書評・映像評

ナイト&マジック アニメ版

突然ですが、アニメを含めた映像関連の感想文を書き始めることにした。

誰でも見ているような新作ではなく、ちょっと古くても癖のある作品をぼちぼちと取り上げてみたい。画像はアマゾンの注文画面からリンクを貼っているので、興味がある方はそちらを参照いただきたい。なお、アフィリエイトではないので、購入をおすすめしているわけではない。

ナイト&マジック BDカバー by amazon

 異世界転生して巨大ロボット(モビルスーツ)を作る話。物理法則ではなく魔法の支配する世界での超科学的展開で王国と騎士と魔獣がいる。かいつまんで言えばこういう話で、遡ればこれの原型は「聖戦士ダンバイン」だろう。
 ノベライズされた「リーンの騎士」では、話が余計ややこしくなり収斂しないという富野的破綻ぶりだった。現世から転生された様々な国の人間が、何らかの力を持ったまま戦争に突入するという、ファンタジー版機動戦士ガンダムだった。出来としては「不作」であったと記憶している。
 富野作品はダイターン3以降ダメになるばかりだったというのが自分なりの評価だ。機動戦士ガンダムで良かったのは、ミノフスキー粒子という仮想物理によるリアルっぽいロボット世界の実装と、シャーという主人公より目立つ副主人公を造形したことだけ。

 転生もので、おまけにロボットの作動原理が魔法なので、当然リアル感はない。スーパーロボット系の展開であり、主人公は気の毒なくらい頭が良いのに人間関係に対する機微はない。そのくせ、国家的な陰謀とか政治的諍いについては妙に推理力が働く。そのため、主人公の周りの登場人物は、ある意味巻き込まれ型で、なし崩しに大型ロボットの開発と運用に携わることになる。
 あまり人が死ぬこともなく明るい調子で話は進むが、後半で登場する悪者の敵キャラは、少年ジャンプ的な改心をすることで味方になることもなく、サクサクと死んでいくところは現代的なアレンジということか。「悪は悪で滅びるが良い」ということなのだろう。
 ストーリー展開上は悪者=改心=いいものとなると新キャラを作らなくて良いので、製作者的には楽なのかもしれないが、悪者が憎々しいキャラであればあるほど、主人公たちへの感情移入が増す。そして、悪者はさっさと滅ぼされてしまい消え去ってしまえと思う、「見るもの」の期待を裏切るのが、悪党改心パターンなのだ。
 そろそろこの少年ジャンプ的な世界観、「結局のところ本当に悪い奴はいないのだから、拳を通して理解できるはず by ルフィ」的なストーリー展開が、古くなってきているということだと思う。悪役ギャラは使い捨ての時代になったということになるか。

 このラノベの世界というものは、活字(原作本)、絵(コミカライズされた別の解釈)、動画(アニメーション化され音や動き情報が付加されたもの)となるとそれぞれが微妙に異なる独立したコンテンツになるわけで、一番表現の自由度が高いのが活字、逆に強い制約を受けるのが動画となる。そのどれを良しとするかは「見るもの」の好みでしかないが、ことロボット物に関してだけは、動画が良い。ロボット物には、主人公の心理描写や敵役の事情説明などはいらないのだ。
 ただただ、人の見ることのできない角度からのロボットの戦闘・格闘が見たいだけなので、宇宙戦艦の艦隊機動戦など登場する必要もない。艦隊機動戦をやりたがる人はガンダムやヤマトの悪影響を受けている。
 その論点(宇宙の格闘戦)からいうと、画期的でメルクマールだったのが、ガンダム1stと、超時空要塞マクロスであり、リアル系(一見物理法則どうりに見える)ロボットアニメだ。物理法則など無視したファンタジーな動きをするのが巨大ロボットが足や背中に背負った噴射装置で空を飛ぶスーパー系で、しばしば合体もする。リアル系もスーパー系も、まあ、好みの問題だ。そして、次第に主人公が人間関係に悩み、社会の矛盾に苦悩し、復讐することの無情さに気付かされるようになると、まあ実につまらない猿芝居になっていく。(どれがそうだとは言わないが、後期富野作品はみんなその傾向にある)

 この話は、ただただ明るい主人公(ロボット作りたいというたった一つの動機)が、悪い奴をやっつけながら、周りの人間を巻き込むという、屈折要素と裏表がない話なので、それはそれは爽快感がある。話のテンポも早いので、ロボット好きな人にはオススメの小品だろう。

今後は、不定期に書評なども合わせてアップ予定

旅をする

旅をするという事 看板や石碑や・・

これまで随分と旅をしてきた。旅をしたいから、旅ができる仕事をしてきたと言っても良いくらいだろうと思う。これまでで一番遠いところは、メキシコのリゾート地 カンクーン。成田からほぼ1日かかる。それ以外では、成田からの直行便で行けるとことが大半だったので、それほど遠いぞと思うことはなかった。ただ、辺境、僻地にきたぞと感じたことはある。デンマーク王国の半島部にある工場を視察に行った時、バイキングはこういうところに住んでいたのねと納得する光景だった。モスクワ空港もあまりにも暗くて、停電しているのかと思ったが、それが平常だとのこと。あかりの感覚が違うと悟った。最果て感が最高だったのは、アメリカ合衆国ネブラスカ州のコーン畑。フィールドオブドリームズの世界だった。小型機で行ったので、低空を飛ぶのだが、1時間ずっとコーン畑の上を飛んでいた。

