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食べ物レポート

6月に食した居酒屋の逸品 全国あれこれ

6月は、結構あちこちに出張っていたので、そんなこんなを取りまとめてみた。

新宿三丁目 ごまや

なんと夏も間近のこの時期に牡蠣の食べ比べ。五島列島の牡蠣は初めて食べた。南の島でも牡蠣はあるのだね。知内の牡蠣は最近赤丸急上昇中。函館の隣町の知内で牡蠣の養殖が始まったのは最近らしい。だからまだ品薄だし、地元の北海道でもなかなかお目にかかれない。津軽海峡の荒波で揉まれて育つので旨味が濃いと評判の一品。個人的には知内の方が好きだ。

新宿三丁目 ごまや

ゴマサバという料理は博多でよく食べる。日本海側の鯖には(悪さをする)アニサキスが少ないので、生食ができるらしい。甘い九州しょうゆで作ったゴマだれで食べる鯖は美味い、本当にうまい。ただ、この写真のものとは全く違う。これはゴマをまぶした鯖というべきで、ちょっと期待はずれ。味は良いのだけれど、こちらの思い込みの違いだね。

新宿三丁目 ごまや

キノコのアヒージョ?というかフォンデュというか。スープで食べるキノコはうまいとおもうが、何より石鍋なのでジュワジュワと沸騰しているのが、超絶にうまそうにみえる。沸騰するスープから立ち上がるにおいも美味さをそそる。よく考えられたメニューで、シズル感バッチリ。

新宿 えん

多分、金目鯛のカブト煮。魚の頭は甘辛くにつけるととてもうまい。骨の裏側についた身をこそぎ落としながら食べるのが好きだ。冷たい日本酒と合わせると、なお良い。この店で一番うまいのは、この頭の煮たやつではないか、などというと調理場の板前さんは泣くだろうか。一番うまいのは目玉の裏側だとおもうぞ。

仙台駅前 強太郎

ダシ豆腐、といってもかかっているのが山形名物「だし」、菜っ葉の刻んだものに塩味をつけた、漬物のようなしろもの。シンプルだけに豆腐のうまさが引き立つ。鰹節に醤油という冷奴も良いが、こうした一手間かけた料理になった豆腐もすきだなと・・・。自家製のダシは、山形では当たり前にあるのだろうが、これを上手に作れれば、夏にはビールと合わせて自宅で一杯やれるのに。

仙台駅前 強太郎

冷やしトマトというのは居酒屋の定番で、ぼったくりメニューの最たるものだといつも思っている。たから、せめてマヨネーズは自家製にするとか、塩の産地に凝るとかしてくれないかなあというのが、注文するものとしての希望なのだが。
一番良いのはトマトにこだわってもらうことだが・・・。
この店では、そこのところがちょっと工夫されていて、トマトの上にかかっているのは刻んだガリ(甘酢生姜)と塩昆布だった。これは発明した人、偉いと言いたくなる「コロンブスの卵」的メニューだ。料理の工夫とはこういうことを言うのだね。塩もオリーブオイルもいらない。完成形冷やしトマトだった。

仙台駅前 ろばた天海

炭火焼盛り合わせと言ってしまえば、身もふたもないが。炭で炙った鶏肉、魚、野菜を塩で食す。これもシンプルながら、焼き加減や素材のうまさで勝負という豪速球な料理だった。本来ニー三人前で盛り付けるのを、一人前でアレンジしてくれたもので、これだけ食べて今日はおしまいといっても良いくらいのオリュームだった。仙台といえば牛タンが有名だが、こんなたべかたもるのだね。

熊本空港 レストラン

辛子蓮根が好物なのだが、ひと塊り買ってきても、実は食べきれない。これをご飯のおかずにボリボリ食べると言うわけにもいかない。酒の肴でつまむには、せいぜい三、四切れもあれば十分だろう。だから、熊本空港から帰るときは、必ずと言って良いほど空港のレストランで辛子蓮根を頼み、米焼酎で一杯やることにしている。辛子蓮根は、レンコンの穴の中に和がらしを詰め、衣をつけて揚げたもので、製造元によって味が違う。どこの辛子蓮根がうまいかなど分かりもしないが、辛子があまり辛過ぎないくらいが良いなとは思う。これと馬刺しがあれば、熊本の夜はパーフェクトだな、などと思いつつ熊本空港から東京に向けて帰るのでありますよ。

