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食べ物レポート

肉そば NAMIKIでチャレンジ

ネットで流れてくる情報は、玉石混交と言うか、ずいぶん大げさな書き方になっているレストランレビューなども多く、話半分にしても盛りすぎだななどと思うことが多い。ただし、それはいわゆるお値段の高い方の店に多い話で、立ち食いそばとかラーメンとか定食系の情報は意外と信頼性が高いと思っている。だから、たまに紹介されている情報を片手に、所用のついで行ってみることもあるのだが。

今回は中野に用事があった時にふらりと立ち寄った駅前の立ち食い蕎麦屋、肉そばNAMIKIが予想を超えるユニークな店だった。

メニューは肉そば¥550のみといって良い。スープは日本蕎麦のつゆとは全く違う。きつねそばや天ぷらそばのような蕎麦つゆとは異なり、どっちかというとラーメンのスープに近い。強さのある肉系濃厚だし汁とでもいうべきだろう。

そばは日本蕎麦でラー油蕎麦のような腰の強い物ではなく、感覚的にうどんに近い柔らかくて太めの麺だった。上に載っているのはたっぷりの長ネギともやしと豚肉のみでシンプル。つゆは薄口に感じるが出汁は効いている。

そして店内の解説書を読むと、食べながら味変をしていくのが流儀らしい。最初はそのまま食べ、次に生姜を投入し、最後の方では辛味噌を溶かす。まずは肉トッピングを平らげながら、生姜を大量に放り込んだ。生姜の味でぴりっと締まる気がする。口の中で、大量に食べた豚の油が溢れている感じがあるので、生姜を溶かしたつゆを啜ると、これはなかなか調子が良い。麺を半分ほど平らげたところで辛味噌を多めに入れて、よくかき混ぜる。つゆを啜るとそれなりの辛味がついて、明らかに味変した。蕎麦を完食し、つゆも飲み干してしまった。まさしくボトムズアップ、ラーメン漫画に出てきそうな光景だが、不思議と塩辛く感じない。

わずか5分で食べ終わるグルメといえば良いのだろうか、世の中こんな不思議な物を考えだす人がいるのだなと、店主の顔を見ながら御馳走さまの挨拶をして撤収。

個人的な要望としてはもう少しかための麺にして欲しいが・・・。次回も中野に行ったら寄ってみようと思う名店だった。

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冬景色

2月の北海道といえば綺麗な雪景色が見られるはずなのだが。今年は圧倒的に雪が少ない。温暖化といえば夏の暑さばかり言われるが、北海道で温暖化と言えば「記録的に雪の少ない冬」がいつの間にか当たり前になっていくことを意味するのでは。

12月の千歳空港

冬の千歳空港はかなりの頻度で大雪により閉鎖されていた。2−3年前のクリスマス期に滑走路閉鎖で中国人観光客がロビーで二泊する羽目になり、プチ暴動っぽくなったのは記憶にある。そんなことはもう過去のことになってしまうのかと思うぐらい、12月は雪が少なかった千歳空港だが。

1月の千歳空港

2月になっても状況は変わっていない。雪まつりの時期には、札幌市内はツルツル路面で転倒事故勃発が毎年の話だが、雪まつり後に気温が上昇して路面凍結どころか、まるで3月後半のように雪無し路面が大半だった。

1月の駅ホーム

JRの駅でもホーム脇の除雪跡などかけらもない。この状態は12月初頭の雪が初めて降りました的な光景だ。

郊外型スーパーの駐車場でようやく見つけた「雪壁」だが、実はこれも例年の厚みが全くない。おそらく今年はトラックで排雪することもないのではないか。札幌市では大雪による除雪費用がいつも問題になっているようだが、今年は間違いなく予算が余ることだろう。
雪が見たくてやってくる南方からの海外観光客には申し訳ないが、これは実にありがたい自然の変化だと思う。