ただ、遠いところはに行くことだけが旅ではなさそうだ。うちから歩いて5分でも旅の感慨はある。ちなみに、車で5分で新田義貞の合戦跡地に行ける。

士道館の石碑は家から5分の場所にある。極真空手のエースだった方の道場があるが、今ではキックボクシングジムになっている。同年輩の少年コミックに読みふけっていたジジイには懐かしい名前だろう。なんと言うか、ツワモノどもの夢のあと的な気配が濃厚に漂うが、跡地ではないのでね・・・。

日本最南端の駅の後ろにそびえるのが開聞岳で、水面から一気に立ち上がる山容は、すごいの一言に尽きる。山の方に向かって車を走らせるとどんどん見上げる角度が高くなる。北海道の要諦さんも似たように平面から立ち上がるので、近ずくとすごいと感ずるが、凄さでいえばこちらの方が上だろう。鹿児島でいえば桜島もすごいが、美しさでいえば開聞岳だと思う。

城巡りをすると学習することが多い。城の保存は地方自治体が行なっていることが多いのだが、実は展示内容が意外と足りない。下手をすると城の説明より、周りの昆虫や魚の説明が多いこともある。おそらく「軍」「戦闘」に関わることが教育委員会のタブーになっているのだろう。しかしだ、人類はその発生以来、おそらく2万年以上も戦争絵押し続けてきて、今現在でもどこかの国で戦争は起きている。その事実を否定しても仕方ないし、戦争は無くならない。何が起きたかを学んで、それをやめるというステップなしでは、ダチョウと同じだ。(ダチョウが怖いものがくると、地面の穴に頭を突っ込んでみないふりをするという、本当かな?)
怖いものは見たくないでは対応も対策もできないと思うのだが。(ライオンが来たら、逃げるか戦うかどちらしかない。地面に頭を突っ込んでいたら、ただ食われるだけだと思うが)
八王子城の掲示物もそういった類いのものだった。北条氏、関東防衛の要の城だったのに、そして防衛戦に失敗した城でもあり、学ぶことは多いはずなんだがなあ)

道の駅は、日本全国で1000を超えるそうだ。町おこしの切り札として使われることも多いし、最近は地域活性化の温泉とケアセンター併設の市場みたいな作りが多い。幹線道路沿いにあることもあれば、なんでこんな場所と言うわざわざ寄り道しなければいけないような場所もある。高速道路のサービスエリアの補完として作られていたりするので、設備もしっかりしているし。トイレの清掃なども管理面では目をみはる進化をしている。この高知県中土佐町の道の駅は、向かいが港で「海の駅」になっている。海の幸、山の幸の販売所もあるので、休憩するには良いところだ。高知県の海沿いに走ると実に気持ちの良い景色が広がるが、休憩場所としての道の駅は実に楽しみだ。関東圏の道の駅は全制覇したので、現在は西国巡り進行中。

日帰りで電車の旅というのも良いものだ。ここ一年ぐらいは秩父によく行っていた。うちから電車で片道500円、1時間の旅。駅を降りて町の中を散歩して回る、ランチにはちょっと珍しいものをいただきましょう的な小さな旅になる。秩父市街のお店周りをする中でも、このパリー食堂の暖簾は、秩父第一、屈指の名品だ。料理もなかなかの代物だし、すぐ近くには秩父神社もあるし、昔栄えていた時代の秩父の栄光の残り香と言うところか。
秩父といえば、武甲山だが、秩父市街のこの辺りからはまさしく目の前にそそり立つ、その異様な山容は記憶に強制的に刷り込まれるような印象の強さがある。その武甲山にも負けない、パリー食堂のインパクト、凄すぎるなあ。

やはり旅の記憶は写真で補強だ。それも看板がよろしいようで。

旅をする

今年行ったところの看板 札幌・山形・仙台・内房

札幌では味噌ラーメン発祥の地、三平の暖簾。

山形市で居酒屋 山形フード満載。

山形県北部の名品 冷たい鳥そばの人気店 色は本店

東京渋谷 井の頭線脇の狭い小路で 長崎飯店はちゃんぽんが有名?

仙台駅前 アーケードの裏道にある ワインと焼き鳥の店 絶対おっさんを拒絶している

仙台駅東口のはずれ パルコ2の裏側 おさんしかいない立ち飲み屋 昼は立ち食い蕎麦屋

仙台名物横丁の飲み屋 文化横丁 餃子の名店 八仙 正しくは中華料理屋だが餃子注文率100%

千葉内房 道の駅保田小学校 食堂室?と言いたい、中華料理屋。 金八先生いますか?

旅の記録が簡単にできるようになったことはありがたいことだ。そして写真というか画像は、兎にも角にも記憶喚起力がすごいので、何百字書き連ねるよりも、記憶を呼び覚ますには向いている。

ただ、問題点は例えばラーメンの写真で店を思い出すのはむずかしいが、看板の写真でラーメンを思い出すことはできるという非対称的な記憶だということだ。だから、ラーメンと看板をセットで写真に撮っておくのが望ましい。更に言えば、駅名地名看板→店名看板→商品写真という三昧セットがもっとよろしいということに最近になって気がついた。記憶力の衰えを、デジタル記録という外部記憶装置で補う。うーん、これはサイボーグ化の第一歩だなぁ。

食べ物レポート

オムライスレポート 日本全国あちこちで

昔々、まだ日本のどこにもファミレスなんてものが存在しなかった頃、ご馳走といえば町の食堂で食べるオムライスだった。カツ丼とざるそばとラーメンが注文できるなんでもありの食堂で、オムライスはキラキラ輝くご馳走だった。だから、どうかで食事をという時にメニューにオムライスを見つけると、無条件で、反射的にオムライスを注文してしまう。今日はエビフライにするぞと意気込んで入った店でも、オムライスがあればへなへなと決心は鈍り、お腹の空き具合を見ながら、まずオムライスをちゅうもして、恐る恐る、あるいは渋々とエビフライを注文するかどうか迷う羽目になる。それくらい、オムライスは魅力的だ。

