治の中心江戸と、米経済を回す大阪では、当然ながら高級遊民が多かったので老舗の菓子屋が続いている。同時期、地方都市で菓子が名物になるほど経済力のある街は数えるほどしかない。

どら焼きは驚くほどバリエーションがあるが、これはどちらも伝統スタイル

今ではスーパーで当たり前に1個100円程度で売られているどら焼き、カステラだが、ルーツを辿れば大名クラスが食べる高級菓子だ。ふんだんに使われる砂糖は、庶民に手が届くものではない。それが名物になっているということは、長門は金持ちの国だったのだ。
手に入れて二種類のどら焼きを比べてみた。中身はどちらもうまい。ただ、パッケージが全然違う。上の方が高級そうに見える。化粧箱に詰め合わせたもの4個入1000円と言われても納得する。かたや、下の方といえばスーパーのパン売り場の横に山積みにされて本日のセール1個100円 お買い得 などと書かれていても不思議ではない包装だ。
食べ比べてみればわかることだが、どちらもうまいし、菓子としてのレベルは高い。だからこそパッケージが与える印象の重要性がよくわかる。個人的には、「遅いぞ、武蔵」の方が好みの味だったが、手土産にするには包装が安っぽいのでちょっと残念だった。ただ、このネーミングが良いではないか。

そして、どうやら長門国で1番の人気者は、ふわふわ系洋風まんじゅうだ。封を開けて中身を見ると、萩の月とも鎌倉カスターとも見える。似たもの系で言えば那須の〇〇とか、〇〇カスターとか、日本随所で発見できる。
目隠しして食べるとその差がわかるかどうか。個人的には全く自信がない。中身は一緒でどこかの会社がOEMで作っているのではないかと思いたくなる。

ただ、外見を見るとこれはなかなか秀逸なパッケージで、おまけにネーミングも素晴らしい。「月でひろった卵」とある。同じシリーズ商品で味違いがある様だ。なぜダルマなのだろうと疑問に思ったが、どうやら長門国、古の領主大内氏のダルマがモチーフになっているのだろう。おまけによく見るとダルマに羽があるが、どうもこれは羽ではなく鰭の様に見える。だとすると、フグなダルマなのかもしれない。
しかし、いつから長州人は月面まで行ける様になったのだ。うさぎが名物なのは因幡だし……………

とにかく、昔は箱でしか買えなかった土産菓子が一つずつバラ売りされているのは、とてもありがたいことだ。土産の性質が、義理で持ち帰るものではなく、自分の楽しみとして使われるソロ旅仕様に変わったと考えられる。これは観光業界における画期的な進化だろう。さて、この菓子バラ売りが全国のどこまで広まっているか。機会があれば確かめてみたいものだ。

街を歩く

コロナの落とし子

これは本当に有効だったのか ただ、コロナ以外の一般的な衛生常識として啓蒙するつもりであれば、それは素晴らしいと言わざるを得ないが、単純にアップデートをサボっているだけのような

立川に久しぶりに行った。いつもは車で行くので駅前の商業施設に立ち寄ることはない。立飛にある外資系家具店やアウトレットで大体用事は済んでしまう。
JR立川駅を降りてペデストリアンデッキが縦横無尽に張り巡らされているのにびっくりした。立川は何だかすごい街になったのだ。
人口50万人程度の地方都市、県庁所在地よりはるかに活気がある。立川は中央線で吉祥寺と八王子に挟まれた中途半端な街だという記憶しかなかったが、駅前再開発の規模が違う。ちなみに、駅の反対側は何やら怪しげなディープ・ゾーンに変化しているので、立川駅では東西ゾーンを別々に楽しむことができる。

さて、その立川のショッピングモールに入ってトイレを使用した。何とコロナの時の怪しい注意書きがまだ貼ってある。コロナの主たる感染要因は飛沫感染と名付けられた空気感染だったはずだ。排泄物からウイルスが飛散するというのは正しい情報だったのか?
コロナの3年間で色々な医療従事者が、あるいは医療のど素人が怪しい説を唱え、おまけにそれをメディアが煽り「誤った常識」を刷り込んでいた。あのコロナの女王は今頃何をしているのだろう。
それが、コロナが落ち着いてから誤情報の訂正をしないまま、いわゆるデマ、嘘、インチキが今でもそのまま残っている。トイレにあったドライヤーも手を乾燥させる時にウイルスを撒き散らすみたいな変な理屈で使用禁止にされたが、その後、ドライヤー業界が正式にドライヤーの使用は問題がないという旨の発表をしたにも関わらず、駅や商業施設のドライヤーはずっと封鎖されたままだった。