こんな感じの冬が2年も続けば、みんな、これに慣れてしまって、新北海道感覚が生まれるのだろうなあ。

旅をする

すすきのにあるおたる亭 うまいもの食べるには

ススキノにはとてつもない数のうまいものを食べさせる店があるのだが、グルメガイドに乗っているから良い店とも限らない。(個人的な感想ですよ)
ただリーズナブルなお値段で、良い食べ物が出てくる店はたいてい予約が難しいということになっている。
「おたる亭」は、そんな予約が取りにくいおすすめの店の一軒なのだ。(なぜすすきのでおたる?という疑問は横に置いておく)

基本的にこの店は鮨屋に近いと思うのだが、最近は鮨屋に行って居酒屋的に飲み屋使いして、結局スシを食べなかったなどという経験がある方もいるのではないか。札幌特有の現象とまでは言わないが、鮨屋で「大将お任せ」で行くと、魚料理が十種類近く出てきて(それは旨いから文句はないのだが)、そろそろ締めというタイミングで鮨が二、三巻出てくる。そしてデザートという札幌?ストロングスタイル。(東京の大将お任せコースはもう少し鮨が出る)
最近の鮨屋はそういうものだ、鮨が食べたいなら回転寿司に行けというのが札幌の真理らしい。もっとも、札幌の人気回転寿司店はレベルが高いので、一皿100円均一的簡易食ではなく、これは正しいと思う。

先付け

おたる亭は、その居酒屋的鮨店だと思って間違いないが、鮨以外の料理が幅広でまことによろしい。コース料理では最後に鮨が5−6巻出てくるが、追加も可能だし、そもそも鮨の前の品数に合わせてコース設定できる。自分の腹具合、鮨のキャパシティーを選べるということだ。実は鮨屋で鮨以外のつまみを頼むのが好きなのだが、意外と鮨屋はレパートリーが狭い。それが残念だった。この店ではその個人的課題が解決される。

すすきのには北海道料理を名乗る店も数多い。いわゆる大衆居酒屋系であれば、ホッケの開きから始まる魚介類、ラーメンサラダあたりが定番だろう。ただ、せっかく北海道に来て東京で食べられるようなものはね、という方々には「おたる亭」のメニューを参考にしてもらうと良いのではと思う。(これはいつでもある定番メニューではないので注意すること)

個人的おすすめは
1位 「蟹のほぐし身」 カニを食べるときに殻から身を取り出す手間がない。これは重要で、身をほじくっているうちに面倒になることが多い。
2位 「八角刺し」 白身の上品な魚だが、魚自体の見た目はかなりユニーク。
3位 生ガキ 厚岸産が有名だがサロマ産、函館周辺産など産地が増えてきて食べ比べも良い。
4位 真ダチ天ぷら 真鱈の白子の天ぷらは、絶品中の絶品。

日本酒も北海道産の種類が多い。北海道ラブラブの道民にも、観光や出張で札幌に来た内地の人にも、この一軒で北海道丸ごと的に楽しめる。まずはこちらで一献をオススメ。

一品料理のメニュー

ちなみに内地(本州付近の日本本国という意味でしょう)に対応するのは外地で、当時の北海道、樺太、満洲(現中国東北部)、台湾、朝鮮半島あたりを指していた。昭和初期は、北海道で本格的に開拓が始まって50年ほど。まだ本国扱いされない植民地的な段階だった。外縁植民地的な部分が敗戦で全てなくなったので、もはや「内地」は高齢者しか使わない死語でしょう。

食べ物レポート

札幌駅地下花まるで、遅めのランチ? 早めの一人飲み?

根室の鮨屋なので、なぜか年中ホヤが食べられる。ホヤは散々と仙台でうまいホヤを食べてきたが、根室のホヤは明らかに仙台のものより臭みが少ない。これはホヤが育つ海域の温度差から来るものだと思うが、ぎゅっと噛んだときの濃厚な味は仙台のものと甲乙付け難い。ただ、匂いだけは根室産の方が薄いと言うことだ。(まあ、ホヤなので薄いと言っても限度がある、ホヤ好きだけがわかる程度差かな)ひょっとするとホヤの種類が違うのかもしれないが未確認。(蝦夷ホヤとかおほーつくほおやとかいうのかなあ) 

根室のホヤ So Good!