美しいオムライス、メンチを追加

最近めっきり減ってしまった町の洋食屋だが、池袋のジュンク堂の裏手にひっそりとあるキッチンABC。ここのオムライスはすっきり細身だ。中野チキンライスもあっさり目で、おまけにチキンも少なめなので、まるでケチャップライスだが、やはりオムライスはいつ食べてもうまい。なぜか味噌汁がついてくるが、それよりおメンチカツとか単品一個で追加できるの嬉しい。本当はこの日もミックスフライにするか生姜焼きにするか迷っていたのに、メニューのオムライスを発見して注文を変更、悔しまぎれにメンチを追加したので、オムライスのセットだったわけではない。

池袋東口の南外れ、ジュンク堂の隣

洋食屋の佇まいってのはこういう感じだろう、明るい店頭で、自転車が店の前に置いてあって。サラリーマンや工事のおっちゃん達や学生が入り乱れてご飯食べてる感じが良いなあ。人形町のキラクもコンない感じだったけど、おねガンはレストラン並みだからちょっと厳しいような記憶がある。ここはまさに大衆価格だ。

高知 葉牡丹のオムライス

高知の居酒屋の名店、葉牡丹はなぜか飯ものが充実している。締めにオムライス食べる親父はいるのかなと思っていたが、自分で締めをオムライスにしてしまった。実はこの葉牡丹、どうも若いと金に使っていた親父が、家族を連れてあるいは孫を連れて食事に来るらしい。だから、オムライスとか中華飯とか、飲み屋の締めにふさわしくない豪速球の飯メニューがあるのだろう。ここのオムライスはチキン大目、バターの香りがする本格派だが、何より福神漬けがついているのが正統町の食堂感があって良いなあと思う。オムライスにドミグラソースなんて、ちゃんちゃらおかしいと思えばおっちゃんの証拠だとは思うが、何は無くとも真っ赤なケチャップだ。それ以外はオムライスとは言いたくない。(ちなみに卵もペラペラの卵焼きがよくで、ふわっとトロッとした半熟のオムレツ風は勘弁してくれだ)

秩父 パリー食堂のオムライス

秩父に今でも生き残るパリー食堂は、町の食堂界ではティラノサウルス・レックスに匹敵する生き残りの長老だろう。店の中は暗いし、店番のおじちゃんはなんだか動作も遅く、思わず大丈夫かなと心配になる。ところが、どうやらその動作ののんびりしたおっちゃんがフライパンを振っているらしく、フライパンの威勢の良い音が聞こえてきてびっくり、出てきたオムライスを見てまたびっくり。なんだか、昔の贅沢なオムライスってのはこういうやつだったのではないかとか、秩父の町の人たちは随分金回りが良かったんだなとか、色々考えさせられた。何と言ってもサラダについてくる、メロンとバナナ。こいつは随分贅沢だ、オムライスにサラダがワンプレートで乗ってくるのも洒落ている。そして、そのゴージャスなオムライス感をばちっと叩き潰すのが、コップに入ったスプーン。そうイエア、昔はナプキンにスプーンを包むなんて洒落たことはしていなかった。みんなコップの中にスプーンやフォークを突っ込んでいたのどうしてだろう。

おたる水族館 オムライス

最後は、愛してやまないおたる水族館のオムライス。これは亀の形なのだよね。尻尾がエビフライ、ドミグラソースを海に見立てている、お子様ランチ風雨のオムライス。ただ、この水族館併設レストランは、小樽でも老舗の洋食屋が運営しているので、実は腕は確かなものだ。蕎麦屋ラーメンも一緒に売っているから、明らかに町の食堂の末裔といえる。これも正統オムライス一族の入れてあげなければ。チキンライスは甘めの味付けだし、ドミグラソースで食べるので養殖感たっぷり。洋食好きの人はこれだけ食べるためにおたる水族館に行く価値はあるかも。

オムライスを求めて旅をすることはないが、旅先でオムライスを食べることは多い

食べ物レポート

B級の勧め 札幌の周りのあちこち

餃子の「みよしの」は、旨いのか??

札幌の超ローカルチェーン みよしの

札幌にしかないといえば、札幌人はお約束のようにびっくりする「餃子や」がある。みよしのという。昔々は地下鉄駅そばにカウンターだけの小さな店を出していた。いつの間にか、幹線道路にお店を構えるファミレスのようなチェーン店になっていた。ただし、駐車場が狭かったりするので、昼時にはめちゃめちゃ混んでいることもある。

カレーに餃子のセット

そのみよしののメニューの二本柱といえば、ぎょ王座とカレー。餃子は札幌のスーパの冷蔵食品売り場であればどこでも売られているメジャーな商品だが、いつの間にかカレーが勢力を増してきたらしい。店内でも餃子を頼むより、カレーの注文の方が多いような気がする。久しぶりに注文するので、ちょっと奮発して餃子定食にカレーを追加してみた。

こうすれば合体コンボ 餃子カレー

カレーの上に餃子を3個載せてみる。これが超有名な看板メニュー、餃子カレーだ。学生時代は金があるときはこれを頼んでいた。金がないときは、餃子の乗っていないプレーンカレー(その名もびっくりカレー、安いかrびっくりなのか、カレーに具が全く入っていないからびっくりなのか、いまだにわかっていない。ちなみに、今はびっくりカレーという商品はない)と注文品は決まっていた。餃子定食あh食べた記憶がない。そして、何年振りかに食べたみよしの餃子カレーは、やはりいつもと同じ感想だった。こんな味だったけ? もっとうまかったのでは?

