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長編小説が好きだったのだ

元々、長編小説が好きだった。中学生の頃から読み始めたSFで、最初に好きになったのはバロウズ作「火星のジョンカーターシリーズ」全部で15巻(?)だった。それ以降、シリーズものが大好物になり、SFでなくてもシリーズ巻数が多いというだけで買うことが多くなった。
歴史小説も巻数が多いのがお気に入りで、全10巻みたいなものをよく読んだ。司馬遼太郎作品では巻数が多いものはほとんど読んだが、この著者の場合5巻を超える大作だと「ど下手」になると気がついて読まなくなった。
新聞連載小説の悪癖というべきか。つまらん挿話が延々と続くようになる。碩学というより雑談の独り言という感じすらする。
逆に10巻を超えるあたりからシリーズとして小説世界が深みを増し、面白さが最大化されるのが池波正太郎だった。「剣客商売」「鬼平犯科帳」など一気に全巻読破したものだ。


だから半村良が構想した「ムー大陸物語」80巻には飛びついたが、結局20巻で終わってしまい実に残念だったという記憶がある。それをおちょくるように、私は100巻の物語を書くと宣言した栗本薫の「グインシリーズ」は彼女が絶筆する最期まで付き合い120巻余を読み切った。(ただし、この超大作も70-90巻あたりは実にダレた凡庸な展開で読むのに苦労した)
翻訳SFで今でも発行が続いているペリーローダンシリーズは350巻までは付き合った。というか読了したのは290巻くらいまでで残りは積読のままになったが。今では500巻を超えているようだ。再開する気にはならないが。
ともかく長くて終わりがない話が好きなので、ラノベの選択基準は最低10巻は発行されているものだった。

最近の一気読みはこちらで13巻まで読んで、続きが10巻貯まるのを待っている

アニメ化もされた人気作品 アルファポリス社

ラノベは10代後半から30代くらいまでが購読対象で、売れている本(このデジタル社会で出版物なのだからすごい)を読むとこの世代の価値観が見えてくる気がする。特に売れているお話の特徴を挙げると、悪役がわかりやすいクズ女神・人として性格破綻した王女などこれまではヒロインとして扱われていたものが「ダメ」なやつになる。ダメな勇者を多く登場し、人類のためなどと無駄な正義感を主張するが、やることは自己満足と承認欲求の解決。その逆で、これまでのステロタイプ悪役である魔王が統治者として優秀だったり、悪どい人類から弱い魔族を守るため頑張っているせいで、人族からは悪者扱いされる。
そんな、勧善懲悪ものを裏返しにしたような設定が人気になっている。まあ、現実世界では小物な悪党、小狡く低脳な政治屋が蔓延っているのをみると、こんな話でうさを晴らすのだろうなあ。あとは、ブラック企業で酷使されパワハラで悩み、異世界に転生して実力発揮できる環境になったことで充実した人生を送るようになるという、現代のお伽話も典型パターンだ。ただ、これは「浦島太郎」と同系統の願望充足小説とも言えるから、物語の形としてはラノベもおとぎ噺も同じかもしれない。

残念ながら最近めっきり活字を読む速度が遅くなり、そろそろ本を読むのが辛い時期になってしまったようだ。新しい長編シリーズに挑むのは無謀ということになる。それがちょっと寂しいなあ。

街を歩く

高知のラーメン その1

高知市民の台所、というキャッチフレーズを見た記憶がある、高知市内の繁華街の商店街がある。魚屋とか魚屋とか惣菜屋とかが半径50mくらいのところに密集しているので、確かに昔は大層賑わったのだろうと想像できるが、今では郊外にスーパーが乱立しているので、市内中心部にあり駐車場の対応もなかなか難しいのだろう。へ実は実に閑散としている。午前中はそれなりに賑わってるが昼を過ぎるとバタッと人出が減る。近隣の高齢者が朝から集まるところなのだ。
その一角に気になるラーメン屋がある。ここ2年ほど、一度は入ってみたいと思いつつずっと放置していた。今回はたまたま昼前に時間がちょっとできたので、うなぎを食べるつもりでこの商店街に来たら、鰻屋が休みだった。仕方がない、それではラーメンにしようとなった。