ホヤを肴に日本酒の冷やを飲んでいるとランチが登場する。アツアツの味噌汁(かじか汁が望みだが運任せ)で胃袋を温め、茶碗蒸しをあてに酒を飲み、鮨を摘みながらの酒お代わり、そしてガリでフィニッシュと言う流れ。なんだか最近このパターンが多いが、札幌のオフの鉄板コースとも・・・。

大きい魚の味噌汁が、いちばんのお得かな。スシは普通にうまい。

個人的な見解で言えば、札幌の回転寿司はシャリ玉が大きめで、腹一杯寿司を食べたいと言うときにはとてつもなく満足度が高い。ただし、酒を飲みながらつまみたいと言う時は逆に厳しいかもしれない。この店は回転寿司系鮨屋なので、シャリ玉がちょっと大きいから、気になる人はシャリ玉小さめと注文すれば良い。けっこう女性客ではシャリ玉ちいさめの注文が多いようだ。

昼酒の背徳感に浸りながらランチセットで満足できる。札幌にいれば、こんな楽しみもあるのだよねと思いつつ、実は昼酒は隣にあるサッポロビールのビヤホールの方がレベル高いかも。

これはまた別の機会にでも。

食べ物レポート

ランチパックの話 その6

前回はヤマザキ対フジパンのマーケティング戦略の話をちょっとしたが、実は同系列のフジパンとロバパンも微妙な違いを見せる。
定番タマゴのサンドだが、どうやら季節的にパッケージのデザイン変更はするようで、「メリークリスマス」版が二社で違った商品を販売していることに気がついた。

フジパンは定番なのでウリスマスイラストの追加のみのようだが、ロバパンはミニサイズ化(4分割)もしている。ちなみに製造会社が異なる(フジパンとロバパンが表面に記載される)ので、パッケージデザイン自体は違ってもコスト的には変わりない。どちらの商品も「ごろっとタマゴでおいしい」のだから商品的に変わりはないのだろう。

このパッケージの差を「お互いに張り合っている」とみるかどうかは微妙だが、カットサイズが違うというのは明らかに販売戦略、顧客のニーズの読みが違うということなので、どちらの会社の製品が売れたのか比較してみたいところだ。両者ともデータ開示はしてくれないだろうけれど。

食べてみるとなんだか味がよくわからない

この「タマゴサンド」系は各社勢揃いのピーナッツサンドと同じ状態なのだが、スナックサンドのタマゴライン強化?としてなのか「オムハヤシ」が登場した。フジパンはタマゴファンにアタックすることにしたようだが、この結果はどうらるのだろう。ヤマザキが「オムライス」投入とか、ロバパンが「エッグ&シチュー」とか出してくれば、タマゴ戦争勃発だし、日糧製パンがまたまたの変化球で「オムナポリタン」でタマゴファンと焼きそばファンを同時攻略などという奇手に出てくるかもしれない。ランチパックタマゴ戦争勃発中なんて雑誌記事が出てこないものだろうか。

いやいや、毎月楽しませてくれるなあ、パン屋さんたちに感謝・・・。

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札幌の精力料理店 18禁なカオス

札幌では時々びっくりするような店があるのだが、ここもその一軒だ。肉料理の雄といえば良いのだろう。魚でいくなら個人的なおすすめは「テッチャン」だが、それはまた別の機会に。

さて暖簾にかかる店名の「大衆おっさんパラダイス」。これだけで、グッとくるのはそこそこ年齢がいった「おっさん」だからだろう。何やら入ってみたい気分にさせられるし、大衆というあたりで値段の安心感もある。そして看板を見上げててみれば「モツの朝立ち」だ。最近はやりのポリコレ的に言えば、極めて限界に近い怪しい表現だが、これは怪しい方に想像する方がおかしいと振り切るつもりだなと・・・。

おっさんパラダイスってすごいよね

店内に入りメニューを見ると、看板に全く偽りはない。モツ、内臓肉を中心とした、いわば肉料理屋であり、ホルモン焼きやもつ焼きと言った定番が並ぶ。その中で、どうやら一押しらしいのが「ガツサシ」なのだが、これには感嘆符しか出てこなかった。見た目の美しさ、これだけ白いガツをみたことがない。一口食べてみると、仕事の丁寧さがよくわかる。臭みもないが、それ以上に肉の柔らかさ(包丁の入れ方が素晴らしい)が口の中で堪能できる。これがガツという、コリコリ系の肉なのかという疑問しか出てこない。今まで食べたガツはなんだったのだろう。