ようするに自分の記憶の中ではみよしのは常に美化されているので、現実を味わうと落胆する。弁解するが、みよしの餃子はまずくはない、普通にうまい。ただ、記憶の中では超絶に美味いことになっているので、tzベルたびにちょっと現実を思い知らされる悲しい経験となるのだ。毎週のように食べてる現地の札幌の人には、こんな思いはないだろうね。

昭和中期のラーメン ニンニクがついてました

正統派札幌ラーメンの後継者 新十津川ドライブイン? くじら

北海道は人口200万人の大都市札幌と、それ以外の300万人が住む中小都市の集合体だ。だから、札幌を出ると、旭川や帯広といった中核都市でも、それなりにのんびりした地方都市の気配になる。旭川や帯広は九州や東北でいえば立派な県庁所在地級の都市なのだが、のんびり感はだいぶ強い。そして、その地日宇土市よりもう一回り、ふたまわり小さな町では、まるで50年くらい時間が止まったままと言いたいレストラン?や食堂が生き残っている。札幌ではもはや食べることが出来ないというオールドファッションなラーメンが生き延びているのだ。新十津川(札幌から車で2時間弱)のドライブインで遭遇したのは、昭和40年代のラーメン。これに「のの字」が書かれたナルトと、オフが乗っていれば完璧だった。一番すごいのは、トレイにラーメンと一緒に乗せられてきたおろしニンニク。確かに昔はこれが標準装備だったなあと思い起こし、今日は誰とも会わないしということでたっぷりニンニクを入れて食べた醤油ラーメンは、北海道の昭和の味だった。(個人的な記憶に基づく感想です・・・)

カレーラーメン 味の大王は 残念なことになっていた

元祖カレーラーメン  味の大王

どうもここ数年間に相当テレビで紹介されたらしく、やたら観光客が来るようになっている「味の大王」は、もともと街道筋にある辺鄙な場所だったから、車で得意先を回る営業マンとか配送途中のドライバーとか、ようはそんな人たちの食堂的な店だった。ところが、観光客がレンタカーで押し寄せるようになり、当然大口注文が増えて、厨房が大変になっていたのはよくわかる。だから、大型テーブルを入れて大人数グループに対応したのは理解できる。セルフサービスで、できたら取りに来いというのも諦める。しかしだ、いっぺんに十人前の麺を茹でるのはやめてくれ。麺を茹で上げてから丼に移すまでに時間がかかり、スpーぷを入れるタイミングまでに時間が経つと、麺は固まって団子になる。カウンターにトレイが10枚並んだ時に嫌な予感がしたが、予想的中。最初の方の注文だったので、スープの中で麺が固まっていた。もう二度と来るものかと思う。昼のピークを外して来てもこのザマだ。どうして、オペレーションを苦¥のように崩すのだろう。別に北海道に限らないが、繁盛店が人気を落としてダメになっていくのは、いつもこんな「客を舐めた真似」をするようになるからだ。なぜ繁盛店がいつまでも繁盛店でいられるのか、「味の三平」「すみれ」などの息の長い繁盛店を見学してこいと言いたい。そしてラーメン横丁のラーメン屋が、どうしてあんなに簡単に代替わりするのかも考える必要がある。

この店に行って良い時間は夕方3時4時とか、他に誰も客がいないような時間しかないようだ。

サッポロクラシックはエビスビールよりうまいか

千歳空港で、サッポロクラシック

北海道に行くとサッポロクラシックしか飲まない。いわゆるプレミアムビールの草分けだと思うが、なんとも言えずにうまい。プレモルほど香りが強いわけではない。微妙に味が強いのは確かだが、恵比寿ほど主張している気もしない。札幌黒生と比べて飲むと、その強さは際立つが、別に毎度毎度のみっ比べる必要もない。サッポロクラシックの缶ビールを買って来て、東京で飲むとなぜかそのうまさが半減するのは、一体どういうわけだろうか。湿度と気温の関係ではとも思うが、冬でも同じ現象になるので。おそらく気分的なものなのだろう。あー。またクラシックが飲みたくなってきた。

食べ物レポート

仙台で美味いもの 2軒目

グリルボンテンは、やはり美味い

たぬき豆腐

仙台の肉居酒屋、グリルぼんてん GBは、大変好みの居酒屋で、魚居酒屋に飽きたらここにくることにしている。肉メニューはハンバーグとステーキとシンプルなのだが、つまみがうまい。ポテサばはポテトサラダの上にしめさばが載っている。これをちびちび食べながら、赤ワインを飲む。満足度が高い。その昔、イギリスのパブでニシンのマリーネとポテトを食べた時もこんな感じだった。うまいものだ。

たぬき豆腐

冷たいたぬきうどんから、うどんを抜き豆腐を入れたらできあがりとなる、たぬき豆腐。これは夏のつまみとしては絶品だ。狸の代わりに狐やムジナ豆腐が食べてみたいと思わせる。味の決め手は出汁が強く効いたつゆにある。個人的に作ってもらいたいものが、カレー鴨南蛮豆腐だ。うまいと思うんだけどな、カレーなソース・・・。

メキシカンソースのハンバーグ

そして、辛めのメキシカンソースがのったおつまみハンバーグ。肉が粗切りで、軟骨が混じっているので歯ごたえがある。ガストのハンバーグで酒を飲む気はしないが、ここのハンバーグは赤ワインをぐびぐび飲みながら食べるのに向いている。味が強いので、酒を合うのだろう。付け合わせのペンネはたっぷりと量があり、これに醤油をかけて食べると、酒のつまみに良い。トマト味のイタリアンソースも好みだが、やはり辛めのサルサっていうか、ハラペーニョが良いに良いようだ。