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南九州をウロウロ 宮崎編

宮崎県宮崎市、昔は年に何度も行っていた。宮崎県の中心都市だが、コンパクトな街なので、一人でフラフラと歩き回ることができる。そして宮崎といえば、「地鶏の炭火焼」がイチオシ。市内に数々の名店があるようだが、どこの店も混み合っている。予約した方が良いのだろうが、ちょっとした隙間ではフラッと入ることもできる。真っ黒に焼けているのは、トリの油のせいだ。焼いているところを見ると、もうもうと火が上がるのがわか流。味は単純に塩味で、柚子胡椒をつけて食べるのが定番のようだ。確かに柚子胡椒なる調味料を知ったのも宮崎だった。今や、チューブ入りも売られているほど一般的なものになったが、10年も前であれば宮崎出張のお土産といえば、瓶詰めの柚子胡椒だった。

そして、地鶏の店といえば朝挽きの鳥刺しがもう一つの名物。ささみ、もも肉、砂肝の三点盛りで、ニンニク生姜で食べる。九州特有の甘い醤油で食べる鳥刺しは抜群で、臭みも全くない。砂肝のコリコリ感、ささみのねっとり感は、好物中の好物で、宮崎でしか味わえない。ただし、最近は食中毒の対応として、提供後30分経つと下げられてしまう。さっさと食べてしまわなければいけない。

これは、鳥キモの塩辛。生まれて初めてと食べた、珍しいしろものなのだが、なんとか話しのネタにするくらいの経験値は獲得できるが、また頼みたいかと言うと・・・。

宮崎市の飲み屋街のはずれにある、名店ぐんけい。予約がないと入れないことが多いらしい。ここで鳥三昧で酒を飲んだら、帰りは宮崎うどんでしめるのがいつものコースだが、気温が上がってくるとうどんはしんどい。肉巻きおにぎりも、飲んだ後のしめにはヘビーだしなあ。
レタス巻き、チキン南蛮、辛麺など宮崎名物は意外と多い。宮崎牛のステーキや焼肉も絶品だし。東国原知事とマンゴーで一世を風靡した宮崎も最近は少しおとなしい気がするが、美味しいご飯を食べにくるならオススメの街だ。

南九州 フラフラ旅は以上

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南九州をウロウロ 日本最南端の駅

よく観光ポスターなどで見た記憶がある、JR日本最南端の「西大山駅」にいってきた。おそらく鉄道では最南端だろうが、沖縄にあるモノレールを考えれば、最南端の「駅」の所在地は、沖縄県那覇市だろう。宮古島で日本最南端のファミリーマートという看板は見たことがある。普通にいける最南端は確か波照間島で、普通にいけない(自衛隊の人しか行けない)最南端は、南鳥島だったろうか。まあ、「果て」好きなので、東西南北の「果て」には、わっせわっせと言って押しかけている。

さて、西大山駅だが、ホームの端っこにある看板の向こうが開聞岳だ。海水面からいきなり立ち上がる山というのは、やはり異様なくらい重厚感がある。特に円錐型のそびえる姿は、壮麗と言うべきか。富士山は下の方に子分の山がたくさんあるため、こうしたニョキッと立つような感覚はない。同じ鹿児島県内の桜島も海水面から立ち上がっているが、山の姿が開聞岳の優美さには叶わないような気がする。

駅のホームの向こうには原っぱしかない。住宅が線路脇にごちゃっと固まっている大都市圏の駅を見慣れている身とすると、この何もない感は実に清々しい。北海道の北のはずれの線路もこんな風な気配だったが、さすがに南九州だけあり、荒涼感はない。