高知のご当地ラーメンというのは聞いたことがない。高知県西部の須崎にある鍋焼きラーメンは一時期大変人気があったが、今では落ち着いたようだ。
高知市ないにも行列のできるラーメン屋はあると思うのだが、何をもって高知ご当地というかという「シンボル」みたいなものは見当たらない。意外とありそうでないのが「カツオラーメン」だ。まあ、そのうち誰かが発明するだろうと思うが、高知県人ではカツオが当たり前すぎで発想に至らないのかもしれない。

さて、五右衛門ラーメンだが、醤油ラーメンを頼んでみたら白濁系スープで出てきた。素手がちょっと意外だが、後から入ってきた客は台湾ラーメンとか味噌ラーメンとか注文がバラバラだった。どうやら多品種メニューが売り物らしい。それはそれで良いのだが、となると後何回か通ってあれこれ試してみたくなる。
どうやら夜は居酒屋形態に変身するらしいので、今度は少し遅い時間に来てみようかと思う。チューハイのアテにチャーシューでも頼み、最後はラーメンというあまり体に良くなさそうな飲み方をするのが、この店には似合っている感じがする。
ちなみにラーメンは普通に美味いと思った。チャーシューは好みの味だった。海苔が乗っているのが重要なポイントだ。煮卵はいらないけれど、めんまを追加してみたい。うん、うまかったなあ。

街を歩く

高知でいちばん

ナツカシキャラの日米対決でございます

夕方の高知繁華街を散歩していた。美味い焼き鳥屋でもないかなあと探しながらのぶらぶら歩きだったので、普段はあまり歩かない小道を選んで歩き回ったら、面白いものを見つけた。
最初はキャラクターを販売するサブカル系の店だと思ったのだが、よくよく看板を見ると、なんと夜のお姉さんの店を紹介するところだった。高知市内ではあまり客引きに出会うことはない。おそらくけいさつのかんりが厳しいのだろう。大都会の新宿あたりで歩くと感じる鬱陶しさはない。まあ、人通りも少ないので客引きの効率も悪そうだ。
ただ、通りを歩く人の数は少ないが、居酒屋を含めどこの店も中に入ればほぼ満員。要するに常連客でしっかりと成り立っている店が多い、つまり呑んべいが多いということなのだなと納得している。

高知で一番と龍馬さんもおっしゃっております

案内所の中を覗いてみたら、おやまあ、やっぱりキャラ・フィギュア販売店のように見える。どうも店内とお仕事のイメージが一致しない不思議空間だった。夜、暗くなってから来るとまた印象が変わるのかもしれない。

そのあとしバラク歩いているとビルの解体工事をしているのにであった。思い返せば、初めて高知に来た頃、この怪しいビルをみて高知はすごいところだたと思った記憶がある。ビルの中心部が吹き抜けで、その吹き抜けを取り囲むように、怪しい夜の店がずらっと並んでいた。下から見上げると、昔の九龍城はこうであったかと思わせる妖艶さを感じたものだ。よくよく考えラバコロナの時期に一番の打撃を受けた業種ばかりだろう。ビルの老朽化というより業種の衰退というのが解体の原意なんなのかなと思う。
このビルの店には一度も入ったことはないが、眺めてみるのは好きだったのだなあ。高知で一番のお気に入りビルだったが残念なことだ。

街を歩く

プチホテルの朝飯

四国の西部、山の中にある地方都市で実に良いプチホテルに泊まった。極上の旅とはこういう物だよな、などと思うほど気持ちの良いホテルだった。そのホテルは老舗旅館の離れとして作られているため、朝食は旅館の食堂まで行く。道を挟んで建てられているから距離があるわけではない。大規模観光ホテルでエレベーターと長い通路の先にある朝食会場に行く思いをすれば、こちらの方が全然楽だ。
早朝というほどではないが早めの朝ごはんはその日の気分を軽くする。