仙台地下鉄 南北線八乙女駅近く 十割蕎麦のかんばんがある

仙台八乙女 十割蕎麦

仙台には蕎麦屋が多い。隣の山形県がそばの名産地ということも理由の一つだとは思うが、郊外型の蕎麦屋はどこもいつでも混雑している。そして、よく行くお気に位入りの蕎麦屋の看板には、なんと店名が載っていない。十割蕎麦、と威張って書いてあるが。確かに、これはこれで良いのかもしれない。この店は「八乙女庵」という。

八乙女庵 もりそば、天ぷら付き

もりそばには2種類あり、白くてツルツルと食べる更科と、モブモブと噛みしめる太麺の田舎蕎麦だ。どちらもうまいので、その日の気分で決める。200円足すと、天ぷらがセットになる。天ざるとどう違うのか定かではないが、多分、エビ天の本数が増えるか、エビが大きくなるかの違いだろうと踏んでいる。十割蕎麦は本当に旨い、行列ができる繁盛店なのはよくわかる。仙台市内にはまだまだ何店も十割蕎麦の店があるのだが、ここがイチオシだ。つゆの強さが違う、そばに負けない強さが大事だ。

シチのカフェのピザ

仙台の北のはずれ シチのカフェのシーフードピザ

仙台から車で30分くらい、塩釜の手前の町にある小さなカフェ、海の駅のそばの海岸沿いにある小洒落た店だ。大きく開いた店内の窓からは、晴れた日には松島が見える。良いロケーションとあって、女性客がわんさかと押し寄せている。平日なのに客席は満席になっている。石釜で焼いたナポリ風ピザが人気らしいが、ピザを焼く腕前はもう一息磨かなければね。これでは、商品としては今ひとつという評価になる。手前右側がかろうじて合格点が出せそうなヒョウ柄だが、食べてみると焼きが甘いんだなあ。まあ、女性に人気があるのだし、ピザは1000枚焼けば誰でも上手になるから、頑張って修行してくれたまえ。

仙台のうまいものやは街のあちこちに点在している

食べ物レポート

仙台で美味いもの

丸特漁業部はうまい

丸得漁業部で夏牡蠣をぜいたくに

仙台の魚居酒屋といえば、ここだと思い込んでいる。夏なのに牡蠣を食うのはなかなか珍しい機会だが、東北・北海道ではそこそこ食べることができる。この時期の牡蠣は、なんだかすごく悪いことをしているような気がする。背徳の食べ物だ。だから、一個だけにする。できれば二個三個と食べたいのを我慢することで、贖罪するのだ。

ウマズラのお造り 贅沢一人占め

白身の魚をお造りにしてもらう。肝和えにできるように、肝別添というのが嬉しい。たっぷり醤油をかけ、肝をぐりぐりすりつぶす。これだけ食べてもうまいが、刺身につけて食べれば、極上の味になる。普通であれば、この1匹を2ー3人で分け合うのだろうが、独り占め、独占するのは快感。白身なので食べ飽きない、油が嫌になったりしない。うまいもの食べたい時は、ボッチメシに限るのではないかと思う。そもそも自分がうまいと思うものを同行者がうまいというかどうかも賭だし、相手の機嫌をとりながら、お味はどうかななどと聞くのも面倒臭い。断固一人飯派で行こう。

イカの耳の唐揚げ

以下の耳の唐揚げって、なんだか余り物の再生利用みたいな気がしたが、これが結構好みであった。胴体の肉厚な部分の唐揚げ、イカリングも好きだが、ペラペラの耳を上げると、適度な歯触りと歯ごたえが病みつきになる。これも独り占めで満足。ただし、一人飯に問題があるとすれば、胃袋の容量に限りがあるので、何種類も食べることは難しい。だから、余計に選択は慎重にする必要がある・・・はずだ。

京都生まれで秋田発 末廣本店 改装完了

夜は大行列 末廣

なんというか、いさぎよい看板でありますね。ラーメン屋ということが一目でわかる。のれんにある新福菜館(京都)で修行した店主が秋田で開店した中華蕎麦屋が、今や東北地方に全面展開している。仙台は街中に二店ある。カウンターだけの小さな店なので、夜はいつでも行列が絶えない。しばらく改装してお休みだったが、気がついたらいつの間にか開店していた。店の前を通りかかったら、なんと行列なしなのでふらふらと入った。しかし、それはたまたまラッキーだっただけで、食べ終わって外に出たらすごい行列になっていた。何ごともタイミングということだな。

醤油ラーメン これが素の状態

このストロングスタイル?なラーメン、色気が全くないのだが、長ネギが乗せ放題なので、自分でトッピングする。一度食べると、かなりの確率でやみつきになると思う。スープの味は濃いがしょっぱくはない。冬に食べればしみじみうまい、夏に食べてもがっつりうまい。東北勢、お気に入りのラーメン。

仙台は大都市だけあって、あちこちにうまいものの店があるが、収納力が足りずに行列が多いような気がする。

食べ物レポート

7月の粗食 その2

今月のチェーン店の新作試食は、それなりにはずれを引いてしまった

外食チェーン店では、夏休み前の7月にだいたい新製品が投入されるもので、夏というキーワードで辛いものを出すというのはド定番。それに子供向け新作を合わせて、夏休みのファミリー需要狙いが定石と言うもの。最近すっかりポピュラーになった感のある酸辣湯麺はどこでもチャレンジするメニューだろう。