などと色々と思い込みながら写真を撮っていたら、いきなり列車が到着した。2時間に一本くらいしか走っていないので、周りにいた団体旅行のじじ、ばば達ががざわざわと色めき立つ。この団体旅行高齢者軍団が、また実にうるさいのだ。観光郊外と言われても仕方がないくらいの傍若無人ぶりで、老害の実例を目にする貴重で、もう二度としたくない体験だったが。
面白いのが、写真を撮るのがスマホではなく、小型デジカメが多い。スマホのモニターはデジカメのものより大きいので、撮りやすいと思うが・・・。

この東西南北の端の駅はほぼ制覇。ほぼと言うのは、不東根室は駅の近くを通過しただけなので、近いうちに駅の写真を撮りに行かねばと思う。ただ、観光的にみるとこの最南端「西大山」駅が一番難度が高いような気もする。

この駅の先に、岬がある。長崎鼻、薩摩半島の最南端で、そこに竜宮神社が鎮座する。日本全国あちこちに竜宮神社はあるのだが、浦島太郎はどこから?と考えると、亀に乗っていくためには、やはり南の海でなければならないだろう。流石に沖縄ということはないだろうから、この薩摩半島あたりか、宮崎県の日向灘かとも思う。補陀落渡海は和歌山だったが、竜宮城への亀ツアーはこのあたりが出発地でよいだろう。

岬の先まで行って開聞岳(右手に見えるはず)を眺めるのも良さそうだったが、ちょっと距離があるので撤収することにした。

南九州フラフラツアー、もう一息続く

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南九州をウロウロ 鹿児島編

鹿児島の名物(甘いもの)といえば、かき氷のシロクマとかるかん。ずいぶん昔から、そう言い聞かされてきたような気がする。確かに、暑い夏に食べるシロクマはうまい。ただし、寒い冬では勘弁しれくれだろう。食べ物でいえば、黒豚、さつま揚げ、芋焼酎、そして、こいつだ。きびなごの刺身。酢味噌で食べるのは定番らしい。
広島で食べる小イワシもうまいが、キビナゴは好物で、まずこれを二、三匹まとめて箸ですくい一気に食べる。ありがたいと思う。この小魚を一匹ずつ丁寧にさばく方のご苦労に感謝。

みそおでんなるものが鹿児島名物と聞き、早速注文してみると。確かに、梅雨が味噌ベースであることはわかる。食べてみると、さほど味噌感はない。甘めの味付けで、肉系の具材がおでんとしては珍しいか。これも、芋焼酎のロックを飲みながら、肴にするには良い具合だ。確かに、味噌派に詰まりやすいから、名古屋のどて焼きのようなドロドロしたつけ汁では、火加減も含め難しいだろうが、この程度のとろみであれば、なんだか自家製でもうまくいきそうだぞなどと思いつつ。
やはりすごいのは肉系の、例えば豚バラや豚足などを使うおでんという発想だと思う。沖縄もそうだが、南方系の料理というのは北海道や東北・奥羽との差が激しいのだな。

おでんの後は、豚バラの煮物。ビジュアル的にはアレっと首を傾げたくなるほどアクセントなしの、いわゆる素人料理っぽいのだが、食べるとグッとくる強さがある。うーん、これは・・・、感想が難しい。沖縄のラフテーは黒砂糖と泡盛でにこむのだったか? それともちょっと違う。甘辛く煮込んであればご飯のおかずという気もするが、その甘辛さが微妙に違うので、ギリギリ酒のあてというところか。

ネットで見つけた鹿児島料理の店「わかな」、感じを見て、わかなと呼べる者などいないだろうと持っていたら、タクシーの運転手さんも同じことを言って笑っていた。鹿児島市内には何店も支店があるそうだが、オススメは本店とのこと。実は鹿児島中央駅前でタクシーに乗ったのだが、その場所の10m先に支店があったという笑い話。
本店入り口に貼られている芸能人の色紙の量が半端ではない。席に案内されるまでに、それを順番に眺めるのも面白い。ちなみに少人数の予約はできないようだ。(宴会などの大人数なら可能らしい)

南九州のブラフラ旅、まだまだ続く

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南九州をウロウロ 人吉から鹿児島へ

熊本県人吉市に足を入れたのは初めてだ。人吉の名前で何を思い出すかといえば、「巨人の星」に登場する左門の出身地で、球磨焼酎の本場ということぐらい。あとはJRの路線で有名なスイッチバックがあることも記憶にある。ということで駅前に行ってみたら、こんな看板が。