集団免疫なる怪しい言葉も暴走していた。全国民の何割かが感染すればコロナ耐性がつくみたいな話だったが、これまでのコロナ罹患者累計数を統計的に処理して分析したものはいるのか。そもそも統計を弄び危機を煽った医療関係者、学識経験者は何の反省もしていないのではないか。

コロナ恐怖で視聴率を稼いでいた朝の番組(テレ朝系)は、一度しっかりした分析をして上で自分たちが虚報に近い情報操作をした可能性を反省し総括して欲しいものだ。まあ、やるはずもないか。社内事件ですら隠蔽するテレ朝だからなあ。親会社は謝罪記事でも自分たちの正当性を叫び開き直る新聞社だし。

ちなみに最近では大型商業施設、店舗入口の消毒用アルコールも撤去が進む。どうせ、社内で無駄なコストをカットしろという勢力がいて、安全安心は後回しにしても良いと思っているのだろうと邪推している。

街を歩く

春一番の闇

札幌郊外のベッドタウンというべき街にプロ野球のホームスタジアムができて一年がたった。週末のデイゲーム開催日には、この駅構内に溢れる人で通行が難しくなり、電車に乗り遅れそうになる。ただ、試合のない平日の夕方となれば人通りもめっきり少なくなり夜8時を過ぎれば駅構内には柵が巡らされ、24時間営業を標榜するコンビニも閉店する。この会社は加盟店と営業時間でよく揉めているので、電車が運行している時間は店を開けていろよと言いたい。

ちょっと特別感のある味噌ラーメン

その駅近くに一軒のラーメン屋がある。昼には席待ちの客がいるくらいの人気店だ。駅から歩いて行ける距離にあるほぼ唯一の飲食店というか、ラーメン店と言っても良い。実は数万人の観客を集めるスタジアムがある拠点駅ですら飲食店が営業できないほど、北海道の街は体力がなくなっている。
原因は明らかで、公共交通機関を使って移動する人数が足りないのだ。朝夕の通勤時にはそれなりに利用者がいる。ただし半分は学生、それも高校生が多い。成人すると、皆自動車を使った移動が中心になる。当然、食事をしに行くにも車移動で駐車場があるところを選ぶ。
これが、人口200万人を超える政令都市周辺で起きていることだ。日本全体で考えれば、鉄道不要論がもっと前面に出てきても不思議ではない。
確かに感覚的には、国内旅行をする時でも交通手段はレンタカーと考えるようになった。最近、あえてバスや地方鉄道を使った旅をしようと各地の時刻表を調べてみると、運行本数が驚くほど少ない。実用的に使えるとは言えない。ほとんどアメリカで旅行している気分になるのだ。
お江戸周辺で暮らしていると、その辺りの交通事情みたいなものが感覚的に鈍っている。だから、旅先で飯の場所にやたら困ったりもする。駅前に食堂がない場所が多くなっているからだ。

ただ、車で移動しているとどうしてもできないことがある。それは一杯のラーメンを食べながらチビチビとビールを飲むという悪徳だ。ぐびぐび飲むのではない、チビチビだ。ラーメンを啜り、次にビールを一口。そしてスープを飲んで、またビールをちびり。見るだけで「オヤジーな風景」だが。

野球を見にくる観客は、駐車場が不足しているので渋々JRを使うらしい。昨年は初年度ということもあり我慢していたようだが、今年からは不満が一気に吹き出しそうだ。個人的には、みんなJRとシャトルバスを使って、行き帰りには地元の食堂で一杯やってほしいと思うのだが、そもそもその受け皿の食堂がないのだよね。北広島市の政策は、何ともチグハグなのだな。

食べ物レポート

好物だけ食らう寿司屋

サバ巻きが食べたくて、回転寿司にいった。このサバ巻きという不思議な巻物はどこの店にでもあるわけではない。北海道を代表するハイパフォーマンス回転寿司屋各社でも、サバ巻きを置いているのは一つだけだ。全国チェーンではお目にかかったことがない。これだけを5皿食べて帰ってるという荒技に出るのは、何とも店に申し訳ないので、一応は客としてあれこれとバランスよく注文しなければと思う。しかし、本音で言えばサバ巻5皿食べてささっと帰るのが良いのだが……………