ビュッフェ形式の朝食は実はとても好みだ。愛読する椎名誠氏の著作にビュッフェ形式の朝飯に対する盛大な苦情が登場するが、個人的にはあのなんでもありで好きなものを好きなだけ食べられる形式は実に好ましい。特に、野菜サラダをふんだんに(山盛りにして)食べられるのはありがたい。が、日本旅館の伝統的な朝飯が嫌いなわけではない。それはそれで朝からプチ芸術を見るような気持ちの良さはある。
そんな良い朝ごはんが出てくると、その旅館の評価が3割増しで上がるというものだ。この日の朝ごはんはまさにそういう贅沢だった。
朝飯といえば定番でついてくるサバの塩焼きとかアジの干物はあまり好みではない。朝は干物などなくても良いと思っている。勝負をして欲しいのは味噌汁だ。大量に作って具はわかめだけという味噌汁は些か残念な気分になる。逆に、一杯ずつ注文に合わせて作った味噌汁にありつくと、これまたそれだけで朝食の価値が5割上がると思う。
あとは海苔のグレードも大事だ。西日本では味付け海苔が主流らしいが、好みとしてはなんの味もついていない焼き海苔、それも厚みがあるものが一番だ。味噌汁と海苔さえあれば我が朝食は完結すると言っても良い。
この日は焼き魚にうるめの焼き立てが出された。これは、熱々のうちに骨から身を取りつつ食べるとうまいぞと思っていたら、骨ごと食べろと勧められた。言われるままにカルシウム補給だとバリバリ食べた。実に美味い。
付け合わせの小鉢のどれもがキリッと美味いので、普段は絶対にしないご飯おかわりをしてしまった。結果的に朝から大満腹で、腹ごなしの休憩が必要になるほどだった。 

シンプルな内装の食堂だった。これが良い。ただ、プチホテルと老舗旅館という状況で食事に来るのは女性客ばかりだと思っていたら、なんと同年輩のおっさんだらけ。どうやら、この日はおっさんビジネスマンで占拠されていて女性客は皆無、満腹感とその認識ギャップで余計に打ちのめされた「伝統の朝ごはん」でありました。

旅をする

JR四国の深慮遠謀 

孫に連れられ窪川まで という高齢者は多いのではないかなあ 邪推ですが

JR四国土讃線の終着駅窪川は、黒潮鉄道と予土線が集まるターミナル駅だが、明らかにローカル線集合駅なのでヒトカゲはまばらだ。乗り鉄であれば一度は行ってみたいと思う駅だが、すでに駅構内には売店すらない。
食堂が営業しているのだが、運の悪いことにいつ行っても休業日に当たってしまう。その終着駅に大きなパネルが貼られていた。初代のキャラ電車が復刻すると書いてある。熱心ンな乗り鉄であればこの罠にはまんまと引っかかるだろう。

そのJR窪川駅からとほで100mほど離れた場所に黒潮鉄道の駅がある。ローカル線ではよく見かける一両編成のディーゼル車だ。これがJRホームの隣にこれ見よがしに泊まっている。乗りたいなあ。玖波川駅から高知県西の端にある宿毛までの鈍行旅はたのしいだろうなあ。のりたいなあ。と、乗り鉄の欲を掻き立てるためのディスプレイではないか。

どうも最近のJR四国はマーケティング力が上がったようで、あちこちの駅に仕掛けがかけてある。愛媛県松山では新駅が高架化とともにオープンした。素晴らしいことに旧駅はそのまま現状保管_されている。解体せずに観光施設として維持すれば良いと思うが。アンパンマン電車のスタンプラリーも開催中だし。鉄分の多い子供を今から育成するという長期計画があるような気がする。

個人的にはJR北海道も見習ってほしいものだ。函館発、札幌、旭川、稚内、網走、釧路、フ富良野、千歳空港という北海道ぐるっと一周寝台車(復活カシオペア)の旅など、絶対プラチナきっぷになると思うのだがなあ。ホテル仕様の個室だけで十分だろう。1週間の旅で朝昼晩と食事付きでで100万円くらいでどうでしょう。
毎週、月曜と金曜の2便運行で、年間100回くらいは、切符が捌けると思うのだがなあ。

旅をする

主役交代はグローバルなチョコ

北海道土産、不動のトップは「白い恋人」だった。ところが、首位の座を奪い取ったのはチョコレート屋らしい。なぜ北海道でチョコレートと思うが、世界中の観光都市で定番土産となっているのは圧倒的にチョコレートだ。サンフランシスコ、シドニー、シンガポール、ロンドンなど世界の大都市にある土産物屋でドーンと並んでいるのは、どこの街でもチョコレートだ。
そもそもチョコレートの主原料はカカオで、それを輸入し加工する「技術」がチョコレートの品質につながるのだから、技術さえあれば世界中どこでも名物になる可能性はある。
たまたま日本ではチョコレートを売りにした街がなかっただけのことなのかも知れない。北海道であればカカオビーンズ以外の原材料は全て自前というか地元産で揃えられるというメリットはある。チョコレート製造に気温や季節は関係ないだろうから、場所を選ばないと言えばその通りだ。