相良氏は人吉荘の領主だった。戦国時代には島津の下に入った頃もあったようだが、鎌倉時代からなんと幕末まで存続した由緒正しき一族だ。この看板の文句を読むと、何やら色々と矛盾を感じるが、まあ、それはよいこととして。

確か、人吉駅は駅弁売りのおじさん(立ち売り)が有名だったような記憶がある。お腹の前に駅弁を山積みした箱を抱え、ホームで売って歩くという、もはや消滅した文化と言える。まだペットボトルなどというものがなかった時代には、土瓶や土瓶のようなプラスチック容器にお茶を入れて売っていた懐かしの時代だ。

ということで、駅のホームでは誰もいな買ったが、駅前の店で駅弁調達。熊本の清流で獲れる鮎を使った駅弁は、これもまた有名だが(鮎屋三代の鮎一匹丸々入っている弁当)、この鮎寿司も以前から気になっていた。紐で縛ってあるのが、なんとも奥ゆかしいというか。包装紙を開けると中には鮎の開きの押し寿司が一匹分入っている。

人吉駅改札口は、電子カードの入り口はない。シンプルな姿で、今にも改札開始のアナウンスとともに駅員さんが切符切り(これも知らない人が多くなった光景だろう)をしていそうだ。
ちょっとだけ、説明しておくと、昔の駅の切符は硬券(今の切符のように柔らかくない、折り曲げるのも大変な厚みと硬さがあった)で、改札とは、その貢献に特殊なハサミで切れ目を入れる作業だった。切れ目が入ると使用済みという印になる。だからホームに入場するときには、未使用のハサミの跡のない切符を見せて、ハサミを入れてもらうというしきたりだ。社内では、切符にハサミが入っているかどうかを確かめるのが、検札だ。確かに昭和は遠くなったのだね、

高速道路、九州道を南下すると鹿児島に行き着く手前に「桜島サービスエリア」がある。ただし、これは目の前の海を挟んだ向かい側に桜島があるので、桜島の麓というわけではない。普通であれば錦江湾とか鹿児島湾とかいうネーミングになるのだろうが、鹿児島県人の誇り?で、桜島SAになった模様。でも、上り線(つまり福岡方面行き)なので、主にここで食事をする人は鹿児島市民ではないかと思ったりもする。黒豚うまいので文句はないが。

駐車場の手前には、お約束の写真撮影コーナー。今やスマホで、いつでも誰でも噛める常備な社会なので、そこにいっても、この撮影スポットがあるのは、21世紀文化といって良いのか。平成の落とし物というべきか。個人的には左の三人組で写真を撮る場合は、歴史をよく勉強してからにしてほしいと思う。明治維新と戊辰戦争の話は、いずれまた別稿で。

鹿児島のとんこつラーメンは、九州全体で見ると一番マイルドなタイプではないか。ワイルド一番は久留米、味が尖っているのは熊本、豚骨っぽくないのが宮崎、博多はすでに全国区、というような感想を持っている。博多であれば、これにたっぷり紅生姜を投入するのだが、鹿児島ではなんとなく出されたままで食べてしまった。これも好みではあるが、塩味薄めな感覚は悪くない。

南九州放浪の旅は、続く。

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6月は遠征したのだ。

6月は、溜めたマイルを使って旅をすることにした。色々迷ったが、久しぶりに南九州に行ってきた。

羽田空港の新しいサテライトターミナル

目的地は城と神社。日本100名城と一ノ宮めぐりの旅になる。熊本から鹿児島を経て宮崎、阿蘇、そして熊本に戻る南九州巡回コースだ。

熊本城の櫓 まだ崩れたまま

熊本城は、以前見た時の面影もない、地震による崩壊はまだ回復途上で、何やら痛ましい光景で。城壁の石積みを元どおりの戻すには、何年もかかるのだろう。地震の直前に見た勇姿が早く元どおりに戻ることを祈らずにはいられない。