追加の一皿は、このアマだれのついたイカゲソが好物なのだが、お江戸の場合ゲソがモンゴウイカの時がある。あれはいただけない。やはりマイカの柔らかいゲソが良い。このアマだれ付きゲソも5皿くらい注文したいのだがグッと堪える。
この回転寿司店は、紙に注文を書いて渡す仕組みなのだが、受け取った従業員が注文の品をいちいち全部読み上げる。「カウンター〇〇番様、げそ、アマだれ付き、5皿、ありがとーう、ございまーす」などと復唱されると、こちらは相当に恥ずかしいではないか。これが、ウニ5皿だとちょっと違うかもしれない。ちなみに、ゲソもサバ巻きも、どちらも最低価格品なのだ。美味さと値段は関係ないのだけどなあ。まあ、万人向けのうまさと自分の好みは一致していないからなあ。

そこで、ちょっと見栄を張る感じもあるが「本日のおすすめ」花咲蟹を注文した。これはお高い皿だ。5皿注文しても見栄を張れる。が、数量限定と書いてあるので、それを独り占めにするのはいかがなものかという配慮も脳裏を掠めていくので、一皿に限定する。
花咲蟹はうまい。タラバガニより美味いと思う。ただし、小ぶりなカニで殻も固い。自分で捌くのはなかなか骨が折れる。大抵は指先を怪我する。甲羅のトゲトゲが刺さってしまう。だから、花咲蟹は誰か他人に処理してもらえると嬉しい。
花咲カニを食べていたら、裏メニューである利尻ウニのおすすめコールがあった。カニを食べ終わったら注文しようかと思っているうちに、速攻で売り切れた。回転寿司はその場の勢いで注文しないといけない反射神経ゲーム場になっているとは知らんかった。売り切れの原因はインバウンド客の中に、ものすごい量のウニを注文したやつがいたらしい。うーん、金持ちは迷惑行為をやめてくれ。ウニの買い占めは国際条約で禁止してほしい。

回転寿司も今では政治の場になっているなあ。ちなみに、利尻のバフンウニは、ウニ世界のエンペラーだから、本当に希少なんだよね。

食べ物レポート

かしわ汁のつけそば

高校生の頃から通っている蕎麦屋がまだ営業を続けていることには感謝しなければならないと思う。この店ではもりそば、納豆そば、おろしそばをローテションで食べるだけで、それ以外のものを食べた記憶がない。残りの人生時間を考えるとこれではいけないと、今まで食べてこなかった蕎麦を順番に食べると決めた。その第一弾が、この温かいつゆで食べるつけそばだ。カシワのつけ蕎麦とメニューにはあるが、よく考えるとこれは変形のカモセイロではないだろうか。
つけ汁だけを見ると、「カシワ抜き」のようにも見える。蕎麦を啜る前につけ汁を一口試してみた。当然ながら、このまま飲むには味が濃い。カシワ抜きは熱い蕎麦つゆベースだから比較的薄味でそのままのめる。基本的につけ汁は冷たい蕎麦ベースなのでとても味が濃い。その違いはあるが、感覚的にはカシワ抜きに近い味がする。

これはなかなか美味いものだ。お値段は上の方のメニューだがなぜ今まで試したことがなかったのだろう。そういえば、天ぷら蕎麦もまだ食べていない。カレー南蛮も食べてみたい。この店独自メニューのカニセイロというやつもある。鮭チラシなどという北海道仕様なセイロものもあったような気がする。いかん、時間が足りない。一回行ったら2食食べることにするか。

これまた面倒くさい問題が、人生の後半で発生したものだ。

食べ物レポート

ういろう 西のもの

テレビの旅番組を見ていて、山口県の土産物特集で気になったものがいくつかある。そのときに鮮烈な印象を受けたものが、「ういろう」だった。ういろうといえば名古屋名物みたいな印象があるが、山口のういろうはちょっと違うぞと力説されていた。その違うぞという記憶だけが残っていて、その違いが何だったのか覚えていない。
そこで今回は「山口ういろう」を手に入れようと気合を入れてみたのだが、実物を見てしまうと何だか気が漏れていく。
というのも、この山口ういろうの有名商品らしきものは、コンビニでもスーパーでも売っていた。日常食とまでは言わないが、県内では肉まん、あんまん程度の普通な食べ物らしい。

名古屋のういろうは羊羹サイズで売っているものが多いが、山口ういろうは一口サイズのようだ。確かにこれは食べやすくてありがたい。

開封してみたら、どうも見慣れたルックスではないか。ちょっとなめらかというか透明感の強い羊羹的な見え方がする。食べてみると、硬めの水羊羹っぽい甘さ控えめなものだった。うーん、これが名古屋ういろうとどう違うのか、よくわからない。
知識が足りないと「食品」の理解ができないという典型例だった。事前に研究しておかないといけない土産物らしい。先入観がありすぎると評価が変わるが、先入観がなさすぎると評価ができない。これまた、何とも貴重な経験だった。