千歳空港内にある「見える工場」がチョコレート会社によって運営されているのはある意味グローバルな観光という意味で理解しやすい。残念ながら海産物などであれば、製造工程を見せるのはなかなか難しい。ちょっとグロい光景になる。チョコレートであれば綺麗なものだ。

製造ラインがガラス張りの通路から眺めることができるが、この日はラインが止まっていた。いつ製造するのかとも思うが、毎日朝から晩まで稼働していてくれないと「見物」には物足りない。

それでも申し訳なさそうに、完成品のデコレーションされた3Dチョコ作品が並べられていた。確かに土産物としては手の込んだものだが、日本的と言えば日本的なものだ。
キャラ弁を作る国民性があれば、「カワイー」チョコを作るくらいお手のものだろう。国際線ターミナルの出し物としては、オタク系グッズと共にふさわしいものだ。千歳空港企画陣は思っていた以上に戦略的なのだな。
ちなみに空港併設の映画館も覗きに行ったが、上映しているのはアニメばかり。グローバルな商品を揃えるという意味では徹底している。すごいな。

街を歩く

あんぱん…………… な高知

高知市内は四月から始まった朝ドラで目一杯に盛り上がっている。市内中心部のアーケードはご覧の通りの応援バナーで埋め尽くされていた。11月は龍馬の誕生日で埋め尽くされていたが、流石に朝ドラは郷土の偉人よりも戦闘力が上回っているらしい。全国的にも、この春の朝ドラは好評のようで、高知県人としてはプライドをくすぐられるだろうし、観光客による特需も期待できるだろうし、めでたしめでたしだ。
しかし、明治政府を支えた西国地域諸国だが、ここしばらく鹿児島や山口を舞台にしたドラマは見た記憶がない。高知だけが別格でスポットを浴びている感じがするが、一体どうしたわけだろうか。

とりあえず明るいドラマらしいので10月までこの勢いで頑張って欲しいものだ。四国はお遍路さんに外国人がずいぶん混じっているらしいのだが、高知市内ではあまり外国人観光客を見かけない。高知城にでも行けばそれなりな数がいそうな気もするが、繁華街では目立たない。福岡の町中が観光客に占拠されたような雰囲気はまるで感じない。やはり直行便のあるなしが影響しているのだろうか。
友人によれば、台湾からの直行便客が港町までカツオを食べに押し寄せてくるそうだから、高知では日本人がしないようなピンポイントな楽しみ方をしているのだろう。

初鰹も上がり始めている次期だが、今年はカツオを食べる前に土佐巻を食べた。この時期はサッパリ目のカツオで巻物によく合う気がする。
あんぱんとカツオを食べ合わせることはないが、気分の上ではあんぱんとカツオを合わせて応援しているので、ちょっとだけ陽気な高知人の仲間入りをしている。

そろそろ「あんぱん」とタイアップした「高知特別あんぱん」など売り出しそうな気もするが。

街を歩く

屋台の餃子 Ver 3.0

初代は川べりの正統屋台、二代めは屋根付き駐車場の屋台、そしてver 3はついに屋内

冬の真っ最中に、夜散歩で見つけた「元・屋台の餃子」屋が入ったビルに、ようやく辿り着くことができた。開店が17時だと思い込み、その時間に合わせてノコノコと出かけたら、なんとほぼ満席。あれまあ、と思ったが開店は16時だった、あぶないあぶない。
その後、10分もしたら席待ちの行列ができ始めたのだから、高知の人間はなんと酒に関して勤勉なのだろうと感心したのだが、どうも客層の半分は高知県外から来たようで、西国各地の言葉が飛び交っていた。

メニューは意外とシンプルだが、そもそも初めて行った初代屋台の餃子屋の時から、餃子とビールとラーメンくらいしか置いていない、お手軽な屋台だったと思う。メニューはその時代から続く「歴史的」なものだろう。
謎のメニュー「カムカムカール」などというものがやたらと気になるが、ごくごく普通な居酒屋のつまみが並んでいる。値段は随分とこなれている。懐には優しいが、あまり頼みすぎると胃袋には優しくないので、品数を少なめに厳選して注文するのがソロ飲みする時の絶対条件だ。ご当地的メニューとしては。「ちくきゅう」とか「なまぶし」という高知特化のメニューもあるが、ここはあえてシンプルに餃子だけにしてみた。