阿蘇神社

阿蘇神社も地震の被害を受け、現在進行形で復旧中。歴史ある神社だけに、これもなにやら痛々しいが。特に宮崎高千穂から抜けて熊本に出るルートは、修復中のため一度大回りをして北へ向かってから、熊本市内に入る。大規模災害の復旧とは時間がかかるものだということを痛感した。

人吉城跡

人吉城は、熊本県内とはいえ、薩摩島津氏の勢力圏にあったようで、いかにも辺境の堅守の極みといった趣の山城だった。百名城とはいえ、最初の100名城と新100名城では、ずいぶん雰囲気が異なる。最初の100名城は大きく高くそびえる城郭建造物が中心だが、新100名城は守備陣地というか、堀と土塀でできているものが多い。人吉城も、そんな感じの「良き見れば軍事拠点」というものだ。川に沿っているから、交通の要衝でもあったと思う。

城山から桜島 鹿児島の絶景

鹿児島では10年ぶりくらいで城山公園に登って桜島を拝んできた。確かに、この姿は鹿児島の人の精神に何やら影響を与えていたのは間違いない。

宮崎の海岸

鹿児島から志布志湾を抜けて宮崎に入ると、その途中にあるのが、この洗濯板(そもそも洗濯板の現物を見たことがある者はそろそろ消滅しつつある)のような海岸で、なぜかのんびりしている猫を発見した。海沿いでは猫が多いのだろうか。自分で魚を取るとは思えないが。

飫肥城

飫肥城も宮崎県にあるとはいえ、島津の出先で、南九州における島津氏の勢力というか膨張力というか、その大きさが実感できる。ちなみに、「信長の野望」という戦国シミュレーションゲームでは、信長で戦国制覇した後は必ず島津氏で挑戦した。意外と島津氏の全国統一は優しいのだ。南から北へ一直線に行くだけなので。

鹿児島神宮

鹿児島の一ノ宮、鹿児島神宮は、さすがに壮厳なものと思ったが、意外と簡素で、かつ、町の近くだった。
とりあえずこんな感じで、城跡と神社を巡る弾丸旅行だッタが、仕事と関係のない旅なので、それなりに面白かったなあ。次回はマイルを貯めて北九州方面だ。

食べ物レポート

札幌の中華料理屋を偉そうに研究してみると

札幌といえばジンギスカンとラーメンというステロタイプな話はちょっと脇に置いておき、札幌の中華料理店を考えてみる。ラーメン屋ではなく中華料理店だ。もともと日本の中華料理店には二系統あるように思ってきた。一つは日本が大陸を含めあちこちに出張っていた時期に、日本に渡ってきたメインランドチャイニーズをルーツとする、いわゆる本格派中華料理店。チャイニーズが日本人の下に合わせて調整しながらも、外国料理店として確立していったもの。横浜とか神戸にある中華街はこの典型だ。
もう一つは戦争に負けて、大陸から引き揚げてきた日本人、特に元軍人が当時を思い出しながら再現した、日本人の中華料理。言って見ればなんちゃってチャイニーズ料理であり、あっという間に日本化したもの。このタイプにはラーメン店や餃子店なども多い。で、札幌のチャイナレストラン事情なのだが、どうにもなんちゃって感が強いというか、ルーツなしなのではないか?といいたいぐらいで、ラーメン店から逆進化したようなとでもいえば良いのか。日本人が日本人に習って覚えた中華料理なのだろう。第三の波、サード・ウェーブ・チャイニーズといっておこう。

サードウェーブのキング? 「布袋」

布袋のザンギ

そんな札幌的中華料理店で超がつくほど人気なのが「布袋」のザンギ。そもそもザンギと鳥の唐揚げは違うのかという哲学的な命題だが、多分違う、いや、違うんじゃないかなと思う。スーパーの惣菜売り場やデパ地下の食品売り場では、ザンギと鳥からが別に売られていることもあるので、多分、違うものなのだ。個人的見解でいえば、しょうゆ味でにんにくとしょうががきつい味付けなのがザンギ。衣はデンプンの場合が多い。(竜田揚げ風ね)まあ、ザンギはローカルルールの塊みたいな商品なので、にんにく味の鳥の唐揚げは、大体の札幌人がザンギと認めるのではないか。そのザンギの名店が「布袋」であり、当たり前のようににんにくとしょうががガツンとくる。うまい。衣はカリカリしているので、揚げたてを食べつと中から熱々の肉汁と脂が飛び出してきて、口内火傷は必至だ。危険な食べ物なのだ。ついでに頼んだ春巻も実に好みだ。一緒についてくるつけ出汁も良いが、ここは浜松餃子風に酢に黒胡椒をたっぷり入れたものをつけて食べたい。ビールのお供のワン・ツーフィニッシュ。「布袋」恐るべしなのだ。