マストアイテム ガツサシ

メニューにはモツ系料理が並ぶのだが、あえてつくねを頼んでみた。札幌で「つくね」といえば、この棒状の肉をいうのだが(多分)、昔は団子が串に刺さった物がつくねというのが主流派で、棒状つくね(ボッコつくねといった)は少数派だった。東京に行ったら団子のつくねが少数派だったのは不思議だ。まあ、このつくねが焼き鳥専門店のつくねよりうまいと思うのだ。もつ焼き屋でつくねに感動というのもどうしたものだろう。

ぼっこつくねとして高水準

普段はメニューの写真など撮らないのだが、この時は「次に来たとき何頼もう」と思い、ついつい記録してしまったのだが、なんと威力的で暴力的な魅力にあふれたメニューの数々。五香粉豚足など想像するだけで興奮する。レバのパテもおそらく並のフレンチ屋を超える水準だろう。

久しぶりの「あれも食べたい、これも食べたい状態」

と、メニューに興奮している横で、壁に鎮座?まします天狗様。店内にはあと4−5体、有難い天狗様がいろいろとありがたいお言葉をのたまっていらっしゃるのだが、どれもこれも、ポリコレ的発言で・・。正直言って女性同伴で来ると危険が危ない的な店なのだ。しかし、店内にはなぜか高齢的なカップルがちらほら。

箴言というしかない

この店でモツ料理を堪能した後はどのような活動を行われるのか邪推はしてみたが、個人的には「がんばれー」というしかないしね。人類の半分を構成する「オス族」には、嬉しいやら悲しいやら(心理的に)な様々な感情が湧き上がる素敵な店で、毎日満員になる繁盛ぶりらしい。
個人的にはカップルで来るのには向いてない店だと思う。
男一人でうまいものを食べにこよう。女性受け、インスタ映えしそうな野菜メニューはないがそれで良いのだ。

間違いなくガツさしは、世界が変わるほどのうまさだ。(個人的な見解です)

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山頭火 この店も老舗か・・・と思ってたら

札幌で昔は随分気に入って通っていた「山頭火」という旭川ラーメンがあり、ススキノの近くに店がある。この店がある場所は昔お気に入りのおでん屋があった。「愛飲酒多飲 江戸おでん」という店だった。その昔は薄野界隈に暖簾分けも含め数店あったが、今は全滅したようだ。醤油で真っ黒の出汁の中に浮かんでいるおでんに取り憑かれたのは大学生の頃だった。店名をつけたのは大学の教授だったと当時の親父さんから聞いたような気がする。だから、「山頭火」に行く時は、いつもその懐かしのおでん屋さんのことを思い出していたのだが。

おでんやはこの右隣の方にあった

当時は珍しかった豚骨スープのラーメンで、お店の押しメニューは塩だったが、醤油味が気に入っていたので、塩と醤油が半々くらいで頼んでいたような記憶がある。ここ数年行っていなかったのだが、昼飯にちょっとガツンとくるラーメン食べたいなと思い、混雑を嫌って早めに言ってみたのだが、思いの外空いていて拍子抜けした。

醤油ラーメンを注文し食べ始めてから若干違和感が・・・。スープが軽いというか、味が変わったような。確かに今風のスタイルに合わせたとして考えれば味が変わるのも店主の采配だから文句は言えない。決してまずいわけではなく、普通に完食したが、妙に残る違和感というか、昔の方が好きだったなあみたいな感想。

話はここで終わらずに続きがある。それは地下鉄に乗ろうとホームで待っている時だった。

(続く)

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ランチパックの話 その5・・・まだまだ続く

またこの話かということにもなりそうだが、もうしばらく続く予定。
さて、元祖フジパンの製品を後追いしたヤマザキのランチパックだが、テレビコマーシャルもやっているので知名度はランチパックの方がありそうだが、同じフレーバーでは「ピーナッツ」が主導権争いを続けている。(と断定)フレーバー争いでは、他にタマゴとかツナとか、いわゆる定番系の他に苺ジャムとかチョコレートも、そっくりさんで争っている感じがする。
では、商標登録等の知的財産権は横に置いておいて、あれまあという似たものを比べてみよう、その1ということで。