この屋台の餃子は焼き餃子というより揚げ餃子だ。鉄鍋にたっぷりの油を入れカリッと焼き上げる(カリカリにあげる)スタイルなので、熱いうちにハフハフ言いながら食べたい。一つ一つは小ぶりなので、ほぼ一口サイズと言って良い。これを一皿サクサクとやっつける頃には酒のおかわりが欲しくなる。酒のおかわりと一緒にもう一品注文してみたが、出てきたものは自分の脳内にあるイメージとは全く異なるものだった。

簡単でうまい 天才の発明だ

高知県の特産品の一つにニラがある。日本で何番目の生産量だったか忘れたが、かなり有名なニラ産地だ。そして、これが高知特有の困ったことなのだが、産地として有名になっている作物、つまりニラやナス、ピーマン、生姜などは県外輸出中心で県内消費は無視されることがある。
農協が露骨な販売調整をする。あるいは農業販売団体がカルテルのような(当時はそう思ったものだが)販売者選定システムを仕組んでいたりして、なかなか自由な商売が難しい。(今は改善されたかもしれないが)要するに農業ギルドのような者がある。
県内でも自県産農産物で大きな量の取引をしようとすると、あれこれ面倒なことになるらしい。
閑話休題。だから、高知市内のあちこちでニラのメニューは見かけることが少ないし、県産ピーマン使用のご当地料理も気が付かない。「ナスのたたき」ですら見かけるのは稀なことだ。
なので、ニラ玉というメニューを見て「おー」と素直に感心した。頭の中のイメージはニラを醤油で炒めたものが卵とじ的になっている「卵の炒め物」だったが、なんと茹でて冷やしたニラに卵の黄身が乗っているではないか。

言語的に言えば、これはニラ玉で正しい。構成する原材料をしっかりと記述している、そこに嘘偽りはない。「ニラには味がついているからよくかき混ぜて食べてね」といわれた。なるほどと素直に納得し、卵かけご飯の要領でぐりぐりと混ぜてみた。
何やらちょいとルックス的には問題があるというか見栄えの悪い薄緑の代物が出来上がった。とりあえず一口食べて、また驚いた。美味い。シンプルに美味い。これは自宅でもっと大量生産して食べてみたいと思うほどだ。感覚的にはニラの黄身のせ(あるいは黄身まぜ)サラダという印象だった。

確かに屋台で出すつまみとしては、これは作るのも簡単で出すのも早い。餃子の油っぽさと合わせて食べるとうまさ倍増する優れものだ。高知人という南方系日本人には酒の肴を作り出す天才的な才能があるようだ。同じ南方系で太平洋岸の宮崎や鹿児島では、これほどの「肴」を見たことがない。すごいな、高知人。
ということで、今度はお江戸の居酒屋でニラ玉を集中的に頼んでみようか。

ただ、似たような食べ物を札幌のおでん屋だったか焼き鳥屋だったかで食べた記憶がある。あれは日本の北と南で並行進化して双方独自に生み出されたものなのか、それとも高知発で北海道まで伝わっていった「よさこい」みたいなものなのか、そこが気になるなあ。

街を歩く

乗り鉄旅 土佐電編

立派な駅に見えるが、ただの待合室だった

ちょっと時間があいている時には、電車やバスを使ってチビ散歩をする。出張などで出かけた街を見て回るにはバスが良い。そして、路面電車があればもっと良い。路面デンスアのある街には乗り鉄ロマンがあるとおもうのだ。
だから、たまには高知市内の路面電車を乗り継いて、ふらりとショートトリップをしてみる。とりあえず東側と南側は制覇したので、西側路線に乗ってみた。出たとこ勝負というか、どこにいくという当てがあるわけでもないので終点まで行ってみることにしたが、あいにくと西側終点である「いの」行きは1時間に一本しか運行していないので、高知市内の終点である朝倉までの移動となった。およそ30分かけての観光旅行だ。
降りてから初めて気がついたのだが、この駅は高知大学の真ん前にとまるので、終点まで結構乗客がいた。

高知県と日野の関係は何かあるのだろうか


広島の市電も街中から西の果て、宮島まで乗ってみたことがある。路面電車の旅は、最大時速30Kmと決まっているので、街並みを見ながらの移動にはちょうど良い。熊本の市電、長崎の市電、富山電鉄、函館の市電、鹿児島の市電そしてもちろん札幌の市電もだいたい全線制覇している路面電車好きなのだが、まだ岐阜の市電、豊橋の市電が未到なのでいつか乗りたい物だ。松山も一部路線は残しているなあ、岡山も半分しか乗っていないし、阪堺電車も南半分を残している……………