町中華の王様 「香州」

札幌で待ち中華の典型だった五十番がビルの建て替えで閉店してしまい、残る老舗といえば南3条西4丁目角「香州」のみか。この店もいい加減古いから客層はもうすっかり高齢者限定といいたいぐらいなのだが、味の方はまだまだこってりとしていて、オススメはこの大ぶりのシュウマイ。横浜崎陽軒のシュウマイは首都圏の定番と言えるが、札幌でうまいシュウマイを食べたければこの店に限る。カニシュウマイでちびちび紹興酒をロックで飲んでいると、これまた「貧乏人の桃源郷」となってくる。この店はいささか頑固なポリシーを持っていて、入り口にわざわざ「当店には禁煙席はありません」と書いてある。このネット社会では札幌の片隅の老舗にも外国人観光客が押し寄せてきて、禁煙席を要求するらしい。だったら日本語ではなく、簡体略字で「禁煙席ありません」と書けば良いのになと思いもする。

そして、本命中の本命酢豚を食す。これがまた良い、愛してやまないパイナップル入りに酢豚だ。人参が少なめなので色気が悪いが、味は抜群で、昭和の中華の定番的な甘酸っぱさがする。最近はやりの黒酢酢豚(具材は豚のあげたのだけ)みたいな偏屈な食い物ではない、野菜たっぷり、玉ねぎシャキシャキな酢豚だ。ご飯にかけて食べたいおかずな酢豚だ。この店で食す料理は、皆平成のオシャレ感はない昭和ストロングスタイル。令和の時代に生き残っていけるか心配だが、少なくとも自分が生きている間は元気に商売が続いていることを祈るしかない。

札幌に来たら中華を食べろとは言わない。が、布袋のザンギは食う価値がある。香州の酢豚も同じく食う価値がある。

食べ物レポート, 旅をする

駅弁が食べたい・・・から旅をする?

鉄道ファンのことを「てっちゃん」と呼ぶようだが、そのファン度合いを鉄分と称するらしい。ちなみに鉄道に「乗る」のが好きな人は、「乗り鉄」。鉄道の写真を撮りたい人は「撮り鉄」などというのだ。鉄道車両の廃材・部品などを集める人もいれば、時刻表が趣味の人もいるようで、鉄道ファンは階層というか広がりというか、なかなか奥が深い。自分もいささか鉄分が多い体質であり、それも「乗り鉄」の中の変化形、駅弁ファンというか・・「弁鉄」。

秋田のとりめし

全国の駅弁でとりめしの人気は高い。九州ではあちこちに「かしわめし」が駅弁で売られている。秋田も比内地鶏を使った大館の鳥めしが好物だが、どうも最近あまり売っていない。東京駅地下の駅弁専門販売店「祭」では、全国の弁当が手に入るのだが、どうも東北の奥からの弁当は入荷してもお目にかかる前に売り切れてしまっているのか・・・。仙台の「祭」分店でも去年は大館の鳥弁があったが、今は秋田の鳥弁当だけになってしまった。

この弁当箱いっぱいに広がる鳥づくしは、豪華絢爛であり、ふたを開けると欣喜雀躍というものだ。(四文字熟語乱発は感動の表れであります)
よく味のしみた鳥の炊き込みご飯の上に乗っている「鳥肉」が麗しい。小さいカップに入っているのは漬物ではなく、秋田名物じゅんさい。いや、鳥特化型弁当としては芸術的だ。ビジュアルナイス、味付けナイス、これは缶ビールをちびちびと、鶏肉をつまみにしながら飲み、最後にとりめしを一気にかき込むというパターンだ。 ★★★ 