スナックサンド「やきそば&辛子マヨ」
「ランチパック「ソース焼きそば&マヨネーズ」
この微妙な張り合い感が素晴らしい。特に「〇〇と△△」ではなく「〇〇&△△」と両者とも「&」を使うあたりが、ばちばち火花が飛んでますねえ。
おまけにランチパックは新発売ですから、ヤマザキがフジパンの後追いで追撃戦を挑んだということでしょう。うーん、これぞ資本主義の権化たるフォロワー戦略、それも業界ナンバーワンがやるフォロワー戦略ですから山崎のN「O1マーケティング戦略」は万全と言えるでしょうねえ。これをフジパンが迎撃するには、尽きることない新製品投入でなんとか振り切るしかないのだが、二番手がやる戦略としては体力消耗が激しいので、下作となる可能性が高い。
味はというと、これも目隠しされればわからないのではないか。ソースの味が薄めというかマイルドなため余計そう感じる。

後追いの強さだ

その「新商品連続投入・・・2位では苦しいんです戦略」の典型例として、スナックサンド「サバカレー」があると思うが(個人的には好みでありますよ)、ランチパックはこれを追い落とすべく「サバマヨ」投入し、おまけにパンを白から茶に帰るという荒技で対抗。(業界一位のマウント型二番手潰し手法だな)

サバは健康志向のタンパク質なのでメンチカツなどよりウケが良いか?

いやいやえげつない業界ナンバー1とナンバー2の戦いです。ところが、フジパンが取るべき戦略は、日糧パンがちゃっかりやっていました。ごぼうサラダをサンドしたヘルシー系で、おまけに同胞たるヤマザキは対抗製品を投入しない。これぞナンバー3・4が取るべき差別化、石塚、ニッチ戦略の典型。

甘くもなく肉系でもない別路線は「アリ」なのだ
個人的には好みでありますよ

なんとも目立たない地味な戦争が、パン業界のそれまた一部で熾烈に繰り広げられているのを発見してしまったので、この話はまだまだ続きますよ。
しかしマーケティングの教科書に載せたいくらいの戦いっぷりだなあ。

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ホルモン焼きの楽しみ 札幌でホルモン

ホルモン焼きという食べ物は、一応全国区なのだと思っていたが、札幌的進化を遂げた名店がいくつかあるようで、狸小路の端っこにあった「炭屋」がその典型だろう。そこそこ広い店内が煙でモクモクと霞んでいるな中、夏は冷房も効かないような店で人間燻製状態になりながら食べるものだと思い込んでいた。

網焼きはホルモンの原点だ

たまたま見つけたススキの近くので、肉屋がやっているホルモン屋に入ってみたら、煙が見当たらない。とてつもない吸引力で煙はこもらない最新設備のようだ。ただあまりに吸引力がすごすぎて暖房の効きが悪く、冬場だと寒いくらいだった。
直火のガスで焼くホルモン焼きはなつかしい。ただ、注文はタブレットなので懐かしがってばかりでもない。

ホルモントレバーとタンを注文し、あぶり始める。肉が丸く反り返り、表面に肉汁が溢れてくる。くるっと裏返し、程よくソリが戻ったら食べごろだ。焼肉は何度も裏表を返しては、肉汁が、うまみが全部流れ出すので、一回だけ裏返せと遠い昔に焼肉奉行様に教わった。ただ、この教えを知らない人は焦げるのが嫌なのか、一枚の肉を丹念に10回でも20回でも返していく。残念ながら、こういう方とは焼肉にはご一緒しないことにしている。
焼肉奉行の教えを伝道しようとすると、たいていはひどい諍いになるので、何も語ることはしない。飲み会をやるならスシでも鍋でもいいじゃないかということだ。焼肉は一人で自分の食べたいペースで食するのが良いと、最近では思うようになった。