幸楽苑はどうなったのだろう 辛くない酸辣湯麺

幸楽苑の酸辣湯麺

ラーメンチェーンとしては最大手にはいる幸楽苑。時々、狂ったとしか思えない新製品を投入する癖がある。そしてなかなか定番化できるほどのヒット作が出ない、スープをいじってみたり、ご当地ラーメンを入れてみたり、あれやこれややっても看板商品不在というか4番バッター不在なのが、いけないのではと外から見ていて思うのだ。金沢の8番ラーメンや一蘭の豚骨ラーメンのような旗印となる商品、看板商品を作らないとねえ。日高屋のように、看板商品不在を言い切るのも戦略としてはありだけれど、彼らはすでに駅前居酒屋*ラーメン付きに返信しているから。

この夏の新製品、酸辣湯麺はありこちのラーメン屋で絶賛投入中の準定番と言えるだろう。酸辣湯麺と言えば、赤坂 榮林か四川飯店か。ただし、酸味が強く参照がたっぷりというのが約束事であるはずだ。(個人的な見解ですけど) ところが、この幸楽苑版はラー油の辛さでおまけに辛くない、辛さが足りない。酸っぱくない。塩ラーメンにラー油かけました的な、あとは自分で色々混ぜてねという超手抜きスタイルなのだ。結局、餃子用に用意された酢とラー油を大量投入し、マイ酸辣湯麺を作るはめになり、失望と絶望に苛まれた。こんなもので金をとってはいけない。今年の夏の最低メニュー候補、ナンバーワンに決定した。食べてはいけないレベル。(塩ラーメン好きな人はそう思って食べれば、ちょっとたきかなくらいで諦めがつく。

松乃家の親子丼ではなく玉子丼 悪くはないけど・・・、

松乃家のたまご丼

松乃家はトンカツ屋だから、さくっと食べたくてもとんかつは重いぞというのが、朝食時間帯の悩み。カレーにするという手はある。ちなみに松乃家は松屋の同系なのでカレーはうまい。吉野家やすき家のカレーより絶対うまい。しかしね、朝カレーも好きだが、ちょっとねという時に発見したのがこれ。ただし、自分勝手に頭の中で親子丼だと思い込んでいた。メニュー名には玉子丼と書いてあるのに、脳内で勝手に親子丼と読み替えていた。だから、注文した商品が出てきた時の第1感は、あれ妙に平らだな。鶏肉どこいったであり、そのまま箸をつけてもぐもぐして、あれ、肉入ってないな、これでは詐欺では内科などとブツブツいっていた。半分食べたところで流石に怪しいと思い、メニューを再確認。ようやく「たまごどん」の文字を認識した。あー、文句つけに行かなくてよかった。実は、なか卯の親子丼が自分の好みとしては甘すぎるので、松乃家はどうかなと思って注文したのだ。思い込みとはひどいものだなと改めて納得した。味は普通で、お値段以上でも以下でもない。だから、たまご丼として注文するのであれば良い商品だと思う。次回はたまご丼ではなく親子丼にしよう。

新宿 jinjin いつもはうまい生パスタ

新宿 jinjinのナポリタン

こういう日もあるなと諦めるしかに時があるものだ。新宿紀伊国屋地下にあるカウンターだけのパスタ屋は、元は某製粉メーカーがやっていた生パスタの店だ。もう何年も通っている自分の中の定番店で、新宿でサクッと食べるには良い店なのだが・・。何度かに一度くらいハズレの日がある。茹で加減と炒め加減が、絶望的にダメな日がある。生パスタは無にゅっとした歯ごたえがうまさのもとではないかと思うが、熱がが入りすぎるとこのバランスが崩れ、ソースがもたれ気味になる。結果、麺がベタベタになる、団子状になって食べにくい。一口目でわかるから、残りを食べきるのはいささかシンドイ。まあ、次回に期待しようと諦めるしかない。そんな日もあるのだ。

埼玉の串焼きチェーン 大 (ビッグと読むらしい)

本川越駅前 大の焼き鳥

昔々、仕事帰りにふじみ野でよく使っていた大衆焼き鳥チェーンであり、人気の居酒屋。これまた定番のホッピーを飲みながら串焼きを頼むのはサラリーマンの快楽でもあったのだが、久しぶりに川越で「大」の看板を見つけ入ってみると、意外と感動しない。普通の焼き鳥で、まずいとは言わない。ただ、こちらの立場が変わったせいか、隣に座ったおっちゃんのタバコの煙が邪魔したのか、なんとも感動の薄い焼き鳥で、おまけに固い。ちょっと寂しい感じもしたが、ホッピー一杯、串4本で退場することに。わかったことは、タバコの煙がすっかり苦手になったこと。来年からは全面的に禁煙になるから、それまでの我慢ということで。レストランとは、食べ物だけでは決まらないということだね。

粗食というか、選択の失敗というか、お店のせいだけではないとはわかっているが、ダメだった時はさっさと退散するに限る

食べ物レポート

7月の粗食 あれこれ

今月もそれなりに粗食に当たってしまった。

仕事であると言い聞かせながら食べる食事は、だいたい失敗することが多い。確かに、味やサービスのチェックをするのだから、それに旨さを望むのは高望みだとは思っている、しかし、残念なものは残念だ。