大洗のたこめし

たこめしといえば神戸の引っ張りだこ弁当が有名だが、なぜか大洗でもたこ飯が売っていた。たこの出汁が出ている炊き込みご飯の上に乗っているのは茹でたたこ。錦糸卵はご愛嬌として、たこが5枚というのはちょっと寂しい感じもする。ただ鹿島臨海鉄道という私鉄で、この弁当が売っていることに意味があるのだ。週末になれば幻の「水戸黄門の印籠弁当」があるそうだ。平日でも予約すれば手に入るらしいが。私鉄で駅弁販売は少ないので、これは全国的にも希少な弁当だと思う。 ★

駅弁の情報収拾

東北新幹線の車内誌

旅行雑誌などでは時々全国名物駅弁の特集があるので、それはとりあえず買うことにしている。新宿京王百貨店の駅弁大会は、ここ数年必ず行っている。出張であちこちに行った時にも地元百貨店の催事で駅弁大会がやっている時があり、これはちょっとラッキーな楽しみだ。最近知ったのだが、駅弁のランキングサイトもあるので、それを参考にして・・・。

人吉駅の鮎ずし

包装紙を紐で縛ったいるあたりが、老舗感抜群の鮎ずし

さて、ここしばらく調達した中で一番レアな駅弁が、熊本県人吉駅の鮎ずし。そもそも鮎を弁当にしたものは同じ熊本県の八代で販売している「鮎屋三代」がテレビにもよく出ているので有名だが。あちらは甘露煮。そして、こちらは寿司という違いがある。

あゆの半身がどーんと乗ったすしが二本入っている。切り目は入っているが、あゆの下のご飯の形がなんと魚型なので、食べる場所によってご飯の量も違う。なんというか、酢漬けのあゆはいめ鯖や味の締めたのとは違い、川魚特有の匂いが残っているが、油っぽさがない。似たような感触では白身の酢締め、例えば小鯛とかシロギスをしめたものに似ている。淡白の一言に尽きる。
この弁当も、人吉駅の隣のお店でしか買えないのだから、難度高いというもので。まさしく一期一会的な駅弁なのでありました。   ★★★

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大洗でタコ弁のはずが

大洗は何が有名だろうか。カジキか?

水戸に所用があったついでにふと思い立ち大洗に寄ってみた。水戸からだと40分ほどかかる。個人的に知り合いがいるわけでもなく、用事があるとすればフェリーに乗るときくらいか。ただ、ここでは有名な駅弁が売っている。

というわけで大洗駅まで駅弁を買いに来たら、駅の前が何やら賑やかになっている。撮影スポットらしいい。これにいた光景は石巻駅でもあった。アニメキャラのお出迎え。というやつだ。

観光地によくあるやつで、顔をはめて写真を撮るボード。歴史定位人だったり戦国武将だったり、おとぎ話のキャラだったりまでは経験がある。(見たことがあるがやったことはない)しかし、これは、なんというか、すごい。ここに自分の顔をはめて写真を撮るというのは、何やらとてつもない精神力がいるのではないか。そもそも、その撮った写真は誰かに見せられる代物なのか?もし間違って、(つまり浮かれまくって、ついノリで)撮ってしまったら、即時的に速攻で黒歴史化しないか?

にも関わらず、ボードは二種もある。駅員仕様と制服仕様ということらしい。黒歴史二重奏だ。それでいいのか、みなさん。と思いつつ、駅弁を買いに構内に入ったらなんと追加のボードのお出迎え。いやいや、大洗がアニメ映画とタイアップして全面的な町おこしをしていることは知っていましたよ。しかし、ここまでとはねえ。大きいお友達には、いわゆる「萌え」に人生かけてる人もいるようですし、一層のことガルパン・マンションを分譲し、空母型学園を本気で建造し、そこでみんなで働くくらいまで行ってみても良いのでは。などと妄想をかきたてられましたよ。

お目当の駅弁は水戸黄門の印籠弁当だったのだが、その日は入荷なし。土日の数量限定らしい。もう一つの駅弁を購入して退散。なぜ大洗でタコ弁当なのかもよくわからないが、タコ飯にタコが乗った弁当は、普通にうまかった。ガルパンの諸姉妹たちもこれを食したのかと、また一段と妄想を掻き立てられてしまった。