ちなみに地域名物のヒット商品は、意外と他産地の名物のコピー品であることが多い。お互いにコピーし合っているせいか、オリジナルの地があやふやになっていることもある。


ういろう萩の月と鎌倉カスターはどちらが最初なのだろうみたいな疑問だ。あのふわふわ系洋風まんじゅうは全国各地で増殖、繁殖、進化を繰り返し、今や亜種、発展種が百花繚乱状態だ。それと比べれば名古屋ういろうと山口ういろうは、ほぼ兄弟みたいなものだろう。もう少し研究してみるか………と思ったがやめておくことにする。たべてみてあらためておもったのだが、自分はそれほどういろう好きではないらしい。

旅をする

あこがれのブランド

札幌のメインストリートから外れたところにひっそりとある

まだスノーブランドが毀損されず、世の中の憧れだった頃、一度だけ女性とこのパーラーに行ったことがある。まだ先代の店が駅前通りにあった頃だ。その女性の高校入学のお祝いに食事を誘ったら、パーラーを指定された。彼女曰く、一度で良いから大きなパフェを食べてみたかったのだという。
何となく敬遠していた洋風甘味処であるが、やはり予想通りというか、客のほぼ90%(多分、もっと高いかも)が女性だったので気後れしたのを覚えている。そのときは、確か普通サイズのパフェを頼んだような気もするが。
その店が現在地に移動した。コロナになる直前に一度、勇を鼓して一人で入ったことがある。時間は午後4時、一番客が少ない時を見計らってだ。チョコパフェの研究をしていた時期で、やはりアイスっクリームの本場で、本物のアイスクリーム屋を試すべきだろうという思い込みだった。ありがたいことに女性客はゼロ、なぜか中年男性客が二人という記憶がある。甘い物好きに性差はないのだなと、妙なことを思った。

かの女性が注文していたのは、これより二回りほど小さいものだった。それでも、このサイズのものが全部腹の中に収まるのだろうかと、思わず疑ってしまう大きさではあった。サンプルケースに入っているこの巨大パフェは、どう考えても一人で食べるものではないだろうと思う。

ちなみにショーケース上段にあるのが普通サイズだ。下にある巨大製造物は一体何人で食べるものなのか見当もつかないが、とりあえず値段はついているので頼む人(グループ)はいるのだろう。事前予約が必要とも書いていないので、ふらりと来てこの巨大なケーキの様な物体を制覇する者もいるのだろか。
次に来たときは、せめて上段にある一つくらいは注文しようと思うのだが、流石に専門店だけあって、パフェのお値段はファミリーレストランのステーキよりお高い。ちょっと気合を入れないといけない値段だが、せめてフルーツパフェは一度でいいから食べておきたい………

街を歩く

美唄焼き鳥

ひさしぶりに美唄焼き鳥の店に入った。多分、3年ぶりくらいだろう。最後に入ったのはコロナの自粛直前で、店内には客がほとんどいないという感じだった。
それが、今回は「予約はおありですか」と最近よく聞かれるフレーズで、まず入店を防御される。予約なしの客は入れないぞという意思が強く見える。
そこでこちらも、予約なしで二人だけど……………と押してみる。帰ってくる返事はカウンターで良ければという強気なものだ。客がいなければ「お好きな席にどうぞ」と言っていたものだ。今ではテーブル席が空いていてもカウンター席を押し付ける。この辺りの、客の入り状況に合わせて接客応対を変えるというのが、嫌われる飲食業の原因だろう。少なくとも客の足元を見た対応をするのは、よく通ってくる客ほど見抜くものだ。
ちなみに、この美唄焼き鳥の店だけがそういう下手な対応をするわけではない。少なくとも、札幌圏全体ではどの店に行っても似たようなものだ。コロナ前後で比較して、明らかに接客応対の技術が低下している。やる気も……………落ちているらしい。


お江戸でも老舗と言われる店の一部を除けば、似たようなものだから仕方がないと諦めるしかない。だらしない対応しかできない店が増えたのは、優秀な店長や店舗スタッフを、コロナの時に切り捨てた経営者の責任というしかない。飲食業、外食業の経営者は記憶力に重大な欠陥があるらしく、苦境の時に学んだことをすぐに忘れる。おそらく脳内メモリーが2kくらいしかないのだ。