ガストの日替わりランチ・・・文句をつけてはいけない

ガストの日替わりランチ

ガストのランチは、いわゆるワンコインランチで500円以下で注文できる。メニュー改定をするたびに値段を上げる、すかいらーく特有の悪い癖は依然として存在するが、この日替わりランチだけは頑張って値段を変えない。当然理由がある。サイゼリヤのランチ対抗策だ。サイゼリヤはサラダがついて500円なので、この価格を超えることは致命的。ただし、サイゼリヤが郊外店舗から撤退しているので、戦場は都心部になっている。郊外店では、ガストも値上げをしたい筈だ。(最低600円台は欲しい)
しかし、都心部での五百円ランチは圧倒的な競争力があるので、当分これはやめられないだろう。当然ながら、この日替わりランチの中身は貧弱で、うまさとは無縁。ただし、営業マンが車を走らせるの疲れて少しのんびりランチをという時には、コンビニ弁当を押しのける力がある。特に、セブンを中心としたコンビニ弁当の値上げ攻勢に対抗できる価格帯なので、市場的には意味があるのだと思う。唯一の取り柄は、準備が良いので提供速度がファーストフード並みに速いこと。味は・・・コンビニ弁当には勝てるレベル。

日高屋 庶民の味方、おっちゃんの味方

日高屋 大宮担々麺

今や昼夜の二毛作が完全定着した日高屋だ。定番商品の値上げはしないまま、季節商品で単価を引き上げる戦略は立派なもの。とてつもなく美味いものは作れないが、普通に満足できるうまさを目指すという商品開発は、低い価格帯で勝負をする外食ブランドには重要な考えだと思う。
吉野家が日高屋の夜のちょい飲み、二毛作を真似しながら貫徹できなかったのは、やはり単品商売で固まったオペレーションのしがらみだろう。日高屋はそこのところは、何のこだわりもないようで、飄々と簡易居酒屋商売を完成させたようだ。

さて、大宮担々麺という季節商品だが、実は大宮坦々麺なるものの存在を聞いたことがない。二高屋の本拠地が大宮だから、日高屋のユニークな発明品かもしれない。ラー油の辛さであり、山椒の辛さではない。これの発想の原点は勝浦坦々麺ではないか。酸辣湯麺とは違うし、おまけに卵のせいで微妙に甘い。がバオライスのようなイロモノも投入する日高屋だが、意外と商売と戦略はしっかりしているなと思う出来栄え。もう一回食べても良いかどうかは微妙だが。

駅の立ち食いそば いろり庵きらく

蘇我駅の立ち食いそば

駅ナカの蕎麦屋で、手っ取り早い朝飯をというのはけっこありだと思う。駅中なので、当然ながらJRE 日本レストランエンタプライズ(昔の日本食堂)運営で、言って見ればJRの傍系子会社のようなものだ。直営店はJR東日本フードビジネスだと思うが、JRグループは複雑怪奇なので、正確ではないと思う。

JRの駅ナカの蕎麦屋は、茹で上げ麺をつかう店と冷凍麺を使う店がある。当然、店名(ブランド)によって違っているのだが、この店は茹で上げ麺だった。ちょうど麺が切れていたので、しばし待たされたが、まあ普通の対応だろう。立ち食いそばにうまさを求めてはいけない、10秒で出てきて1分で食べきるのが立ち食いそばだ。だから、いつも微妙な感じで食べ終わる。腹は膨れたが、ただそれだけじゃないか・・・。この店もその期待値を裏切らない。常磐線我孫子駅の巨大鳥唐揚げが乗ったそばであれば満足感もあるが、この程度の海苔では騙されないぞ的な感覚だ。なんかねえ、千葉のハズレというか暴走の入り口なんだよね、蘇我という街は。だったらさあ、なんか蘇我もんみたいなものないかなあ。と無い物ねだりでありました。

おまけ  千葉ポートタワー

千葉 構想展望タワーはすごいぞ

千葉からの帰りがけにちょっとよった郵便局から見えた、なんだかすごいぞ的な建造物が、有名な(?)ポートタワーで、入場料を払って4階の展望台(これが塔のてっぺん付近らしい)から東京湾を見物できるようだ。2階が高さ100mというからびっくり。平成ガメラに出てきた、壊した東京タワーの展望階上に留まっている巨大飛行生物 G の絵が好きなのだが(怪獣映画では屈指の美しい絵だと思う)、このタワーの屋上も巨大生物 Gが巣を作りそうだぞなどと思っていた。千葉の新都心は度々怪獣にやられているので、妙にリアルな気がする。ちなみに浦安の夢の国は怪獣映画で破壊すると、相当な訴訟問題が起きそうだから、シン・シンゴジラができても無事だとは思うが。

やはりチェーン店の飯は色々と課題が多いぞということで、本日はおしまい

旅をする

夏にはダム巡り  北海道編

長万部駅に到着  おしゃまんべ と読む

北海道の地名は元々がアイヌの地名を、音を当てて感じの地名を振ったので、恐ろしく読みにくいものが多い。この長万部はまだ読みやすい方で、音威子府(おといねっぷ)とか、倶知安(くっちゃん)、神居古潭(かむいこたん)、屈斜路(くっしゃろ)などはまだ読めるギリギリ。判読不能となると、音更(おとふけ)、積丹(しゃこたん)、後志(しりべし)、幾寅(いくとら)など漢検1級で通用するか?という状況だ。

長万部は、函館と札幌の中間点

その昔、鉄道が敷設された頃、札幌=函館間は主要幹線で、当時の商都小樽を経由する函館本線が本命だった。室蘭が一大工業都市化すると、太平洋周りで夕張方面の炭鉱地帯と結ぶ室蘭本線が延伸する。その途中の苫小牧と札幌が結ばれる千歳線は、支線のようなものだった。函館本線と室蘭本線の分岐地点が長万部だった。北海道内の幹線の結節点だから、当時は随分賑やかだったことだろう。