高知市内を走る土佐電鉄の車両はほぼ完全にラッピング電車なので、一台一台見栄えが違うが、この「日野」バーションが一番スッキリしている感じがする。ラッピング電車は走る広告なので企業イメージを表現する大事な装置なのだが、街中を走っている電車を見ると、センスのいい物、悪い物の差が激しい。ダサダサなデザインを見ると広告を発注する企業の見識が疑われるという物だ。まあ、地元には上手なデザイナーが少ないということかもしれない。
個人的な見解だが、我が地元の街を走る西武鉄道はラッピング電車のデザインがどれも大変よろしい。首都圏を走る各私鉄の中でもセンスの良さでは頭ひとつ抜けている気がする。センスがない代表は、当たり前だがJR東日本の車両で、そもそも鉄道で儲かっている会社はラッピングなどという邪道な鉄道以外の商売では儲けようとしないのかもしれない。

となると経営の苦しい鉄道会社ほどラッピング上手ということになるか。確かに、JR四国、土佐電どちらも上手だなあ。経営が苦しいはずのJR北海道ではラッピングを見た記憶がないから、それはアレで経営が下手くそすぎるという証明なのかもしれない。

次は西の終点「いの」まで頑張ろう、いや、JRいのから乗り換えるという手もあるか。乗り鉄の旅は、いつも時刻表を眺めながら計画する時が一番楽しい。

街を歩く

高知でお好み焼きを食らう

JALは素敵だ On Timeが嬉しいぞ

おおよそ30年以上、利用する航空会社はANAだった。いわゆるマイレージを集めるには、利用する会社を一本化するのが良い。海外出張を含めANA主体(スターアライアンス系)にしていた。マイルを使った旅行も楽しんだ。
が、しかし、この2年間の遅延便の連続についに痺れを切らし、機種変更を決意した。JAL便に乗り換えたら、それ以降ずっとOn Timeが続いている。これは一体どういうことだろう。まさか、航空管制がJALを依怙贔屓しているとも思えないしなあ。
などとあれこれ役たたずなことを搭乗口の前で考え込んでいたら、なんとJALカードの勧誘に引っかかってしまった。
今までであれば、よくANAに乗るので、すみません、と断っていたのだが。なんとセールストークにフラフラと乗せられてしまいJALカードを申し込む羽目になった。一年間無料、そのごも年間千円でマイル大幅割り増しみたいなことを言われて、そうかこれからはJALにすればマイル獲得は大幅増強だなどと思ってしまった。でも、もうそんなに飛行機に乗ることもないような気もする。あいかわらずセールストークに弱すぎると反省した。

JALで快適に高知まで移動して、JR乗り継ぎの間が少し空いたので、高知市内で昼飯を食べることにした。普段であればまずは高知名物をと思うところだが、この2年近くは高知にたっぷり滞在しているので、観光客向けではなく地元民向けの気になっている店を潰して行こうとしている。うどん屋だったり定食屋だったり、なかなか楽しい。
そのマイキャンペーンの一環として、ずっと気になっいたお好み焼きを挑戦することにした。大阪や広島のような「お好み焼き編愛文化圏」に高知が入るとは思わないが、高知は全体的に大阪的な食文化が中心のようで(人材交流も大阪が多いようだ)、お好み焼きも大阪スタイルらしい。
この店は高知市内繁華街の中にある老舗のようだが、一度も入ったことはなかった。

さて、席に座りメニューを見ると、確かに大阪系のようだ。お好み焼きとしては普通のメニューに見える。特別な具材、高知限定メニューみたいなものもないようだ。
なので、いつものイカ玉にした。カウンターに座ったので目の前で焼いているのが見える。実にシンプルなお好み焼きだった。マヨネーズが多めの感じはする。キャベツがいつものよりも細かい気がする。それくらいの違いなのだ。大阪で食べるお好み焼きは、濃厚味という記憶があるが、高知版は少しあっさりしている。

いやいや、普通にうまいのだが高知らしさみたいのは微塵も感じない。それこそ商売が長続きのするコツなのだろうな。次はこの店で鉄板焼きメニューに挑戦だ。ちなみに、店頭の宣伝板は英語表記だった。高知でもインバウンド仕様が進んでいるらしい。いつも通う居酒屋は依然として酔っ払いオッチャン仕様だけどね。