さて、最初に頼んだのはラーメンサラダた。北海道ではもはや居酒屋の絶対定番と言って良いが、いまだにラーメンサラダと野菜たっぷり冷やし中華の違いがわからない。この皿ではラーメンの麺が野菜の下に完全に隠れているというステルスバージョンだった。見た目では野菜サラダというのは、盛り付けとしてどうだろう?
ちなみにラーメンサラダはビビンパのように、上下をぐしゃぐしゃに混ぜて食べるものだと思うので、こういう平皿よりはサラダボウルのような混ぜやすい容器にしてもらえるとすごく嬉しい。

美唄焼き鳥は鳥を捌いた部位、内臓肉も併せて一つの串にミックスしてさしてある。一口ごとに味が違うといえば良いのだろうか。開店前の串打ち作業を効率化(サボりやすくした)したという点で画期的だ。
よく焼き鳥屋で盛り合わせの皿を注文して、それを串からハズしてバラバラにして食べるという方がいる。食べ方は人それぞれなので強制はしないが、違和感を感じることもある。つまり、バラしてしまうと「嫌いなパーツ」が混じり込んでしまうことだ。例えばレバーやモツは嫌いという人は、相当注意して各ピースを確かめなければならない。色々なものを少しずつ食べたいというニーズもあるのだろうが、この辺りは居酒屋の使い方みたいな定番ルールがあるわけでもなく、何とも難しい。似たような居酒屋あるあるをあげると、鍋奉行、焼肉奉行のような料理を仕切る人たちのこだわりだろう。鍋奉行Aと鍋奉行Bがたまたま同じ席にいたりすると、仕事の関係も含めた暗闘が始まる。居酒屋のメニュー選択は、時には争いを生み出す「武器」にもなる。気おつけましょう。


ちなみに、仕事で会食をするときは、そう言った面倒臭い問題が発生しないように、絶対的に「コース料理」、それもシェアしないものにする。だから、仕事飯で鍋料理など論外だ。どうしてもということであれば一人前仕たて鍋にしてもらう。

そう言った面倒臭い考えをしなくて済むのが美唄焼き鳥だ。理屈から言えばどの串を食べても違う味だし、シェアする必要もない。
金曜の夜の焼き鳥屋は大繁盛だった。コロナの時の厳しさを知っている従業員もいないだろうし(大半が首斬りになったハズだ)、またバブルの時のように横暴な接客が横行する時代が来たらしい。バブルの時期は飯を食べに行くと不快な思いをすることが多く、一時期は弁当を愛用していた。そんな、気が萎える嫌な時代がまたくるらしい。そこまではあと一息か。やれやれ。

街を歩く

桜と野菜炒め

桜の季節になると、晴れた日であれば2kmほど散歩して大きな公園に桜を見に行く。昔はビールを買って花見酒などと洒落込んでいたが、ここ最近はノンアルでふらふらと歩き回るのが良いと思うようになった。
お天気が良ければ、そんな桜散歩を何日か続けることができる。朝に行ったり夕方に行ったり、時間を変えれば光の差し方、光線の具合が変わるので、何度でも桜を楽しめる。ひらひらと舞い散る桜吹雪の中を歩くのも、これまた別の楽しみだ。

うまいのだが 春っぽいかと言われると

そして、その桜の季節に、春らしさをほとんど感じさせないのが「我が愛しの満洲」の凄さだろう。青菜と卵の炒め物は、ここ数年続く春先の季節商品だ。確かに青菜は早春に旬を迎えるものも多い。が、春をイメージするにはどうなんだろうねと思う。
最近では満洲の味付けがどんどん薄味になってきているので、野菜の味ははっきりわかるが、これは行き過ぎると家庭料理と違いがなくなるのではないか? 強い火で一気に煽るという「料理屋の中華料理」の顔が見えにくくなってしまうのが気にかかる。たっぷりのキクラゲは、個人的に嬉しい。厚めのにんじんも好みだ。ただ、これはクックドゥで作る野菜炒めとの差が……………

安定の味の味噌ラーメンと思っていたら、今回は味が薄い。いや、調理がブレたというより味付けを薄く変えたのかもしれない。確かに満州の客層は、平日を見るとすっかり高齢者施設になっている。独居老人が昼に集まる場所と言われても不思議ではないくらいだ。それに対応したメニュー変化・レシピー調整だとすれば……………

初めの頃はほとんど注文する客がいなかった「白飯・玄米」選択の玄米指定だが、最近では玄米を頼む客が目立つ。おまけに炒飯を玄米で頼んでいたりする。それを耳にすると、玄米の炒飯とはどんな味になるのか、などと気になってしまう。
何だか満洲は「餃子屋」から違う世界に飛び立とうとしている気がする、今日この頃。