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5月の昼飯 あれやこれや

札幌で食べた味噌ラーメン。昔と比べてスープが格段に進歩している。もともとラーメンの値段が高い町だったが、最近では東京と変わらない値段で売っているのだから、スープがうまくて当たり前とも言える。ラーメンで原価を考える時スープのコストはバカにならない。スープを取る手間暇を加えた総原価で考えると、ラーメン屋でスープを飲み残すのは随分損をしているということになる。健康に気をつければスープは・・・という方は、そもそもラーメンを食べてはいけないのだし。しかし味噌ラーメンはビジュアル的に行けてないなあ。

最近はスープにこだわるラーメン屋が増えているが、実はうどんこそ、つけツユで勝負が決まる食べ物ではないか。武蔵野うどんは、もともと地粉を使えばすっかり色黒のうどんになるので、一般的なイメージのうどん、すっきりとした白にはならない。うどん用の小麦粉という点で言えば、オーストラリアの生産者が日本のうどん業者のために開発改良したASW には絶対かなわない。讃岐うどんの香川県が、うどんのために開発した香川県産小麦を使う讃岐うどんの店が実に少ないことが、その証明だ。白くてツルツルは国産小麦では無理だった。最近ではようやく北海道産小麦(強力粉)でパスタやピザが作れるようになった。これをブレンドすれば国産小麦のうどんも可能性が見えてくる。しかし、埼玉県の隠れ名物「武蔵野うどん」は、地粉を使えばその恩恵には預かれないので、ああ、どうしよう。
などと考えながら、今日も肉汁うどんはうまいなあと思うのだった。ちなみに、つけうどんにすれば色黒麺もあまり気にならないような感じもするけど。

チープで早い昼飯といえば、やはり富士そばのカレーセット。蕎麦はアベレージだが、ともかく早い。何よりカレーがバランスが良い。辛くもなく甘くもなく。おまけにどうやら富士そばは微妙に進化を続けている気がする。出汁が上手くなっている。蕎麦が上手くなっている。なんだろうなあ、この変化は。でも食い物屋っていうのは、こうして長続きするのだろう。富士そばのつゆは、もう町の蕎麦屋と限りなく近い。逆に町の蕎麦屋の進歩が止まっているのだ。富士そばが増え、町の蕎麦屋が減るのには厳然とした実力差みたいなものがあるのだ。と、哲学的に思考を巡らせてみても富士そばではろんぶんのだいざいにならないだろうなあ。きっと。

富士そば カレーセット セットは店によってあったりなかったり?

札幌の浜なるのランチセット。あの有名なうどんチェーンではなく、札幌の鮨屋のチェーンだ。面白いのが、手前にある大きな丼の汁かサラダが選択できる。おまけにこの汁物はランチの間に切り替わる。隣の席のおっさんが食べているのをみて、こりゃうまそうだと注文しても、同じ汁が来るか来ないかはギャンブル。どうやら魚のアラの再利用品もあるのか、あら汁になったりもする。まあ、それはそれで良いし、自分が注文するときには「今日は、○○汁になります」と説明はしてくれるのでサプライズにはならない。別に文句をつけるつもりはない。鮨屋でサラダを食べるより、具沢山の魚汁を食べる方が理にかなっているよな気がする。ちなみに、この日は氷下魚(コマイ)の汁でした。骨が固くて細かいので食べるの大変でしたが。見事なランチでありますね。

はなまる 札幌駅

最後はおまけ。これはランチではなくホテルのビュッフェの朝食。左端は白石温麺。右下端がズンダ豆腐。仙台のアルモントホテルの朝食は、地場の食材メニューを取り入れたなかなかの優れもの。少量ずつ多種類の野菜を食べられるのが、「和食びゅっふぇ」のよいところですな。ちなみにこのホテルは外国人客に占領されつつあり(?)、朝食会場で日本語を話すのはスタッフ(一部)と自分だけという経験を何度もした。仙台は日本人に優しくない町になりつつある。