今では千歳空港と札幌をつなぐ千歳線が主力になってしまい、函館本線は特急も通らないローカル線になってしまったが、なんと新幹線が函館本線に寄り添い建設中。長万部も新幹線駅として復活するようだ。特に、有数のスキーリーゾート地で外国人に占拠された感じもあるニセコは、千歳空港からのアクセスが悪く、新幹線開業後は人の流れが変わりそうだ。千歳空港からバスで移動するよりも、函館空港経由で新幹線移動が100倍楽だろう。

ご当地キャラ まんべくん

長万部は噴火湾で取れるカニが名物だった。今ではすっかり獲れなくなったようだが、長万部の毛ガニ、そしてカニ弁当は有名だったのだ。だから、ご当地キャラもカニの姿。ただし、残念なことに駅弁は観光案内所売店で冷凍品のみの販売で、汽車(いまはディーゼル車)に乗ったローカル線の旅のお供にはならない。

ピリカダム ご当地キャラ

長万部から一走りすると、ピリカダムに着く。北海道の道の特徴というと、道幅が広い(冬は除雪のため道幅が狭まるから)、冬になるとセンターラインが見えない。何キロも直線道路が続くところが多い。などなど、北海道特有の道路事情がある。もう一つあげると、軍用道路なのだ。韓国のように飛行機の滑走路として使うのではない。冷戦時代、北海道はソ連に対峙する前線扱いだったので、北海道開発庁と言う役所が北海道の道路維持を行なっていた。基本的に北海道防衛の主力部隊は千歳と旭川に駐屯する陸上自衛隊二個師団。どちらも高機動型(つまり戦車が主力)であり、道内のどこにソ連軍が上陸しても対応できるように、びっくりするような田舎道でもしっかりと舗装されていた。山の中だろうが、海沿いの人の住んでいない場所であろうが高規格の道路が整備されていたのは、戦車移動の為だ。

北海道の地図を見て、北部の海岸沿いに遠ている道路がわかると思うが、ここは漁港以外には人もいないような超過疎地だ。ところが、道はとてつもなく立派だ。四国の山中の国道を走った経験(部分的に1.5車線になるほど狭い)からすると、同じ過疎地でも道の扱いが全然違う。ちなみに四国には戦車部隊はいない。(はずだ)

だから、北海道の田舎で戦車が通らないと想定されている場所は、単純に道がない。あるいは放置されている。トンネルがあっても狭い。重要道路では、戦車を乗せたトレーラーが移動できるだけの天井の高いトンネルが作られている。(と推測しているのだが)
そして長万部から日本海側に抜ける道は、昔は戦車道ではなかったので、やたら不便な道だったが、いまでは高速道路との接続線ということで随分立派になった。その立派な道の横に突然現れる、これまた立派なダムが、ピリカダム なのだ。

ピリカダム ご立派なダムであります

ピリカダム

ピリカダムは、右手にダム管理事務所などがある。国道からの取り付きもそちら側だ。左手は、ずっと山に千和いたところで、コンクリートのダムが石積みのダムに変わると言うレアもので、その構造の複雑さとダムの幅も含めてダムランキングでは高い順位にある(のではないか?、ダムランキングなるものが世の中に存在するのかは定かではないが)

留萌ダム 山の中でひっそりと 岩積みダム(ロックフィルの造形美)

留萌ダム

札幌から100kmくらい離れた場所、日本海側にある町、留萌。に診療が盛んだった頃は、腹巻きに札束突っ込んだニシン漁師がぶいぶい言っていた町であり、炭鉱の町でもあったはず。それが今や衰退続きで、見る影もない、典型的な北海道的過疎地だ。それでも高速道路が延伸したので、車でヒョイと遊びに行ける場所になった。その留萌のちょい手前で、山の中に入ると出現する留萌ダム。ダムの壁面が岩を積んでいるので、まるで城壁のようだ。これはコンクリートで固めたダムと違い、なんとなく自然っぽいっていうか、昔の人たちが作ったらこんな感じという雰囲気がある。建設費が経済的らしいし、景観も良いので、近くに公園が併設されたりすることが多い。
ここでは国交省のお役人に、ダムアンケートを受けた。どこから来たのか、どうやって知ったのか、交通手段はなどなど。北海道では微妙なダムブームが起きているらしく、どんな山奥のダムに行っても一日一人や二人が訪れているらしい。

幌別ダム 端正なロックフィル

幌別ダム

幌別は、室蘭の近くにあり、登別温泉と室蘭市の中間くらいに位置する。町は適度にコンパクトで、北海道に点在する典型的な地方の町だ。その市街地から10分程度で到着する、随分お手軽なダム。ロックフィルダムは、積み上げた岩が城壁のように見えている場合と、このダムのように草で覆われて、一見土手のように見えるものがある。町の近くであれば、こうした瓦の土手みたいな方が見た目が良いだろうというのは簡単に想像できる。そして、ダムの前に広がるのは芝生に覆われた広々とした公園なので、普通の人が見るとこれがダムだとは思えないだろう。残念ながら、土手の雨に柵があって、土手を登ることはできない。土手の上からは、ダム湖が広がるのが見えるので、結構良い景色になっているのだが、進入禁止。それがちょいと残念だ。このダムを見に来たら帰りは温泉で決まり。

ダムは山の中にあるので、基本的に冬に訪れるのは厳しい。おまけに北海道は夏が短いし、秋になるとダムの周りはクマだらけになるし、冬はホワイトアウトで遭難するし、春はまたクマが出てくるし、実にダムに行くタイミングが短すぎる。それでも北海道のダムは、もうすぐ半分制覇だ。

ダム巡りの旅のお供はダムカレー