ホルモンは味付け勝負だ

あとは焼肉の心の友としてキムチと冷麺があるのだが、キムチは実に店によってばらつきがあり信用できないことが多い。というか、美味いキムチに巡り合うのは、これまた何度の高い挑戦だ。そもそも、発酵が進んだ濃い味キムチと浅漬け風のあっさりキムチで、好みが分かれるのだが、だいたい世間の趨勢はあっさり系で、これが好みと合わない。残念だ。
そこで、あまり店によってブレのないダイコン系を選ぶ。カクテキ食べたいと韓国の知り合いに言ったら「カ・ッ・ッ・トゥーウゥ・ギ」(と聞こえたのだが)と発音を矯正指導されたのを、今でも思い出し時々笑ってしまう。発音はともかく、韓国で食べたおいしいカクテキはあまり発酵の進んでいないあっさり系だった。

「カ・ッ・ッ・トゥーウゥ・ギ」

韓国で食べた冷麺は、「日本の本場・盛岡冷麺」とは似ているが違う食べ物だった。というか、盛岡冷麺がアレンジ品なのだね。個人的な好き嫌いで言えば、盛岡の方が好みだが、本場ものの冷麺も捨てがたい。(ただし、相当薄味だが)焼肉を食べる時は白ごはんというガッツリ系の男子が多いが、ホルモン食べる時は白ごはんはいらないかな。まあ、これも個人的な嗜好なので押し付けはしないが。


あと札幌独自の「ラム肉」が一番高い(牛より高い)というのも、ちょっとステキだ。

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新宿の老舗で飲む 珈穂音(かぽね)

昔から気になっていた店が、新宿紀伊国屋書店の地下レストラン街にあった。お食事どころと言いながら居酒屋で、夕方5時過ぎにはいつも満席で入れる余地もないと言う感想を抱きながら20年以上たってしまって、気がついたら閉店していた。その後はラーメン屋になってしまった。一度でいいから入ってみたかったなあと後悔していたら、なんと新宿の片隅に移転してましたと言う看板を見つけ、20年越しの望みを叶えられた。移転先は席数も増え、夕方でも予約なしでもふらりとはいれそうだ。

様式美は大切だと思う、お通しの出し方

酒を注文するとお通しが出てくるのだが、これがちょっと素敵だ。一口サイズの突き出しが四品と言う感じか。そうとうな昔だが金沢の魚屋がやっていた居酒屋で。こんな簡易のお通しが出て感動した記憶がある。その店は、従業員が「今日はこれがうまいよ」と言って注文も取らずに料理がテーブルに7−8品並ぶのだが、これがどれもうまくて感動した。なんとなくお通しを見て、その金沢の店を思い出したのだが、メニューを見て注文しなければ何も出てこない出てこない当たり前の東京スタイルだった。

どじょうは夏に食べたいが・・・。

年末に近い時期だったので、何かそれっぽいものをとメニューを見ていたら、全く季節に関係ない「どじょうの柳川鍋」に惹かれてしまい注文。ぐつぐついっている鍋を一人で食べるのもさすがに遠慮して同行者に勧めてみた。どじょうは苦手な人が多いので断るかと思ったら、「おー。うまそう」とガバッと食べられた。うーん、同行者には次回はどじょうとかうなぎのような長い魚が嫌いな人をえらぶことにしよう。

なぜか鮨屋で食べるよりうまいマグロ?

続いて、本マグロの山かけも注文。この辺り(どじょうにマグロ)はお江戸的なラインアップだが、お店も妙に地方発の食材を提供していないので、東京のうまいもの系で注文するのが良さそうだ。刺身で食べた方がよさそうなうまいマグロ赤身を長芋を絡めて食べると、なんだかとんでもない贅沢をしている気分がしてきた。料理の定石を守った品物が、なんと言ってもうまいものだと再確認。

この後、気がむくままに日本酒を何種類か試して撤収したが、事前に調べてきて絶対食べたいと思っていた「ドライカレー」を食べ損なってしまった。
次回は締めがドライカレーで決め打ちのツアーを企むことにする。
こんな店に来るたびに、世界にはまだまだ経験したことのない、おいしいもの(珍しいものではない、定番の)があるのだなと思い知らされる。